あんなこと、こんなもの

あんなこと、こんなもの

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2024.08.30
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・・・空は青空、ひと刷毛の秋の雲・・・あれ、台風どこ行ったの
これから雨が降ります、と天気予報は言うのですが・・・なんだか拍子抜け

そこで回り出した吉祥天走馬灯

吉祥天が子供時代を過ごした県西部の古い町、
台風、と聞くと、子供たちは「学校休みになるやろか」関心はそれのみ
「台風が来るから、早く帰りなさい、寄り道しないこと、外に出ないこと」と言われ、家に帰って早めの食事など済ませると、やがて雨風が強くなり、停電して「テレビが見えない」と文句言いながら早めに布団に入り
翌朝、目が覚めるとまぶしい日の光、青い空、地面に落ちている木の葉や枝で台風があったことを知り

 それから朝食済ませると揃って増水見物
吉野川に注ぐ夏の水泳場は濁流に覆われ、潜水橋のぎりぎりまで濁流が押し寄せている
「すごいな、すごいな」と眺めていると、先に大きな鉤を付けたロープを抱えたおじさんやお兄さんが登場
 何をするかというと、川上から流れてきた倒木流木をこれでひっかけて取ろう、というもので
・・・今だったら直ちに警察が来て危険行為だと禁止させるのでしょうが、当時はこれ、一種のイベントだったような気がします
 大きな流木が濁流から引き上げられるたびに
「あ、大きなの取った」
「00のお兄ちゃんや」
「あっちのは00のおっちゃんや」
「すごい、すごい」
などと見物に騒がれ
今思えば、格好いい自分、の見せ場だったんじゃないかと・・・

そして水も引き、川も普段の子供たちが遊ぶ浅い流れに戻ると
あちこちの家の玄関に、引き上げた流木・・・激しい流れに揉まれて、皮はすっかり剥げています・・・をさらにサンドペーパーで磨き上げ、そこの枝のくぼみに鉢植えを置いたり、枝先に風鈴吊るしたりしたオブジェが出現して、これを引き上げたお父さんやお爺ちゃんやお兄さんの雄姿を物語るのでした

 今ではもう、川の流れも痩せて、そんなことをする人もないようです

今ちょっと曇って来て、雨が降り出しました
普通の雨で車の行き来も普段とあまり変わりません
ここ何日か台風、のニュースばかり聞いていたので思い出しました








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Last updated  2024.08.30 10:51:05
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