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Oct 15, 2003
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バタフライナイフが流行ったころからだろうか。キレルという言葉がマスコミで使われだしたのは。

刹那的に引き起こされているように見える犯行も、その行為自体を見れば考えなしにその瞬間の愚かな判断で行われているようだが、少年たちは産まれてから十数年の間、そういう風に生きているのだ。
犯罪を犯すその瞬間に『キレテ』いるので決してない。

僕は大学で犯罪心理学のゼミをとっていた。法学部だったので優秀なやつは民法や刑法関係のゼミを履修していたけれど、どうも法学部の学生の思考に違和感を持っていた僕はあぶれもの多い変なゼミをとっていたのだ。
そのゼミで僕は少年犯罪をテーマにしていた。実地で少年鑑別所や少年院にも行った。そこに入れられている少年たちの話の中で、ある10代の少女の話が今でも心に残っている。中学のころからグレはじめたというその少女は、暴力団関係とも付き合い、クスリはやってるは盗みや恐喝、売春とありとあらゆる非行をやっている非行少女なのだが、
「これまで一番楽しかったことは?」という係官の問いに
しばらく気のないような沈黙の後、
「小学校のころ、家族と動物園に行ったこと」


子供たちは何かを求めているのだ。と僕はそのとき思った。自分でも気づかずに『何か』を訴えようとしている少年(少女)が,自分でも理解できていないからこそ、世間にとって相容れない行動に駆られているように思えるのだ。

誰かそのとき少年の周辺に真剣にその子に対峙する大人がいたら、状況はだいぶ違ったものになったはずだ。
少年犯罪を犯した少年の記録を調べると、そこに見えてくるのは、犯罪を犯す前に子供たちに真剣に面と向かって『ホンネ』で付き合う大人がいないという現実だ。
親ですら、一方的な価値観を押し付けるか、子供の自由を尊重するふりだけの放任主義(怖いから単に我が子に関わりたくないと考えているらしい)がほとんどだ。

親の問題や家族の崩壊の危機を、家庭の中で子供が一人で背負ってしまう。自分では気づかずにその負の遺産を背負わされた子供が暴れているのだ。





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Last updated  Nov 3, 2004 01:12:44 AM
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