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2010年12月18日
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カテゴリ: 作家・本

 ダフネ・デュ・モーリアのある短篇を読んだ。

 モーリアはヒッチコックの映画「レベッカ」や「鳥」の原作者としても有名な

 女流作家である。

 短篇の原題は「The Old Man」

 湖のほとりに住む6人家族の生活を、近くに住む男の眼から

 語るという形で話は進む。

 家族は漁をしたり、散歩したり、

 子どもが親元を離れたり、親元に帰ってきたり、などなどある。

 そしてある日、家族は湖から飛び立ってゆく。

 その家族は白鳥だったというオチである。

 モーリアは、ちょっとした騙しを読者に施したのだ。

 しかし、僕は読み始めてすぐにだいたいのオチは予想できた。

 それは、僕が行間を読む能力に優れているとか、

 とびきり感性が鋭いからではない。

 短篇「The Old Man」の日本語題が「番」(つがい)だからである。

 この訳者はとんでもないことをする。

 アガサ・クリスティのある小説の日本語題を「語り手が犯人の物語」と、

 するようなものである。

 残りの短篇を読む気が無くなっている。






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最終更新日  2010年12月18日 21時55分53秒 コメントを書く


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