Paris Mon Amour

Paris Mon Amour

2008年07月23日
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テーマ: お勧めの本(8110)
カテゴリ: 文学その他
気づけば、世間ではハリー・ポッター最終刊の発売日ですが、我が家ではすでに読み終えているので、いまいち盛り上がりに欠けています。まあ、そう言いながらも本日中に買うのですが。

それはさておき、 平凡社ライブラリーから出色のエッセイが出ています。

鶴ヶ谷真一 『 [増補]書を読んで羊を失う増補


日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した本作は、いわば、そのおもしろさは折り紙付きなのですが、その特徴は古今東西、その話題の幅広さにあると言えるでしょう。

西洋も東洋も両方扱っている書物についての本というのが珍しいわけではありませんが、どうしても作者の得意分野というのが出てくるものです。
ところが、『 書を読んで羊を失う名』では、中国の古典も出てくれば、ボルヘスにも言及しているという幅広さ。


若干、西洋よりも東洋の話題の方が多いかもしれませんが、個人的にはより不得意な分野なので歓迎です。

ところで、タイトルにもなっている『 書を読んで羊を失う』ですが、これは故事成語の「読書亡羊」にちなんでいます。
私は最初、本の装丁にはその昔羊皮紙を使っていたので、本を読むと、つまり、本を作ると、その分だけ羊がいなくなりますよ、という意味かと思いました。
すぐに「読書亡羊」を思い出しましたが、一瞬だけ本気でそう信じかけました。
少しロマンのありそうな解釈のような気もしますが、やはり、冷静になってみると、自らの無知、というか、西洋への偏りをさらけ出しているだけとも思えます。





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最終更新日  2008年07月23日 01時01分25秒
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