■ ドラマ 永久の彼方へ

■ ドラマ 永久の彼方へ

2006年11月27日
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カテゴリ: 第二章 123 ~ 187 話
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 今夜も華夢on の店内。

TVアナウンサー
  『番組の途中ですが、ここで臨時ニュースを申し上げます。
   本日明け方から夕方にかけて、再び格闘家を狙った連続殺人事件が発生致しました。

   警察も各地にある道場やジム等に張り込み、事前に阻止しようと試みておりますが、
   警察の手の回っていないところに事件は起きており、
   住人から不安の声が上がっております。

   当局はジムや道場を一端閉鎖や活動を停止するなどの呼びかけを行っております・・・』


常連のお客A
  「また今日もかよ・・・・」
常連のお客B
  「おれよ、今日、ジムの中から担ぎ出されて救急車に乗せているところ見たよ・・・。
   たぶん命落としているんだろうな、顔を布で覆ってたもん・・・・」
常連のお客A
  「警察は何やってんだよって言いたくなるけどよ、一度に多発されたら人回らないよな。」
とくさん

   何か大きな組織ぐるみのような・・・・」
和恵姉さん
  「今日ね、あちこちのジムや道場に行ってみたの。
   行った先が全て・・・・やられてたわ。」
常連のお客A
  「なんかさぁ、このままじゃ 戦う戦士が居なくなっちゃうよ。」

和恵姉さん
  「戦う戦士・・・・かぁ。」

常連のお客B
  「こうちゃんや和恵ちゃんが、なんかこう バンバンっ てやっつけちゃうとかさ。」
とくさん

   お二人だけではどうしようもないでしょう。」
常連のお客A
  「だよなぁ・・・・」


~~
    ~~



 その翌昼、和恵は中華店 綉榠餡(しゅうめいかん)の地下に、総支配人で店主の
 諫 大紅(カン・ダイコウ)、チーフと共にいた。

 今日はブルー地のチャイナの和恵。

和恵姉さん
  「店主、お願いがあるの。」
綉榠餡店主
  「どうされましたかな。お嬢から頼みごととは珍しい。」
和恵姉さん
  「私の他に、もう一人用心棒を雇って欲しいの。」
綉榠餡店主
  「それはまた、急な話ですね・・・。
   身を引くおつもりですかな?」
和恵姉さん
  「そうじゃないわ。
   ただ、いつでも私が付いて居られないでしょ。
   その空白を埋めるために。。。 ずっと気になっていたの・・・・。」
綉榠餡チーフ
  「ビックリしましたよ、お辞めになるのかと、冷や冷やしてました・・・・。
   お嬢は、毎度完璧に仕事をこなして下すってます。 こちらも危なげなく
   取引きを出来てますからね。

   店主、どうでしょう。 お嬢のいう通り、もう一人雇ってみては?
   幸い、お嬢の費用は物以外に掛かっていませんし、それでお嬢の悩みが
   解決するなら・・・・」

綉榠餡店主
  「そうよの、うちは今お嬢のお陰でおお助かりだ。
   今後も続けてもらえるなら、そのお嬢の悩み、手を打つことも必要だの。

   よし、分った。
   その願い、聞き届けよう。 チーフ、早速手配しなさい。」

綉榠餡チーフ
  「はっ!」

 二人に頭を下げて、その部屋を後にするチーフ。

綉榠餡店主
  「お嬢、あのチーフがな、
   最初の山、元々雇い入れていた殺し屋二人ではまっとう出来ていたか分らんかった
   と言っておったよ。
   お嬢のお陰と皆感謝しておりましてな。
   そのお嬢の頼みでは聞き入れない訳にはいきませんね。」
和恵姉さん
  「ありがとう。 助かる。」

綉榠餡店主
  「それに、最近ではとても物騒な世の中になってきております。
   相手もどんな用心棒をつけてくるか分りませんから、うちも早めに増強することが必要な
   時期なのかもしれません。

   その雇う相手の選択は、お嬢立会いの元で決めて下さい。」

和恵姉さん
  「承知したわ。」

~~~
   ~~~
      ~~~

 その数時間後、チ-フと和恵の二人は、高速道路上の P.A (パーキングエリア)で
 待ち合わせしていた。
 約束の時間から二人で待つこと30分。
 黒い国産セダンが離れのトイレの横で待つ二人の元に車を横付けした。
 運転席に座っていた男がドアを開けて下りてきた。


  「お待たせしました。」
チーフ
  「あ、いえ。」

  「初顔のこちら様は・・・・」
チーフ
  「えっと・・・・」
和恵姉さん
  「秘書の和恵です♪」

  「秘書の方ですか。どうぞよろしく。
   お宅様方は始めての取引ではありませんので、このような場所で待ち合わせさせて頂き
   ました。 これから向かう場所、前回同様に極秘に願いますね。
                       それでは早速ですが、参りましょうか。」

チーフ
  「わかった。」

 挨拶を終え、それぞれの車に乗り込み P.A を後にする三台の車。

 平日の高速道、トラック、商用車が多いものの順調に車を走らせる。
 40分程度であろうか、インターを下りて街中を抜けて寂しい山道を走る。
 そして広々とした開けた景色が車窓を流れ始めてからしばらくすると、
 ポツンと現れた施設らしき建物が見えてきた。

 三台の車は、そこに吸い込まれていった。



  「長い道中、お疲れ様でした。 さっ、こちらにどうぞ。」

 玄関を入ると金属検知器の装置のアーチをくぐらされた。続いて男に打ち合わせ室
 のようなところに案内され、置かれていた椅子に腰掛けるチーフと和恵。


  「只今お飲み物をお持ちしますので、しばらくお待ち下さい。」

 そう言うと、男は扉を開けて出て行った。


和恵姉さん
  「前回もここで?」
チーフ
  「あぁ、同じだ。
   但し、初めての取引きだったので彼らの車に同乗し、目隠しされてここまで
   連れて来られたがな。」
和恵姉さん
  「今日、ここで新人を引き取るの?」
チーフ
  「今ここに居る人材の中に適任者がいなければ、タイプを告げて再び・・・
   って感じだが。」
和恵姉さん
  「ふぅ~ん。 ってことは、何人かは今日会えるってことね。」
チーフ
  「先にタイプを告げてからそれに見合うヤツを連れてくるが、確たる断る理由が無いと、
   仕事の都合上、顔見せを嫌うので交換がしづらいようだ。」

和恵姉さん
  「確たる理由ね。。。」


ガチャ

 扉が開いて、めがねを掛けた事務員らしき女性が入ってきた。
 紺のスーツと白いシャツの事務服を身にまとい、ごく普通の OL 姿だ。。

事務の女性
  「しつれいします。」

 一声告げた事務の女性、アイスコーヒーを二人の座る前のテーブルに置く。
 ミルクとガムシロップが入ったガラスの容器も間に添えた。

事務の女性
  「ご挨拶が申し遅れました。
   本日、商品のご案内をさせて頂きます『紗奕(さえき)』と申します。
   よろしくお願い致します。

   では、早速ですが改めて雇用されるタイプをお聞きします。」

 ブラックのままアイスコーヒーを口にしてからチーフ、

チーフ
  「腕っぷしの腕が達つやつが良い。」
事務の女性
  「えっと、具体的には・・・・」
和恵姉さん
  「腕力だけでいいとか、格闘技向きとかってことかしら?」
事務の女性
  「は、はい。」
和恵姉さん
  「まずスピードが格段に速いこと。
   次に、打撃、手腕、脚力に優れていること。当然格闘技を指してるわ。」
事務の女性
  「かしこまりました。
   では、該当する商品の品定めをして頂きます。 しばらくお待ち下さい。」

 事務の女性は扉を開けて出て行った。

和恵姉さん
  「チーフ、腕が達つだけじゃダメよ。
   ここから派遣される人って、みんなそうなんですもの。」
チーフ
  「は、はぁ・・・。」
和恵姉さん
  「何かこう、メニューっていうかリストみたいなのがあると話が早いのに・・・。」
チーフ
  「お嬢の提案なので、タイプが分らなかったから・・・・」
和恵姉さん
  「まぁそうよね。」

 和恵はミルクとガムシロをアイスコーヒーに入れて、ストローでかき回し、喉を潤した。
カラン カラン
和恵姉さん
  「もし決まるとおいくらぐらいなの?」
チーフ
  「前回のヤツは5000万ってところだ。」
和恵姉さん
  「ふぅ~ん。 その5000万、あっけなかったわね。」
チーフ
  「それだけお嬢の腕が。。。
   まぁ、元は取れましたんで。」

ガチャ

 扉が開いて、再び事務員らしき女性が入ってきた。

事務の女性
  「お待たせ致しました。
   準備が出来ましたので別の部屋に移動願います。」




                              -つづく-




第126話 暗黒の組織、動く 4 へ
 (ジュっ)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2025年03月15日 00時49分02秒
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