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2005年07月25日
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すみません、この話 申し訳ないんですが、その1から読んで頂けますか。

実は、猫 お母さんに携帯電話を買ってあげたんです。
買い物に一緒に出かけたときに、「金太郎が居なくなった」「何処にいる」なんて怒り顔をされるんで、その防止の為が目的だったんです。

そうして、悲劇は突然と猫の上に襲ってきたんです。
猫のお母さんは、その携帯電話をご活用になって、何か困ったことがあると直ぐに猫の所に電話でご注進をするんです。
会社で会議していると、突然 携帯電話が鳴り出して「金太郎、猫が食事を食べないけど大丈夫か」なんて掛けてこられても困るんですけどね。
(そう言うことは、ここだけで決してお母さんには言うことは出来ませんけどね。)

そうして、四六時中お母さんの監視の目が猫に注がれるように変貌していったんです。

「金ちゃん、なんで遊んでくれないの?」
「金ちゃん、最近 冷たいよ」なんてのはまだ良いんですが、中には・・・
「金太郎、早く来て」
「金太郎、来ないとばらすぞ」なんて、もう脅迫のようなメールになっていくんです。

そうして、猫はあまりの剣幕にその人たちのところに出かけることにしたんです。
『お母さん、今度の土曜日は出勤ですから会社に行きます。』なんて、折れた煙草のような会話をして、出かけたんです。

携帯電話は切るとお母さんに叱られますのでマナーモードのままにして置きました。
そうして、こっそりと友達の家に出かけたんです。
玄関で「金ちゃん、寂しかった」なんて言われてもね・・・

『それで、用事は何!』とつめたい言葉使いで聞いたんです。
「逢えないから寂しかった」なんて結構調子が良い物言いなんです。


TVの位置を別の部屋に変更して、パソコンの位置も希望の場所に変更したんです。
ステレオが雑音が出ると言うので調整をしました。
そうして、『申し訳ないけど、もう帰って良いですか』と聞いたんです。

そうすると、本命が登場したんです。
「実は、パソコンの机を購入した」と言うんです。

『もしかして、これが本命だったの?』
『解りました、直ぐにやります』と答えて作業を黙々と実施したんです。

マナーモードの携帯のバイブレーターが動くんです。
着信はお母さんからでした。
それでも、出るわけにはいかないじゃないですか。
黙って無視するしかないんです。

そうして、3時間ほどで全ての作業が完了したんです。
あの人は、部屋の中で着替えをして、猫の胸の前で、「ここはこれでいいの」なんて甘えてのたまうんです。
ご洋服の生地が薄くて、短くてねえ・・・

そんな風に猫のお母さんに内緒の休日が過ぎて行って、猫は思っていたんです。
『猫に、もしも・・・何々が出来たなら』
そう思っても、猫の身体は一つで、本当に愛する人は、今のところお母さん一人なんです。
男はそんな時に、もしも・・・なんて自分の身体が分身出来たらなんて考えるんです。

そんな時、何気にあの唄を歌っているんです。
『もしもピアノが弾けたなら』

  もしもピアノが弾けたなら
  小さな灯を一つつけ
  君に聴かせることだろう
  人を愛した喜びや
  心が通わぬ悲しみや
  押さえきれない情熱や
  だけど僕にはピアノがない
  君と夢みることもない
  心はいつでも空まわり
  聴かせる夢さえ遠ざかる
  アア アー アア ………
  遠ざかる

貴方もこんな風に情感を込めて唄を歌うことがありますよね。
多分・・・きっと・・・
『おおおお・・お母さん、猫の金太郎 只今から直ぐに帰りますからね。』
休日の出勤って結構辛いものですよね。





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最終更新日  2005年07月25日 22時47分55秒


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