帰還。
なるほどですね。
ジェダイの復讐では、ちょっと意味わかんないですけど、帰還でピッタリです。

あたしもオビワンに心奪われちゃいました。
オビのパダワンになりたいです(笑) (2005年07月20日 23時16分36秒)

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2005年07月20日
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ついに大きな円環がつながりました、エピソード3!
スターウォーズファンの私としては、とても感慨深い作品になりましたので、いろいろ語ってみたいと思います。
(ゲルマン★レポートは次回でがんばります^ ^;)

すみませんが、相当ネタバレしちゃっているので、これから見に行くという方は避けて下さい。申し訳ありません。


まずは 「スターウォーズってよく分からん!」 という方のために、豆知識を♪
スターウォーズの舞台は、 宇宙のかなた、高度に文明化されたとある世界 におかれています(オープニングでは おとぎ話風に、はるか昔の銀河系、遠い遠い場所で…… といった感じで口火が切られます。宇宙船がビュンビュント飛んで、あげくの果てには宇宙戦争やってますけど、”はるか先の未来”ではないんですよね)

監督のジョージ・ルーカスは、1作品ではとうてい収まりきらない壮大な物語を構想し、それがスターウォーズシリーズとなりました。なので、本来はエピソード9まで予定していたそうなのですが、 映画化されたのはエピソード6まで


旧三部作(エピソード4・5・6)
最後のジェダイの騎士と成長していく 青年・ルーク=スカイウォーカーの物語 。ド田舎な星で育った素朴な青年・ルークが、強大無比な帝国軍にたちむかう反乱軍に身を投じ、銀河に平和をもたらすまでが描かれています。

新三部作(エピソード1・2・3)
ルークのお父さん・アナキン=スカイウォーカー(これまたジェダイの騎士)の若かりし頃 をえがいた作品。愛する人のために苦悩し、愛する人のためにチカラを欲したアナキン父ちゃんが、フォースの暗黒面(これをダークサイドといいます…そのまんまやね)にうっかり落ちてしまい、ついには 悪の権化・ダースベーダーになってジ・エンド!!
…って、なんかとんでもない終わり方してますよね。そーなんです、 けっこうヒドイ です。旧三部作に親しんでいる私は、 「あ~、これでやっと物語のすべてがつながった…」 と、感動のため息をついてしまったのですが、あまり思い入れのないダンナは、 「救われない…スッキリしない…」 とヘンな顔をしていました。

なので新三部作から入った人は、かならず旧三部作にすすむことを強くオススメします。もっとも、 いきなり画面が古くなるからビックリ仰天 ですけど^ ^;

(注…ジェダイの騎士とは?
神秘的なチカラ・フォースをたくみにあやつり、世界の平和と安定に尽くす選ばれし騎士たち。ただこのフォースというのがクセモノで、暗黒面というのが存在しているのです(人のこころのように…)。

フォースというのは善悪、表裏一体のおそろしいチカラともいえますね)


さてこのように 「父-息子」 と二本立てになっているスターウォーズ作品なのですが、 アナキン父ちゃんに視点をあわせると、じつはひとつの大きな円環になってつながっている のが分かります。
というのも、アナキンという青年は 「フォースに調和をもたらす者」と予言された
この予言は、アナキン父ちゃんがダークサイドに落っこちた時点で「アレ?調和どころか どんどん悪い方向へ傾けちゃっている よーな…」という感じを受けるのですが、アナキンの愛した人が死の間際、双子(このかたわれがルーク)を産み落としたあとで 「あの人にはまだ善のこころが残っています…」 と言い残すのです。
そして実際、帝国軍の皇帝(ダークなフォース満々の、諸悪の根源だ!)をの息の根をとめたのは、息子ルークによって善のこころに目覚めたダースベーダー(アナキン)だったのです。 予言はエピソード6まで行き着いて、やっと成就 されたのでした。

そのため、ルーカス監督は 「スターウォーズはアナキンの贖罪の物語」 と語っています。
贖罪かあ、なるほどね~!と眼からウロコが落ちたのですが、同時に 「アナキンの帰還の物語」 という感じもしたのでした。
エピソード6のサブタイトルは「リターン・オブ・ジェダイ」でして、日本語のタイトルでは「ジェダイの復讐」となっていたんですけど、物語のおわりはやはり「帰還」であってほしいんですよね~。

大好きなSF作家、アーシュラ・ル・グィンという方は、帰還というのを重要なモチーフにしています。


真の旅は 帰還である

(『所有せざる人々』早川書房 1986年)

ロード・オブ・ザ・リングも最後の作品は「王の帰還」でしたし、主人公のひとり、サムがなつかしい家に帰るところで幕を閉じています。

アナキンの旅は何ともつらく苦しく、人々にも多大な痛みをあたえたものでしたが、 最後はジェダイとして帰ってきた、これが長い旅のおわり だったのでした。



な~んて長々と語っちゃいましたが、結局は、

「オビ・ワン=ケノービ(俳優さんはユアン・マクレガー)ちょーカッコよかったよ~~~~~~!!」

の一言に尽きるんではないでしょうか…。 
(じゃ、こんなに延々と書くことなかったって?ホントだわ……)


では次回はゲルマン★レポートの二回目にいきます♪






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最終更新日  2005年07月20日 17時52分51秒
コメント(6) | コメントを書く


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オビ・ワン好きですv  
桜沢奏海  さん
初めまして~
トラックバックして頂いてありがとうございました。
こちらからも早速TBいたしました~!

『贖罪』の物語....とは
本当に的をえたコメントですね
なるほどな~って思いました。

それを踏まえると
もし、スターウォーズが1から順に作られていたら...
6作目は『ジェダイの帰還』と言う日本語副題に
なっていたかも知れませんね!

そして、やはり
『オビ・ワン=ケノービ』はステキです。
私も大好きですvv
(2005年07月20日 20時08分51秒)

Re:真の旅は帰還である~スターウォーズ・エピソード3(07/20)  
すみません、又聖書を持ち出してしまいますが、その「帰還」(言葉を替えて「回復」「和解」でもよいのですが))というのは、聖書の教えの重要な主題でもあるのです。憎しみあっていた者達が、間に神の介在が有って赦し合う、堕落し、放蕩していた者が神の元へ立ち返るというような.......ルーカスさんはクリスチャンかどうか分かりませんが、聖書から何らかの影響を受けておられるのでは、と思いました。 (2005年07月20日 22時20分32秒)

はじめましてー。  

Re:オビ・ワン好きですv(07/20)  
くまくま15  さん
桜沢奏海さん、こんにちは!
こちらこそトラックバックありがとうございました。

>『贖罪』の物語....とは
>本当に的をえたコメントですね
>なるほどな~って思いました。

>それを踏まえると
>もし、スターウォーズが1から順に作られていたら...
>6作目は『ジェダイの帰還』と言う日本語副題に
>なっていたかも知れませんね!

何となくすべてのシメは、「帰還」って感じがするんですよね~。もっともスターウォーズはエピソード順にきれいに作られたわけではないですから、復讐の方がその時点はピッタリしたのかもしれませんが…。
「贖罪」という意味をふまえて、全シリーズをまた見直してみたくなりました★

>そして、やはり
>『オビ・ワン=ケノービ』はステキです。
>私も大好きですvv

今回は立ち回りが多くて、大活躍でしたよね!かっこいいオビ・ワンがたくさん見られて、すごく嬉しかったです。
エピソード4からのアレック・ギネスを無理なく思い浮かべることができたので、オビ・ワンはほんとキャラクター造詣に成功したなあと思いました。

いろんなネタをやってますが、またよかったらおいで下さい^-^
(2005年07月23日 14時08分37秒)

Re[1]:真の旅は帰還である~スターウォーズ・エピソード3(07/20)  
くまくま15  さん
Tom-Mamaさん、こんにちは!

>すみません、又聖書を持ち出してしまいますが、その「帰還」(言葉を替えて「回復」「和解」でもよいのですが))というのは、聖書の教えの重要な主題でもあるのです。憎しみあっていた者達が、間に神の介在が有って赦し合う、堕落し、放蕩していた者が神の元へ立ち返るというような.......ルーカスさんはクリスチャンかどうか分かりませんが、聖書から何らかの影響を受けておられるのでは、と思いました。

エピソード6はまさにダースベーダーの善の回復になるので、そう置き換えてもまったく自然だと思います。記事の中で引用した「所有せざる人々」という本も、2つの世界を和解させるために主人公は「帰還」するんですよ~。まさにピッタリですね!

今回いただいたコメントで、放蕩息子のお話を思い出しました。お父さんが帰ってきた息子を丸ごと受け入れてくれるんですよね。
愛と許し、という面でルーカスの主題もおんなじなのではないか…と思います。欧米の人だからキリスト教徒というワケではないのでしょうが(安易なイメージだ^ ^;)、やっぱり根底にはその思想がちゃんと息づいているのでしょうね。

ではまた! (2005年07月23日 14時16分40秒)

Re:はじめましてー。(07/20)  
くまくま15  さん
さぼさぼてんてんさん、はじめまして!
コメント&トラックバックしていただき、ありがとうございました。

>帰還。
>なるほどですね。
>ジェダイの復讐では、ちょっと意味わかんないですけど、帰還でピッタリです。

「逆襲」のあとに「復讐」じゃ、何か永遠に終わらない悪循環みたいですよね^ ^;帰還にした方がやっぱりきれいに完結するかなあ、という気はします。
(しかも今回のタイトルも復讐ですもんね~。善と悪のタイトルがおんなじなのもいかがなものか…?)
英語圏では、3はリベンジ、6はリターンとちゃんと違っているし、この際見直した方がよかったりして…。

>あたしもオビワンに心奪われちゃいました。
>オビのパダワンになりたいです(笑)

オビワン好きな方、多いんですね~!嬉しい限りです。今回活躍がいっぱいで、ほんと良かったですよね。
私からしてみればアナキンは何てゼイタクな奴なんだ~!って思います。弟子であり、弟みたいな存在であり、何がそんなに不満なんだ!って怒りたくなりますね^ ^;

いろんなネタをやってますが、よろしかったらまたおいで下さいね♪
(2005年07月23日 14時24分34秒)

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