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都知事選の幕がいよいよ落とされて。 小池か蓮舫の罰ゲームみたいな選択肢かないんかい・・もう、棄権しちゃおうかしらん・・と暗い気持ちになっていたのですが、TVで石丸伸二氏の演説をチラと聞いて、とても気になりました。なにしろとてもよかった。東京が変われば日本が変わる。一緒に変えていきましょう!・・という爽やかな言葉とその表情が良かった。それでYou tubeにあった、有楽町での街頭演説を聴いてみました。40分近くもある長いものでしたが、なんと最後まで聞き入って、不覚にも感動してしまった。涙ぐみそうにもなってしまった。理路整然で温かみがある。自分のアピールをしながら、傲慢ではない。むしろ誠実で浮ついていない。こんな清々しい演説が世の中にあったんだ・・という驚き。 東京都の知事としての手腕は、もちろん未知数ではありますが、潜在的胆力と知力と行動力が十分あるのは間違いないし、こういう人に賭けてみたい、と思いましたね。 そう思うのは私だけではないようで、ここ最近会った友人達も皆「石丸さん、なんかいいんじゃない」と言うし、彼女達の子ども世代まで、皆「石丸さん支持」らしい。こんなこと、これまで一度もなかったことですが。 尤も大手メディアは今も小池さん推し。小池さんが他の候補を大きくリードしていると伝えています。そりゃ、そうなのでしょう、知名度が違う。そして多分、小池都政が続いてくれる方が、大手メディア他、今の都政下でいい思いをしている企業・団体は都合がいいのでしょう。 でも、今が日本の政治を大きく変えるチャンスなのかもしれない。今、私の周辺で起こっていることが大きなうねりになれば、これまで白けていた人達が、「そうだ、自分達で政治を変えよう」と投票に向かえば、都民の力で、都政を正せるかもしれない。そのうねりは、きっと日本全国に広がるだろうし・・。といい年して青臭いことを考えてしまう私・・ってなんでしょうねでも、でもです。 いい都政をと願う有権者の素朴な一票の力で、政治が大きく動く様を、見てみたい気がしますね~。
2024.06.24
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先週末、青山の東京ウィメンズプラザで開催された、『高齢社会をよくする女性の会』の総会に参加してきました。この会は、樋口恵子さんを中心に、心ある女性達が(男性も)集まって、幸せな老後を送れるよう、介護保険制度を後押ししたりと、様々な活動を進めているNPO法人なのですね。 何故、私が総会に参加したかというと、会員になったからで、何故、会員になったかというと、4月に上梓した『終活シェアハウス』に樋口恵子さんから推薦文をいただいたもので、樋口さんに繋いでくれた友人から「これもご縁なんだから、会員になりなさい」と言われたからなのであります。チラとでも樋口大先生にご挨拶し、お礼を申し上げられたら・・ぐらいの軽い気持ちでの参加だったのですが、いやあ、迫力ある会合で圧倒されたのでした。 ご多分に洩れず、ってヤツで、この会も高齢化が進み、会長の樋口さん92歳、副会長の沖藤典子さん85歳・・とどっちを向いても高齢者ばかり。今回、理事長、副理事長の総交代があったのですが、若手副理事長ですら70歳。 歩くのも危なっかしかったり、杖が必要な方もいるのですが、皆さん、日本全国、沖縄からも駆けつけていらして、いざ壇上でマイクを握ったとたん、実に明快で雄弁話はウィットに富み、頭脳明晰、理路整然。その辺の現役世代も顔負けですよ。 恐れ入りました・・と私はあまりの面白さに席を立てませんでした。今の日本のオバサマ方を侮るべからず・・です。 しかし、NPO法人になって20数年、その前も入れると40年以上も続く会で、最盛期には3000人入る会場も溢れるぐらい、全国から集まったそうですが、今や会員も減り、収入も減り、今後どうやっていくかが大きな課題となっているとのこと。 いくら少子化だろうと、高齢者の割合はこの先増えるばかりなのに、その高齢化をなんとかしましょう、という会ですら、運営が難しくなっている・・という現実。データがあるわけではないですが、私の周辺でも勉強会やら、○○を進める会などの集まりで、高齢化が進み、メンバーは減りと、同じような状況です。日々、生活でいっぱいいっぱいで、世の中の余裕がなくなっているのか、みんなで力を合わせてなにかをやっていこう・・という空気が、日本全体で衰退傾向なのかどうなんでしょう
2024.06.15
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7月の都知事選に向けて、メディアが大はしゃぎだ。そりゃあ、小池都知事安定再選の面白みのない選挙になりそうだったのが、蓮舫女史の立候補表明で、一挙に女傑対決の様相になり、嬉しいに決まっている。でも、都民である私は、選挙が面白かろうがつまらなかろうが、どうでもよく、暗澹たる気分が、濃さを増すばかりです。 小池さんにはご退場いただきたいと思っていました。何故かメディアは小池さんに甘く、批判は持ち上がらないですが、小池知事の決断のよりどころは、いつも都や都民のためというよりは、ご自身の見栄えのためだったではないですか。豊洲移転のゴタゴタ然り、オリンピック然り、コロナ対策然り、太陽光パネル義務化然り。都は潤沢な財政があるから、全て失政には見えないけれど、都民としてトップに立つ人は、全てを都のために捧げる意志の人であって欲しい。 誰かいないのか・・と思っていたら、よりによって出てきたのが蓮舫女史。蓮舫さんといえば、あの悪夢の民主党政権下、行政何たら大臣になって、真っ先にTVクルーを引き連れ、スーパーの視察の様子を撮らせた人ですよ。やるべきことが山積だった、あの大災害の最中に。国会で、高級ブランド服をひっかえ取っ替えして、女性誌の撮影をしたことも忘れやしません。その記事の中で、「女性初の総理大臣を期待する声も」と振られ、「(総理になることは)やぶさかではない」なんぞと言っちゃう人ですよ。エラソーに仕分けだといって、官僚呼びつけバッシバッシと動き出しているプロジェクトを潰し回った人ですよ。 つまり、小池さん以上に「自分をどう見せるかを最優先にする人」なわけで。そんな人に、都政を任せようと思う人が、どうしているのだろう でも、世の中は、女傑対決だ、面白くなったとはしゃぐばかり。都政の善し悪しは、私達の生活に大きく関わることなのにね。 といって、話題にもならない(メディアが敢えてしない)その他の20数名の立候補者の方々が、このお二人と戦えるとは思えないし。 誰か他にいないのか・・と憂え三番目の大物登場を期待する都民は私一人ではないはず。いやいや、意外とかなり多いのではないですか。まだ、間に合うし、案外いい線まで行けると思うのだけれど。 例えば、「いつやるの 今でしょ」の林修先生。彼なんか、ネームバリューはあるし、頭はいいし、真面目で誠実だし。いいと思うのだけれど・・。
2024.06.05
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女性セブンの6月6日号で、新刊の『終活シェアハウス』の紹介をしていただきました。 https://news.yahoo.co.jp/articles/43bd39c758890d2327ba1a6b0d75667843dc15dc?page=1 本当にありがたいのですが、取材には写真撮影もあるという。「チョイ、待て」ですよ。最近はどんな写真でも、ぼやっとしたバーサン顔に写るので、極力、レンズの中には収まらない・・を信条にしているのです。 でも、記事にする以上そうはいかないと、だったら少しでも垢抜けて、キリリとした顔に写る方法はないものか、とあれこれ悩み、考え、帽子を被って眼鏡姿で、臨んだのでありました。張りのなくなった髪は帽子で隠せるだろうし、ぼんやりした目元は眼鏡のレンズで目立たなくなる・・のではないか。 結果は・・無駄骨、自爆でした。記事を見た友人達からは「帽子を被ると余計バーサンにみえる」「眼鏡、似合ってないし」と散々の酷評で。 どうすりゃいいのだ、私は。60代の頃は、まだ、こんなに気にする必要はなかった。歳を取る悲哀を、古希を迎えてしみじみ思い知るわけなのですよ。 そんな時に、週刊文春を見てしまいました。実は5月30日号の「文春図書館推薦」のコーナーでも、小さな記事ですが、本の紹介をしていただいたのです。掲載誌を早速購入して、パラパラとみて、ガーンとショックを受けました。グラビアの「原色美女図鑑」に90歳になられた草笛光子さんが大写しになっていて、確かにバリバリの女優さんではあるけれど、とてもおきれいなんですね。 なんでだ・・でありますよ。確かに元々の素材からして違うのではあるけれど。おそらく、プロのスタイリストさんやヘアメイクさんが付いているのだろうけれど。きゅっと美しく盛り上がった銀髪や、袖なしワンピースから覗く二の腕や、涼しげでキリッとした目元や・・お若い頃と変わらないじゃないの。 ねぇねぇ、どうしたらこうやっていられるの 更にパラパラとページをめくり、阿川佐和子さんの「この人に会いたい」コーナーの写真を見て、再度ガーンと私はショックを受けるのです。モノクロの写真ではあるけれど、ゲストの服部隆之さんと並んで写った阿川さんの溌剌としてお若いこと。阿川さんって、私と同い年なんですよね。なんでなの どうしてなの どうしてこんなに違っちゃうの 芸能界の最前線にいらして、毎日の刺激からして違うのだろうし、女優さん達だから、使う化粧品も違うのだろうし、日頃の手入れからして違うのだろうし、カメラを向けられても、余計な緊張もしないのだろうし。 などなど、僻みながら考察するわけですが、それにしてもねぇ。 誰かコツを教えて欲しい。美人に写らなくていいから、せめて溌剌とキリリと写るコツを。しみじみと深く濃く、願うのであります。
2024.05.28
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上川陽子外相が批判されています。静岡県知事選の応援演説で、自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と述べたことがけしからんと。「子どもを産みたくても産めない女性を傷つける」「子どもをうまない女性は女性ではないと受け取られかねない」からだとか。 共産党の山添拓参議院議員も、「子を産むかどうかは、もとより個人の選択。産みたくても産めない苦しみを抱える人もいる」「応援演説で思わず出る本音に、アップデートされない自民党政治のジェンダー感覚がにじむ」とトンチンカンな投稿したらしいし、 今朝もワイドショーで「こういう発言で、深奥の本音が出る」なんて解説まであって。 自民党支持の女性達に向けた発言で、「女性パワーで知事を生み出しましょう」と言っただけなのにね。 怖い、怖い。批判している政治家さんやメディアも、上川氏が「産まない女は女性ではない」なんぞと語っていないことは百も承知なくせにね。新聞各紙もいつもの「配慮を欠いた発言との指摘が出る可能性がある」とまとめて。可能性があるじゃなくて、あんたらが、焚き付けてるんじゃないの・・と思うけど。 要するにメディアは上川さんをこの辺で潰しておきたいのでありましょう。小池都知事に関しては、豊洲の問題もカイロ大卒業疑惑も、スーッと流して、絶対に深く追求しないし、同じ政治家でも立憲の議員さんには大甘なのにね。 メディアのこの手の好き嫌いは、一体、メディアのどの辺から出てくるのか、どうにも不思議ですけど、怖いのは、様々な媒体を持っている強みで好き放題、世論や空気を作り出せると、彼らが思い込んでいること。 確かに時々、我々庶民は、乗せられちゃうことがありますけどね。あの郵政民営化選挙とか、民主党政権が出来たときとか。ネットのコメントにこういうのがありました。「マスコミはこの手の報道が自身の首を絞めていることに気付かないのでしょうか。「誤解されかねない」のであれば「誤解の無いよう」報じるのがお仕事でしょう。また、こういうのを論っていった結果が今の息苦しい世間の空気感になってるんじゃないですかね。今は政治家や大企業(広告とか)に留まってますが、いずれ我々一般人にまで下りてくるかと思うとぞっとします」いいこという。 気をつけよう、メディアの動きと投資詐欺・・ですよ。新聞記事の最後に「問題が指摘される可能性がある」などとあったら、また、やらかそうとしているな・・と我々も構えないと。
2024.05.20
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『女性の品格』の著者である坂東眞理子さんを訪ねてきました。4月に刊行した『終活シェアハウス』の帯に推薦文をいただいた、そのお礼に、編集者と職場の昭和女子大学へ出向いたのでした。 現在77歳で、現役バリバリの昭和女子大学総長。広い総長室にはブリスベン総領事時代の写真や、ヒラリー・クリントンと並んで写っている写真などが飾られて、栄光の数々といいましょうか、それだけでひるみそうになるのですが、坂東さんはいたって気さくに、我々を中に入れてくださいました。 ちょうどご著書の「70歳のたしなみ」の文庫が出る時だったようで、編集者が持参した出来たての文庫本の1冊にサラサラとサインをされて、私に「はい」とくださったのです。 『終活シェアハウス』が出た際、編集者経由でお礼状を渡してもらった際も、すぐに直筆の「お礼状のお礼状」が我が家に届き、恐縮したものですが、やること全て、素早く気が利いている。 300万部売れたという『女性の品格』以外にも、著書は山ほどあって、つい「お忙しいのにいつお書きになるのですか」と聞きましたら、「皆さんがゴルフやっている間に書くんですよ~」とやや皮肉を込めておっしゃり、ゴルフ好きの編集者も、下手っぴいゴルファーの私も、思わず首をすくめたものでした。 家に帰って、いただいた『70歳のたしなみ』を早速読みました。やたらグサリと刺さったのが、収録されている内館牧子さんとの対談のお二人の言葉。「無理して頑張らずにありのままの自分を貫きましょうという発想は、単なる居直りだと思います」「自分に手をかけずに外見を放りっぱなしにするのは、自分自身を放棄することなんですよね」・・と。 そう、お会いした坂東さんは、おしゃれで颯爽としていて、77歳の坂東さんに、若いはずの私は完全に負けていた。 そういえば最近、化粧もサボりがちだし、服装に構わなくなったし・・と大いに反省し、それで久しぶりデパートに行きました。なにか、若作り過ぎもせず、似合って垢抜けて、そうお高くない服を新調しよう ない寄ってくる店員さんを交わし、交わし、あれこれ散々見たけれど、買いたくなる服に出会わないし、そもそも似合う服がない。 結局手ぶらで帰ってきた私。 坂東さんや内舘さんの提言は貴重だけれど、現実のこの世代のフツーの女に、すっとなじむ服は、なかなかないのよ・・ということを、お二人に捧げたいとの結論に達したわけですが、「努力が足りない」と言われるだけでありましょうね。
2024.05.05
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御木本あかりの小説・第二弾『終活シェアハウス』が刊行されました。『やっかいな食卓』で小説家デビューして、やっとたどり着いた我が2作目。 今回は口うるさい独り身オバサマ達が、シェアハウス生活を始める話です。 歳を取るって、辛いことが多い。体はアチコチガタが来る、現役社会からははじき出され、老人は扱いにくいと言われ、どんなに抵抗したくても待っているのは老いと病だけ。そんなことは分かっているけど悔しいじゃない。何が終活よ、余計なお世話よ。まだまだ私ら、いろんなことをやっちゃうわよ・・というオバサマ達が、日々、言い争いながら、食事だけは大事にし、それぞれがそれぞれに、なにかを見いだしていく・・という物語なんです。 https://www.shogakukan.co.jp/books/09386722 刊行にあたり、樋口恵子先生、坂東眞理子先生から「老後は誰と暮らせば幸せになれるのか。 人生100年時代、必読の書」「楽しく、おいしく、ほろっとして、くすっとする。 シングルシニア女性の新しい生き方に乾杯です」 というありがたい推薦文をいただきました。抗えない老いではあるけれど、飲み込まれないように生きようよ、という思いは大先生方も私達と一緒なんですね。 定価1800円(+消費税)と、お安くはないですが(すみません・・)、その分読み応えはあります。祖父江ヒロコさんのイラストも楽しく、椋本完二郎さんの装幀も粋です。 読んでみて、きっと元気になれる本だと思うのだけれど・・。と著者の勝手な思い込みですが、お手にとっていただければ嬉しいです。
2024.04.16
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やっと雨もあがり、花見日和の先週日曜。「今日を逃すと、今年はもう、お終いかも」の恐怖に駆られ頑張って神田川沿いの遊歩道に行ってきました。以前、この近くに住んでいて当時は桜の季節を毎日堪能したものですが、久しぶりに行ったら、「なんか、ちょっと違う・・」という印象。 花見客こそ増えたものの、咲きっぷりが・・以前はもっと勢いがあった。これでどうだ・・みたいに咲き誇って圧倒されたものですが、今回はなんとも力がない。もちろんきれいなんですが、なんとなく、開花力が衰えているような・・。 実は家の近所の桜も、ジワジワ咲き方が弱まっている印象があるんですね。桜の生命力が落ちているのかあるいは、見る側、つまり私の生命力が衰えているせいなのかなんか、以前と印象が違う。 ところで、我が散策コースの途中にあるお屋敷に大きな桜の木があるんですね。そのお屋敷も立派だけれど、裏庭の桜が実に見事で。この桜、ぐんぐんと大きくなったのでしょう。敷地を突き破ってお隣の駐車場に押し入り、ますます枝を張っている。お屋敷の住人もいい方なんでしょうね。自分ちの塀を取っ払って、桜を自由に伸びさせている。駐車場の持ち主も、黙認なんでしょうね。 その期待に応えてか、今年も桜は大らかに咲き誇ってくれました。(写真は、やや葉桜になりかけですが・・) 桜って、人間の気持ちを感じ取るんでしょうかね。とすると、近所の桜や神田川沿いの桜が、今、もう一つ咲き誇らないのは、日本の国勢ぐあいを感じ取っているのかも・・なあんて思ったりして。
2024.04.11
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NHK元アナウンサー・鈴木健二氏の訃報が届きました。享年95、ご冥福をお祈りします。 鈴木健二さんには思い出があります。ずっと昔、今から40年も昔、NHKで広報の仕事をしていたので鈴木氏に原稿をお願いする機会が何度かありました。 あの頃は「人に仕事の依頼をする時は電話で済ますな、直接会って目を見てお願いするべき」と言われていましたから、アナウンス室まで出向いてお願いするわけです。 鈴木健二さんのデスクは、特別仕立てか、とびきり大きなもので、その広いデスクに山のように本が積んであるのでした。ちょっと触っただけでなだれ落ちそうな感じで。 ご当人曰く「全部、必要なものでどこに何があるか頭に入っているので、他人にいじられては困る」の本の山で、ちょっとした名物でありました。なにやら1000冊ぐらい乗っていたそうですよ。 原稿をお願いすると無愛想に「はいはい」と答えられるんですね。あの風体ですから、ご機嫌が悪いのか、怒っているのか・・と下っ端の若手職員としては不安になるのですが、お願いして、自分の席に戻り5分もしないうちに「できたから、取りに来て」との電話が来る。 短いエッセイなら、たちどころに仕上げてしまう器用な方でした。内容の深さでは、吉田直哉さんの方が上だったような気がしますが。 社内報を担当していた時、磯村尚徳、和田勉、鈴木健二三氏の鼎談を企画したことがあります。当時、NHKには破天荒な方が随分といらしたのですが、この三氏はその中でも、自由に放送界を泳いでます、という雰囲気で、かつNHKを代表する人気者で、花の53年組と言われ、入局同期でもいたんですね。正確には鈴木氏が1年学年が上のはずで、その辺の詳細は分かりません。 こんな鼎談、文藝春秋だって出来ないだろう、とちょっと得意だったんですが、確か当時、磯村さんだけ局長で、よって局長室で行われた鼎談は、達者なお三人のおかげで大いに盛り上がって、おかげさまでその号は、小さな記事だったですがどこだったか週刊誌にまで紹介されて、我が人生の記念すべき企画となりました。小さな記念ですけど・・あの頃は日本全体に勢いがあったなぁ、とそんな気がしますね。 あの時の社内報、大事に取っておいたんですが、どこに行ってしまったんだろう 和田勉さんが亡くなり、磯村さんが亡くなり、鈴木健二さんまで亡くなってしまった。TV放送開始が1953年、それから70年ですものね。そりゃあ、私も含め、皆、年取ります。 最近はテレビ離れという言葉も聞こえて、確かに面白い番組は少なく、私もあまり観なくなってますが、あの頃の勢いを、もう一度取り戻せることがあるんでしょうかね。
2024.04.04
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違法ギャンブル騒動で、大谷選手が記者会見をし、大谷選手は完全なる被害者で、彼自身ギャンブルには一切関係せず、通訳氏のギャンブル好きにも気づかなかった・・という解釈に落ち着いたようです。 なんとなく腑に落ちないところもありますが、事実だろうとそうでなかろうと、こういう結論にするのは規定のこと。大谷選手を疑う気はないですが、豪腕弁護団が周到に作戦立てたのでありましょう。これで興行側も大谷さんもメディアも、大谷ファンも、皆、やれやれと心落ち着けて、四方八方丸く収まるのではないですかね。 大谷報道ばかりで、110年ぶりの新入幕優勝という大快挙を為した尊富士は気の毒でした。もっとメディアは注目し、騒いであげればいいのに。 会見で言えば、自民党元幹事長・二階氏の引退宣言。これも、大谷騒動で、かすんでしまいましたね。しかし二階さん、悔しそうでした。嫌々引退を決めたのがにじみ出ていた。この件、裏取引でもあったのではないですかね。裏金資金での責任は追及しない代わりに、引退してもらいましょう・・という。岸田さんがもし、仕掛けていたとしたら、大したもんだけれど。 もう一つ注目の会見は、イギリス・キャサリン妃の「癌の公表」でしょうか。あの若さ、子供達もまだ小さい中で、癌の発見というのは本当にお辛いだろうに。しっかり治療して、元気な姿で戻ってきて欲しいです。そんな辛く苦しい会見だったのに、あの映像はAIじゃないかとか、影武者だろうとか、心ないことを言う人はやはり、いるんですね。仮にAIだったところで、いいじゃないですか。辛い事実をカメラの向こうの無責任な他人に伝えなくちゃならない。立場上、仕方ないとしても、世の中こういうケースはもっと優しい目で見てもらいたいもの。 反面、厳しい目で見ようよ、と言いたいのがプーチンの会見。モスクワ郊外のコンサートホールでのテロ事件を、ウクライナが関与しているなどと、身勝手なことを言っているらしい。 こうういうことこそ、日本のメディアは取り上げ、分かりやすく厳しく解説するべきでしょう。一野球選手の動向より、よほど、注目し、シビアに分析すべき会見だと思うけど。大谷さんは、きっといい青年で、歴史に残る野球選手なんでしょうけど、それはそれ。日本の今の「朝から晩まで大谷三昧」。なんとかしてくれ~でありますよ。
2024.03.26
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最近、「怪しい」と疑うことが多くて困ってます。 目下話題の、自民党青年局の懇親会。セクシーダンサーを呼んでの余興があったようで、今、日本中から呆れられているわけですが、この件に関して、「不適切ではあったが、公費は使われていない」と自民党幹部が断言していましたね。でも、絶対に、使われているよね。視察と称して海外旅行を堪能している方達が、「青年局の研修」のその懇親会に、公費を使わないわけがない。それと、こういうことは、今回だけじゃないんでしょうね。どこでもここでも、この手のことをやっているから、今回も世話役が張り切ったんでしょうし。 新NISAが始まって、各局ワイドショーでは、「投資をしないなんてもったいない」とどんだけ将来的に増えるかと、夢のような解説していますが・・。NISAは、一定額の税金が免除になるというだけで、投資であることに変わりがない。損するリスクもこれまで同然あることを、伝えなくちゃまずいだろうと思うのだけれど、TVに出てくる解説者は、儲かることしか話さないよね。アリバイ作りに、最後に「もちろん原資を割るリスクはあります」とこそっと伝えてはいますが。なんなんだろ、日本上げての、この「投資しろ、しろ」圧は・・。誰が儲かるんだろ、これで・・となんか、怪しい。ま、私もこれまでの投資信託を解約して、新NISAで再契約はしましたが。 昨年4月、沖縄県宮古島付近で海上自衛隊のヘリコプターが墜落し10人が死亡した事故。その調査報告がちっとも出ないなぁ・・とずっと気になっていたのです。ようやく昨日になって「エンジン出力が徐々に低下するロールバック現象が2基のうち1基で起きたと推定し、2基目の出力低下の原因は特定できなかった」とする調査結果が公表されましたが、要するに「よく分からない」という結果であるわけで。 よりによって、着任早々のトップが視察のために使うヘリコプターが、離陸早々に不思議な墜落をして、全員死亡・・を、何らかの陰謀と結びつけるのも、スパイ映画の見過ぎかも、ですが、その原因が1年掛けて「よく分からなかった」って・・。ワイドショーもこの件、取り上げませんしね。何か、絶対、隠している・・ような気がする。 最も「怪しい」と感じるには、最近やたら使われる「多様性」という言葉。理想の社会っぽい響きがあるものだから、あっちでもこっちでも黄門様の印籠みたいに使っていますが、多様性と言いながら、少しでも流れに反する意見は、徹底して潰される世の中になってますしね。誰が何を企んでいるんでしょ。 とまあ、世の中、「怪しい」ことばかりのような気がしているのですけど。年取って、疑い深くなっているのかもしれん。
2024.03.16
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大谷選手が結婚をされたようですね。まずは、めでたい。いい家庭を築いていって欲しいことです。 それにしても突然の発表で、メディアは大混乱。昨日の夕方のNスタなんか、番組放送中に10回ぐらい、このニュースを繰り返したのではなかったか。今日は今日で、どこのワイドショーも、彼が高校時代に記した理想の人生プランまで持ち出し、解説まで付けて、長々報道。 いくら大物野球選手だろうと、一個人のプライベート。煩すぎ、騒ぎすぎ。世界には伝えなくちゃならない問題が山積でしょうが。 ここ最近のメディアの「大谷フィーバー」には心底、うんざりしていました。彼が素晴らしい選手で、性格もよく、理想的な男性だということは十分わかるけど、毎日、毎日、朝から晩まで、どのチャンネルを回しても大谷、大谷と、しつこく報道してもらう必要はない。今なんか、キャンプ中だろうに、今日はどんな練習だったとか、調子はどうだとか・・異常でしょ。 しかし彼の結婚で、また当分、「どんな奥さんなのか」とわずかな情報を元に、長々やるんでしょうね。日本のテレビは。 ところで、今朝、囲み取材で彼が語ったお相手像は、「日本人の方ですね。いたって普通の人というか、普通の日本人の人です」だそうで。アザトイ系の女子アナやモデルやアイドルでなくて、嬉しかった一般人が多かったのではないか。 結婚の決め手は「コレというのはないですね。全体として雰囲気というか、一緒にいて楽しいですし。コレ一つというわけではなくて、全体的な雰囲気が合ってるかなというか」だそうで、こういうところ、心根の良さがにじみ出ている。淡々と確実な価値観を語るところ、さすがです。 私は、大谷選手が選んだお相手が、日本のどこにでもいそうな、出来れば「美人とは言われない」系の、でも、人柄のよさが見える、しっかりして聡明な女性であって欲しい気がしています。 Instagramで、有名人との交流自慢や豪邸の見せびらかしや、豪華お弁当披露しての料理上手自慢だの、ブランド品自慢なんかしない人。 見かけは地味だけれど、いざとなると逞しくて、何かあった時には、体を張って夫や子供達を守るような人。 「大谷選手の美人妻」だの「美男美女カップル」だのとメディアに持ち上げられないけれど、でも接した記者が「大した女性なんだよ」と舌を巻くような、そんな女性でいてくれたらいいなぁ・・と思うんですね。 そうすれば、日本の浅薄な価値観も少しは変わるのではないか。 ま、余計なお世話ですけれどね。
2024.03.01
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NHKの『ブラタモリ』が終了するそうですね。残念。そのタイミングである地方の大学の先生が、「ブラタモリは、タモリさんが上から目線で女性アナに蘊蓄をたれる、マンスプレイニング番組だった」という説を発表。それがネットで話題になっていることに対して、とても興味深い分析をしている方がいました。 「正直、多くの人がポカンとするような、世間に全く刺さらない「ブラタモリ批判」でしたが、ではナゼこんな話題を記事で取り上げるのか。こんなの相手にしなくて良いだろ、と思われるかもしれませんが、違うんです」と。 世の中の多くを占める「まともな人」は、ノイジーマイノリティに対して「アホだな」と感じつつも、バカバカしいから、わざわざネットで反論や指摘を投稿したりしない。でもネットとは、投稿した人だけが存在する世界であり、黙っている人、投稿しない人はゼロカウント、存在していない世界である。 その結果、ネットは雑で的外れなノイジーマイノリティで溢れかえり、まるであたかもそれが主流意見であるかのように錯覚してしまう。最終的に世の中が妙な方向、ズレた方向に向かって走り出す可能性がある・・」。 ある部分、言えてますよね~。さらにいえるのは、ノイジーマイノリティがガンガン投稿する。→ それをメディアがチェックし、世の中、こういう意見で湧き上がっている、と判断する。→ TVや新聞、雑誌で取り上げ、いかにも正義であるかのように持ち上げる。→ ひとつの番組が取り上げると、「これがトレンドだ」とばかり雪崩のようにどこもここも、同じテーマを取り上げる。→ 世の中、そういうものだという空気に染まっていく。 という流れになるのでしょう。 もちろん、そのおかげで埋もれていた小さな声が、世間を動かし、不正が正されたり、弱き人達を救えたりすることもあるのでしょうが、くっだらないことが正当化されてしまう弊害、多いよね~。 「くだらないとみんな判っているような事でも「違いますよ」「アホですね」とネットでいちいち明確に指摘することは、それなりに必要な行為なのです」。筆者、小木曽健(国際大学GLOCOM客員研究員)氏は書いているのですが、それはそれでハードルが高い。 本来なら、メディアがまともな判断をして、調整していけばいいのだろうけど、目下最もその能力に欠けていて、ネットの空気に振り回されているのがメディアですからね。 世の中、ずれていくわけだ。
2024.02.21
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麻生太郎氏の上川大臣に対する発言が、いまだメディアを賑わせています。 驚いたのは、TVに出てくる、いわゆる意識高い系・女性キャスター、コメンテイターの方々が、判で押したように怖い顔で、同じワードを使って激しく麻生氏を非難したことでしょうか。曰く「言語道断」「女性蔑視」「時代が変わったことを分かっていない」「コンプライアンスの欠如」と。その怒りは飛び火して、言われた上川さんにまで、「ちゃんと問題視して抗議しなくちゃいけない」だと。 麻生氏発言の「おばさん」「そんなに美しい方とは言わんけど」だけを取り上げれば、いかにも女性蔑視発言みたいな印象ですけど、一通りを聞けば、麻生氏にしては珍しく、「スター登場だ」などと上川氏を絶賛していることが分かる。言葉の使い方は相変わらず荒っぽいけれど、麻生氏、本当に上川さんを評価しているんだなぁ、と私は感じましたね。 「おばさん」って、そんなに激しく怒ることかいなそりゃあ、そう呼ばれて嬉しくはないけれど、ある程度年取ってみると、「まあ、そうだろう」と納得はいく。さすがに、「お婆さん」と呼ばれると、カチンときますけど。 こうやってけしからんと責めていくと、「おばさん」まで差別用語扱いになってしまって、世の中、ひたすら息苦しくなってしまうじゃないか・・と私なんかは、ザワザワした違和感を抱いてしまうわけですが・・。些細なことから潰していかないと、女性蔑視の意識はなくならないのと叱られるのかもしれんが。 仮に麻生氏が、例えば石破さんについて、「そんなに男前とは言わんけど、オッサン、やるなぁ」と講演会で発言したとしたら(麻生氏が石破氏を褒めることはなさそうですけど)、世間は「言語道断」「男性蔑視だ」と非難するでしょうかね。なんとも思わんでしょう。麻生さん、何を企んでいるんだ と怪しむぐらいで。 どうしてそうなるか。「オッサン」が差別的な用語だと、社会は思っていないし、男の価値は、人間性だったり、仕事の仕方、判断力、行動力で決まるもので、容姿なんて、どうでもいいことだという、共通認識があるからではないか。 私はね、女性の評価もそうなって、ようやく平等で正しい環境になるのだと思っているのですよ。でも現実は、こと女性の評価については、いまだに容姿が重要事項になっている。美人女将だとか、美人市議だとか。「おきれいな奥さんでお幸せ」だとか。芸能界、TV界なんて、ルッキズムの最たるものじゃないですか。そこを一番よく知っていて、その中で勝ち組の人達が、麻生氏の言葉尻を捉えて、きれい事を並べ怒っている・・と見えたりもして・・なんか、素直にストンと腑に落ちない。 話は少し変わりますが、ちょっと考えたんですね。今回の「麻生副総裁・失言騒動」が麻生+上川両政治家の強かな計算だったとしたら地元の後援会でまっとうなスピーチしたところで、メディアは食いつかないですけど、麻生氏がまた、失言っぽい発言をしたら・・。「僕がね、地元の講演会でバーンと花火を打ち上げますよ。メディアが、大喜びして騒ぎそうなね。あとは上川さんが、上手に大人の切り返しをするだけでいい。一挙にあなたの評価は爆上がりで、知名度は全国区だ」 かくして、上川さんアピール作戦成功。今頃、お二人で乾杯していたりして・・。
2024.02.04
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麻生太郎氏の発言がまた、話題になってますね。麻生さん、自分達の政権の外務大臣なのに、上川外務大臣のことを、何度も「カミムラ」と発言し、「たいしたもんだぜ」「俺達から見てもこのおばさん、やるねえと」「新しいスターがそこそこ育ちつつある」などと、その手腕を評価しながら、「少なくともそんなに美しい方とは言わんけど、英語ももちろんきちっと話をし、外交官の手を借りなくても自分で会うべき人の予約を取っちゃう」と容姿についても触れたのだそうで。 この発言が、メディアの絶好の餌食となっている。「おばさん」と言った「そんなに美しい方とは言わんけど」と容姿について触れた「ルッキズムそのものだ」「日本の恥だ」「侮辱だ」等々と。 確かにわざわざ「そんなに美しい方とは言わんけど」と断る必要はなく、余計な発言と言えば、その通りなんでしょうけど、麻生氏としては、笑いを取ろうとしただけのことでしょう。成功してないけど・・。でも少なくとも「ルッキズム」の発言ではないし「女性蔑視」とも思えない。 むしろ「美人過ぎる」だの「美人妻」だの、「歳を取ってもおきれいな」だのと、チャラチャラ女性の容姿に触れる人の方が、私は、不愉快に感じますね。その奥には、他の「さほど美しくない」女性に対する蔑視がある・・。 上川氏だって、「おきれいな外務大臣」なんぞと言われるより、「このおばさん、やるねぇ」と言われる方が嬉しいのではないか。政治家として、70歳の女性として、当然、外見よりも人間としての中身、力量を評価されたいはず。今更、美人だなどと持ち上げられたいとは、これっぽっちも思わないだろうし、「おばさん、結構 だっておばさんですもの」と悠然としているのでは その上川氏は、記者会見でこの件について質問され、「2000年に初当選して以降、信念に基づいて政治家としての職責を果たそうと活動してきた。今回、約20年ぶりの女性の外務大臣に任命され、日本の将来、将来を担う若い世代のみなさんのための取り組みについては、全身全霊を込めて専念している」と、まず自身の歩みに触れ、 その上で「さまざまなご意見やお声があることは承知しているが、どのような声もありがたく受け止めております」と答えたそうです。 実に優等生答弁 合格答弁なんでしょうが、面白くない。ここで「まあ、美人だったことはないですし、確かにおばさんですから」とでも返して、ニンマリ微笑んだら、総理のイスは、一気に近づいたのではないですかね。ちょっと、残念。
2024.01.30
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ダウンタウンの松本人志氏の、「性加害疑惑」が文春の記事になって、ワイドショーも、ネットでも、大騒ぎだ。 ご当人は「事実無根でーす」とXで発表したまま、引っ込んでしまっているようですね。(60にもなる社会的地位ある男が「でーす」ってなによと呆れるが) 犯罪になる性加害があったのか、女性とどういうやりとりがあったのか、その辺は興味もないし分からないけれど、巷に漏れ溢れている記事やコメントを見る限り、少なくとも、周囲の取り巻きと一緒になって、フツーの女の子達を呼び込んで、飲んだり食べたり、あわよくば性的関係まで期待したり・・は事実のようですし、それを「遊び」と捉え、これだけ有名で力ある芸能人なのだから、こういう「女遊び」をやっても、当然じゃね・・と当人も芸人仲間も、吉本ですら、思い込んでいた、ということなのでしょう。 松本氏が今後どうなろうと、私の関心外ですが、どうにも気になるのが、この「女遊び」「女の子の上納」という言葉が、恥の意識なくまかり通っていること。いまだに芸能界や芸人世界や吉本では、そういうことを「権力ある男なら、許される」と信じている、ってことでしょうか。 ジェンダーに厳しい方々は、つまんない言葉狩りをしている暇があったら、もっとここで怒って発言すべきですよ。 人間だから、清廉潔白でなくてもいいと思うんです。人を好きになってしまえば、不倫だってする。カノジョが欲しいから、ナンパだってする。意気投合して、あるいはしなくても酔った勢いで、エッチしちゃうことだって、あるでしょうし、高級娼婦を買ってみたい、と思う気持ちも分からなくもない。 だけど、今回の松本氏を中心としたこの「女遊び」は、男と女の、因果とか業とは別の、女性を見下し物扱いしている、いや~な臭いがフンプンとしてますよね。下品、その一言。 でも、世の中の空気を見ていると、「犯罪ではないのなら」と松本氏の才能・カリスマ性を信じ、「復活して欲しい」人達は大勢いるようで。 改めて思うわけですが、女性の「性」を、人格の一部としてではなく、男の「性的欲求のはけ口」ぐらいにしか意識していない、社会の認識みたいなものが、いまだにモヤモヤと存在している、ってことなんでしょうね。 女の道はまだまだ険しだなぁ・・と。
2024.01.22
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大地震に飛行機事故と、悲惨な幕開けとなった2024年ですが、それでも松の内は静かに明け、門松も片付けて明日から通常生活再開です。 年を取り、年々、少なくなっていく年賀状ですが、今年、特に目立ったのが「賀状終い」通知が多かったこと。「賀状終い」のフォーマットがあるのでしょうね、同じ図柄の同じような文面が、何枚もあったりする。 高齢になって、もう年賀状は書けませんので、という方もいれば、まだまだ若いのに、「今年で止めます」という方もいる。 賀状終いの通知を受けて、その都度、迷います。じゃあ、こちら側としては、どう対応しようか、と。 あら、そうですか、とばかりピタッと出すのを止めるのも、なんだか世知辛い気がするし。 高齢故のことなら、賀状が届かなくなるのも寂しいだろうから、こちらからだけでも送り続けようか・・とも思うし。 でも、止めますというのは、「お付き合いを切りたい」ということなのかもしれない。なのに送り続けたら、迷惑だろうな、とも思うし。「長々、お付き合いをありがとう」などと書いてあったら、さすがにこれ以上、こちらから出すわけにもいかない。 日頃も頻繁に会っている人ならいいんです。お互い、無駄を無くそう(無駄とは思わないが)という意図だと納得できる。どうにも割り切れないのは、賀状のやりとりを止めたら、確実に繋がりは切れてしまう方ですね。なんらかのご縁で昔、付き合いがあって、それ以降は会うこともないわけだけれど、それでも年に一度お互いの消息を知らせ合うことで、ああ、元気にしているんだと安心し懐かしむ。 それだけのことだけれど、それはそれで貴重なことで、賀状には少なくともそういう役割はあったはず。やりとりを止めてしまえば、お互いの生死だって、もう、分からなくなってしまうわけで。 「それでいいじゃない」と言われれば、その通りなのだけれど、今の時代、パソコンとプリンターがあれば、年賀状なんて数分で出来てしまう。400枚程度なら、1日も掛かかりませんよ。それだって「面倒」であることはその通りであるし、我が家だって、いずれはお終いにせざるを得なくなるわけですが・・。止めることで失うものも、大きいような気がするのは、私だけなんだろうか。 そうやってスッキリしない気持ちを引きずりながら、「止めます」通知を受けると、「こっちはどうするか」と悶々と迷い、人によっては、数年、送り続け、そっと波が引くようにこちらも撤退する。最後に「うっかり送らないよう」、住所録から削除。・・のパターンを繰り返しています。 人生の営みの中では些細なこと、と言えばその通りだし、割り切って考えればいいだけのことだし、メールやLINEで十分じゃない、と考える理屈も分かる。それでも、なんだかなぁ・・と一抹の寂しさはありますよね。 郵便料金が大幅に値上がりするので、賀状終いは、加速するのでしょう。暑中見舞いはすでに廃れ、年賀状のやりとりもいよいよ無くしていく日本。日本人は、空いた時間をどこに向けていくつもりなのかSNSのチェック 芸能人のお自慢インスタグラム覗きいいねのクリック それも時代だ、と言われるなら、そうなんでしょうけどネ。
2024.01.08
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最近よく見る、夕方の報道番組の特集に、無人直売店の集金箱に、お金をごまかして入れる客・・というのがあります。TV局のスタッフが隠しカメラを備えて、客の様子を窺い、ごまかした客を厳しく追求するという、毎度のパターン。 よく見るので、人気があるのでしょうネ。先日も、農家の無人直売店を舞台にやってました。追求されるのは、300円の野菜を取って20円しか入れない年寄りとか、200円のサツマイモに、5円しか入れなかったオバサンとか。 確かにこれだって立派な窃盗であるわけだし、農家側にしてみれば、許せない行為なんだとは分かります。こういう特集をすることで、犯罪防止に繋がることも理解出来る。 しかし、わずか200円、300円のことで執拗に追求され、さらには警察まで呼び込み「署まで来てもらいましょう」と引っ張られ、そういう現場を舐めるように撮られ、全国に晒されるのも、なんだかなぁ・・と見ていてなんとも気持ちがザワザワする。顔はだしませんが、捕まるのは大抵、弱々しい年寄りですしね。後味は、ヒジョーによろしくない。 一方で、自民党の裏金問題が、大きく報じられているわけです。裏金工作は歴史的にず~っとあっただろうし、メディアも政治家さん達もみんな、当然のことと認識していたでしょ・・と思うよね。 それが今回、告発があって、一気に注目されることになった。しかも、クロ濃厚は、自民党最大派閥の安倍派だという。メディアも、おそらく政界も、安倍派を潰す絶好のチャンスとばかり、日々、お祭り状態。 でも、おそらく裏金工作については、他の派閥も野党だって、絶対やっていると思うのに、検察もメディアも、そこまでは追求しないらしい。かつ、1000万円以下の場合は、起訴されない見込みだのと、平然と語られている。どうやら、安倍派の幹部が一人、二人、人身御供のように起訴され、それでお終いになるらしい・・。 分かっていることですが、世の中というのは、不公平極まりない。わずか200円、300円お金をごまかしたということで、「ここまでやるか」とばかり、追求される人もいれば、1000万円なら少額だし、と見逃される人達もいる。窃盗と不記載という、罪状の違いだと言うのでしょうが、お金をごまかした、ということでは、同じでしょう。ましてや、政治家さん達は公人であり、立場上は、絶対、清く正しくあらねば示しが付かない方々なのだし。 それに、思うんですね。今回の裏金疑惑で、その使い道が元政治家さん達の言葉として、チョロチョロ出てきていますよね。「地方議員から、応援してもらいたければ、持ってこいといわれる」とか、「うちの派閥に入らないかと300万、積まれた」とか。 要するに、そういったことに、使われてきたわけで。秘書の人件費や事務所の運営にお金が掛かるのだと言い訳してますが、そこはごまかしだよね。メディアと国民がこの機会に注目すべきは、裏金の存在もさることながら、そういった使い道だと思うのですけどね。 でも、コメンテイターの先生方もメディアも使い道については、深く追求しようとしない。 あうんの呼吸というのがあるのでしょう。業界のさじ加減・・というような。 そして、わずかなお金をごまかした一介の庶民は、天下の大罪を犯したみたいに、追求され晒され、面白おかしく報じられる・・。 一人、殺すと殺人だが、数万人殺害すると、英雄になる・・と言われたりしますが、200円ごまかすと窃盗となり、数億ごまかすと、政界の大物と持ち上げられる。 パン一個盗んだ罪で投獄された、レ・ミゼラブルの話をふと思い出しましたよ。
2023.12.27
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詐欺メールが届くのは日常茶飯事ですが・・。バッサバッサと無視+削除していますが、そんな中でも、危うく引っかかりそうになった・・一例。 Mカードから「お支払い金のお知らせ」というメールが届いたんですね。最近は、紙の利用明細書がどんどん省略化され、ネットでの連絡になっていますが、面倒だけれど、確認しないと、これまたリスクがあるわけで。 「解約予告」だの「アカウントの更新」だのこれぞ怪しげメールではなく、「支払金額のお知らせ」というタイトル。そうだ、某社が値上げすると言っていたけれど、いくら引き落とされたんだろう、と気になっていたので、ついクリックしてしまった。 ちゃんと「画像のダウンロード」をするようになっていて、ダウンロードすると、いかにも大企業が作成した風の画面が現れる。明細を見るには、IDとパスワードを入れるようになっていて、入れると、次に、これまたちゃんとした画面が出てくるんですね。 でも、氏名、生年月日、カードナンバー、さらにはセキュリティコードまで入れるように指示されている・・。 そこで、「待てよ」と手が止まったわけです。利用明細を確認するのに、氏名、生年月日まで入れる必要はなく、ましてやセキュリティコードまで入れる必要は全くない。 そこでまずい・・と即、そのメールを削除。念のため、Mカードのマイページまで行って、うっかり書き込んでしまったIDとパスワードを変更しました。 油断も隙もありゃしない。 それが昨日のこと。今日もしつこく同じメールが届いて、今回は、重要度を示す赤い「」マークすら付いている。画像をダウンロードしたことで、御しやすい相手だとテキは考えたのでしょう。 しかし、言い訳ですが、実に精巧に出来たサイトだったのですよ。私がこれほどの皮肉れた性格でなかったら、きっと素直に書き込んでしまったと思う。 これから益々、ネットで全てを処する時代になる中、悪い連中は、もっともっと、強かな作戦で近づいてくるのでしょう。 年寄りだからって、ボケてる場合じゃないみなさん、お互い、だまされないように頑張りましょうね
2023.12.23
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『「お店のパスタみたい」飯島直子の手料理に絶賛の声「どこのパスタ屋さん?と思った」「本格的」』 『浜田雅功の妻・小川菜摘、腕前はプロ並みパスタ料理披露に「レシピお願いします」フォロワー懇願』 『安藤優子さん「工夫がすごい」夫の手料理に感服「ご主人様、ステキです」「真似して作ってみよ~」の声』 『工藤静香、手作りデザートピザのレシピ公開 「食べたーい」「マネさせていただきます 」とファン絶賛』 今日だけでも、これだけすくえるネットニュースの記事。この手の、「芸能人の料理・絶賛記事」が毎日、毎日、これでもかと入ってくる。記事には必ず、ファンの「食べたい」とか「プロみたい」とかのコメントまで、紹介されているんですよね。我ながら愚かだと思うのだけれど、まただ・・とうんざりしつつ、「今回はプロ並みのパスタなのかしらん」とか「どの程度のレベルの、美味しそうなんだろう」と思う自分もいて、つい、クリックしてしまう・・。 で、見てみると、ほぼ間違いなくさほどの料理じゃないんですよね。撮影用に盛り付けは工夫しているんでしょうが、それでも、まあ、フツー。わざわざニュースにして全国に知らせるほどのものではない。 世の中、暇なんだろうか一般人はそれほど貧しい食生活なんだろうか大体、試食もしないで「プロみたい」なんてどうして言えるんだろこんな記事を配信しているだけで、お金になるんだろうか記事書いている人は、毎日、同じような、歯の浮くヨイショ記事を書いて、恥ずかしくないのだろうか芸能人のご当人達も、この程度の料理をアップして、世間に申し訳ないと思わんのだろうか ・・とあれこれ首を傾げながら、毎回、うっかりクリックしてしまう情けない私・・。 反省しつつ、しかし、真剣に心配になってくるよね。このままだとネットニュースは、確実に衰退の一途。(これまでだって、高尚だったわけではないが) 取材もせず、インスタグラムやブログをチェックしただけの、しょうもない話題を取り上げ、ワンパターンの作法で仕上げた記事が溢れかえる世界。でも若い人達は「ネットの情報で十分」とか言い出しているんですよね。 新聞も本も読まなくなった日本人のレベルは、どうなってしまうんだろう・・。もっとも、新聞だって衰退の一途のような気もするけど・・ネ。
2023.12.17
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報道番組でよくやる企画の「要らなくなった物、売れるかも」シリーズ古くなったブランドバッグやアクセサリーを業者が査定して、「これだけになりますね」と値段を示すと、思わぬ高額に、売り手は大喜びする・・というのが定番になってます。 先日も、某番組でやっていて、若い主婦の履き古した靴や、バッグが総額23万円とかになって主婦の感動姿が大映しになって、へぇ、そうなんだ、と思いそうですが・・。 あれ、絶対信じてはいけないと思う。やらせ。あるいは撮影用の特別価格。TVのこっち側で「そんなになるわけないだろ」と私は声すら出してしまいましたよ。 我が家の周辺にも、その手の買い取り店が最近やたら増えていて、世の中、すっかり中古嗜好になったのかなぁ、と思っていたのです。振り返れば我が家にも「もう使わないけれど、元々はとてもいいもの」はいっぱいある。 それである日、勇気を出して、ハンドバッグを4つ、持って行ったのです。誰でも名前を聞いたことのある大手買い取りチェーン。フェラガモのバッグ2つに、ボッテガ・ベネタのパーティバッグ2つ。どれも、古い物ですが、ローマの本店か空港の免税店で購入したホンマ物。 まあ、大した額にはならないだろうけど、3万かそこらかなぁ・・などと当人的には、控えめに試算してました。 で、大分待たされて、出てきた額がなんと7000円!全部で、ですよ。「え、これっぽっちですかぁ」と叫んでしまいましたよ。 お店の人は「フェラガモは、もう人気ないんです」と言うんですが、それにしても・・じゃないですか。かなりがっくり来たのですが、それにも懲りずに、もう一度持ち込んでみたのです。今度は別の店。やはり、各所に支店を持つ、中堅業者。 どこの家でも同様でしょうが、もう着なくなってしまった服で、クローゼットはいっぱい。なんとかしなくちゃならないけれど、でも、捨てるにはあまりに忍びない・・現状ですよね。 で、再び勇気を出して持ち込みました。夫のイタリア製カシミアコート(状態はいい)、ヒールクリークのゴルフウェアレディス用(未使用)、1回だけ履いて足が痛くてその後履いていないマクレガーのゴルフシューズ。セリーヌのスカーフと、バジレのスカーフ。何かに書いてあったので、スカーフはきれいにアイロン掛けて、の持ち込みです。 査定の間、店内を見て回ったのですが、誰が買うんだろ、というようなしょうもないセーターでも1000円台の値段が付いている。少しブランド物だと、5000円から15000円。私が持ち込んだのは、全部、ちゃんとしたブランド物ですからね(少々古いが)、最低でも1万円にはなるかなぁ・・と思いながら待ったのです。何十分も。 で、査定の結果をみせてもらったら、な、なんと、600円全部で、ですよ。しかも、スカーフ2枚は、シミが着いていたので、お返しします、だと。「イタリア製のカシミアコートですよ」と食い下がったのですが、「でも、裏地が大分傷んでいましたから」というんですね。 何年も経っていますから、新品同様とはいかないけれど、そんな「大分傷んでいる」わけではなかったはずだが・・。しかも、ゴルフウェアも、シューズも、10円とか20円の査定額ほぼ未使用なんですが・・。 「どうしますか、持って帰られますか」と冷たく聞かれ、いまさら持って帰っても、使わないし・・と600円を受け取ってすごすご引き上げてきたわけです。情けない、私・・。 そういうことで、教訓。・買い取り業者は絶対「高価買い取り」なんかしてくれない。・テレビの「こんな臨時収入になりました」企画は、現実ではない ・・でしょうかね。と言って、捨てるのはやはり忍びなく・・悶々と悩む日々が続く・・なのです。
2023.12.04
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本日26日昼の『TVタックル』で、老人の犯罪者が増えていて、年々増加傾向にあり、今や、犯罪者の2割が老人だ・・と放送していました。 が、待てよ・・じゃないですか。 高齢者数が増えているわけだから、犯罪者数だって当然増える。2023年では高齢者数・3623万人。日本人の約3割もいるわけで、つまり、全体から見て2割なら、「高齢者の犯罪が多い」という分析は正しくない。 世の中、どうも「老人のことを悪く言いたがる」傾向があります。 例えば高齢者の自動車事故が急増している・・という報道がよくあり、自動車事故のニュースでも、高齢者が事故を起こした場合は、すぐに「また、高齢者が」と大々的に伝えるわけです。事故を起こした人物が仮に、女性でもLGBTの人でも、外国人でもことさら強調しようとはしないのにね。いや、むしろ「また女性が自動車事故」と報道したら、女性差別だと散々に叩かれる。事故を起こしやすい女性も、起こさない女性もいる・・と。「LGBTの人が自動車事故」と報道したら、とんでもない大騒ぎになりますよね。 精神科医の和田秀樹氏が、20日付け産経新聞の「正論」に、「令和4年の高齢者の運転死亡事故の割合が、全体の16.7%となり、過去最高になった」とワイドショーで取り上げていたが、免許保有者の2割以上が高齢者なのだから、16,7%という数字はむしろ少ない」 「高齢者が運転が下手で事故が多いというのは明らかなバイアスで、年齢の上限を設ければいいなどのコメンテイターの発言は老人差別だ」と書いていました。 例えば死亡事故以外の事故では、75歳から79歳の免許保有者10万人当たりの事故は372,1件で、25~29歳の414,8件より少ない。85歳以上でも498,4件で、20~24歳の597,2件より少ないそうですよ。 そういう事実に目を瞑り、何故か世の中は老人をひとくくりにして、「老人であること」だけで、問題視しようとする。 「女の腐ったような」とか「女々しい」等の言葉は差別的だと使えないのに、ストレートに差別語である「老害」は、平気でまかり通っていますしね。 男女の差や性的志向の違いや、皮膚の色の違い、出自やらの差別はけしからんと激しく主張しながら、高齢者差別には罪の意識すらなく、「年取ったらおとなしくしろ」が当然視され、安楽死すら提案される世の中。「高齢者」の仲間に入ってしまった身としては、日に日に怒りを覚えるわけです。 その「正論」の中で和田氏は、こうも言っています。「免許を返納すると6年後の要介護率が2,2倍になるという研究がある。これによって200万人要介護高齢者が増えれば、毎年4兆円の公費が必要となる」と。あなたも私も皆、老人になる。だったら、老人が差別されない世の中でいないと。 まずはメディアの意識改革が必要なんだと思いますけどね。
2023.11.26
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オバチャン(バーサン?)友達5人で、秋の信州を巡ってきました。スタートの待ち合わせは、東京駅・新幹線ホーム。 もちろん財布の紐が固いしっかり・オバちゃま達ですから、チケットは1ヶ月も前からみどりの窓口へ行き、「大人の休日倶楽部」の割引を使って手配済み。 何の不安もなく「さあ、旅のスタートだ」と東京駅で新幹線の改札を通ろうとしたのです。 ところが、ビビーと赤ランプが点いて、扉がバタンと閉まって通れない。すぐそばにいたJRの駅員さんに「どういうことなんでしょ」と聞きましたよ。かなり、「なんでこうなるのよ」的な怒りを込めて。 すると「この切符じゃ、通れません、窓口行って、買い換えてください」と言うんですね。みどりの窓口まで出向いて、駅員さんと相談しながら周到に用意した切符がこの期に及んで、使えないだと 振り向くと窓口は長蛇の列。搭乗予定の発車時刻は迫っている・・。「どうするんだ」と同じトラブルになった友人と、必死に窓口のオネーサンにすがったら、「これでは通れず、発券し直しになります、割引は効かなくなります」と冷たく言う。 割引が効かないのも困るけど、発車時刻が迫っている。いや~な顔を返されながらも、必死にしつこく頼み込んで、「じゃあ、到着先で精算してください」とともかく、改札口の横から入れてもらい、なんとか列車には乗れたのでした。 しかし、変じゃないですか。同時に切符を購入したもう一人は、別の駅員さんに「横から入ってください」と言われて、チケットに判を押されただけで通れた、というんですね。 上田に着いてから、再び駅員さんとあれこれやり合い、最終的に、「ルートが違うが、料金的には同額なので問題なし」と、追加料金を取られることなく解放されたわけですが、正規のJRの窓口で、改札口を通過できない切符を発券するのもシステムとしておかしいし、駅員さんによって、対応が違うのもおかしい。ここは、アフリカ奥地の駅じゃない。首都・東京の、東京駅のJRでしょうが AIがどうだの、デジタル化だのさんざん言われ、アプリだの、スマホ入力だのと押しつけられていますけど、世の中まだまだ、「整然としたシステム化」にはなっていない。 マイナカード然り、保険証然り、銀行のトラブルもそう。我々高齢者は必死で着いていこうとしているのだから、しっかりしてくれよJRだし、しっかりしてよ日本 と思いますよね。
2023.11.19
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脳科学者の中野信子さんが、旅の雑誌に書かれていたのですが・・。 性格による病気の関連性は、あるのだそうです。せっかちで効率重視、なんでも手早くやるが、物事がうまく進まないとイライラする性格・タイプAは、心臓疾患、脳血管障害になりやすい。これに関しては、しっかりした研究がある。 私じゃん・・と思わず見入ってしまいましたよ。確かに、脳血管にいいわけがないような気はする・・。 一方、真面目で繊細、気にしがちで、忍耐強いがネガティブな感情を溜め込みやすいタイプCは、医学的検証はないものの、癌の人に多い傾向がある。繊細かどうかはともかく、気にしがちで、ガティブな感情を溜め込みやすい・・ってこれも私じゃん。 つまり、どうにもこうにも病気になりやすい性格なんでしょうか。 じゃあ、長生きしやすい性格は、というと、マイペースで協調性があり、攻撃性が低く、常にリラックスしているタイプBなんだそうです。マイペースと協調性は、時に相反するじゃないか、と思ったりもしますが、要するに総合的に考えて、ストレスを溜めないことが、健康にいい、ということみたいです。 だから自分がタイプAやタイプCだな、と思ったら、Bタイプの人を思い出し、「あの人ならこうするな」と脳をゆるめるのが大切なのだそうで。 でもねぇ、タイプBの存在がそもそも、Aタイプ、Cタイプにはイラつく原因だったりするんですけどね。 かくして、すぐにイライラし、クヨクヨ悩む私なんざ、せっかちにあっちに逝き、のんびり、マイペースの人達が、健康長寿となるんでしょうかねなんとなく、ウサギとカメの話のような・・。
2023.11.14
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ガザが恐れていた通りになっている・・。人質を取られているイスラエルの立場も分かるけれど、ガザを無差別に攻撃し、人々を叩き潰していいわけがない。 国連のグテーレス事務総長が少し前に、「ハマスによる攻撃は他と無関係で起こったのではないことを認識することも重要だ。パレスチナの人々は56年にわたり、息の詰まるような占領を受け、自分たちの土地が入植によって着実に侵食され、暴力に苦しめられるのを見てきた」と発言。 「パレスチナの人々の不満はハマスによる恐ろしい攻撃を正当化することはできない」し、「パレスチナの人々がハマスの攻撃のために、集団的に罰せられるべきでもない」と指摘しましたが、これぞ正論、久々まともな発言を聞いたと思いましたね。 でも、この発言にイスラエルの国連大使は激し、欧米諸国も、強くは出られない。正論が通るわけではないのが世の中なんですね。 この悲惨な状況をどう止めたらいいのか私なんぞが考えたところで、どうにもならないわけですが、 アラブの主要国、サウジアラビアとかカタールといった、お金があって発言力のある諸国が仲介役として出てきて、なんらかの妥協策を提示するしかないように思うのだけれど。 イスラエルだって本音では、自分達が受けたホロコーストを、自分達の手で繰り返したいとは考えていないと思うのだが・・。
2023.11.08
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やたら宣伝するものというのは、胡散臭いと私は思っています。広告料にそれだけ資金を使えるということは、よほど儲かるか、原価が不当に低いか、宣伝内容にトリックがあるか・・のどれかだと。 最近で言えば、高齢者向けの保険ですよね。わずかな額で、終身保障だとか、なんだとか。 しかし、人は必ず亡くなるわけだから、高齢者が月々2000円や3000円支払うだけで、亡くなったときに200万円貰えます、というシステムは破綻するわけです。保険会社は、福祉のためにやっているわけでなく、儲けでいるわけですからね。で、よおく読んでみると、「保障期間は90歳まで」と小さく書いてある。確認していないので(うっかり資料請求なんかすると、ヤイノヤイノ言ってきそうで)正確なところは分かりませんが、90になったら「おめでとうございます」とわずかな祝い金で、ハイ、さよなら・・ではないのか 健康保険や癌保険も、なんかカラクリがあるような。でないと、あんな盛大なCMを流し続けられるわけがない。 弁護士事務所の過払い金も、なんか、胡散臭いですよ。「わずか、5万円ずつ数回借りただけなのに、40万円も戻ってきた」だの「子供の教育資金に借りたお金が、電話一本掛けただけ、100万円も返ってきた、これで、温泉でも行こうかと、お父さんと話しているんですけどね」だの。 5万円ずつ、合計いくら借りたのよ、とも思うし。仮に弁護士事務所が、ガッチリ過払い金返金の手続きをしてくれたとしても、100万戻ってくるその、もともと借りた額はいくらだったのよとも思うし。弁護士事務所だって商売なのだから、儲かるからあれだけ宣伝打っているのでしょう。手数料はどこからどんだけ取るのよ・・と疑うし。 もう一つ、最近多いのが、家を売っても住み続けられます、というの。システムとしては分からないでもないけれど、不動産会社も商売なのだから、損するようなことはしない。売ってもそのまま住み続けるとして、どれだけの値段で買ってくれて、家賃はどれだけになって、果たしていつまでも住み続けられるの・・のところが曖昧のまま、はっきり言わない。 そのいずれにも関与する気はないので、どーでもいいっちゃ、どーでもいいんですが、論理的に考えてなんか変でしょ、というCMを目にすると、イライラするわけで。 誰か教えて欲しいですよ、どういうからくりがあるのか。 ところで、以前、やたらハズキルーペの宣伝やってましたが、最近は、とんと見なくなりましたね。あれだけの広告出して、凄まじい額の広告料使って、果たして、ハズキルーペの会社は儲かったんだろうか この結末も知りたいような気がするのですが。
2023.11.01
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ウクライナ情勢も一向に先が見えないのに、今度はイスラエル・パレスチナで惨劇が勃発。一つ間違えると、世界大戦になりかねないこんな時に、のんきな話題でなんですが・・。私じゃ、世界情勢は解決できないし。 障子の張り替えをしたのです8年前今の家を建てたとき、和の空間も欲しいと、ほんの二畳分の畳を敷き、小さな障子窓を取り付けました。 障子が醸し出す雰囲気はやっぱりいいもので、ずっと満足だったのですが、その後、小さな孫がピッと穴を開け、蹴飛ばしてビリッと破き、経年劣化で、隅の障子紙がすり切れてピラピラ動き出して・・。和紙を貼ったりとその都度、ごまかしてきたのですが、そろそろ、限界になってしまった。 といって我が家はみんな、見て見ぬ振り。どう見回しても「張り替えるのは、アンタだろ」空気なんですね。 で、張り替えをしようと。面積的には、50cm × 160cm ほどのわずかなものです。障子張りなんて、子供の頃、親の手伝いをした記憶はあるけど、その後、この年になるまで、やったことがない。でも、その気にさえなれば、簡単にパパパと片付くだろうと思ったのです。 が、そうはいかなかった。まず、近所に障子紙が売っていない。スーパーにも、100円ショップにも、文具店にもない。ホームセンターならあるんでしょうが、近所にホームセンターがない。 それで行きましたよ、新宿の東急ハンズ。障子張り替えごときに、わざわざ東急ハンズDIYコーナーにようやく見つけ、説明を読んで、専用の糊とか、霧吹きとか、刷毛とかカッターが必要らしいことは分かったものの、糊以外は、家にあるもので間に合わすことにして、障子紙と糊だけ購入。 家に戻って、8年使い続けて薄灰色になった障子紙を剥がし、桟についた紙と糊をスポンジでこそげ落とし、糊を付けて、障子紙を伸ばして、余分な箇所をカッターで切っていく。 書くと簡単なんですが、やってみるとなかなか上手くいかない。糊がたれてきたり、障子紙がシワになったり、紙が曲がっていたり。悪戦苦闘して小一時間。 ようやく、なんとか「遠目で見る分には問題ない」状態に貼れました。よくみると、アラだらけはあるのですが・・。子供達には「た~いへんだったんだから、今後、穴を空けないように」と厳命し、家族には、思いっきり恩を売って、一件落着としましたが、よその家では、どうやっているんだろう、と気になったのでした。 街を歩いていると、障子がある家って結構あって、障子紙が破れたままの家もかなり、目に付くんですよね。 ああ、この家は、荒れた息子がいるのかしら、とか、住人が独居老人で、ほったらかしになっているのね、とか、勝手に想像していたのですが、そうじゃなくったって、障子の張り替えって大変なのよねぇ・・ということなんですよね。 年末の大掃除の時に、家族一同で障子の張り替えをする、という習慣をいつの間にか、見ることがなくなって、日本の障子文化は、どこにいくのだろう・・。 なんてことを、改めて考えたのでありました。
2023.10.24
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PCを開けると、真っ先にネットニュースが飛び込んでくる。今は、ジャニーズの話題一色で、それに統一教会話題と、少し宝塚話題が入って、その他は、芸能人がなにをしたの、インスタでこう言ったの・・の話題。 新聞代も高くなって、「ネットのニュースだけで十分」という声もあるけれど、ネットでこの手の話題ばっかり、日々目にしていたら、人間、ダメになるよなぁ・・とやっぱり思ってしまうわけです。 ジャニーズの問題は、これから粛々と被害者救済に進めばいいだけで、記者会見の指名NGリストなんて、大騒ぎすることじゃあないよね。ましてや、天下の一大事みたいに、正義を振り回すことではない。会見を荒れさせようという連中がいたら、誰だって避けるでしょうが。 世界の目下の重大事件は、イスラエルとハマスの「戦争」です。今、世界が対応を間違えれば、本当に大変なことになる。 今回、ハマスが仕掛けたことは、テロであり、救いがたい蛮行ですが、しかしこれは、大国ロシアがウクライナの領地を奪う蛮行とは意味が違う。 ガザの人達からしたら、あとから自分達の土地に入ってきて、領土を奪い、ジワジワ更に追い出しに掛かっているのがイスラエル、という認識ですからね。 アルジェリアにいる時ですが、通っていたフランス語学校の同じクラスに、ガザから来たという女性がいました。外国人同士、なんとなく通じ合うところがあって、よく話しをしたのですが、ガザでは、電気もガスも水道もイスラエルから供給してもらっている状態で、それらインフラは、年がら年中、止められるのだと言ってました。 バスでエジプトまで行って、そこから出るしか、海外に出る方法はなく、彼女も、大変な思いをして、アルジェに来たようでした。よくガザのことを「天井のない牢獄」と比喩しますが、その通りでありましょう。 そんなガザでも、自分の故郷なのだと。だから、勉強して医者になって、ガザのために尽くすのだと。その女性は語ってました。 ハマスは、過激な組織なようですが、ハマスに限らずガザの人々にとっも、今回の暴挙は、窮鼠猫をかむ的、我慢の限界を越えた、という行動なのではないか。 しかし、あまりに悪手でした。これはまさしくテロであり、世界からも共感を得られない。イスラエルは、この機会にと、ガザを潰しにかかるのでしょう。事実、退避勧告を発したようです。でも、逃げ道なんて、ないじゃないですか。インフラを止めるだけでも、十分に、ガザの人々は生きていけなくなるのに・・。このままでは犠牲者ばかりが増え、誰一人、救われない。 どういう解決策があるのか私が心を痛めたところで、解決策なんて見つかりませんが、せめてネットニュースでも、TVのワイドショーでも、もっと真剣に大々的に扱ってあげなよ・・とは思いますね。本当に・・このままだと、とんでもない惨劇が待つだけ。 人類として、ジャニーズのことなんかに関わってる暇はないんですよね。
2023.10.13
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10月から、我が家がある区でも、「プラスチックは資源ゴミ」で回収、となりました。 これまでも、ペットボトルやトレイなどは、資源ゴミ扱いだったのですが、燃えるゴミで出していたあらゆるプラスチック製品が「リサイクルゴミ扱い」になるのだという。 分別しだしたら、凄い量なんですね。改めて見ると、身の回りのあらゆる物に「プラ」マークって着いている。卵のパックや、発泡スチロールールはもとより、薬の錠剤が収まっているのも、ラーメンの汁の小袋も。納豆の容器は紙だと思ったら、外側の薄っぺらい紙がプラスチックだと。 それらの中身をきれいに洗って、資源ゴミに出しなさい、という。洗剤やマヨネーズの容器まで、「きれいに洗って資源ゴミ」なのだそうで。 ついこの間まで、「東京都の焼却炉は最新式なので、プラスチックも問題なく焼却できて、CO2も、出さない」って話じゃなかったっけ・・と思うものの、「いんや、ゼロカーボンシティです、目指せ、環境に優しい都市です」と宣言されたら、従うしかない。 そういうことで、始めましたよ、プラマークの選別。プラスチック資源ゴミ用にわざわざ別途、ゴミ箱を購入し、いちいち、きれいに洗って干して・・と何手間も掛けて。 年寄り夫婦の家庭でも、1週間で45Lのゴミ袋、ぎっしりになります。これを、各家庭でやったら、どれだけのプラゴミが回収されることか。 気になるのは、「どう、資源としてリサイクルされるんですか」ということ。言い換えると「本当に資源としてリサイクル出来るの」・・の疑問。区のチラシでは、プランターやゴミ袋などの、材料リサイクルや、化学的処理をして、ガス化・油化し燃料や基礎科学原料にするのだそうですが・・。 でもこれまで、ペットボトルなどのプラゴミをリサイクル用に回収しても、とてもじゃないけれど、出てくるゴミに資源化が追いつかず、結局、資源用に回収したゴミも燃やしている・・と聞いたことがあるような。 どうなんでしょ、現実は 庶民は、こんなに一生懸命分別しているのだから、ゆめゆめ、いい加減な扱いをしないでくださいよ・・と思うのだけれど、この国の能力として、それが出来るのか どうにも、「怪しい」としか思えんのだけれど・・。
2023.10.04
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東京文化会館でのローマ歌劇場の来日公演、行ってきました演目は「椿姫」と「トスカ」。 ローマにいた頃は、よく通ったんです。あの頃だってオペラのチケット代は安くはなかったけれど、ユーロになる前のリラの時代。我々にも、手が出たんですね。 コロナ禍の前、イタリアからオペラ座が来る、というので、もう、イタリアまで行って鑑賞する機会もないだろうから、思い切って観に行くか・・と期待していたら、コロナ禍になって全ての公演がなくなってしまった。 それから4年。ようやく実現する日本での公演。オペラですから、料金は凄まじく高いです。かなりの高額なのに、我々の席なんて、4階のバルコニーでほぼ天井桟敷。「5階まであるから、4階の席は天井じゃない」とテイシュは言ってましたが、最前列でも、地上からの高さは十分高く、演者の顔なんて分かりゃしない。 それでも、久々のオペラは素晴らしかったですが。 何故、オペラ公演は高く付くか。そりゃあ、指揮者や演出家、主役クラスの歌手以外にも、管弦楽団から、合唱団からバレー団まで引き連れて、ですから高くなってしまうのは、分かります。舞台装置も凝っているし、衣装も相当にお金が掛かっている。 劇場側も、なんとかならんかと考えるのでしょうね。「ロイヤルシート」というのを用意している。S席(一番高い席)のチケット代の他に40万円の寄付をすれば、さまざまな特典を付けますよ、オペラ文化を衰退させないためにもどうぞ、ご協力を・・ということのようです。 我が家には無理ですが、世の中には、余裕のある人もたくさんいるようで、着飾って、幕間にはロイヤルシートメンバー専用のスペースで、優雅にシャンパングラスを傾けて歓談していらっしゃいましたっけ。 一方で、エレベーターもエスカレーターもない4階5階の席(何度も言いますがそれだって十分な高額で)に、不自由な足で苦労して階段を上るお年寄りもいて、幕間にはトイレの前は、長蛇の列。 どこの劇場もそうなのかもしれませんけど、トイレとエスカレーターの件、経営上、厳しいのでしょうけれど、なんとかならんのか、と思いますね。オペラを支えるのは、年寄りばかりなのだし。 余談ですけど・・。公演終了後、SPに囲まれ、VIP用の出口に向かう、小泉元総理の姿を見ました。小泉氏は、ロイヤルシートメンバーなんでしょうかね。いや、「元総理特別枠」という枠なのかもしれんが・・。
2023.09.22
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ジャニーズが正式に、長年にわたる性加害を認めたことで、世の中、大騒ぎになっています。1回盗撮しただけで、逮捕される世の中で、60年も、社長という立場を利用して未成年者に性的暴行をはたらいてきて、会社はそれを黙認し、社会も見て見ぬ振りしてきた。言語道断、日本の汚点でしかない。断固、糾弾されるべき、事件でありましょう。 それもあり、ネットもメディアも、著名人も、沸いたようにジャニーズ問題を論じていますが、気になるのは、「忖度」という言葉がやたら横行していること。 安倍政権下のモリカケ騒ぎの辺りから、急に使い出した「忖度」。「忖度」と断じさえすれば、時代にかなった適切な分析でしょ、どう、鋭いでしょ・・という使用者の得意顔が見えるようで、どうにも鼻についてしかたがない。 もともと「忖度」は、他人の心中をおしはかる、推察するという意味なはずで、ジャニーズ問題における、芸能界やテレビ局や企業の罪を考えたら、そんな甘い言葉でまとめてもらっては困る。 何故、ジャニーズが芸能界でこれほどまでの権力を持ち、周辺の関係者が、ジャニー氏の性加害を知りながら、黙してきたか。 それは、芸能関係者やテレビ制作者の、権力者への媚びへつらいであり、おもねりであり、追従であり、自分の立場の保身、損得勘定だったわけでしょ。おそらく、お金も飛び交っていたのだろうし、利権も動いていた。 それを「忖度があった」なんて甘い言葉でごまかして欲しくはないです。 ジャニーズが今後、どうなるか私の知るところではないですが、この事件を契機に、芸能プロダクションの力関係ではなく、俳優さんの演技力、歌い手の歌唱力で勝負する、上質なエンタメ界になってもらえれば・・とは思いますね。
2023.09.14
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NHK朝ドラの「らんまん」。植物学者の牧野富太郎氏をモデルのドラマで興味深く見ていますが、たしか、我が家にも、牧野氏の植物図鑑が、あったよなぁ・・とずっと気になっていたのです。 結婚の際の、テイシュの婿入り道具で、繊細な植物図が珍しくって、印象的だった。 今回、ドラマが始まって、そういえばあの図鑑、どこにあったかとあちこち探していたのです。何しろ、世界中を引っ越し人生でしたから、いつの間にかなくなった物も多々ありまして。 見つけましたなんてことない、テイシュの本棚の一番上の隅にしっかりあったまるで私が無くしたみたいに、オットはネチネチ言っていたんですけどね。『新訂学生版 牧野日本植物図鑑』。1967年に初版発行で、我が家にあるのは1973年発行の15刷。定価700円。発行は「図鑑の北隆社」いまでも図鑑本を出しているようです。 1973年ものでもすでに、50年の歴史です。ページはすっかり赤茶けてしまっていますが、植物図は、鮮明で繊細。しみじみと美しい。2322の植物図が載っていますが、これを全て牧野博士、一人で観察し、描いたのだなぁ・・と思うと感動でしかない。活字も美しく、昔は丁寧に本を作っていたのだと、感慨深く、ちゃんと作られた本って、褪せないのだと思いましたね。 ドラマに出てくる珍しい名前の植物も、しっかりとあって、嬉しくもなる。 最近、本はBookOffで買って、読んだら、またすぐ売りに出すもののような気がしていましたけど、大事にすべき本って、あったのねぇ・・と改めて反省。 この本、孫達が引き継いでくれるでしょうかかなり、怪しいですが・・。
2023.09.07
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何年前になるのか、築地から豊洲市場に移るのに、豊洲市場の施設は問題だ、地下が汚染されている、などと、メディアが大騒ぎをして、就任なったばかりの小池都知事は「安全でも安心でないと」と独自の理屈で、引っ越しを二年も遅らせ、誰も触れないけれど、都はどれだけの多額な税金を無駄に使ったことか。 結局、地下にも施設にも問題ないことが分かったものの、誰も責任を取ることもなく、メディアはこっそりこの件から撤退したのでした。僕たち、し~らない・・的に。もう、覚えている人もいないでしょうけど、メディアの無責任さはひどいものだった・・。 ジャニーズのトップに君臨してきたジャニー氏による、性犯罪。60年にも渡って、少年達に加害してきたモンスターも、彼を庇ってきた会社もどうしようもないけれど、それ以上に罪深いのがメディアではなかったか。 未成年への性犯罪を、知りつつも見ない振りをして、それどころか、ジャニー氏を持ち上げ続けてきた。ジャニーズに睨まれないためだけのために。検証委員会の先生方がはっきり指摘したとおり「メディアの責任は甚大」でしょう。 そのメディアは、つい最近まで知らん顔をして、今になって「反省する点はあった」「今後、こういうことが起こらないように」などときれい事を言っている。呆れたものです。 ただ、腹立たしいけれど、豊洲の件は、もう終ってしまったし、ジャニー氏も、亡くなって、取り返しは付かないわけです。 そしてここに来て、福島原発事故の処理水排水に対しての中国の嫌がらせに関する報道。 大手メディアは、中国からの嫌がらせ電話やSNS、中国政府の日本製品排除の動きを毎日ガンガン報道して、「結局、困るのは庶民」「政府はもっと丁寧な説明を」などと、エラソーに語っています。最後に「処理水は科学的に問題がないのだから、そこを訴えないと」と、アリバイみたいに、誰かに言わせているけれど、どうもその声は大きくならない。あんたら、本気でなんとかしないと、と憂いてはいないでしょ 自分達の主張が科学的でないことは百も承知で敢えてやっている、やらせている中国に対して、「丁寧な説明」なんて通用するわけがない。 大体、こういう嫌がらせを「大変だ、大変だ」と報道すること自体が、先方の思うつぼなのではないのか。中国政府はシメシメと喜んでいると思いますよ。 メディアは今回ぐらい、役に立てよ・・と思いませんかやるべき事は、「大変だ、大変だ」としょうもない中国の嫌がらせを、伝えることではなく、正々堂々、いかに処理水が科学的に問題がなく、日本が誠意をもって、世界に説明してきたことを、明確に説くこと。得意のパネルを使って、事細かく、説明したらいい。大谷選手やバスケットの試合結果を、長々細かく説明するようにね。 そして、櫻井よしこさんが語っていましたが、中国が輸入制限するなら、じゃあ、どうすればよそに売ることができるか、今後のリスクを最小にするには何が出来るか、識者達に、議論させればいい。中国に輸出しているホタテ貝は、中国内で消費する分はごく一部で、大半は、中国内で加工され冷凍され、各国に輸出されているらしい。だったら、早急に、加工・冷凍するシステムを、作る手立てを考えればいい。 そういうことをメディアはやれよ と思いますけどね。今のままでは、余計、日本の国力の足を引っ張るだけ。 知っていて敢えてそうしている・・のかもしれないけれど。 まともなメディアが出てくることを、願うばかりです。
2023.09.04
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老夫婦で、北海道に行ってきました。新幹線で函館に入り、五稜郭などを見て、列車で北上して札幌へ。最後に定山渓に寄って、千歳空港から東京に戻ってくる・・という行程。発見や思うこと多々のツアーでしたが、書き出すと止まらなくなるので、札幌ラーメンのことだけ。昼は列車の中で駅弁、というのが多かったこともあり、「札幌では、やっぱり、札幌ラーメンでしょう」と決めておりました。なんとなく、そうでなくては、旅にならないようなイメージがあって・・。(札幌のシンボル・時計台)でも、時間がタイトで、アクセスの悪い店まで行っていられない。札幌単身赴任中の息子推薦のラーメン屋に行ってみたのですが、なんと、17:30からと夜のみの営業ですって。それでラーメン横丁に行ったのです。なんとも・・安易だが。昔、もう、30年以上も昔、取材で札幌に寄った際、ラーメン横町に行きました。もの凄く賑わっていてどこも客でいっぱいで、なかなか入れなかった記憶があるんですね。そんな中、食べた味噌バターラーメンがなんとも美味しかったこと。ところが今回行ってみると、寂れているというのか、どの店も閑散としている。閑散としていると入りにくいんですよね。あれ ここじゃないのかな・・と素通りして、新ラーメン横丁へ。しかし、そこもどの店も閑古鳥状態。時間がないので、手頃な一軒に入って味噌ラーメンをいただきましたが、ただでさえ猛暑の札幌で、クーラーはなく、熱風の吹き出す調理場の前の席で、熱々の味噌ラーメンをいただく・・。罰ゲームみたいだねぇ、と言いながら汗だくでいただきました。猛暑だからラーメン屋さんに客がいなかったのかすでに札幌ラーメンの時代は去ったのだろうか確かに、よく考えてみれば、東京にも美味しいラーメン屋さんはいくらでもあって、スーパーでも美味しい半生ラーメンが手軽に買えて、わざわざ、札幌まで出掛けて、暑い中、熱々のラーメンを啜る必要もないわけで。旅行 → ご当地名物をいただく・・というステレオタイプの発想は一旦、捨てて考えてみることが必要な時代になっているのかもしれません。大抵、流行ると値段だけ上がって、味は落ちるしね。旅の楽しみ方を見直さなくちゃいかん・・と改めて悟ったのでありました。
2023.08.28
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行きつけのスーパーのアプリに、アップデートしろとの表示。しないと8月いっぱいで使えなくなるのだという。 アプリ内の割引クーポンを使うぐらいしか利用しないので、どうでもいいっちゃ、どうでもよかったんですが、一応、アップデートはやっておこうかと試みたら出来ない調べてみたら、私のスマホでは、バージョンが古すぎで、新アプリは入れられないんですって。 古いったって、2018年に購入して、まだ5年しか経っていないのに・・。庶民の味方のはずのスーパーが、こういう切り捨てをするって、なに・・じゃないですか。 一方で8年働いてくれたお掃除ロボット・ルンバ君が、いよいよ吸引力が衰え、部品が焼き切れたりして、とうとう新規購入となったのです。「ゴミをまとめてくれる」だのの機能がついた最新型がいろいろ出ている中、家を建てた当時から決めておいた居場所に納まるモデルにしようと、モデル的にはほぼ同じ形のを購入したのです。お得価格になっていたし。 ところが、新型は、フィルターもエッジクリーニング・ブラシも「若干、サイズが違うので、従来の部品は使えません」なんだそうな。 即ち、予備に購入しておいたブラシもフィルターも、無駄になってしまったわけなのです。同じ会社の、ほぼ同じデザインの機器なのにねぇ。 これはプリンターでも同じ事があって、壊れてしまったので、同じ会社のやや新型モデルにしたのに(大体、同じモデルはすでに売っていない)、インクカセットが全て違うサイズになっている。多めに購入しておいたインクカセットはもはや使用できず、全て無駄になってしまった。 世の中、環境保護だのいろいろ言うじゃないですか。その名目で、レジ袋ですら有料にして、庶民に不便を強いたじゃないですか。 でも、周囲を見回せば、レジ袋よりよほど無駄なプラスティック製品が溢れ、メーカーは、少しでもあれこれ、無駄に買わせようとするのよね。 スマホの進歩もいいけど、古いモデルを使う人を排除するな、と思うし、モデルチェンジもいいけど、せめて備品やインクカセットは互換性を持たせてよ・・と思うし、無駄になるそれらの備品を、有効に利用するなんらかの方法を考えてよ・・と思いますけどね。 ビッグモーターのえげつない商売が話題になりましたけど、どこもここも、似たようなこと、しているよね~。車でも時計でも修理に出せば、「あそこもここも直さないと」といわれて追加料金を取られるしくみになっているし、医者に行けば「薬だ、検査だ、経過観察だ」とあれこれ言われるし。 どうも、いいように振り回されている、なんか、気に入らねぇ・・と思うのは私だけ
2023.08.16
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自民党・女性局のフランス研修ツアーが、大炎上しています。そりゃあ、この物価高で国民が疲れ切っているところに、華のパリへ38人もの女性議員がゾロゾロ行って、よりにもよって、ザ・観光地で嬉しそうに記念写真撮って、それをご丁寧に「皆さん、見て、見て」と自慢たらしく公開しているのだから、炎上もしますでしょ。 なんで、「こういう写真を公開しちゃまずい」と思いつかなかったのか、も不思議だし、そもそも、天下のバリバリ政治家さん達が、お上りさん並みの初級観光コースを回って、はしゃいじゃうわけ と情けない限りですが、ま、これは大チョンボでありましたね。 長年、大使館員の家族として、来訪する議員さん達をお迎えしてきた経験から言えば、議員さん達の「研修」と称するツアーは、95%、物見遊山、観光旅行ですよ。先生方は「いやいや、ちゃんと研修もするし、要人とも会うし、見学もする」と何があっても「仕事」だと言い張るでしょうけど、経費を出してもらうためと、大使館に面倒を見てもらうために、なんらかの「仕事っぽいこと」を無理矢理スケジュールに組み込みますが、それだって、大使館任せで、皆さんどなたも、ウキウキと浮かれて、羽伸ばしていましたよ。 ただ、海外研修という名の物見遊山が、絶対にいけない、無益だという気もしないんですね。 形式上のわずかな時間だろうと、現地の人と話し、実態を見る、肌で訪問国の空気を感じる、というのは、国にとっても、その人個人にとってもプラスであって、それは長い目で見れば、国策に生きるのかも知れない。迎える側にとっても、一人でも多くの政治家さんに、在留邦人の苦労や、現地の実際を知って貰えることは有益なことですし。経費で消える税金の額に、見合うのかどうか・・はまた別の議論ですが。 それにしても・・と思うわけです。自民党や議員さん達を責めるに、かっこうの話題であるのに、メディアは、松川るい女性局長がアップしてしまった、エッフェル塔前の記念写真ばかりを取り上げ、非難するだけで、それ以上の詳細を調べようとしていない。 ちょっと突っ込んで、かの先生方のフランス研修ツアーのスケジュールを、どうして調べ上げないんでしょネットの噂では、仕事らしいのは、保育園見学と、大使館でのミーティングで、あとはエッフェル塔見て、国会議事堂見て、モンサンミッシェルまで行ったらしい・・というのも出ていますが・・。 実際、三泊五日で、どれくらいの研修があって、何を見て、誰と話し合いを持ち、あとはいったい、何をしたのかお金のことも知りたければ、誰がビジネスに乗り、誰がエコノミーで、食事代は誰が払って、ホテルはどうだったのか そこを調べるだけで、「政治家の海外研修の実態と意味と是非」というもう少し突っ込んだ議論に進めることが出来るでしょうに。一通り騒いでこの件終わり・・じゃ、何の意味もない。 議員さん達も脇が甘すぎますが、最近のメディアも、情けなくはないか。だらけているし、そもそも調査能力がない。やる気がないのかもしれないですけど。いろんな面での問題が、表面化しているような気がしますけどね。
2023.08.05
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何年前でしたっけ高級料亭・吉兆が不始末を起こして、その謝罪会見での態度から、囁き女将だと、当時の女将が一気に全国レベルで有名になったのは・・。 その囁き女将に次ぐキャラクターが現れた・・という会見でした。中古車販売業界最大手「ビッグモーター」の兼重宏行前社長(71)。 会見前に、兼重氏が最近建てたという目黒の豪邸写真がネットで出回って、こういう「いかにも」な家を建てる人は、どういう人なんだろう と興味津々だったのですが、案の定、ゴルフ場で傲慢に振る舞う、田舎のオッサン・・的な雰囲気の方でしたね。 というのは、個人の印象ですが、会見の発言内容を聞いても、その印象は確信になるばかりで。 一代で、地方の車修理業から従業員6000人の大手企業の社長にのし上がったわけですから、それなりに、危ない橋も渡ってきたのでしょうが、努力もされてきたのでしょう。 残念なのは、謝罪会見のやり方を、これまで幾多の例がありながら学んでこなかった、ということでしょうか。でも、どうやら「不祥事の根源」らしい副社長である息子を前面には出さず、一人で矢面に立って庇ったところは、子煩悩な方なのかもしれません。野次馬としては、息子氏がどんなお顔か、見たかったものですけど。 お金は人を変える、といいます。今回も、それを思い出しましたね。まあ、貧乏人の僻み、といえばその通りなんで、静かに「ビッグモーター」が今後どう変わるのか、たて直るのか、へしゃるのか、見て、我が身の学びとしたい・・と思っておりますが。
2023.07.26
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産経新聞が8月から、購読料を値上げするのだという。3400円から3900円にだと他紙も軒並み値上げラッシュで、こういうのは相談し合って横並びで、つまり安心しきって動いているんでしょうけど、産経って、2021年8月に3040円から3400円に値上げしたばかりなんですよ その後も、ページ数は減るし、広告ばかりが増えるし。読むところ、どんどん無くなるじゃん・・と腹立たしく思っていたら、今回の値上げ。一面にいろいろ苦しい事情を述べて、「紙面を刷新し、一部のページで文字を大きくし、記事も充実させます」とありましたが、これらのことって、日頃から当然やるべき事で、購読者は「そうなんだ だったら、値上げもしかたないわねぇ」とはならんよね。 これでまた、購読者は減り、新聞業界は益々崖っぷちに追い込まれる。 ネットニュースがあれば十分・・を購読しない理由にする人達がいますが、ネットニュースって、新聞や週刊誌の記事の使い回しと、有名人のブログやインスタグラムの紹介、TV番組を見ただけの「誰それがこう発言した」という浅いニュースばかりじゃないですか。 ネットニュース担当者が独自に、コツコツ取材し検証するという、本来、新聞記者の独壇場だった記事発信は、為しようもない。 仮に新聞社が軒並み潰れたら、ネットニュースなんか、しょうもない、芸能人ニュースしか載らなくなくなるのではないか 何故、紙の新聞が衰退しているのかそれは紙の値上げや物価上昇の問題だけではないはずです。わざわざ買って読むほどの中身がなくなった・・が一番の理由では どうしてプレスリリースされた内容だけを、どこも一緒に、掘り下げもしないで垂れ流すのか どうして広告まがいの記事ばかり、載せるのか どうして「さすが」と唸るような小気味のいいコラムが見当たらないのか どうせ「経費節減と人員不足で、じっくり取材が出来ないんですよ」と言い訳するんでしょうけど、新聞というのは、じっくり取材した内容を、滑らかな文章で記事にし、独自の解説を添えてこその、存在価値じゃないのですかね 新聞自体の内容が面白く無くなっている、ということは、社会を見据える視線も、取材能力も、記者さん達の筆力も、落ちている、ってことでしょうが情けない・・と自ら認めてもらわないと。 このままだと、本当に新聞は終りますよ。しっかりしてよ と思うばかりで。
2023.07.14
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マイナンバーカードのトラブルが続々報道され、手間かけて取得したマイナンバーカードを返納する人が増えているのだという。 客観的に考えて、取得したカードを返納するメリットなんてない。「情報の漏洩」とかを心配するなら、引き出しの奥にしまっておけばいいだけのこと。ただただ、感情的に無駄な行動をしているだけだと思うけど。 どうも、マイナカード制度が気に入らなくてたまらない人達がいるんでしょうね。なにか、得することでも、あるのだろうか・・とうがった見方までしてしまう・・。まずは、メディア。「『制度自体信頼できない』『詐欺の手口のよう』『河野大臣は失敗したので更迭すべきだ』――。毎日新聞が6月に実施した全国世論調査で、マイナンバーカードに対する不安や怒りの声が多数寄せられた・・そうで。 朝日新聞(6月9日付)も社説で「マイナ保険証『一本化』強行許されぬ」だと。 いつもの朝日と毎日かぁ・・と思うだけですが、大手新聞やテレビで、心配だ、不安だ、問題だ・・と毎日のように騒げば、「心配だ、不安だ」と考え出す人も増えるわけです。 確かに、マイナカード推進政策は迷走しているところがある。政府の言っていることは、次々変わるし、コロナの時のcocoaと同様、いまだ役に立っていないし。日本のデジタル化の貧弱さには、驚くばかりで。 しかし、大事なところをみようよ、と思うわけです。デジタル化は、もう、進めるしかない。みんなで「心配だぁ」と大反対して、保険証を今のまま永遠に紙のままで続ける気ですか 前々から感じているんですけど、身分を証明するのに使える保険証。でもあれ、写真もないのに、どうして当人だと確認できちゃうのか。私、免許証の写真があまりに不細工に写っているので、なるたけ保険証を提示するようにしていますが、提示する度、「いいのかなぁ、これで」と思ってしまう。 実際、保険証の詐欺は多いらしいですしね。 Suicaが出来て、便利になりました。ATM機が出来て、これも便利になりました。Suicaが出だした頃、「乗り降りした情報が筒抜けになる」と心配する声がありましたけど、今じゃ、誰一人、そんなことを言いやしない。 役所の書類も、近所の機械で受け取れればどんなに楽か。年金や補助金の申請も、カード一枚で出来れば、どれほど助かるか。もしも、今後のデジタル保険証で、他に罹っている病気や、処方されている薬が即座に分かるようになれば、助かる病人は多いと思うのだけれど・・。 世界の中で、まっとうに暮らすためにも、デジタル化は、もう、避けられないことで。 であるなら、政府もメディアも国民も、やるべきことは、いかにデジタル化をトラブル少なく、スムーズに進めるか、に知恵を出し合い、協力し合うことではないですかね。 少なくとも、問題点をことさら大きく触れ回って、足を引っ張ることではない。 国にもしっかりしてもらわなくちゃいけませんが、メディアも、進めることに知恵を出せよ・・といいたい。 こんなことをやっていては、日本は遅れるばかりじゃないですかね。
2023.07.07
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何年も前の話だが、小泉今日子さん豊原功補氏の「不倫騒動」というのが話題になったとき、上沼恵美子さんがご自身の番組で、二人の決意の強さみたいなのを持ち上げ、 「奥さんにキョンキョンの持ってる才能はないんです。やっぱりキョンキョンなんです、ごめんなさい。奥様1つ上にいきませんか。あなたは立派に好きな豊原功補さんの子を宿し、育て、女として大仕事を成し遂げたんだから、とっても素晴らしいと思います」とフツーの主婦だろう豊原妻は、潔く引き下がりなさい、・・としかとれない発言を堂々としたのでした。 それはネットニュースで大きく広がり、私でも知るところになったわけだけれど、よくもまあ、こんな失礼なことを公の電波に乗せて発言し、周辺もそれを許すなぁ、となんというか、「芸能人の驕り」を感じて、とても嫌な印象をもったものでした。 飲み屋の仲間内の会話で「天下のキョンキョンには普通の女は敵わないよね」と感想を語るぐらいなら、そりゃあ、あるでしょう。だけど、赤の他人が、相手が一般の女性だからと言って、「奥さんにキョンキョンの才能は無いんです」と公言して、許されるものなんでしょうか 強烈な「差別発言」でしかない。 今回の猿之助事件。 これまた「猿之助さんは、責任感のある方で重責で辛かったのでしょう」とか、「一日も早く舞台に戻ってきて欲しい」といった、猿之助擁護のコメントが、繰り返し出てきています。 これらの発言には、亡くなったご両親の死を悼む要素がない。 亡くなった母親の延子さんは、しっかりした方だった報道されている。そんな母親が、息子のスキャンダルが週刊誌に出ることを知って、「分かった、みんなであの世にいきましょう」となりますか フツーならまずは、なんとか傷を最小限にするべく、画策しようとするのではないか 父親の段四郎氏は、認知症と癌におかされていた、とこれも報道で知ることですが、仮に認知症が進んでいたいたとしたら、「そうだ、みんなで心中しよう」とは思い至らないだろうし、十分に考える余地があって、「死んでお詫びを」みたいな気持ちになったとしても、「関係者へ謝罪を」とまずは考えるのでは無いか ともかく、この事件、全てが変なことだらけで、殺人事件の可能性も十分あるのに、どうもメディアや芸能界や歌舞伎ファンの頭の中は、猿之助という才能ある役者を、潰したくない・・そこしか、ないような印象で。 人が二人、亡くなっているのですよ。高齢の、すでに一般人枠のお二人かも知れないけれど、平等に貴重な命だったと思うけど。 発言の一部の切り取りで、「差別発言」があったと、大騒ぎする人達が、こういう差別を平気でしている。その歪さに、メディアも芸能界も気づくべきだと思いますね。
2023.06.30
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ここ数日は、広末涼子、星つきレストランオーナーとのW不倫の話題で日本中が染まっている、って感じだ。 驚いたのは、TVの夕方の報道番組で、一斉に報じたこと。ウクライナは反攻姿勢を強め、ロシアは核兵器をベルラーシに準備し、自衛隊内では人が射殺され、某芸能事務所の長年にわたる未成年への性的加害が表面化し、いまだ感染症は収まらず、物価は上がる一方で、今年は猛暑になりそうだというのに、日本は、TVも週刊誌もネットも、広末涼子不倫騒動で盛り上がっているって・・あまりのメディアの無責任ぶりに呆れるしかない。 野次馬的見解を述べれば、人間、既婚者だろうが、夫や妻以外の誰かを好きになることはあるもので、特に四十過ぎた「まだまだ、自分は女として男として終っていない!」と思いたい年頃だと、血迷うことはあると思う。 でも、仮に血迷ったとしても、家族や周囲を傷つけないように、強かにバレないように最大限に頭を使って行動しなよ・・じゃないですかね。話題になっている「交換日記」なんて言語道断、大人の男女がやることではない。広末さんって、あんまり頭のいい人では、なかったんですね。 ま、しかし、大勢の人が苦しんだとしても、いずれこの騒動は収まり、落ち着くところに落ち着くのでしょう。そして、その中からむしろ一層、強力になって不死鳥のように蘇るのは、確実に広末さんなのでありましょう。 なんだかだ言っても、彼女は上級アイドルで、世間は、見捨てやしないんですよね。そんな気がする。
2023.06.19
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最近、ますますワイドショーがつまらない。つまらないなら、見なきゃいいのだろうけれど、食事時は、ながら視聴が習慣になっていて、ついチャンネルを合わせてしまう・・。 想像するに、制作側スタッフがもう、疲れて飽きて、流し仕事になっているのではないか取材も使い回しだし、取り上げるテーマも新鮮味が全く無いし。それとコメンテイターとして座っている人達が、炎上を恐れてか、当たり障りのないきれい事しか言わないからではないか。男性の中には、斜めの意見を言って目立ってやろう、という姿勢の人がいないでもないけれど、女性は、見事にいませんね。 大抵、ちょっと美人系で肩書きがりっぱで、よって一般庶民としては「ああ、りっぱなご意見を述べるんだろうな」と思うしかない方々なんですね。その辺からかき集めたもっともらしいことを、凄まじい勢いでしゃべり散らすことには長けているのだけれど、よく聞くと、中身が無く、何を言いたいのかきっとご当人も分からなくなって、よって、困ると「本当に」を連発し、さらに困ると「質問ですが」と解説者に振り、最後に、キッと顔を引き締めて「真剣に考えていかなくてはなりませんね」で終える。 「凄まじい勢いでしゃべる」点さえクリア出来れば、楽な商売だよねぇ。 昔、ニュース原稿をアナウンサーが読むだけだった時代から、アンカー方式をアメリカから真似、ニュースキャスターなんて名乗り出す人達が出だした頃は、まだ、新鮮でした。拙かったけれど、「なにか、やってやろう」という勢いはあった。最近は、なんだか淀んでいる、って印象で。 でも、ここらでもう一度、報道ワイドショーなるものを、根本から大改造しないと、視聴者は離れていくだけじゃないですかね。 TVにそんな覇気は、すでにないのかもしれないけれど・・。
2023.06.11
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岸田首相の長男、翔太郎君、首相秘書官をクビになってしまいましたねぇ。32歳の天下の首相秘書官だから、翔太郎氏というべきなんでしょうが、マスク外したお素顔は、なんとなくあどけなくって、「君」呼びしてしまう・・。 就任時は、常にマスクをしていたので、もっと精悍なお顔かと思っていたのですが、そうでもなかった。むしろ、人はいいけど、やや頼りなくって気は回らなそうな印象。・・と思った方は多かったのでは無いか。批判されるのは、まあ、当然ではあるのです。「公邸」というのは、住人にとっての自宅ではあっても自宅ではない、という位置づけなんですね。社会通念は。私も、夫の現役時代、大使館や総領事館の公邸住まい、というのをやってきて、公邸住まいの面倒くささ・不自由さを嫌というほど、体験してきましたから。 公邸とは、公的な接遇に使う場所、というのが基本なんですよ。だから備品もスタッフも「公用のため」のもので、原則、私用で使ってはいけない。我々が個人的に所有しているわけでも雇っているわけではないですからね。つまり私的な使用をすると、何を言われるか、分かったものじゃない。会計や庶務担当が厳しく目を光らせているし、入居時、「公的スペースは、勝手に使わないように」と言い渡されます。何年も「公邸」住まいをしましたが、接客用リビングの大きなソファに座る事なんて、滅多になかった。 自宅だけれど、好きなようには使ってはいけない・・というのが公邸なんですね。 だから、家族や友人が、遠い日本から訪ねてきても、「どうぞ、どうぞ」と泊まっていただくわけにはいかなかったし、我々は、住人ながら、キッチン設備も整っていない狭いプライベートスペースで、遠慮しながら生活をしていたものです。 翔太郎君達の忘年会は、出回っている写真を見る限り、その辺のお惣菜を持ち寄りました、って感じの若い人達の集まりだったようです(親戚の集まりじゃ、ないですよな、あれ)若者のノリの宴会だった。きっと誰かが「翔太郎、おまえんところでやろう」と提案したのでしょう。 でも、翔太郎君は、首相の家族ではあるけれど、その前に「首相秘書官」なわけで、いくらそこで暮らしていたとしても、秘書官が公邸を私用に使ってはしゃいじゃ、そりゃあいけない。・・と通常の大人なら、思います。 翔太郎君は、友達や友人に総理公邸を見せたかったんでしょう。「おい、翔太郎、例の階段見せてくれよ」と押し切られたのかもしれない。集まった客達は、「滅多にないチャンス」と写真に撮って、LINEかなにかで、友人にも自慢してしまった。友人が更に別の友人に写真を転送して・・。ま、そんなところじゃないですかね。 たわいないこと、といえばその通りですが、首相秘書官としてどうか、となるとアウトでしょう。 しかし、よく考えたら変な話なんです。岸田総理は、息子が公邸で忘年会をやることを知っていた。挨拶までしたらしいし。大勢集まれば、騒ぐだろう事は想像も出来たはず。なのに、世間が騒いだから更迭する、というのはいかがなものか。その前に、面倒なことになりそうだと、思い至らなかったんでしょうね。翔太郎君のみならず、岸田総理も、夫人も。 翔太郎君も、今回のことで手痛い勉強をしたわけですから、逆にこれからの人生に生かしていってもらいたいものです。
2023.05.31
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10日程前から、プリンターでの印刷が出来なくなっておりました。PC内のファイルを印刷しようとすると、エラーが出てしまう。何度やり直してもダメ。 そもそも、数ヶ月間前からこのトラブルは度々起こっていて、その都度、プリンターのドライバーをアンインストールし、再度、CANONのサイトから、ドライバーをインストールする・・という作業をやってきたのですが、今回もそれをやったものの、最後の最後、作業が完了しなくなっている つまり、ドライバーのアプリをインストールして、プリンターを認知させて、最後「インストールが完了するのに時間が掛かる場合があります」と表示が出たまま、数時間。どころか半日待っても、画面の丸い点々がぐるぐる回っているだけ。 こりゃあ、ダメだと、取り入れたアプリを再アンインストールし、PCを再稼働させ、CANONの公式サイトから、ドライバーをインストールし・・と繰り返すこと10回。丸い点々がグルグルの段階から、やっぱり一切進まない。これが出来ないと、今後、賀状の印刷も出来ないし、送られた書類も印刷できないし、つまり、印刷に関することが何にも出来ない はて、どうしたものかと、説明書を隅々まで読み直し、CANONのトラブル例を探し、「誰かに聞いてみよう」というサイトに登録してアドバイスを受けても、やっぱりダメ。送られるアドバイスは、すでに試したことばかりで。 プリンターは1年ほど前に購入した新品で、落としたわけでも壊れたわけでもない。プリンターのUEBケーブルが劣化したのかと、新しくしてもダメ。PCは、毎日使っていて、問題は無い。でも、おそらく、PC内の何かが邪魔して、プリンターとの接続を止めているのだろう、ということは想像出来る。 で、また、くまなくネット内のブログ等を探しましたよ。そしてたった1個、同じ機種のプリンターのトラブルへのアドバイスで、「print spooler」を再起動してみたら・・というのを発見 とにかく試し見ようと思ったわけです。なにしろ、万策尽きてますから。 これがまた、た~いへん。スタートを右クリック → 「コンピューターの管理」を開け、サービスのアプリケーションのところから「サービス」をクリック。Print spooler を探し、「サービスの再稼働」をクリック。「スタートアップの種類」のところを「自動」に設定し「OK」をクリック。 そこまでやって、再度、ドライバーをダウンロード。USBを挿入する順番、電源を入れる順番、全て間違えないように慎重に注意を払って、さあて・・どうなるか。 出来ましたようやく、PCとプリンターが連動するようになった。 長い長い10日間でしたよ。 しかし、これってなんなの じゃないですか。私ゃ、コンピューターの素人の一般人ですよ。Print spooler なんて、あることも知らないし、どこにあるかも当然知らない。そもそも、それが原因で、印刷できなくなっているなんて、知るわけがない プリンターの取り扱い説明書には、触れてもいないし、メーカーに問い合わせたくても、そういう相談入り口が見つからない。面倒な問い合わせに辟易して避けているんでしょうけど、不親切なこと、この上ない。 ともかく、今回は、10日間の悪戦苦闘の末、やっと、なんとか解決できましたが、よその人は、どうしているんでしょ もうさ、いろんな機能はいらないから、シンプルで使いやすい機械、作ってよ と思うよね。・・と時代に必死に付いていこうとしている、オバサマの愚痴でありました。やれやれ。
2023.05.23
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脳科学者の茂木健一郎氏が、Twitterで、《歌も踊りもへたくそな若い男の子たちの学芸会のパフォーマンスを、「スター」というキャラ設定で垂れ流しして、番組のMCや大河の主役に起用して、日本のエンタメのレベルを落としてきたことへの検証こそメディアはやってほしい》とツィートしたそうです。 思わず「プフッ」と笑ってしまった。乱暴な発言だけれど、事実だと言えなくもない。 TVのドラマもバラエティも、どんどん質が落ちてきて、春のドラマも期待してみて、あまりの薄っぺらさにがっかりするばかり。最近は録画しておいたBSの教養番組みたいのばっかり見ています。 劣化の原因は、制作費の削減とか、制作担当者のレベル低下があるのでしょうけど、実は日本人のニーズがそうなってきてる、ということもあるのではないか・・と最近は感じているわけです。 ドラマの感想コメント欄を見ても「好きな俳優さんが出るので見ていますが」というのが多く、つまり、ストーリーの善し悪し、役者の演技力よりも「お気に入りの誰それが出る」が、重要視聴ポイントになっているのではないか。 友人にジャニーズの追っかけをやっている60代がいます。彼女がそのジャニーズさんに求めているのは、別に演技力でも歌のうまさでも、踊りの上手さでもないんですね。彼がそこにいるだけで、いい。60代だから、カノジョになろうなんて、欲もない。ただ、その彼が元気で活躍してくれれば、日本の端だろうが、追っかけていくんです。それが、生きる活力になっているんだそうな。 友人のケースは、相当に深みにはまっている感じではありますが、日本の視聴者って、そういう見方でドラマやバラエティを見ている人が多いのかも知れない。少なくとも、制作側の方達は、「視聴者はそういう見方をする」という線で番組を構成する。 よって演技力があっても、ファンの少ない役者さんはなかなか出演できないし、演技力なんて全くなくても、「かわいい」「ファンが多い」だけで主役を張ったりする。どんなに歌が上手くても、なかなか世には出られない一方、どうしようもなく音痴でも、ヒット曲が出たりする。 でも、それだと「しみじみいいドラマ」というのは、実現しにくいですよね。 かくして、おもちゃ箱をひっくり返したようなドラマや番組が並び、年と共に目が肥えてきた中高年世代の視聴に耐えるものがなくなっていく・・。 そういうことなのかなぁ、と最近諦めの気分になっていたりして。日本のスターが海外で通用しないのも、納得ですよね。だけどねぇ。心打たれるいいドラマ、見たいです
2023.05.15
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5月2日の新聞一面に、パラグアイの大統領選の記事が載っていてびっくり。日本でパラグアイの政治が話題になった事なんて、初めてではないか何故、注目されたかというと、いまや、パラグアイは、台湾と国交を結んでいる南米・唯一の国なんですね。この大統領選で野党候補が勝つと、パラグアイまで台湾と縁を切り、中国と国交を開始するところだった・・。 パラグアイって、南米の真ん中にある小さな国で、夏(日本の冬ですが)は凄まじく暑くなるし、近年は大豆産業が盛んですが、農業と畜産業が中心の、決して豊かとはいえない国です。道路も整備されていないし、鉄道も今はない。 歴史的にも、1860年代に始まった三国同盟戦争でとことんやられて、ブラジルとアルゼンチンに国土の4分の1を取られ、人口は52万人から21万人にまで減少、アスンシオンの成人男性は10分の1にまでなった、とも言われています。しかし、この戦争、ざっくりいえば、ウルグアイから救援を求められて、それでブラジル領内に入ってしまい、気がついたら、ブラジル、アルゼンチンとなんとウルグアイまで敵に回すことになったという、お人好し過ぎる話なんですね。 そんななのに、日本だったら確実に戦犯扱いだろう、ロペス大統領の名前を、今もメイン通りに使っている。それだけの敗戦を招いた人を、恨んでもいない。国全体が、のどかというか、おっとりと人がいいというか。 私がいた頃ですが、毎年新年になると新聞に、台湾の大使一家が写真入りで取り上げられていました。日本は台湾と国交がないので、向こうでも交流出来なかったですが、パラグアイに大事にされているんだなぁ、という印象がありました。 そのパラグアイが、南米最後の台湾との国交締結国となり、おそらく中国の力が裏で働いたであろう、今回の大統領選挙でも、台湾との付き合いは続ける、と主張する与党候補が勝利したわけです。 パラグアイの国民も、みんながみんが台湾関係を意識して投票したわけではないでしょうが、なんとなく、計算高くないパラグアイの国民性を見る、今回の結果でしたね。 しかし、中国は今後も圧力を掛けてくるでしょう。どうなることか。見守るしかないですが。
2023.05.03
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またまた起こった大物政治家を狙ったテロ事件。幸い今回は、狙われた岸田首相も怪我は無く、最小限の被害で済みましたが、メディアでは早速、「犯人の背景・動機追求」狂騒曲が始まっています。大谷翔平ネタを、これ以上引き延ばし出来ない中、うってつけの素材が転がり込んだという感じでしょうか。 現行犯逮捕された当人は、いまだ黙秘しているものの、年齢などを理由に昨年7月の参院選に立候補できなかったのは憲法違反だとして、国家賠償請求訴訟を神戸地裁に起こし、棄却され、判決を不服として大阪高裁に控訴していることが分かってきました。 その際、「既存政治家は統一教会の組織票で当選している」『国民の大半が反対していた安倍元首相の国葬を強行したのは民主主義への挑戦であり許されない』ということまで触れているそうで。 ほぼ、メディアが論じていたことの受け売り。どんだけ、メディアに彼が影響されたかが、分かるというものです。 安倍氏が銃撃された時、「テロは許されないが」「犯人が悪いのは当然ではあるものの」と、アリバイ作りのようにテロ反対の一言だけ添えて、「でも、彼は統一教会の被害者」で「統一教会と政治家の繋がりが問題」だと、メディアの空気は、自民党糾弾、安倍氏糾弾、山上某擁護に動こうとしていた。その事実は、どう言い訳しようと否定できないと思うのです。殺害されても尚、安倍批判・自民党批判をしたい勢力というのが確かにありました。 あの時、どんな理由でも、テロ行為は絶対許されないとメディアがきっぱり厳しく糾弾姿勢を見せていたら、今回の事件は、起こっただろうか木村隆二容疑者は、こんな事件をやらかそうと考えただろうか 今回の事件を招いた責任の一端は自分らにある、とワイドショーは大いに反省するべきだと思いますね。 それにしても、法律を勉強したわけでもなさそうな容疑者が、訴訟文を作り上げ、国家賠償請求訴訟を起こし棄却されると高裁に控訴までしている。家族と自宅で暮らす男の子なのに、爆弾の作り方を学び、実際作り、わざわざ漁港まで出掛けていく・・。裏でそそのかしているなにかしらの存在があるのではないか、と疑ってしまう。 安倍氏銃撃事件でも、なんだかすっきりしないことが多かったですが、今回も、なにか、引っかかるというか・・。どうなんだろう。
2023.04.19
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TVのワイドショーの劣化が凄まじい。以前から言われてきたことだけれど、最近の余りにものひどさに、目を覆いたくなります。 一方で、新聞の衰退も、激しすぎないか新聞協会の調べによると、2000年に5371万部だったのが、2022年には、3085万部。半減ではないけれど、散々な曲線です。このまま減少していくと15年先には、限りなくゼロに近づくのだとか。 特に若者の新聞離れが顕著なのでしょうね。大学生へのアンケートでは、週に3回以上新聞を読んでいない学生が97%だったとか。いくらなんでも・・という数字じゃないですか。 なのに当の新聞は、値上げしながら、ページ数は少なくなるばかり。しかも半分ぐらいが広告で、記事もすでにネットで読んだものが大半。いくつかのコラムしか読むところがない・・状態ですよ。この物価高、そりゃあ、購読者も減るに決まっている。どうして、魅力的な紙面にして読者を増やそうと思わないんだろ 新聞を読まない特に若い世代の最大の理由は、「ネットのニュースで十分」だからで、例えば、学生146人に「ニュースを知るとき、どのメディアを最も利用しているか」とのアンケートでは、「インターネット」が112人(77%)、「テレビ」が32人(22%)。「新聞」と答えた学生はたった1人だったそうで。 ネットのニュースって、一見速くて、タダで、良さそうに見えるけれど、ニュースサイトが一方的に選択したニュースしか、画面に出てこないんですよね。 そして見ている限り、サイトの方は、都合のいい記事だけ載せている、という傾向がある。社会的に重要だからとか、知らせなきゃ・・じゃなくて、アクセス数(PV数というんでしょうかね)が多くなりそうだからとか、おそらく芸能事務所あたりから頼まれた記事とか。 TVでも、なんで毎日、毎日朝から晩まで大谷翔平ニュースなんだよ!と思うけど、ネットじゃ、芸能人のお弁当だの夕飯のおかずだの、放映された番組の一部をそのまま書き出したのや、年金5万円で素敵に暮らしていますよ記事だの、そんなのばっかし。 そりゃあ、あんたがそういう記事ばかり読むからだろ、と言われそうですけど、読まなくたって、そんな記事ばかり発信している傾向は厳然とある。つまり、ジャーナリストとしての立場じゃないんですよ、所詮。しかも、記事の内容の浅いこと。間違いが多いこと。アルバイトクラスの記者が書いた記事を、推敲もしないで出しているに違いない。 ネットニュースのメリットは確かにありますし、有料サイトなら、もう少しまともなニュースに出会えるのかも知れないけれど、さらっと見ている限り、「きちんと取材した記事」や「本当に知るべき記事」に出会えない。 ネットにはない記事との出会い、というのが新聞にはあったはず。専門家がきちんと解説した論文とか。センセーショナルではないけれど、知っておきたいニュースとか。 新聞の価値をもっと前面に押し出せば、生き残る道は、まだまだあると思うのだけれど。かつての新聞大好き派。今も希望を捨てたくない派としては、投げ出さず、頑張ってもらいたいとしみじみ思います。
2023.04.13
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近所の80代のオジサンが、競輪選手みたいなヘルメットをかぶっていてびっくり道路交通法の改正で、4月から、自転車に乗車する時のヘルメット着用が「努力義務化」となったのに、従ったのでしょう。我が家の近辺は自転車が便利な地区で、高齢者でも愛用者は多いんです。オジサンも、どこにいくのも自転車。おそらく80年近く、自転車に乗ってきて、でも、その間、これまで一度だってヘルメットをかぶろうなんて、考えたことも無いのだと思うのですが、「努力義務」といわれただけで、生真面目にヘルメットを用意し、かぶるんですね~。コロナ禍で、「努力義務」という実に都合のいい言葉が定着したような気がします。日本人はその言葉だけで、ヘヘ~と、行政や政府に言われるまま、マスクをし、アクリル板を取り付け、黙食をし、外出を控えてきた。自分のことはもちろん、周囲にも強制してきたわけです。同調圧力ってやつですね真面目で素直な国民性70年前の戦争中も、竹槍を練習し、バケツリレーを繰り返し、行動を見張りあって、国挙げての戦争に突っ走っていった・・わけですが、時代は変わっても、人間性は変わらないのかも。 確かに、ヘルメットをかぶった方が、転んでも重症にならない確率は高いとは思います。でも、ヘルメットかぶって歩道を傍若無人、猛スピードで走られたら、歩行者はたまらないよね。そのうち、歩行者もヘルメット着用が「努力義務」になったりして・・。そして全国津々浦々、日本人はヘルメットをかぶる国民になったりして。全国津々浦々、マスク姿になったわけですから、あり得ないことでもない・・。揶揄しているわけではないですよ。ただ、なんとなくモヤモヤ感が・・。話はガラリと変わりますが、那須の「那須温泉神社」に行ってきました。「温泉」と書いて「ゆぜん」と読みます。パワースポットとしても知られる歴史ある神社で、樹齢800年と言われるご神木があるんですね。ミズナラですが、なんと「生きる」という名前がついている。活力・蘇生力・生命力のパワーが授けられるそうですが、姿を見れば、確かに活力をいただける気がしてくる。はい、しっかり触れてきましたよ。老木は 枯れたふりして 新芽出し・・誰の句だったか生きにくい世の中ですが、頑張りましょう
2023.04.07
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WHOが、新型コロナウイルスワクチンの接種指針を改定したとのこと。それによると、高齢者・重い併存疾患がある成人・免疫不全の人・妊婦・医療従事者は、6か月から12か月ごとの定期接種を推奨するものの、健康な成人は、1回の追加接種は推奨するが、2回目以降は、公衆衛生上の効果が比較的低いとして、「推奨しない」としたとのこと。 おいおい じゃないですか。周辺の「定義的には高齢者なんだけれど、自分では『健康な成人』と思っている」人々からは「5回も打っちゃったのに、いまさら何ということを」と怨嗟の声が上がっております。 ついこの間まで「3ヶ月ごとに」とまで言っていた厚労省なり、政府なり、専門家会議の方々は、なんらかの、声明を出すべきじゃないですかね。 3月13日からマスクが「個人の自由判断で」になって、私なんぞは、なるたけ、マスク無しでいたいのですが、世の中、なかなか、そうはならない。 「少なくともマスクをしていた方が、感染リスクが下がる」と信じている人が多いからなんでしょうね。もちろん「周りがマスクしているから」というのもあるんでしょうけど。 コロナ禍の間ずっと使用禁止だった都バスの運転席の後ろの席。今も引き続き使用禁止です。あそこに人が座ったところで、感染リスクが高くなるとは思えないし、混んだバスの中で、ここを開けておく意味があるのかですが、何故だか、当分は禁止を続けるらしい。 トイレのハンドドライヤーを使えるようにした店が、ようやく、チラホラ見られるようになりました。バンザーイです。これだって「感染対策の意味が無い」とずっと言われていたのにねぇ。 ビュフェの際の、手袋。入り口で消毒すれば十分じゃん・・と思ってましたが、先日行ったホテルの朝食では、ようやく、なくなっていました。これまた、バンザーイホテル側も、「無駄だよなぁ」と実は思っていたのではないか 最も難しいのが、アクリル板なんでしょうか。アクリル板会社は大もうけしたんでしょうけれど、実際、どれだけの感染予防効果があったものか空気感染であるなら、意味の無いものなんですけどね。 ともかく、私達はこの3年、さまざまな感染対策をやってきたわけです。科学的に効果のある対策も、ない対策も。皆、未知のウィルス相手に必死でしたからそれはそれでいいのだけれど、大分、真実が見えてきて、もう、withコロナでいきましょう、と決めた今、ここで、しっかり「科学的な見解」というのを、検証し、示したらどうなのか いつまでも中途半端なことや、意味の無いことをやっていても、しょうがないじゃないですか・・。 と私は思うのでありますが、いざ、専門家さん達に意見を聞けば、きっと「やっぱりマスクは外さず、黙食で、人とは距離を置いて」とかいうのでしょうねぇ。 一番、感染しない方法というのは、医療マスクを一日中付けて、誰とも話さず、近寄らず、朝からひっきりなしに消毒することでしょうから。 なんかねぇ、難しいです。
2023.03.31
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