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2019.04.21
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カテゴリ: 音楽




シリウスはおととしオープンした図書館と音楽ホールや会議室などが合わさった公共施設。中でも図書館は、喫茶店や子どものための遊びのスペースもあり、漫画も借りれ、ビデオ視聴もできるので全国から注目を集めている。

その一角にある音楽ホールはほぼ満席。天気が良く新緑がきらめく春の日にもかかわらずよく集まったものだ。

最初の曲はモーツアルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲。
井上道義は長身だ。手も長い。聴衆にあいさつをしてオケの方を向いた瞬間に腕が振り下ろされた。指揮棒はない。しかも 指揮台もない。長身で手も長いので2つとも不要ということか・・・。

井上はオーバーアクションでオケを煽る。

これまで見たアンドリス・ネルソンスやアンドレア・バッティストー二と同列だ。ネルソンスが「アジテーター」、バッティストー二が「ダンサー」だとしたら、井上道義は「道化師」といったところだろうか。2人に比べ、指揮する姿がどこか滑稽なのだ。
そして、曲が終わった瞬間にスキンヘッドの顔を聴衆の方に向けニコッと笑う。かわいらしいな。「演奏どうだった?楽しかった?」と言っているようだ。こんな仕草をする指揮者は初めてだ。カッコつけないところが好感が持てる。

続いて、神尾真由子を迎えて、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番。
初めて聴く曲だったが、超絶技巧派 ヴァイオリニストが作った曲だけあってオクターブ奏法や弦を押さえる左手によるピチカートなど聴いたことのないようなヴァイオリンの音色が披露される。そしてそれを神尾真由子がいとも簡単にやってのける

メインディッシュはストラビンスキーのバレエ組曲「火の鳥」。
演奏前に井上がマイクを持って登場。こんな天気のいい日にハイキングにも行かずに来てくれてありがとうと話し、最前列に座っている子供をいじったり・・・。カッコつけない井上さん、やるじゃない。そして、これから演奏するストラビンスキーの「火の鳥」の中の、「パントマイム」のⅠ、Ⅱ、Ⅲは演奏しないと説明した。この3曲はバレエがないとつまらない曲なので省くというのだ。ふ~ん、そんな演奏スタイルもありなのか・・・。カッコつけない井上道義の聴衆に楽しんでもらうための流儀なのかもしれない。この流儀を私は「ミチヨシズム」と名付けることにする。

ストラビンスキーは、躍動感あふれる演奏だった。井上はそれに合わせてバレエ・ダンサーのように気持ちよく舞っていた。
私は聴きながら開放感に浸っていた。クラシック・コンサートで開放感に浸ったのは初体験かも知れない。普通は「開放感」と言うより「感動」だ。10日前にスイス・ロマンド管弦楽団でマーラーの交響曲第6番を聴いたときなどは、このブログでも書いたけど「哲学的思惟」だったもんね。
金管楽器が爆音を放ち、弦楽器が次第に音量を増していき最高潮に達して曲が終わった瞬間に、いつものように井上は聴衆に向いてニッコリとほほ笑んだ。私は思わずそれに応えて「イエイ!」と言って拍手した。ロック・コンサートに来ているような錯覚に陥っていた。
開放感は ロックやポップスのコンサートの専売特許ではない!クラシック・コンサートだって開放感を味わったっていいじゃないか・・・と井上が言っているように思った。

そしてアンコールはストラビンスキーと同時代・同郷のハチャトゥリアンのバレエ組曲「ガイーヌ」から、小太鼓が小刻みなテンポを刻み続ける躍動感満点の曲「レズギンカ」。
わたしの開放感はまたしても高まっていく。そうこうしていたら、井上は演奏途中に聴衆に向かって手拍子を要求した。なぬ?ここはロック・コンサート会場か???しかし気が付いたら聴衆全員が手拍子をしていた。

ヴァイオリンという楽器の超絶技巧に驚き、ストラビンスキーやハチャトゥリアンの躍動感に酔う・・・・。こんなに理屈抜きに楽しいクラシック・コンサートは初めてだった。クラシック音楽に対する固定観念をぶち壊してくれた井上道義に感謝!

最後に一句。  「  緑燃え   ミチヨシズムが   躍動す  」





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最終更新日  2019.04.21 18:38:43
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