雪だるま通信

雪だるま通信

2011.05.24
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曽野綾子「老いの才覚」をGWくらいに読んだ。


・・・高齢であることは資格でも功績でもない。
できるだけ若い世代に負担をかけさせないようにしようと思うのが当然では、と言っている。

・・・老化度を測る目安は「くれない指数」。
「私も連れて行ってくれない?」「伝えておいてくれない?」「買ってきてくれない?」等と
絶えず他人を当てにしている人のことだそう。

・・・昔の老人には老いる「才覚」があった。
つまり、こういう状況の時、自分はどうすればいいか、もしこの方法がダメだったら、


・・・現代は、才覚のない老人が増えてきた。
原因の一つは、基本的な苦悩がなくなったから。

著者曰く「若い時から困難にぶつかっても逃げ出したりせず、真っ当に苦しんだり、
泣いたり、悲しんだりした人は、いい年寄りになっているんです。」と。

老いる7つの力として以下の7つをあげている。
1 「自立」と「自律」の力
   他人に依存しないで自分の才覚で生きる。
   高齢者に与えられた権利は、放棄したほうがいい。
2 死ぬまで働く力
   老人が健康に暮らす秘訣は、目的・目標を持つこと。
   「何をしてもらうか」ではなく「何ができるか」を考える。
3 夫婦・子供と付き合う力
   親しき仲にも礼儀あり。
   身近な人に感謝する。

4 お金に困らない力
   分相応、身の丈に合った生活をする。
   必要なお金がないなら、旅行も観劇もきっぱり諦める。
   備えあっても憂いあり、一文無しになったら野垂れ死にを覚悟する。
5 孤独と付き合い、人生を面白がる力
   老年の仕事は孤独に耐えること、その中で自分を発見すること。
   どんなことにも意味を見出し、人生を面白がる。
6 老い、病気、死と馴れ親しむ力

   病気も込みで人生、という心構えを持つ。
   一人になった時の予行演習をする。
7 神さまの視点を持つ力
   あの世があるか、ないか、わからないが、わからないものはあるほうに賭ける。


私は著者の半分の年齢であり、老いについてまださほど深く考えていない。
そして自分が高齢者になった時に、このような才覚を備えていられるか。
何とも想像ができない。

本書に反論意見もあるとは思うけれど、私はなるほどと感じた。
今までもっていた自分の考え方とは多少違う視点もあり、それが新鮮にうつった。
もちろん全てがその通りとは思えない部分もあるけれど。

著者はクリスチャンであり、信仰に基づいた考えがある。
おそらく経済面だけではなく、様々な面で恵まれた生活をしているのかなと想像する。
捻くれた言い方をすれば、そういう人が書いた本なのでしょ、という見方もできる。

これは後期高齢者である著者だからこそできる提言なのだろう。
一つの考えとして頭の中におき、これから自分が年を重ねていくと共に
自分なりの老いの才覚を身につけていけたらいいと思った。

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最終更新日  2011.05.24 18:49:45
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