■ ドラマ 永久の彼方へ

■ ドラマ 永久の彼方へ

2006年03月10日
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カテゴリ: 第一章 061 ~ 122 話
.
利江
  「男子のドッヂボールの試合は最初でしょ? がんばってね♪」

こういち
  「うん♪」

ゆうすけ
  「そう言えば、次ぎの対戦相手は2組とだよ。
   利江ちゃんのクラス。 利江ちゃんはどっち応援するの~?」

利江
  「きまってんでしょ♪」


  「どっちどっち~?」

利江
  「うふふ。。。 ひ・み・つ・♪」


審判
  「男子ドッヂボール、1組と2組の選手は中央に集まって下さい。」

こういち
  「おっ、始まるね。」

武藤・江藤淳一・朽木 守
  「こっちだこっち~。。。」

 既にコート中央に集まっていた3人に呼ばれるこういちとゆうすけ。
 クツの紐

ゆうすけ
  「今行く~。。。」

利江
  「こういち君、がんばってね♪」

こういち


 赤いはち巻きを キュっ と締めるこういち。
 ゆうすけと二人、立ち上がってコート中央に歩き出した。
 隣のコートでは、女子バスケの3組と7組の試合が始まろうとしていた。

 体育館は4クラスとプラスアルファーの応援団で大変な盛り上がりを見せていた。
 中でも、こういちとゆうすけの出る試合のコートの周りには、異常とも言える程の
 見物人で溢れていた。
 フロアーを見下ろす2Fのスペースにもあふれ出しており、その中に、

美咲先生
  「校長先生、始まりますよ。」

校長先生
  「そうじゃな。 しかし皆楽しそうでなによりじゃ。
   学園生活はこれが何より。。。」

美咲先生
  「そうですね、登校拒否、生徒間のいじめ、昔はガラスに石を投げて割るなんていう
   学校もありましたから。」

校長先生
  「この生徒達の笑顔、教育者として一番の喜びじゃな。
   それに娘もあの笑顔。。。親としても申し分ない。。。
   まだ子供っぽさはあるが、あの少年、見ているだけで清々しい。
   娘を任せて安心じゃよ。
   あのやさしい心に対して腕っぷしも有るのだから。。。
   嫁に出してもいいと思っておるよ。」

 満円の笑みで顔がくちゃくちゃの校長。

美咲先生
  「校長、シワが増えますよ~?
   いいんですか、お嫁さんの話を出して・・・・まだ中学生ですよ???」

校長先生
  「確かに年ごろにはまだ早いが、美咲先生、あなたも年ごろでしょうに。。。
   早く素敵な人を見つけんとな。。。」

美咲先生
  「やだ校長、私のことは放っといて下さい。
   まだお嫁に行く気持ちはありませんからっ -、-
   それにしてもこの応援の人だかり。。。
   みんな昨日のニュースを見たのでしょ。」

校長先生
  「じゃな、あそこだけが大盛り上がりのようじゃ。」

 その視線の先では、

『2組、がんばれ~♪』
      『がんばれ1組~☆』
   『こういちく~ん♪』
              『ゆうすけく~ん♪』


朽木 守
  「こんな大声援の中・・・・緊張するなぁ・・・・」

江藤淳一
  「確かに・・・・、こんな経験はめったにないからな・・・・。」

審判
  「ではひとりずつ前に。」

 1組からは江藤淳一君が中央へ歩み寄る。
 対する2組からは・・・・・

朽木 守
  「デカっ!」

江藤淳一
  「こりゃかなわんな・・・・」

審判
  「では始める。」


 そう言い終わるとセンターに立つ2人の中央でボールを高くトスする。
 歓声が一層高まる中、そのボールに逸早くタッチした2組の選手は、自陣にボールを送る。
 急いで自陣に引き上げ、防御の体制を取る江藤、
 ボールを受け取った2組の選手が、すぐさま1組陣地に向かってステップして
 素早くボールを投げたっ!

 江藤はバックしながらそのまま転んでしまい、2組の選手の投げたボールは幸いにも
 江藤の頭上をかすめた。
 しかし、その後ろにいた武藤の左太ももに当たり、無情にもボールは床に落ちた。

バシっ トン トン トン♪


審判
  「 HIT★ アウト1組。」

 『いいぞぉ~2組~♪』

 2組の応援団が盛り上がる。

 渋い顔しながらコートから出る武藤。
 4人 vs 5人となる。

 床に転げたボールを直様拾い上げた朽木、助走を付けて相手陣地に投げ込むっ
 ボールが低過ぎで、選手に当たる前に床にワンバウンドしてしまった。

 2組の選手はカベのリバウンドから返ってきたボールをキャッチし、助走を付けて
 1組コートを投げ込むっ

こういち
  「 ゆうすけっ

 叫んだこういち、自陣江藤に向かうボールを回転レシーブの様に横っ跳びしてバレーの
 トスのようにワンタッチ、センターライン付近に高く打ち上げる。

ゆうすけ
  「ほいきたっ」

 そこに走り込んで、既にジャンプしていたゆうすけは、空中でキャッチして、
 そのまま投球を終えたばかりの2組の選手めがけて投げたっ

バシっ

 避ける暇もなく、その選手に当たったボールが床に。

審判
  「HIT★ アウト2組、イン1組。」

 『やったぁ~、いいぞ1組~☆』

 今度は1組の応援団が沸き上がる。
 そして個人的応援に来ていた人達も大いに盛り上がる。
 『ゆうすけ君、凄~い♪』
 『こういちくん、すてき~☆』

 アウトになっていた武藤がカンバック。 これで5人 vs 4人と1組が逆転する。
 続けて2組ボールで始まるものの、次の投球は 朽木 がみごとにキャッチ、
 そして助走後の投球で再び2組の選手に HIT★
 1組が5人 vs 3人 とゲームを優位に進める。

『きゃ~~♪♪♪』

 『いいぞ いいぞ い ・ ち ・ く ・ み ~☆』


 再び2組の攻撃でゲームが始まる。
 ゆうすけめがけたボールをゆうすけは ヒラリ☆ と交わす。
 後ろのカベを直撃したボールはワンバウンドして江藤がキャッチ。
 今度は江藤が敵陣に助走をつけて投げ込むっ

 そのボールは相手選手に交わされ、カベを直撃するが、相手選手は逃げ回っていて、
 床にバウンドした後もキャッチ出来ず、再び江藤がそのボールをキャッチして
 そのまま投球っ

ガシっ


審判
  「 HIT★ アウト2組。」

『わぁ~、いいぞいいぞ1組~☆』

朽木 守
  「江藤君、ナイス♪」

江藤淳一
  「ゆうすけもすばしっこいなぁ~♪」

ゆうすけ
  「この勢いのままゲーム決めようぜ♪」

 ゆうすけの言う通り、相手選手は戦意を失い、このセットを奪った1組。

江藤淳一
  「寄せ集めチーム、なんだか強いぜっ」

 拳を握ってガッツポーズで話す江藤。

朽木 守
  「試合が楽しいですよ♪」

 とても楽しそうに話す朽木。

ゆうすけ
  「相手は武藤さんを攻撃の的にしてくる。
   だが、こういちが武藤さんのホローをしているからな。
   われら3人でこぼれ球を処理しての攻撃。
   比較的スムーズに事が運ぶ。
   だが、途中から武藤さん攻撃から切り替えてきたよ。次のセット注意だぜ。」

こういち
  「武藤さん、練習のつもりでもう二歩前に出で相手の投球を受けましょうよ。」

武藤
  「あと二歩かい・・・・」

こういち
  「そっ♪ 練習練習~☆」

武藤
  「こういちに笑顔で言われると。。。やるしかないわい ^ ^;;; 」


審判
  「次のセットを始める。ひとりずつセンターに。」

江藤淳一
  「こういちがトス受けてくれよ。あの身長では我々ではトスの意味がなくてな ^ ^; 」

こういち
  「いいよ♪」

 返事と共に中央に歩み寄るこういち。
 トスの位置にくると、目の前には二本の脚しか見えていなかった。




                           -つづく-




第62話 球技大会 二日目 その3 へ
 (きみがトス受けるのかい?)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月14日 14時00分57秒
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