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2017.01.09
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カテゴリ: 音楽




ナビゲーターは、上掲写真の新書「マーラーの交響曲」。神奈川フィルの指揮者・金聖響とスポーツ・ライターでクラシック・ファンの玉木正之の共著だ。単なる曲の解説にとどまらず、マーラーという人物情報や、当時の社会や文化・音楽状況などに頻繁に脱線する。そこが面白い。この本を読みながらマーラーの交響曲第1番から順番に、第10番までを聴いていく。

大晦日のベートーヴェン交響曲連続演奏会のミニ講演で三枝成彰氏は「マーラーの交響曲は、その形式からすると交響曲とは別ものではないか」と話していたが、それを裏付けるかのように、マーラーの交響曲は、多様というかハチャメチャな形式で作られていることが改めてわかる。

楽章が5つも6つもあったり、合唱が入ったり、全編歌入りだったり・・・。第1番を初演した時、マーラー自身は、「交響詩」として発表したのだそうだ。でも第2番が大成功をおさめたのを受けて、第1番も交響曲として発表しなおしたのだという。第2番がベートーヴェンの第9を超えたとの評価を得たことから、ベートーヴェン時代の交響曲の形式の足枷から解放されてやりたい放題になったのだろう。

マーラーの交響曲は演奏時間が長い。ブルックナーに匹敵する。でも改めて聴いてみると、1曲1曲の第1楽章の出だしが特徴的なことに気が付いた。
第1番のピアニッシモのA音、第2番のヴァイオリンとヴィオラのフォルテッシモのトレモロ、第3番の8本のホルンによるメロディー、第4番のトナカイの橇のような鈴の音、第5番のベートーヴェンの運命と同じリズムのトランペット、第6番の悲劇的なマーチ・・・・・どれもインパクトのあるオープニングだ。この冒頭のインパクトが、聴き手をマーラー・ワールドに引き込む力になっているんだと思う。

マーラーは、天才的な交響曲作曲家であったと同時に、大指揮者でもあった。
ウィーン国立歌劇場の音楽監督もやっていた。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でも指揮をしていた。そんな多忙な指揮者としての仕事をこなしながら、シーズンオフになると田舎の小屋に閉じこもって作曲に専念するという生活を送り、51年の生涯に11曲(未完の第10番と「大地の歌」も含め)もの傑作交響曲を生み出したのだから大したものだ。あの偉大な名指揮者フルトヴェングラーも交響曲を何曲か作曲し発表したが、まったく評価されなかった。それに比べてもすごいよね。

あれこれ説明ばかりになってしまったけど、改めて交響曲を全部聴いてみて、マーラーの交響曲には、すべてに共通して胸に沁み入りメランコリックな気持ちにさせる何かがあることを実感した。アレグロも、アダージョも、スケルツォも、どの曲にもどこかに無常観、寂寥感、諦念がにじむ。ニーチェのニヒリズム思想やジョー・サンプルのジャズ・ピアノの持つ哀感と共通するものだ。そこがマーラーの最大の魅力であり、私を引き付けてやまない特徴だと思うのであります。年男が正月明け早々に聴く曲かどうかは定かではないが・・・・・。


「 聴き初めの   マーラー沁みる   年男  」





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最終更新日  2017.01.09 13:47:44
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