■ ドラマ 永久の彼方へ

■ ドラマ 永久の彼方へ

2006年04月12日
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カテゴリ: 第一章 061 ~ 122 話
.
2組長身選手
  「きみがトス受けるのかい?」

 首を真下を見るように傾けて話しかける。

こういち
  「うん♪」

 首が折れんばかりに真上を見上げて、笑顔で返答するこういち。

『1組、がんばれ~♪』
       『がんばれ2組~☆』
    『こういちく~ん♪』
               『ゆうすけく~ん♪』


 大歓声が体育館に響き渡る。

審判


 そう言い終わるとセンターに立つ2人の中央でボールを高くトスする。
 2組長身選手はボールの軌道を見定めてから、より高い地点でタッチ出来るタイミングで
 ジャンプっ
 高い身長に加え、見事な高いジャンプ。
 右手はいとも簡単にボールを自陣に運ぶ位置まできていたが、その瞬間っ
(^^)
 2組の選手の手元から音と共にボールは消え、

2組長身選手
  「何っ !?

 まさにボールに触る瞬間に一瞬にして消え、ボールがあった残像のその位置には
 ピースをするこういちの顔が見えたのであった。

 1組陣地に入り込むボール。
 そのボールをキャッチした江藤、速効で敵陣に投げ込むっ
ガシっ


  「 HIT★ アウト2組。」

 『わぁ~~♪』 わき上がる観衆。

朽木 守
  「江藤君、ナイス♪」

江藤淳一
  「こういち、すげ~なぁ。。。」

こういち
  「 v^ ^; 」

 相手にボールが渡るとは想像をしていなかった2組、トスボールを受ける体制でいたため、
 虚を突かれた感じでの得点だった。

ゆうすけ
  「次ぎが来るぞっ」

 転がるボールを拾い上げ、目線は敵陣中央に立ち大きな体で後ろに回避していない武藤。
 助走をつけてその武藤めがけて投げ込むっ
 ボールは武藤の胸めがけて飛んで来たっ
 武藤は即座に左手の甲の部分で弾くっ

 そのボールが床に向かって弾けるっ
 が、接地する瞬間ボールがふわっと舞い上がった。
 そしてこういちが一回転して立ち上がる姿が見えたっ
 難なくそのボールをキャッチしたゆうすけ、敵陣に投げ込みそして、
ガシっ

審判
  「 HIT★ アウト2組。」

 『すっげぇ~~♪』
     『いいぞ、こういち~♪ ゆうすけ~♪』
 またまた大歓声が沸き起こる。

こういち
  「武藤さん、さらにもう一歩~♪」

武藤
  「よ、よし・・・・」

 のっそりと更に一歩敵陣に近づく武藤。

 転がるボールを拾い上げ、助走をつけて再び武藤めがけて投げ込む2組の選手。
 ボールは武藤の膝めがけて飛んで来たっ
 武藤は右足を引く動作はしたものの、避けきれずに HIT。
 だが再びこういちが床に落ちる前にボールをレシーブした。

 今度は江藤がそのボールをキャッチして敵陣にっ
ガシっ

審判
  「 HIT★ アウト2組。」

 『いいぞいいぞ1組~☆』
 スコアーは 5人 vs 2人 で1組リード。

こういち
  「武藤さん、いい感じです。この距離でも反応出来てますよ♪」
ゆうすけ
  「体の大きな武藤さんが比較的前に居ると、やはり相手は狙ってきますね。」

 2組の選手は、転がるボールを拾い上げ、助走をつけてまた武藤めがけて投げ込むっ
 ボールは武藤の股間辺りを目指して飛んで来たっ
 武藤は両手で股間を守るため、手のひらで受けに行く。
 が、取れずにそのまま真下に落下するボール。

 だがまたまたこういちが床に落ちる前にボールをレシーブした。

 ふわっと上がるボール。それを朽木がキャッチして敵陣にっ
 と思った瞬間、ボールは投げ急いだ朽木の手からスリ抜け、床に落下した。

トン、トン、トントン・・・


審判
  「 HIT★ アウト1組3人 イン2組3人。」

朽木 守
  「 しまったっ
ゆうすけ
  「やばい、3人に HIT となってしまう訳だ。 それ以上にこういちが抜けるか・・・・」

 思わぬ落とし穴に動揺を隠せない1組の選手達。
 武藤、朽木、そしてこういちがコートから立ち去る。

江藤
  「ゆうすけ、なんとしてもこういちを戻さないと。」
ゆうすけ
  「のようだ・・・・」

 スコアーは、2人 vs 5人 と一気に2組リードに変わる。

 落ちているボールを拾い上げ、がむしゃらに思いっきり投げる江藤。
 しかし、相手選手の居ない方向に向かったボールは、そのままカベに当たって跳ね返ってきた。
 再びそのボールを掴み、勢いよく投げる江藤っ

 が、2組の選手がガッチリとそれをキャッチっ!

ゆうすけ
  「狙って投げなきゃダメだっ」
江藤淳一
  「くそっ」

 気持ちと行動が空回りする江藤、
 2組の選手の投球が、その動揺する江藤めがけて飛んで来たっ

ガシっ


江藤淳一
  「うっ」

審判
  「 HIT★ アウト1組。」

 『やったぁ~、いいぞ2組~♪』

 応援の盛り上がりを巻き返した2組。一方の1組の応援はどんよりと沈んでいる。

ゆうすけ
  「くっそぉ~、最低の展開だぜ・・・・。」

 ボールを拾い上げ、サーっと壁際に引く2組の選手を見るゆうすけ。

ゆうすけ
  (攻撃は最大の防御なりという言葉はあるが、今やっちゃならないのは
   おれが HIT されること。
   優勢の中だからこそ相手は油断する。
   その隙を付ければ良いが、何よりそれまでおれが持つのか・・・・?)
  「よしっ」

 意を決したゆうすけ、助走を付けて相手コート目がけてボールを投げ込むっ
 ボールはしっかりと相手選手めがけて飛んでいく。
 が、投げ込んだ後に直様防御位置に後ずさり始めたゆうすけ。
 狙われた選手は腰を引きながらそれをギリギリで交わしたっ
 そして別の選手がカベに当たりリバウンドしたボールを拾い揚げ、
 敵陣で唯一人となったゆうすけめがけて投げ込んだっ
 ボールの高さを見てかがんで避けるゆうすけ。
 ゆうすけを通過してカベに当たったボールは、そのまま相手コートに戻っていった。

 続けてゆうすけめがけて飛んでくるボール、今度はジャンプして避ける。
 そしてまたカベからのリバウンドのまま相手コートに戻ったボールが再び投げ込まれる。
 ボールを良く見ているゆうすけ、そのすばしっこさも相まって、 HIT を許さない。

『ゆうすけくん、がんばって~♪』

 観衆の声が響く中、ゆうすけにはその声も耳に入らない。

 『はぁ、 はぁ、 はぁ、

 何度も間一髪で交わしまくるゆうすけ。
 何往復したころであろうか、
 相手選手の投じたボールが低く、ゆうすけ手前でワンバウンドしたとき、

ゆうすけ
  「 これだっ

 ワンバウンドしたボールをそのままキャッチした後、助走無しでボールを投げ込んだ相手
 選手めがけて素早く投げ返したっ
 慌てて戻るその選手。 しかし・・・・

ガシっ
       トントントン・・・・

審判
  「 HIT★ アウト2組。イン1組。」

『やったぁぁぁぁぁっ! ゆうすけエライっ!』
 爆発したかのような1組の大声援っ!


江藤淳一
  「ゆうすけ、よくやったぁ~♪」

 スコアーは、2人 vs 4人 となる。
 涙ながらに喜ぶ江藤。
 そしてコートに足を運ぶこういちの姿。そして、

こういち
  「お疲れ、ゆうすけ。 休んでていいよ。」

ゆうすけ
  「ふぅ~、後は頼んだぞ。。。」  はぁ、はぁ、はぁ・・・・

 そう言うと、切らした息をしながら後方で大の字になって倒れるゆうすけ。
 こういちは、センターライン付近でボールとゆうすけを結ぶ線上に立ち、身構えた。




                            -つづく-




第63話 球技大会 二日目 その4 へ
 (そういうのはガラじゃないから)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月14日 14時02分29秒
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