Paris Mon Amour

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2008年07月28日
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テーマ: お勧めの本(8110)
カテゴリ: 歴史
西洋中世の民衆史を知るためには、教訓的な逸話集と並んで欠かすことのできない、驚異譚集『 皇帝の閑暇

皇帝の閑暇  講談社学術文庫
などといっても、ほとんどの人の興味は惹かないと思いますが。
この『 皇帝の閑暇』という書物は中世の「民俗学者」とも言える ティルベリのゲルウァシウスが、旅先などで見聞した不思議な物語をまとめ上げたものです。

こういう驚異譚集のことを ミラビリアmirabilia と言い、これは「驚くべき」という意味のラテン語 mirabilis の中性複数形です。まあ、「驚くべきものごと」くらいに考えておいてください。


写本の挿絵や教会などの図像でも、こういう ミラビリアが、直接の原典とまでは言えないにしても、その解釈のヒントになることが多々あります。

というわけで、中世史家は当然ですが、西洋中世の文学研究者や美術愛好家も必読の書というわけです。
このように書いてみると、この文庫が以下にわずかな人だけを対象としたものかと言うことが分かります。この文庫のなにが驚異的かというと、そんなマイナーなものが文庫になってしまったことです。
さすがは学術文庫ですね。





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最終更新日  2008年07月28日 17時19分19秒
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