西式甲田療法

 西式甲田療法

2010年04月22日
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カテゴリ: 甲田療法

しかし、断食後一か月から二か月ごろになって体力も回復し、元気になってこられた患者さんに血液検査を行ってみると、断食前の数値よりよくなっている!(図5参照)

図5・慢性肝炎の断食療法2(一例)

       |        |             |       |          |       |      |
GOT|        |             |       |          |       |      |
GPT |        |             |       |          |       |      |
↑  |        |             |       |          |       |      |
       |    / 320        |      |          |       |      |
  230 | /   |   \      |      |          |       |      |
        |         |      \  |   / |210   |       |      |
        |         |       180 |/    |   \    |       |      |
       |断食|             |         |      \ |   /  |150 |
       |7日 |             |断食 |    130|/     |  \  |
       |        |             |7日  |          |断食    |     \|80
       |        |             |         |           |7日  |       |\
       |        |             |         |           |         |       |
       |        |             |         |           |         |       |
       |ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
       0                                               日数→

「あれ! よくなっている。これはおもしろいぞ。よし、もういっぺん断食をやってみよう」

こうしてまた一~二か月たって断食を行うと、やはり検査成績が上昇してくる。

しかし、その後一か月、二か月たつにつれ、以前の値より下がってくる。

そこでまた断食を行う。

すると、やはり同じような経過をたどる。

こうして断食をくり返し行っているうちに、肝機能の成績はびっくりするほどよくなってくる。

なるほど、慢性肝炎も断食をくり返し行うことで結局よくなるのだ。

それにしても、なぜ断食を行うと一時的に検査成績が悪くなるのか、そこのところがさっぱりわからない。

しかし、このような成績を現代医学の医師達に見せたら、「それ見たことか。断食なんかさせるからだ。昔から肝炎や肝硬変には、断食をさせてはならないといわれているとおりだろ」と、さも勝ち誇ったかのごとく言われてしまうでしょう。

このような断食による検査成績の一時的増悪というものがなぜ起こるのか、これを何としてでも解明しなければならない。

以上のごとき宿題をかかえて、筆者は長いあいだ考え続けてきたわけです。

その疑問が幸いにして最近の医学的研究によってやっと解けたのです。

筆者にとってこんなに嬉しいことはありません。

私達の体内へ細菌とかウイルスなどが侵入してくると、それらの病原体を体外へ排除するための反応が起こってきます。

血液中に最近やウイルスがいるときは、抗体を作って捕捉し、処理することができます。

しかし、肝炎ウイルスのように、肝臓の細胞の中へもぐり込み増殖している場合は、抗体で捕捉することができません。

そこで肝臓の中にあるクッパー細胞(これはマクロファージの一種)から、NO(一酸化窒素)のような活性酸素を放出して肝細胞を攻撃し、肝細胞を壊して、中にもぐり込んでいるウイルスをやっつけようとします。

その結果、肝細胞も壊れて、中からGOT、GPTのような酵素が出てきて、それが血液中に入ります。

そのような血液を採取して検査をすれば、数値が上昇しており、成績が悪くなってくるのは当然です。

それでは断食中にGOT、GPTが上昇してくるのはなぜかというと、断食をすることによって体内での免疫応答が活発になり、クッパー細胞から放出される活性酸素も増えてくる結果であるとわかってきたわけです。

それなら、この断食中に起こるGOT、GPTの上昇は、悪いどころか、免疫力が活発になり、肝炎ウイルスを積極的にやっつける力が強くなった結果なのだ。

それではやはり、慢性肝炎にも断食療法が有効であるといえるではないか。

以上のことから、肝炎の断食療法の場合もやはり、「症状即療法」といえるのではないでしょうか。

問題は、肝炎も重症になり、肝硬変とか、肝臓ガンを併発しているような状態では、断食療法だけではそう簡単に治ってこないケースも少なくないことを知っておかねばなりま
せん。

病気にもいろいろな程度のものがあり、すべての症例がうまく自分の思いどおりにはならぬものです。

たとえば肝炎でも、A/Gが1.0を下まわるようになったり、また血小板が五万以下になってしまったようなケースでは、断食療法は少し無理だと考えられます。

甲田医院では、このような患者さん達のために表5のような生菜食療法をおすすめしております。

表5・甲田医院で指導している慢性肝炎の生菜食療法(一例)

1.朝食を抜くこと

2.生水と柿茶を合計1日1.5~2リットル飲むこと

3.スイマグ(緩下剤)毎朝20ccを180ccの水で飲むこと

4.食事
  昼----生野菜
   葉 数種類混合250g ミキサーで泥状にして食べる
   根 大根オロシ  100g
     ニンジンオロシ120g 
     ヤマノイモ    30g

     生玄米粉    100g
     豆腐       200g     食塩         5g
     夕----昼食と同じ

5.西式健康法の実行

   (1)六大法則(平床、硬枕、金魚運動など)

   (2)裸療法1日3~5回

   (3)温冷浴1日1回(水一湯一水一湯一水一湯一水一湯一水)、
    1分ずつ行う

注:表5では1日の総摂取熱量約1500キロカロリー、蛋白質約48gです。

これがまたたいへん好評を得ており、たくさんの人々が実行中であります。

たとえばこの生菜食療法で、血中の肝炎ウイルスの量が激減してきたとか、アルブミンの量が増え、血小板も一〇万以上に増えてきたという症例も少なくありません。

肝臓病を治すのに、このようなすばらしい方法があったのかと、多くの患者さん達から喜ばれているのです。






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最終更新日  2010年04月22日 10時56分50秒
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