痩せて、内出血だらけで、首はガックリ落ちて、何も飲み込めない・・
そうなっても、回復する事は有るのだろうか?
もう期待してはいけないのではないか?
そんな気持ちも心に浮かんで来てしまう。
そう考えるのは勝手。
そう感じるのが自然な症状であるように、自分にも見えた。
体力と言えるものは、何も残っていないように見える。
生きる為の動作、心臓が動いたり肺が動いたりしているだけでも驚きのように・・
だけど自分達は、衰弱で亡くなる人を見た事もない。
どれだけ力が無くなったら衰弱に負けるのだろう?
そもそも、完全看護の状況下に置かれて、衰弱で亡くなるって有るんだろうか?
世の中に幾らでも存在する現象でありながら、未だ医療を信じている自分に気付く。
口内炎で大変な事になっている口には、もう何の刺激も与えることが出来ない。
無理に突っ込んでも、首が上がらないから嚥下する事が出来ない。
母は、氷を病室に持ち込んだ。
良い加減に溶けて、口に入れ易いサイズになっていた。
その氷だけは兄の口も嫌がらずに、頬張る事が出来たそうだ。
母が見舞いから引き上げる時には、いつもより機嫌が良かったようだ。
車椅子に身体を移し、出口まで長男に後を押させた。
途中、自販機の前の窓から、キレイに夕日が見えた。
首が落ちている為、見れなかった筈が、そのときばかりは少し持ち上がった。
夕日が見える所まで上がったのかどうか。
でも、キレイだという言葉に、ウンウンと返事が返って来た。
体力が無くなっても、口内炎が酷くなっても、未だ抗がん剤が入り続けている。
5-FUが、時間をかけてゆっくり流し込まれている。
消化器系のがんに対して、細胞の複製を妨げる薬。
その代表的な副作用、口内炎、食欲不振、全身倦怠感・・・
それらが無くなるだけでも随分体力の保全になるように思える。
今、抗がん剤を止めるとどうなるんだろう?
一気にがんの増殖が進んでしまうのだろうか?
もう一度、医師と相談をして貰おうと思う。
生きろ!!
Soul Aliveを聞きながら・・・ Mar 1, 2008
卒業して行ったキミへ Feb 26, 2008
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