♪Tokyo Sky Walker♪

2007年11月24日
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カテゴリ: 小説



この数日間、いろんな事があった。
海に落ちて、1日漂流。
たぶん、1日漂流してたと思う。

正直、覚えてない。
嵐がひどかったおかげで、とても早く岸に辿り着いたらしい。

あたしは商人と思われる家族に助けられて、起きた時にはすでに、京都の町並み。
いや、もう、コミカル通り越して素でビックリした。
花魁のいる長屋に仮住まいしてる商人一家が助けてくれなきゃ、あたしは追剥にでもあって死んでたトコだったという。


こういうときには考えずに済む。
あの時、船で考えてた、自分の被害妄想。
あれはひどかったなぁ、とか今になって考えてみる。
とにかく、奥さんは、眠って休む事が大切だ、といってくれた。

「ッァ・・・」

1日海を漂流した挙句、砂浜に隠れるように倒れてた(らしい)あたしは、のどがひどいくらいにかれていた。
あぁ、もう、やってられない。

「お嬢さん、なんて名や?」

あたしの目が覚めてるある日、旦那さんが筆と半紙を持ってあたしの横に来た。
モゾ、とあたしは起き上がってその筆を手に取った。
のどの事を案じてくれた旦那さんに感謝した。



習字はそこそこ出来る方だと思っている。
それでもやっぱり、今時代の子供達には負ける字体だな、と思った。

「ゆき、でええのか?」

あたしは、こっくり、と縦にうなづいた。

―――助けてくださって、ありがとうございます―――


声が出ない事にはこうやって書くしか他ない。
旦那さんは、いいってことよ、と言ってまた、仕入れに向かう為、長屋を後にした。

奥さんは、子供達がいない間にやれるべきことをしていた。
その姿を見ていると、あたしも何か手伝いたくなった。
これでも、元の世界では家で飯炊き娘だったんだ。
手伝いくらいは出来るし、吹奏楽で鍛えた少しばかりある体力で奥さんを手伝いたいと思った

まずは水を汲む仕事。
意外と桶が重かったけど、長屋までの距離が短いのでそんなに面倒だとは思わなかった。
でもやっぱり、遠い人は大変なんだろうな、とか思ったけど、なれっ子なのか!!ともう一度思いなおした。
ちなみに、その作業の後に飲む水はとても美味しかった。

次はおコメを研ぐ。
コレはあたしの得意分野だ。
見事に・・・その晩のご飯が少し硬かった。
しまった・・・・・・・。

「でも、雪さん、此処にはじめて来たときより生き生きしてきたなぁ。」

にこやかに奥さんに言われ、あたしは相当訛っていただろう自分の腕を磨きなおそうかな、と思った。

「ぁりがとぅございます。」

おろ??

おろろろろろろ???
「わ、声、なおったぁ!」
「あらぁ、良かったやないか! 思ったよりええ声してらしたのねぇ。」
「や、それは言わんといてくださいよっ。」

あたしの言葉に奥さんは噴出して、あたしも嬉しくて笑った。
声、出てるよ、あたし。
声が無いとやっぱりあたしじゃない。
そう、認識する事が出来た。

と、いうことで、
「朝見さん、ふっくわぁぁぁっっつ!!!!」
グワシッ
とあたしはガッツポーズをしたわけです。





「長い間、お世話になりまして…。ありがとうございました。」

数日後、出来る限りの奉仕活動と称したいままでの恩返しの手伝いを精一杯して、あたしはこの長屋を後にする事になった。
元の世界に戻る為に一箇所の場所に長いこといるとはなれられなくなる。
キ○も言ってたじゃないか!!

「また、困った事があったら戻ってきいや? 大歓迎や!」
「ありがとうございますっ!」

長屋を後にして思ったんだけど、おれ、行くとこなくね?????
うは。
全然考えてなかったぁぁぁぁぁぁっぁァ!!!
いや、護身用に旦那さんから小刀いただきましたし?
制服はしっかり奥さんから頂いた包みに入れてあって今はこの時代の着物だし。
ローファもしっかり包みの中、足は少しは痛いけど、履き慣れれば痛くない草履だし。
大丈夫!!
大丈夫!!!

「おぃ、嬢ちゃん、金目のもの持ってねぇかぁ??」

行ってる傍からなんか怖いお兄さん達に取り囲まれてしまいましたぁ!!!!!!
こ、ここは、真面目モードで対応だ!! こんにゃろー!!

「残念ながら、お兄さん方が欲しがりそうなものは持ち合わせてないのでございます。」

ザ☆ハスキー声。
よかたー、一応声優志望だし、少年声辺りは出来るのさ!!!
さすがおれ!!!
ちがうだろ。
此処は一応回避しとかないとだろ?
まぁそうだが。

ほぅら、お兄さん方は顔色変えて・・・・ぇ?

「何だ? 男かァァッ?! クソッ、何て恥じかかせてくれやがったんだ、こんのがきぃぃ!!!」

え、え、え、え、え。
えぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ???!!!
振り下ろされる腕を上手くかいくぐってアタシは、表へ出ようと試みた。
なんせあたしは背が低い!
いつもはコンプレックスだが、こういうことになれば本領発揮だ!!!

「くそ、ちょこまかとっ!!!」

フフフ、褒め言葉か? それは褒め言葉なのだな!!!

ニマニマ笑いながらあたしはのらりくらりと頭に来てる奴らの腕を交わしてくのさ。
うふふふふ、たぁのしぃねぇ。
三人ほどかわして、逃げれる道筋を確保したあたしは自慢の足でスタートダッシュを切って走り出した。

ダッ

大人の足だったら直ぐに追いつかれるのは分かってた。
だから、あたしはとにかく早く走れるように前を見ずに、必死に走った。
何がきても、おかしくは無いと踏んだ上で、だ。
命がけ。
一度味わってみたかったこの快感。

「いけるカッ!!」

光。

あ。表に出れるっ!!
顔を上げた刹那。

クンッ

「ひぁぁぁぁっ!!!」

あたしの紙をお団子に結んでいた紐が、引っ張られて髪が勢いよく掴まれた。
痛いイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!!!!!

引っ張ったやつをにらみ、あたしは。
思いもしないほどの速さで、足払いを食らわせていた。
その途端、髪を掴んでいた手が離された。
真後ろに表があるんだ。
此処で捕まってたまるか!!!

「まてやぁぁ!! われぇぇぇぇぇ!!」

後ろからもう一人来てたノッ!!!!
ちょいちょいちょちょい!!!!
そんなの聞いてないっ!!!

グィィィ

「いたぁぁぁぁぁっっ!!!」

また、髪をつかまれた。
長い髪はこういうときに困る。
どうする?? どうしたら逃げる事が出来る??

「やっぱり女や無いか!! どうしたろか?」

ニマニマと今度はアッチが笑う側らしい。
イヤだ。
こんな奴らのニマニマなんて、見たかない。

「はなせやぁぁぁ!! このドゲス!!」

くっそー。わめいたって意味は無いか!!
どうするどうするどうするどうする・・・・

ええぃっ!!


ドカッ!!!

「グァァァァァァァァァx」

一度やってみるもんだね。これ。
気持ちが良いと言いますか。
ふふふふふ~~~~~♪
(何をしたかはご想像にお任せします)

「てめっ!! いいかげんにしやがれっ!!!」

え、ちょ、ぱ、、、パンチぃぃぃぃいいぃぃ?!

「っっ・・・!! ・・・アレ?」

パンチが飛んでこない。
ん?
誰か、あたしの前に、いる?
ポニテ?
ビ○ー?

「女の子を苛めるたぁ、男の風上にも置けないねぇ。」
「キキッ」

さ、、、猿・・・?
ポニテで猿って・・・・もしや、もしやもしやっっ!!!!


「この、前田慶次、黙っちゃいられねぇな!」



なんだか、救世主、登場です・・・!!
感動です!!!
このひと、強いもんね!!!

花魁街の路地裏。
救世主現る!

見出しは決定だね!


つづく


あとがき

久しぶりです。
数日あけてしまいました。
ちょっと展開が下書きと違うけど何とかここまで着ましたw
は~~・・・
誰のところに行かせるか凄く悩みました。
実際ね。
妹の意見を聞くと、オクラのトコに逆戻りってのがあったんだけど、それはもう少し後に予定してるんで。
そんなかんじで、シリアスどっちらけな展開にしたかったけど、何か引きずってしまったかんじ・・;
えーじゃぁ、次回のアトガキでお会いしましょうー





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最終更新日  2007年11月24日 17時53分31秒 コメントを書く


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