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2011.03.02
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テーマ: 闘病日記(4028)
カテゴリ: 闘病記

 やっとの事で重い腰を上げ この日 の続きへと参りたいと思います

2009年9月4日(金曜日)

この日、私の職場に初めてN医師から父の病状説明と今後の治療について話したいので、早急に会いたいと連絡が有ったので、私は夕方早めに仕事を切り上げ、N医師と初対面の席につき父の病気についての説明と今後の治療方針の説明を受けました。
その時の話の内容は、私が自分ですでにネットなどで調べていた通りで、治療方法も「CHOP療法」で行くとの事でした。
ただ残念な事に父は既に病気を発症して時間が経っている事と、下痢の症状がかなり深刻で体力的にもかなり厳しい状態ではあるという事で、何とかこの治療法でまずは父の下痢を止めてあげましょうと言うお話でした。

N医師のお話の内容は大体が下調べの範疇でしたが、抗がん治療をしてまずは下痢を止めようと言う説明に驚いた私は
「父の下痢は抗がん治療が成功しないと止まらないのですか?」
と、まさか長々と苦しんでいる父の下痢が抗がん治療でないと止まらないような深刻なものだとは思ってもみなかったので、ほんとにまさかまさかと思いながら質問したのですが

「そうです。お父さんの下痢は成人T細胞白血病の症状として出ているので、まずはこの病気を封じ込めない事には収まりません。」と言われました。

このN医師の説明で、今さらながらに、
父が下痢症状を呈して2ヶ月半…私たち親子は何んと無駄な時間を過ごしてきた事か…。
そして、色々な医療機関での医師たちの父に対する診療の危機感のなさを恨みました。

人生に於いて、「もしも」や「たられば」は有り得ないとは言いますが
父の止まらない下痢を訴えて診てもらった医師たちの中で、誰一人として何カ月も止まらない父の下痢に不信感を抱く者はおらず、皆さんそれぞれが最も簡単な診断…「高齢だから」との診断を下していたのです。
ほんとにこの中の誰か一人でも、父1の止まらない下痢に「異常ですね!ひょっとすると何か得体のしれない病気が潜んでいるかもしれないですね!」と、診断してくれていたら…とは、思うけど…、そんな宝くじの1等賞に当選するような夢物語を描いてお医者様に文句を言うのはとんだお門違いだと思うのでやめておきましょう。

で、引き続きN医師のお話としては
「お父さんには時間がないので、出来るだけ早急に治療に入りたいと思いますが、今の時点で、お父さんはかなりの菌に感染していて、まずはその菌を有る程度殺してから治療に入らないと、ただでさえ免疫力がないのに、更に抗がん治療をして白血球が極端に低下して全く無防備な状態に陥れば本当にごく簡単に感染症で命を落とす事になるので、出来るだけ安全に治療に取り掛かれるよう、既に治療に先行して抗生剤の投与を開始しています。」「抗生剤で有る程度菌の抑制効果が出てくれば、週明けにでも直ぐに抗がん治療に入ります。」
というような内容で、他には、仮に抗がん治療がうまくいったとしても、今後は免疫力のないお父さんは常に感染症の危機にさらされることになり、感染症に寄って簡単に命を落とす事もあると言うことを覚悟しておいて下さい。と言う事でした。

この時N医師には、まず父の治療の最初の目的は、下痢を止めてご飯を何とか口から摂れるようにしてあげましょう!と言われましたが

ほんとに父が下痢になって2ヶ月半、食事を摂らなくなって1カ月半
この目標としている治療での症状の改善は願ってもいない事では有ったけど…
やはり本当に欲しかった言葉は「病気の封じ込め!!」だったので
心の片隅で、うれしいような悲しいような、
厳しい抗がん治療が奏功して得られる結果が「下痢と食欲」なのか・・・と、少し凹みましたが

この事については、後々の治療経過から察するに単に治療の第一段階の説明をしていただけで、まずは目の前の階段をしっかり一段一段踏みしめて登って行こうと言う事だったのだと思います。

話の最後にN医師は、本当ならこの病状説明と治療方針については父に直接話し、父の了解を得なければならないけど、私の父に告知はしないで欲しいと言う言葉を受けて、私が父の病状・治療の説明をしっかり理解したとして、私の承諾を父の承諾として治療に入りますと言う事でした。

そして、お話が終わってN医師から、何か質問は有りますか?と言われ

まだまだこの病気の本当の大変さを分かっていなかった私の、ヘッポコ質問が

「あのぅ~、父には免疫力がないと言う事ですが、万が一にも父が回復して自宅に戻れたとして、我が家にはかわいいにゃん子が2匹いるのですが、大丈夫ですかね??」

ほんとに、N医師にちょっと笑ってもらうつもりでした質問だったのですがN医師は頭を抱え込んで

「う~~ん。。。動物は厳しいですね!」
「まあ、捨てろとは言わないですけど、お父さんとは全く接触しない別の部屋で飼ってもらうか、隣の部屋からこっそり眺めるとか、最低でも絶対触ってはいけません!!」
「たとえば、少し爪で傷がついただけでも、どんな菌に感染するかわからないので、動物との接触はお父さんにとっては命懸けという事になります!」

まさかこんなに真剣な答えが返ってくるとは思わず
私は随分びっくりしたのと、免疫力のない事の大変さを少し認識したのと何よりも、N医師が自宅での生活をこんなに真剣に危惧してくれた事で
私の中で半分以上諦めていた父の命の灯が、大きく輝いたうれしい瞬間でもありました。






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最終更新日  2011.03.02 22:34:42
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