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2007年06月29日
強行採決――安倍政権の断末魔? それとも強さ?
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先日「大田総理・・・」というテレビで、「強行採決したらその法案は国民投票を」と言っていました。そりゃあ無理だと思いつつ、考えさせられました。
代議制と多数決の原理を採っている現在の議会制民主主義にあって、多数党が数の力で押し切るのは当然のことだといえるかもしれません。しかし、今国会の連続強行採決は目に余るものがあります。安倍首相はふたこと目には「十分審議は尽くした」といいますが、ニュースなどで知る限り、ある法案審議で野党側が新たな問題を突きつけても、いきなり審議打ち切り、採決を繰り返しています。
年金をはじめ、教育、天下り、政治腐敗、改憲など、国民生活と日本の将来にとってきわめて重大な法案が目白押しの今国会で、既に17回もの強行採決。徹夜国会となった参議院では、内閣委員会での採決を省略して、いきなり本会議で採決に入りました。問答無用の強行採決に次ぐ強行採決が、安倍政権の断末魔のあがきなのか、自公政権の強力さ支配を見せ付けるものなのかは、よく分かりませんが、安倍政権の国民無視姿勢だけは明確です。
与党は、選挙で選出された議員による代議制度を悪用しています。2005年の衆院選で自民党は「大勝利」しました。その原因は1996年以来の小選挙区制にあります。
小泉劇場といわれたその選挙で、自民党は小選挙区の296議席のうち219議席を得ましたが、得票率48%で73%の議席を占有したのです。民意を反映しやすいとされる比例区では得票38%で議席占有率43%。
因みに民主党は小選挙区36%の得票で17%しか議席を得ていません。小選挙区では当選者は1選挙区1人ですから、こんな不合理がおこってしまうのです。
この選挙で自民党は選挙区と比例区の合計議席が296。絶対安定多数269議席を大幅に上回り、公明との議席を足すと327議席になりました。
一見、圧倒的な国民の支持を得たように見えます。だから何をしても許されるのでしょうか?
小選挙区制という民意をゆがめる選挙制度で得た議席は、何割の国民の支持を得たものかちょっと計算してみました。
自公政権は、あたかも国民の圧倒的多数が今のめちゃくちゃな政治を支持しているかのように言い募りますが、選挙データでは国民の3分の1、最近の世論調査では30%を切る支持しかない政権が「民意を代表して」などとどうして言えるのでしょうか?
私は頭が良くないので、そのあたりよく分かりませんが、バラエティ番組とはいえ「大田総理」が、「強行採決したらその法案は国民投票にかける」と提案したのは、現実的には不可能と思いつつも、そうだよねと思ってしまいます。
日本の民主主義の後進性は、昔から指摘され続けています。それが小選挙区制を許し、民意が議席に反映しない状況を生み出しました。政策論争でなく人気や知名度先行で票が得られる日本の現状を利用し、政治をタレントの人気投票の場にしてしまいました。それにまんまと乗せられているが私たちアホな国民です。その結果、自民党に巨大な議席を与えてしまい、国民の声を無視した国会運営で、次々と悪法を通されています。
いってしまえば、私たち国民の責任なのですから、何をされても仕方ない。ということでは済まされません。何とかしなくては・・・。とか言いながら「釣り行きたい」「山行きたい」「旅行したい」などと能天気な私はダメですね。
エラそうに、いろいろ書きましたが、私自身が何もしていないのだから同罪。でも、自分の老後、子供や孫の未来、日本の将来、地球環境・・・けっこう真剣に考えてしまいます。
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最終更新日 2007年06月30日 03時38分26秒
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