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2話 シュウインという青年
アンリは農業・酪農が中心で住民は100人にも満たない小さな村。村にある店といえば調味料、薬草、農業道具など簡単なものしか置いてない雑貨屋、田舎パンしか焼いてないパン屋、小麦をひく為の風車の部品、金属製の日用雑貨しか作れない鍛冶屋くらいなもので医者も錬金術師もいない無医村。誰かか病に倒れれば薬草に熟知した村の老婆に薬草を調合してもらえるが、それでも治らない場合は汽車に乗り遠くの街にいる医者か錬金術師にかかるしかない。
だが、後者の場合は手遅れだったりお金がなくて医者にかかることが出来ない場合がほとんど・・・。
そんな村でシュウイン・ランバーテルは生まれ育った・・・。
「それじゃ、婆ちゃん早く立派な錬金術師になって戻ってくるよ。」
収穫期の麦のように輝く黄色い髪、草原のように緑色の瞳の青年、シュウイン・ランバーテルが言った。
「体にだけには気をつけるんだよ。でも、ワイトには今日発つことを伝えなくて良かったのかい?」彼を見送りにきた祖母が言った。ワイトというのはシュウインの父親の名だ。
「いいんだよ、あんなクソ親父。」彼の父親は普段はあちこちの街で仕事をしており、時々フラリとこの村に帰ってくる。恐らく仕事がクビになったのだろう。今は自宅でいびきをかいて寝ている。
「婆ちゃん、ちゃんとクルトさんが調合した薬を飲むんだよ。夜も身体を冷やさないようにね。」
「わかっているよ。あと、もしもレイスに会うことがあればたまには手紙を出すように伝えておくれ。」レイスというのは5年前に家出した彼の兄の名。
「無いと思うけど会えればちゃんと伝えとくよ。行ってきます・・・。」
こうして、シュウイン・ランバーテルは錬金術師になるために首都クルニクスへ旅立った・・・。
~2話終わり~
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4話 深紅の少女 2008.04.14
3話 首都クルニクス 2008.04.10
1話 ゼォン・マクベルという男 2007.10.25 コメント(4)