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とても不幸な事件です。16歳の少年の心に何が起きたのでしょうか。
新聞などによると、父親が勉強について口やかましかったということです。
医学部進学のプレッシャーだろうと書いています。
でも、あの高校からだと、中くらいの成績で地方の国公立大学医学部なら合格できるはずです。私立なら相当歴史ある医大にも合格可能でしょう。
推測ですが、父親は単に医学部ではなく旧帝大医学部合格を望んでいたのかもしれません。
世間がうらやむ立場にある人も、結構コンプレックスを持っているのです。
昔のことですが、東大出身の当時若手弁護士と会う機会がありましたが、その人は、人気官庁のキャリアになれなかったことなどをくどくど話し、劣等感をあらわにしていました。
医者の世界では、旧帝大、しかも教授がその最高に位置します。奈良の父親も、自分がなれなかったそうした地位を少年に期待していたのかもしれません。
親が、自分の子供に期待するのは当然です。しかし、子供は子供。親の身代わりでもないし、過剰な期待と親の虚栄心は表裏一体をなすのです。
子供が、自立した一個の人間として、誇りを持って、自分の人生を切り開いていけるように教育する。このことが大切だと考えています。
親としても塾長としても、ショックであり考えさせられる悲しい事件でした。