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夏目漱石を最近たくさん読んでいる。
「三四郎」から読み始めて、あまりピンとこなかったのだが、
「それから」「門」(これらは三部作といわれている)と読み進めどっぷり浸かった。
いまさら僕が夏目漱石を熱く語ってもしょうがないが、
夏目漱石のすごいところを僕なりに見つけたのでここで語りたい。
例えば「明暗」(漱石の遺作)で、文章中、
「下味い(まずい)」に注釈がついていて、[普通は「不味い」と書く]とある。
同様に、
「相間(あいま)」は[普通は「合間」と書く]
「辛防(しんぼう)」は[普通は「辛抱」と書く]
と注釈がついている。
普通、作家が漢字を間違ってたら、編集者あたりが正しい字に
直したりするんじゃないのか?
夏目漱石は絶対か?
直したらいかんのか?
同じく「明暗」には「没分暁漢」に「わからずや」とルビが振ってある。
「漱石いいかげんにしろよ」と思ったが、
この「没分暁漢」は僕の持ってる辞書にも載っている正しい漢字でした。
なんにしても、夏目漱石はすごいです。読んでて楽しいです。
ありがとう、夏目漱石。
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