グランマの手料理レシピ

2023年01月21日
XML
カテゴリ: スープ&鍋物
肉だんごには、豚ひき肉、生椎茸に、長ねぎと生姜のみじん切りを入れました。
春雨と白菜を加えると、肉だんごの旨味がしみ込んだ鍋物になります。

肉だんご鍋


【肉ダネ】豚ひき肉   200g
     塩      少々
     こしょう   少々
     醤油     小さじ2
     卵      1個
     パン粉    大さじ3
     生椎茸    4枚(みじん切り)
     ねぎ     10cm(みじん切り)
     生姜     10g(みじん切り)

春雨     40g
白菜     1/8個
ねぎ     10cm
サラダ油   小さじ2
塩      少々

【スープ】顆粒チキンスープの素 大さじ1
     水          カップ3
     酒          大さじ2
     薄口醤油       小さじ1

1.ボウルに【肉ダネ】の材料を入れて練り混ぜ、6等分にし、肉だんごをつくる。

2.春雨は熱湯で茹でて水洗いし、食べやすい長さに切る。白菜は長さ5cmに、ねぎは斜め薄切りにする。

3.フライパンにサラダ油を熱し、肉だんごを入れ、転がしながら焼き色がつくまで焼く。

4.鍋に白菜を入れ、肉だんごをのせ、【スープ】を加えて強火にかける。煮立ったら弱めの中火にし、フタをして15分ほど煮る。春雨、ねぎを加えてさらに5分ほど煮る。

※肉だんごは焼き色つけてから鍋物に入れるのがポイントです。



ブログ連載 長編時代小説 ​​ 密かごと ​​
​第2章 御船手組​

​2.定湊廻り​


御船手組頭、向井将監の「む」の字を染め抜いた軍旗をはためかせ、八丁櫓の小早船が木更津浦へと入ってきた。
その船上に坂上進之助が仁王像のように立っている。十六年ぶりに訪れた木更津は、家並が増えて人の動きも活溌で活気に溢れていた。
かっては御船手同心見習だった進之助も、いまは同心に出世し、若い同心見習を従えている。鼻筋の通った男ぶりのよさは変わっていない。

今度の廻船調べが廻ってきたとき、進之助は一瞬、躊躇した。誰かに替わってもらおうかと思ったが、いまとなっては逃げ隠れすることもあるまいと、覚悟半分、開き直り半分の気持ちだった。
このお役目は楽な部類に入るもので、廻船調べといっても慣例的なもので、お調べが終われば、廻船問屋からの酒と女の持て成しが待っている。こんなおいしい仕事を辞退すれば、喜んで替わってくれる者はいくらでもいる。そうしなかったのは、いま一度たずねてみたいと思うことがあったからだ。

   *    *    *    *    

いまから十六年前のことだった。
御船手同心の岩田忠常と同心見習の坂上進之助は、木更津船の北組と南組の惣代から、船の艘数や廻船の状況を聞いたあと、梅乃井で接待を受けることになった。
進之助は料理にはあまり手を付けず、酒ばかり飲んでいた。酔いがまわた頃、女将さちが娘の寿美を伴って現れた。自分の後を継ぐ若女将だと言って娘を紹介した。濡れたような黒眼をした娘で、進之助は娘の美しさに心を奪われ、じっと見つめていた。
寿美は自分に向けられる熱い視線が恥ずかしいのか、顔を火照(ほて)らせ、その初々しさがたまらず、進之助は娘と話す機会を狙っていた。

進之助が厠(かわや)へ行こうと座敷を出たとき、襖の外に寿美がいた。
「厠はどちらかな?」
進之助が尋ねると、
「階下の廊下のはずれでございます」
寿美はどきまぎしながら答えた。
進之助が厠を出て手水(ちょうず)をすませると、寿美が手拭いをそっと差し出した。
「寿美殿と申したな」
「は、はい」
突然、名を呼ばれて寿美は頬を染めた。
「明日は、富津の船見番所へ行くが、帰りに木更津にまた寄ることになった」
「また、おいで下さるのでございますか」
進之助は頷くと、寿美の顔をちらりと見た。
「そのとき、会ってはくれぬか?」
「はっ?」
寿美は驚いて聞き返した。
「迷惑か?」
進之助の不意の言葉に寿美はどぎまぎする。
「そなたと、また会いたいと思ったのだ」
初めて聞く男の甘言に寿美はうろたえている。
「驚くことではないだろう」
「いえ」
寿美は耳元まで赤く染めていた。
「そうか、それでは戻ったら使いの者を寄こす・・・」
その強引さに寿美は思わず頷いていた。
進之助は何事もなかったように座敷に戻った。

坂上進之助は富津の船見番所から戻ると、御船手が定宿にしている船宿千鳥の手代に、梅乃井の寿美に直接文を渡し、返事をもらってくるようにと頼んだ。
寿美からの文は、明日、昼八つ半(午後3時)に八剣(やつるぎ)八幡神社の境内で、お待ちしますとあった。
八剣八幡神社は、浜通りの千鳥からも本通りの梅乃井からも近い。
八つ半を過ぎれば、境内の人影も少なく、ひと目につくことはないと、娘の気持の高ぶりが文面からも読みとれた。

坂上進之助は境内の銀杏(いちょう)の木に寄りかかるようにして立っていた。
寿美は進之助の姿を見ると駆け寄ってきた。
「ちょっと、手間取って」
母親のさちに気づかれないように抜け出してきたのだ。
進之助は小半時(30分)も前から来ている。女に対しては忠実(まめ)な性格だった。社(やしろ)の階段に腰を下ろすと、懐から懐紙を取り出して敷き、
「さあ、ここに、お座り!」
緊張で体を強張らせる寿美を自分の隣りに座らせた。

「富津へ行っている間は、そなたのことばかりを考えていた」
まだ二度しか会っていないというのに、進之助は歯の浮くような言葉を並べる。
寿美は嬉しさと恥ずかしさで俯いたままだった。
「実は、また、安房の方へ行くことになった」
「まあ、富津から、お戻りになったばかりなのに」
寿美がちょっと残念そうな顔をすると、
「英国の船が安房沖に来ていると富津で聞き、安房の船見番所へ確かめに行くことになったのだ」
幕府は、御船手に外海の動きに監視の目を光らせるように命じていた。
同心の岩田忠常は小早船で一足先に江戸へ帰り、進之助は木更津船に乗って安房へ行くことになった。
安房へ向かう船は、江戸へ向かうほど便は頻繁にない。
「安房行きの船が出るまで、また会ってくれるな」
進之助の手が寿美の肩に触れると、寿美はその手を握り返していた。(つづく)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023年01月25日 09時00分48秒
[スープ&鍋物] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: