全165件 (165件中 1-50件目)
![]()
私の祖母は叔母とマンションの6階に住んでて、認知症なのか頭の方が弱くなってからはずっと家でテレビ見てる。うちは母子家庭だったから母が忙しい時は祖母の家によく行ってた。祖母は「おばあちゃん」って呼ぶとめちゃくちゃに怒って私を投げるから「ママ」って呼んでた。(最初は多分グランドマザーって呼ばさせられてた。)だから、こっからもママと呼ぶ。ママの家であった不思議なことを書いていくよ。ママは人形が好きで、日本人形とフランス人形を持ってた。部屋の隅の高い位置に置いてあるだけでママがボケ始めてから手入れされてないのか服は色あせて髪はギトギト。私はこの二体が大好きでたまに1時間ぐらい眺めてた。 7か8歳の時、叔母さんの部屋で一人で絵を描いてたら、ママの居るリビングの方から重めの物が落ちるばざんって音がして、見に行ったらママが床に倒れて、お昼に食べた刺身をもどしたまま動かなくなってた。叔母さんに電話して伝えたらしばらくして救急車が来てママは病院へ。後から聞いたらママは寝ている途中に吐いたらしく、ばざんの音は聞こえるはずがない。叔母さんにもよく気づいてくれたねって褒められた。でも、音は聞こえたし、気になって何が落ちたか調べると人形だった。何故か人形が二体ともママからだいぶ離れた棚の上に居たのが、落ちて大きな音を立てたらしい。見つけた時のフランス人形の体勢が吐いて倒れたママと全く同じポーズだった。そのフランス人形、この前頭が落ちて捨てられてしまってた。可哀想だし今度日本人形だけでもうちで引き取ろうかなって思ってるよ。A051944プリンセスドール 60cm フランス人形本体 メイクアップ ウィッグ 靴 西洋人形 衣装付き 球体関節人形
2025/03/15
コメント(0)
![]()
これは私が幼いころの話です。その頃の私にはCちゃんという友達がいました。その子とは幼稚園~中学校まで一緒でした。いや、、、一緒の予定でした、、、。Cちゃんはお化けが大好きな子でした。私もその類いの話が好きだったので毎日のように遊んでいました。田舎に住んでいて周りに同世代の子供がいなかった私たちは親友のような関係で、Cちゃんは好奇心旺盛だったのもありしょっちゅう「肝試しだぁ~!」と言って私を連れ回してましたwその頃から私には霊感があり、Cちゃんの行動にはハラハラされっぱなしでした。しかし、小学校に上がるとCちゃんとはあまり関わらなくなりました。ありがちなことですよね?当時の私は幽霊が見えることを隠そうとしていたため(親によくないことだと言われていた)どう話しかけていいかわからず友達ができませんでした。Cちゃんは持ち前の明るい性格で友達がどんどんできて私は遠い存在に感じていましたねwしかし、時は流れ小学4年生になった頃のある日。夜8時くらいでした。部屋の窓がコンコンとたたかれて外を見たらなんとCちゃんがいたんです!びっくりして外に出てみるとCちゃんが言ったんです。「肝試し、いこうよ。今から」そりゃぁびっくりしましたけどなんだか楽しそうで親になにも言わずに行ったんです。Cちゃんに連れてこられた場所ははっきり言ってやばかったんです。森?林?みたいなところで暗かったのを覚えています。もう帰ろうと何度も伝えたのですが、好奇心旺盛だったのもありCちゃんは聞く耳を持ちませんでした。奥へ進むと、小屋?みたいなのがあってそこに入ろうと行ってきたのですが、その小屋はなんかやばい気がして絶対だめと言って、無理に説得して二人で帰りました。そこへはもう来ちゃだめだと私が何度も釘を刺してから私とCちゃんはそこで解散しました。ところが次の週の水曜日だったと思います。突然電話がかかってきました。Cちゃんのお母さんからでCちゃんがどこへ行ったか知らないかという内容だった。その時はなんとも思わず、知らないとだけ伝えました。次の日学校へ行くと、全校生徒が集められて朝から集会がありました。(田舎だったのっで全校生徒が20人ぐらいでした)内容はCちゃんが今どこにいるか知っている人はいるか的な内容だったと思います。誰も知らない様子でした。次の日、Cちゃんは学校に来ました。あの例の小屋の前で捜索していた大人が見つけたそうです。「行っちゃだめって言ったじゃない」とCちゃんに声をかけましたが、「あぁ、うん」と曖昧な返事で返されてしまいました。その日からCちゃんは人が変わったようにおとなしくなってしまいました。その後、Cちゃんは引っ越してしまってもう連絡も取っていませんが、あの日Cちゃんの身に何があったのか、Cちゃんが何を見たのか、知る由もありませんでした。家が呼ぶ 物件ホラー傑作選 (ちくま文庫 あー64-1) [ 朝宮 運河 ]
2025/03/15
コメント(0)
![]()
これは自分が子供の頃の話で実際にあった話。多少フェイクは入れるが時期は昭和になる。特にオチもなく結構長いです。俺が人生で一番恐怖を感じた話をただ色々吐き出したくなったので投稿します。俺が小学校の頃は文化住宅という2階建ての古いアパートのような住居が結構あった時代、俺の家の近所にも古い文化住宅があったんだ。始まりはその文化住宅の1階である日、火事があった。独居暮らしの爺さんが火の不始末で火事になり、その家の爺さんだけが亡くなった。爺さんの部屋だけは真っ黒に焦げてたが他の部屋や文化住宅は無事で他の住人はそのまま住み続けていた。爺さんの部屋も人が住める程度にはリフォームされたが新しい入居者は入らなかった。ある日、俺の姉が友達と血相変えて走ってきたんだ。その火事のあった文化住宅には姉の友人(A)が住んで居て、姉と友人(B)で遊びに行く予定だった。しかし、姉が学校で用事が出来てBが先にAの家に行って後から姉が行くことになったらしい、姉が到着するとAの家は2階なのにBが1階でじっと立っている。しかも火事で亡くなった爺さんの部屋の前で…姉がBに「Aの家は2階だよ?何してるの?」Bが姉に「分かってるけど、この部屋のお爺さんがずっと繰り返し、こんにちはって言い続けてて…。」と困ってたらしい。Bは家が少し離れてて火事の事件は何も知らない。姉は爺さんの部屋の戸(引き戸)が何故か開いてるのにも驚いて、Bの腕を掴んで無我夢中で走って逃げたらしい。姉は怖すぎて開いてるの戸の中は見ないようにして走ったと言っていた。その後なんだが、何故かその文化住宅の2階で首吊り自殺が3件も起こった。爺さんの部屋は1階だし爺さんが関係あるとも思えなかったけど真相は分からない。5年以内に爺さん焼死と首吊り3件が起こったんだ…。首吊りが続いてる時にも姉の友人Bと同じようなことが起こった。近所のちょっと知的障害ある男の子(C)が居て当時は中学生くらいだったと思うんだけど、首吊りのあった部屋の前で1人で笑って喋ってるっていうのが連日あって近所で話題になってたらしい。(母から俺と姉に説明があった。)俺の母がある日その文化住宅通る時にも首吊りのあった部屋の前で話してるCを見つけて声を掛けたらしい母「Cくん此処で何してるの?」C「ここのおっちゃんが話そうっていつも僕呼ばれるねん。」母はヤバいと思ってCの家に連絡してCは登校下校はCの親御さんが付き添うことになって文化住宅に来る事はなくなったらしい。母いわくCの時は戸は閉まってたらしい。さすがに首吊りが続いた後に入居者はほとんど引越し文化住宅は取り壊された。俺と姉は文化住宅がある土地に昔何かあったのかと図書館で調べてみたが特に何もなかった。その後に俺の家は離婚して母について行って遠い地に引っ越したんだ。そして30年以上経った現在に仕事の関係で子供の頃育った場所の近所に行くことになったんだ。凄い変わってて場所が合っているか不安になるレベルだった。でも、幼馴染の家がまだ合ったりして場所は間違いなかった。気になってた文化住宅の跡地にも行ったんだよ。取り壊された後は駐車場になってたんだけど、30年以上経った現在は建売住宅が文化住宅の周辺の土地に大量に建ってて文化住宅の跡には2軒建ってた。本気でびっくりした。何もないんだろうかって見てて怖かった。大島●るであの文化住宅の事件載ってるかその後調べたんだが載ってなかった。あんまり古いのは事故物件としてもデータがないんだろうな…。仮に家を買っても30年以上前にあった事件なんてきっと記録もないし何も知らずに暮らす事になるんだろうなって思うと凄い怖くなった。黒鷺死体宅配便 18 カドカワコミックスaエース / 山崎峰水 【コミック】HMV&BOOKS online 1号店
2021/09/25
コメント(0)
![]()
最近更新できなくてすみませんでした。ちょっと色々あったので書き記したいと思います…。9月4日に栃木県にある某廃ホテルに行きました。急に行きたいなっと思ったのです…。妻に言い、1人で行こうとしたのですが止められました。妻が言うには、「霊に呼ばれている。」と言うのです。ちなみに、妻には霊感があります。※下記参照https://plaza.rakuten.co.jp/kowai0522/diary/?ctgy=1私は怖くなり、一旦は行くのを辞めようと思ったのですが、またどうしても行きたくなり、妻に話し2人で行く事になりました。着いた時には夜中です。当り前ですが辺りには誰もいません。車の通りもありません。もちろん街灯も無く、スマホのライトで何とか見えるくらいです。近くの駐車場に停車させ、某廃ホテルに歩き始めました。妻は色々と見えているみたいでしたが、私は気にせず向かいました。到着すると、雰囲気からして「あ、やばいな…。」と思いました。しかも、一気に辺りは寒くなったように感じました。生い茂った草をかき分けて、入口に到着しました。何とか中に入りました…。その時は気付かなかったのですが、入口を入った辺りから妻の様子がおかしかったのです…。妻は普段ブツブツと独り言を言わないのですが、ブツブツと独り言を言っていました。私は「どうしたの。」と聞いたのですが、「なんでもない…。」と返されました。その時の私は気にせず、奥に進みました。奥に進むと同じような部屋が並んでいます。その中の1部屋に吸い寄せられるように入りました。部屋の中にはポツンと引き出しが付いている棚がありました。何となく引き出しを開けました。開けると同時に妻が「開けちゃダメ!」大声を出しました。しかし、時すでに遅し…。もう開けていました…。しかし、何も起きません…。妻が「帰ろう。」と言い、私はそれに応じました。某廃ホテルを出るのに歩いてると後ろから視線、何かが着いてくるのが分かりました。「後ろを振り向かないで…。」妻に言われ、気になりつつも振り向かないように歩きました。入口まで来て、ホッとした瞬間、何者かに腕を掴まれ引っ張られました。私はバランスを崩し、転びそうになりましたが、何とか堪えました。びっくりしましたが、振り向かないように気を付けて歩きました。その時の私の心臓は今にも飛び出すのではないかというくらいバクバクと言っていました。何とか車まで来ました。もう大丈夫かと思い、振り向いてしまいました。目の前に白い服を着た女の人が俯いて立っていました…。”それ”を見た瞬間、「憑かれた…。」と思いました。その後、にやっとされ消えました…。妻には車に乗ってすぐに「私でも無理…。気持ち悪い…。」と言われました。車で走り出す前にもう一度廃ホテルの方を見ました。私たちしかいなかったのに廃ホテルから何人か手を振っていました…。街灯も無い、真っ暗な場所なのにはっきりと手を振っているのが見えました…。そんな事よりも憑かれている事のが恐く、帰り際に人がいっぱいいそうな場所に片っ端から寄りました。コンビニ、24hドラッグストア、マック等々。申し訳ないですが、その場所に置いて行こうとしていました。それか、別の人に…。しかし、ダメでした…。一向に離れません。「このまま家に帰ったら大変だから…。」と妻に言われ、車中泊しました。その車中泊は散々でした…。ラップ音はもちろん、車を揺らされたり、ドアをノックされたり、急にワイパーが動いたり…。もちろん外には誰もいません。妻がワイパーを動かした形跡もありません。私も寝ぼけては無理です。しかも、先程見た女の人に追いかけられる夢も見ました。追いかけられると言っても、ずっと歩いています。私も女の人もひたすら歩いています。私と女の人の距離はずっと一定で離れたり近づいたりすることもありません。常に一定です。また、距離は4~5mくらいの距離です。やっと、朝になりました。もう寝た気がしませんでした…。スマホで調べていた有名な神社に向かい、お祓いしてもらいました。その後、私は問題ありませんでしたが妻に異変がありました…。最近までずっと異常行動をしていました。夜中急に起き上がり、ベッドの横に立ち1時間くらいずっと立っていたり、今まで言ったことのないブツブツという独り言、昼間はずっと寝ている等…今まで行って来なかった行動をしていました。妻は「大丈夫。大丈夫だから。」とばっかりでお祓いやパワースポットに行く事を拒んでいました。9月21日に「やっと落ちたわ…。」と妻に一言言われました。話しを聞くと妻はデパートに買い物に行き、すれ違った女の人について行ったと言うのです。「どんな人が憑いていたの?」と聞くと、「太った女好きそうな50代くらいのおじさん。」と一言。妻よりも若くて綺麗な人だった為、そちらについて行ったみたいです。2人して気持ち悪い経験をしました…。みなさんも心霊スポットや廃墟に行く際には気を付けてください…。【新品】黒鷺死体宅配便 17 山崎峰水/漫画 大塚英志/原作ドラマ 本と中古ゲームの販売買取
2021/09/25
コメント(0)
![]()
俺の実体験なので、怪談のような怖さはないんだが、むしろイヤな気分ののこる怖い話をひとつ…。いろいろ家庭の事情があって、東京で独り暮らししてたときだからもう今から10年以上前の話なんだが、当時付き合ってた彼女とあまりうまくいってなかった。なんていうか独占欲の強い女で、プライドと嫉妬がとにかくすごい。俺の実家の妹にまでヤキモチを焼くくらいの女で、さすがにガマンの限界を感じた俺は、もう別れようと思ってたんだが、向こうには俺と別れる気なんかサラサラないらしかった。ところが、ある晩、俺が部屋で独りでのんびりしてると、いきなり部屋に彼女から電話がかかってきて、「あんたなんか私の彼氏じゃないよね?」といきなり言い出した。急に態度を変えて妙なことを言う女だと思って、俺もカチンときて、怒鳴り返してやろうと思ったんだが、何か様子がおかしい。なんていうか、空元気というか、無理に強い態度をして、声の震えを押し殺そうとしてる雰囲気がありありと感じられた。でも「何かあったのか?」と聞くと、シラを切ろうとするんだよね。ただ「あんたは私の彼氏じゃないよね?」とだけ、何度もただ確認してくる。そこで俺はピンときた。俺と二股かけてた男がいて、どっちが本命なのかと詰め寄られたんじゃないか、とね。だから俺は、彼女のそばで電話をきいているヤツがいればそいつにも聞こえるようにと、「俺はお前の彼氏だよ!」とでかい声で言ってやった。そしたら、電話口の向こうから「どうしてそんなことを言うの!?」って声と大きな物音が聞こえて、それっきり電話が切れた。俺はすぐにうしろめたくなって電話をかけなおしたが、電話は何度かけても繋がらず、話し中のツーツー音しか聞こえなかった。だんだん俺は自分のしたことが怖くなった。彼女が二股をかけてた男の怒りを買って何か怪我でもさせられてるじゃ…。だとしたら俺のせいでもある。どうにもじっとしてられなくなって、俺はすぐに自転車を飛ばして彼女のアパートに行った。もう夜中で電車がなくて、彼女のアパートに着くのに自転車を一時間以上もこがなくてはいけなかったが、その事実はあとで俺を助けることになった。というのは、全てがもうおそかったのだ。彼女のアパートには、もう警察やら野次馬やらが集まっていて、夜中なのにうるさいくらいだった。そこから先は想像のとおりだ。俺の彼女は無残な死体で発見された。となりの部屋の人が悲鳴を聞いて通報して、警察が部屋に踏み込んだら、もう…。しかし、犯人らしき人物は見当たらず、俺自身がはじめは容疑者扱いされた。たまたま俺が家を出るところを近所の人が何人も見ていたのと、電話の通話記録で、俺の話が嘘じゃないのを信じてもらえて、やっと容疑者じゃなくなったくらいだ。しかし結局、真犯人はみつからずじまいで、彼女の遺族はまだ俺を疑ってるらしい。ただ、俺は、警察にも言ってない、犯人の心当たりが一人だけいる。いくらなんでも誰も信じないだろうという心当たりが。もちろん俺も信じたくはない。黒鷺死体宅配便(16) (カドカワコミックスA) [ 山崎峰水 ]楽天ブックス
2021/09/06
コメント(0)
![]()
もう10年以上前の、大学時代のこと。実家の近所にある小さい運送会社で荷分けやトラック助手のバイトをしていた。現場を仕切っていたのは、社長の息子で2つ年上の若旦那。んでバイト仲間に同じく大学生のAくんがいた。Aくんは自他共に認めるアホキャラだったが、明るくて元気で同僚としてはすごくイイ奴だった。会社は町外れの国道沿いにあったけど、隣町の商店街の近くにも倉庫があった。倉庫といっても普通の二階建ての民家。一階が広い土間になってて、何年か前までそこで商売をしていたらしいが、借金とかで店を畳んで住人はいなくなり、その運送会社が借金の片?として手に入れたんだって。ただすぐに使う当てもなかったので、とりあえず空き家のままになっていた。んであるとき、若旦那が嬉しそうに俺に写真を見せてきた。「見てみ?あの倉庫で写真撮ったらコレよ!」見ると薄暗い民家の中を撮った写真なんだが、どの写真にも白っぽい丸い光みたいなのとか、白い煙みたいなのがバンバン写っていた。「うわっこれ心霊写真ですか?」「凄いやろー。あの家は出るんだよ。」人がバーンと写ってるわけじゃないので俺は(レンズのゴミだったりして)と半信半疑だったけど、しばらくして若旦那がその家に荷物を入れて倉庫として使うことにした。若旦那と俺とAくんが移動する荷物をトラックに積んでいると、普段あまり現場に来ない社長が俺たちを呼んで言った。「中崎(タカサキ?だったかもしれん)の家に行くんやろ。二階には上がんなよ。」何のこっちゃと思ったけど、倉庫として使うのは一階の土間だけと聞いていたし、若旦那もあーはいはいと聞き流していたから気にしなかった。三人でトラックに乗ってバカ話をしながらその家に到着。正面のシャッターを開ける。あまり空気の入れ替えもしないみたいで、中はカビ臭かった。シャッターを開けると4畳半ぐらいの土間があり、その奥は茶の間と台所。その奥に風呂と便所(らしい)。向かって左側に二階へ上がる細い木の階段があった。奥行きのある家だったから二階に二間ぐらいあるんだろうなーとか考えていた。土間を片付けて荷物を積み込み終わると、若旦那がニヤニヤしながら言った。「…なあ、二階行ってみようや。」俺はその日、バイトが終わったら友人と呑む約束があったので早く帰りたかったが、Aくんは「行っちゃいますかぁ?」とノリノリ。俺もイヤとはいえず付き合うことになった。靴を脱いで、若旦那、俺、Aくんの順で階段を上がっていく。やたらにきしむ木の階段を上がり切ると薄暗い廊下になっていて、右側に部屋が三つ。入り口はフスマだった。一番手前の部屋から開けていった。一番手前(土間の真上)は三畳ぐらいの物置。真ん中と一番奥の部屋は6畳間で、焼けた畳があるだけでカラッポだった。白状すれば俺も「社長がああ言ってたし、何かあるかも」とちょっとだけスリルを楽しんでいたが、ぶっちゃけ何も起きなかった。Aくんは「何もないすねー。」とか言いながら携帯で写真撮りまくってた。「まーこんなもんだ。帰るべ。」と若旦那を先頭に俺、Aくんの順番で階段を降りた。トントントンと俺は土間まで降りて、Aくんを振り返った。俺に続いて階段の一番下まで降りてきたAくんの様子がおかしい。いつもニヤニヤしてるような顔なのに、こわばった真顔で、なんでか歯だけゾロっと剥き出して、じっと立っている。そして、ビデオの逆再生みたいに、今降りてきた階段をこっちを向いたままで後ろ向きに登りはじめた…。俺も若旦那も冗談か?と思ったが、Aくんはそのまま階段をトン、トン、トン、トンと後ろ向きに登っていく。進行方向を確認したりもせず、顔はずーっとこっちを向いたまま。真顔で歯を剥きだした顔のまんまだ。Aくんは後ろ向きのまま階段を上がり切ると、後ろ向きのまま廊下の奥に後ずさって行って、見えなくなった。なんか只事ではないと感じて、俺と若旦那は階段を駆け上がった。Aくんは廊下の、一番奥の部屋の襖の前で正座していた。上半身がふらーりふらーり揺れていて、顔は泣き笑いというか、ホロ酔いで気持ちよくなった人みたいに目をつぶってへらへら笑っていた。「おいA!」と何度呼びかけても反応なし。そして、Aくんの前のフスマがゆっくり開いた。Aくんが正座したままフスマの方へ少しずつ動き始めた。Aくんの体はそのまま部屋の中に入っていって、フスマがまたゆっくり閉まった。血相を変えた若旦那が俺を押しのけて廊下を走り、フスマをバーンと開けた。俺も追いかけた。Aくんはからっぽの部屋の真ん中で、身体を伸ばした気をつけの状態でうつ伏せに横たわっていた。二人でAくんを引きずり起こした。その時、Aくんがずっと何かを呟いているのに気づいた。俺にはこう聞こえた。「さしあげますから。さしあげますから。さしあげますから。 さしあげますから。さしあげますから。」そのままAくんを外に引きずっていったが、いくら呼びかけても正気に戻らない。若旦那が携帯で救急車を呼んだ。尻つぼみで申し訳ないけど、その後のことは断片的にしか知らない。その後、若旦那は社長にムチャクチャに怒られてた。事務所の衝立の向こうで話の内容はよく聞こえなかったけど、他の社員さんがポロッと漏らしたのは、借金で店を畳む時にあの家で人死にがあったらしい。もちろん社長は知っていて、何かの手続き(お祓い?)を済ませて「きれいになったら取り壊すつもりだった。」とか何とか。それ以上の詳しいことは、若旦那の口からも聞かせてもらえなかった。Aくんは精神的な発作だろうということで入院した。何度か見舞いに行くうちにお母さんから話を聞いた。Aくんは夜になると毎晩ベッドから出て、床でうつ伏せに横になっているとのことだった。あのときAくんが写真を撮っていた携帯の画像を見せてもらえないかとお願いしてみたが、「もうお寺さんに預けてありますので。」とのことで、写っていたものは見せてはもらえなかった。しばらくして俺は大学が忙しくなってバイトを辞め、やがてAくんの見舞いにも行かなくなってしまった。最後に行った時はもうAくんはガリガリに痩せていたが、それでも毎晩床にうつ伏せに寝ていたそうだ。軽はずみにあんなことをするんじゃなかった、俺にもなにか起きるかも…とビビっていた時期もあったが、結局、俺の身の上には何も起きなかった。今のところはね…。バイトしていた運送会社はまだあるが、こないだ帰省した時に前を通りかかったら、あの倉庫はなくなって駐車場になっていた。【中古】 黒鷺死体宅配便(15) 角川Cエース/山崎峰水(著者) 【中古】afbブックオフオンライン楽天市場店
2021/09/06
コメント(0)
![]()
五年前に亡くなった85歳の祖父。その祖父から聞いた話…。祖父は若い頃、仕事場まで自転車にのって通勤していた。途中に大きな橋を渡る。橋の下は一段低い土地があり、その土地の端は5メートル程の崖になっていて、その下を川が流れていた。その土地に病院があった。ある夜、残業した祖父は水泳で誰かが水に飛び込んだような音を聞いた。そして、祖父はその病院で以前、夜に眠れなくて家族に頼み、外に散歩に連れ出してもらったはいいが、誤って川に落ち助からなかった患者の話を聞いていた。一緒にいた家族も雨上がりの速い川の流れにどうしようもなかったらしい。その日も雨上がりの川に流れの速い日だった。祖父は念のため、自転車で病院に行き、今、音を聞いた事を話した。以前、事故があった時に病院は崖側に柵をつくっていたが、崖は乗り越えられなくもない状態だった。その数日後、祖父は軽い交通事故にあって、偶然にもその病院に入院することになった。ある夜、看護婦さんが急いだ様子で患者がいるか見回りにきた。その看護婦さんが出て行ってから祖父は同室の人に話し掛けられた。「知ってるか?以前ここに入院していた奴、崖から落ちて死んだが、 あれは実は家族に突き落とされたという噂があってな、時々、雨上がりの今の時間、 そいつが川に落ちた時間になると、川に人が落ちた音を聞いたが、 患者がもしかしたらまた落ちたりしてるんじゃないかと病院に連絡が入ったりするんだ。 看護婦も大変だな。一応、見回りしなくちゃいかん。 …でも、あの音は、突き落とされて水に落ちた時の音なんだ。」祖父は退院して、再び自転車で通勤するようになった。事故にあったことも忘れた頃、ある残業をした夜に、祖父は雨上がりの橋の上で再び音を聞いた。そして、雨上がりには二度とその道を通らなかった。【中古】 黒鷺死体宅配便(14) 角川Cエース/山崎峰水(著者) 【中古】afbブックオフオンライン楽天市場店
2021/09/06
コメント(0)
![]()
自分なりに恐かった事を書いてみようと思う。もう4、5年は経ったし、何より関係者全員無事に生きてる。恐い思いだけだったんだからいいやと思う反面、やっぱりあれは何だったのか不思議で仕方がない。つたない文章だし、あやふやな表現もあるかもしれない。そこは勘弁してほしい。本当に体験した出来事なのにいまいち自分の中で未消化なもので…。事の発端は仲間と飲みに行った時。この話は実は他のスレでも書いた事がある。その時は全部書ききれなかったので今回書かせてもらおうと思う。仲間8人で居酒屋に飲みに行った時の事。早くに酔い潰れてしまった女の子がいた。俺の友人の連れだ。座敷で広い座卓に突っ伏して眠りこけた彼女をほっといて俺たちは楽しんでいた。そろそろ帰るかという話になり、彼女を起こそうとするが起きようとしないので、誰かが「携帯鳴らしてやれよ。起きると思うぞ。」と言いだした。彼氏である友人がニヤニヤしながら彼女の携帯に呼び出しを始めた。音から察するに、携帯は彼女の突っ伏した腕の下にある事がわかった。携帯ストラップも腕の下から覗いている。10秒鳴らして、周囲の迷惑を考えてか友人は鳴らすのを止めた。「あ~駄目だわ。こいつ、寝起き悪いんだよね。」酒も入ってるし、無理に起こすのも可哀相だからと、しばらく待つつもりで俺たちは腰を降ろしたその時、友人の携帯にメール着信が入り、開いた奴の顔からいきなり血の気が引いた。「うわ、なんだよ…これ。」なんだなんだと俺たちの間でそいつの携帯がまわされた。差出人は眠りこけてる彼女。本文は『眠い、寝かせてよ。』彼女の携帯は、ずっと彼女の腕の下だ。ストラップも見えている。すうっと首の辺りが寒くなった気がしたものの、飲みに来ていた他の仲間は「よく出来た悪戯だろ。すげえな。」と感心したので、俺たちもその答えに納得して、その夜はお開きになった。それからしばらくして、俺は仰天する事となる。彼女が亡くなったのだ。もともと体は弱かったらしい。詳しく聞くのも悪いと思ったので結局聞いていない。彼氏である友人の希望で、俺は付き添って葬式に出る事になった。他の仲間もやってきて斎場へ向かい、受け付けを済ませ、式の邪魔にならないよう隅の席で小さく無言で固まっていた。読経が始まり皆うなだれている。その時ふと、飲み会の事を思い出してゾッとした。そしてなぜか、そこに居る仲間たちも自分と同じ事を思い出しているに違いないという気持ちがした。じき、焼香かなという頃、いきなり携帯が鳴り始めた。おそらくその場に居た全員の…。勿論俺たちは消音にしていた。でも、相当数の携帯のバイブが一斉に反応したのでかなり音が響く。中には会場に入る前に消音にし忘れた人もいて、あわてて切っていた。呼び出しは始まりと同じくいきなり切れた。全員一斉に。俺たちは黙って顔を見合わせるしかなかった…。斎場を出て各々携帯を調べたら確かに同時に着信があった事がわかった。それも非通知。非通知着信拒否設定も意味がなかったらしく、女の子の中にはパニックに陥る子もいた。喫茶店に入って、これまでの事を話し合った。飲み会に来ていなかった連中に説明をしたり、逆に俺たちが知らなかった他の事件について教えてもらったり。結論として、亡くなった彼女はかなり不気味な存在であることが判明した。俺の知ってる彼女は内向的。おとなしく、どちらかといえば地味。控えめな人好きな友人のチョイスなので、あまり気にはかけなかった。飲み会でも喋らずに黙々と飲んでるタイプ。ブスでも美人でもない。というか、印象が薄くてすぐに忘れてしまうんだ。覚えてるのは貝殻が好きだった事。いつか、店先でインテリアの貝殻を手にとって耳にあてていた。「私の耳は貝の耳、海の響きを懐かしむ。」と口ずさんでいた。多分詩だと思う。「それ、海の音じゃないよ。自分の体の中の音が反響してるんだってさ。」と、ロマンの欠片も無い俺が茶化すと、ぼんやりした生気の無い彼女の顔に一瞬笑みがのぼった。「〇君もそのうち自分の貝殻に耳を傾けるようになるよ。今にね。きっとそうなるよ。」そうかな、楽しみだね~なんて笑って肩をすくめてみたが、彼女は真剣そのもので反応の薄い彼女にしちゃ、珍しいくらいにしか思わなかったんだ。彼女の言ってた事が、今回の件だったのかは最後までわからない。他の奴も彼女の風変わりさに気付いていたらしい。ある女の子は彼女が他界する一ヵ月前に街中で会ってしばらく一緒に歩いていったそうだ。買い物したらしくショッピングバッグをいくつか持っていたので手助けすると彼女はとても喜んだらしい。「あなたには特別に教えてあげる。私ね、ちょっとだけ先の事がわかるんだ。」女の子は面白い冗談だと思ったようで、すごいじゃん、株とか先物取引とかわかったらお金持ちになれるよと相づちをうったらしい。「そういうのはわかんない。興味ないからね。」と言われ、どういうのがわかるの?と尋ねると、誰も居ない交差点の角を指差して「あそこに居る男の子わかる?あの子はあさってここで死ぬんだよね。」そこまで聞いて全員顔を見合わせた。「それって〇のとこの?」女の子は首をたてに振った。「だって冗談だと思ったんだもん。」死亡事故は、その通り起こっていた。彼女は日にちも言い当ててた事になる。彼女の彼氏、つまり俺の友人は重い口を開いた。「あいつ、慢性的にこの世に恨みをもってたよ。それでいて、 時々猛烈にこの世界に愛着を感じていた。多分、心を病んでたと思う。 俺がどうかしてやれるかなと思ったけど駄目だったらしい。」以下、奴の話。バイトで知り合った二人が付き合い始めてしばらくして、彼女はよく友人に話していた事があった。彼女は時々、まとまりがなくなるというのだ。普通の人のように形状を維持できない。分散してしまう。この板でいうとアリス症候群みたいなものだろうか。友人は彼女の分裂症を疑ったが、放っておけず色々話を聞いてやったらしい。まとまりが無くなった彼女は色んな物に部分的に入り込んだり、色んな物が見えたりするとの事。飼ってる猫、掃除機、水の入ったコップ、石、そして携帯。彼女が眠りながら無意識か有意識か携帯を操ったのは、どうもここら辺らしい。携帯電話に彼女の一部が入り込んだのか、はたまた彼女が携帯になってしまったのか。まだその時は手の込んだ悪戯だと思い込もうとした。やろうと思えば出来ない悪戯じゃない。非通知着信拒否してた奴は設定ミスか思い違いでもしてたんだろうと…。死んだ人を冒涜してる奴がいるかもと思うと腹もたった。友人は実際、憔悴しきっていたし。気まずい気分になり帰るかという話になった。今日の葬式の携帯については忘れようと。その時、また携帯が鳴りだした。メールの着信。差出人は非通知。全員一斉に。『ねえみんな、面白かった?』冗談にしてはひどすぎると俺が言い掛けたその時、女の子の一人が泣きだした。電源を切ったのに着信したらしい…。半狂乱の仲間たちをなだめて帰宅したのは夜遅くなってから。疲れていたものの眠れるはずもなく、酒を飲んで気を紛らわせていた。数日後、一通のメールを受信した。非通知。非通知着信拒否設定にしていたのに。以下全文。『○君、(彼女)です。急な事でびっくりしたと思います。 年々私は生きてる感じがしなくなったので、もう死んでしまうんだろうな、 ってわかってたよ。生きていても楽しくなかったし、 意地悪な人ばかりで正直煩わしかったし。 嫌いな人を呪い殺してやりたいよね。私にはそれが出来るし。 でも、そうしようとしたら、(彼氏)君や、話を聞いてくれたり、 慰めてくれた〇君や他の人達の顔が浮かんでくるの。 この世に未練なんか残すんじゃなかったよ。どっちつかずで今も彷徨ってる。 電波にのればどこにでも行けるんだよ。すごく便利。 意地悪な人のとこに行って色々してやりたい。でも○君は賛成しないかな。 困ったことに、どんどんまとまりが無くなってきてる。 そのうち自分がわからなくなるかもしんない。その前に仕返ししたいなあ。 引っ張るだけでいいんだよ。じゃあ、またね。』メールを受け取る前日、俺は携帯のアドレスを変更していた。悪戯はもうこりごりしていたので。明日になったら必要最低限の人に新しいメアドを知らせるつもりでいた。誰も知らない俺のメアドに彼女からのメール。偶然というより「私、こんな事出来ちゃうんだよね。」というメッセージに思えた。やっぱり彼女は病んでたと思う。それを自分で持て余してたようだった。病んだ心で彼女が誰か引っ張らないか、間違えて俺や彼氏の友人を引っ張ったりしないかガクブルしてたが、今でも生きてるところをみると、彼女は分散してしまったに違いない。彼女にとっては幸せじゃないかな?あれから誰も死んでいないし。そのことを思うと泣けてくる。もっと優しく接してやれたのにってな。そしたら恨みなんてきれいさっぱり消えたかもしれない。それから一年くらいして『着信アリ』を観た。あんな風にならなくてよかったと思った。黒鷺死体宅配便(13) (角川コミックス・エース) [ 山崎峰水 ]楽天ブックス
2021/09/04
コメント(0)
![]()
某大学の学園祭に行ったときの話ですが、友達と座り怪談話をしてると…大学の学生が3人来て、「実はこんな話があるんです…。」と教えてくれたました。A君は夜2時をまわったくらいにもうすぐ寝ようかなーって思い布団に入り、電気を消そうとしたとたん家の外から「キィーーーーー!!」という車の急ブレーキの音がし、「あれ!?どうしたんだろー?」と、思ったらしいです。すると、車のドアが開く音がし誰か車から降りて来ていきなり自分の家のドアを「ゴンゴン!ゴンゴン!!」とたたき出しました。最初は「誰なー!!こんな遅くにさー!」と思っていると、「ガチャ」というドアが開く音がしました。「えっ…!?何?」と思った時から体は金縛りにあい全く動かなくなり、怖いながらも耳をたてていると1階で誰が家の中を歩き回る音がします。「うわ!どうしよー!!!」と思っていたら、謎の侵入者はとうとう、トントンと階段を上ってきました。そして部屋の前で侵入者は立ち止まりました。「入ってくんな!!入ってくんな!!」と念じているとドアの向こうの気配が消え、安心していたその時、自分の頭上を何かが歩いている…。首だけは回せたので横を見ると、青白い顔をした赤ん坊が2人自分の周りをはいまわってます。もうその時点で気を失いそうだったんですが、それからです…。自分の頭上から、悲しそうな青白い顔の女性が血を流しながら、ジーーっと僕を見て、そして近づいてきました。それから気を失い起きると朝だったらしいです。内容はあんまり怖くないですが、僕が怖いと思ったのはこのあとです。よくあるパターンですが…実はこの話、聞くとその人にも起こるらしいです…。僕は多少霊感がある方なので、この話を聞いたあと実際起こりました。霊感が関係するのか分かりませんが…ちなみに僕の友人は何にも起こらなかったと言ってます。黒鷺死体宅配便(12) (角川コミックス・エース) [ 山崎峰水 ]楽天ブックス
2021/09/04
コメント(0)
![]()
今まで、親しい友人にしか話していない話だけど、今でも気味が悪い話だから聞いてほしい…。俺は、ある地方で警察官をしている。職業が職業だけに、仕事上の秘密やこれから話す話に出てくる個人情報の類は伏せさせてもらう。当時、俺は3年目の若手警官で、歴が浅いながらもそれなりに仕事は任せてもらっていた。自動車警らが担当で、その日も管内をパトロールしていた。冬のとても寒い日だった。数日前から降っていた雪がやんで、放射冷却が厳しい日だったと思う。俺は市街地から山岳地帯に向かったところにある駐車場に行ったんだ。自動販売機や売店はないけど、トイレと水道は24時間使えて、それなりに夏はトラックの運ちゃんたちが休憩するのに使っているんだが、冬はその先の山道が封鎖されるので人気はない。たまに、薬物なんかの使用場所としてそこが使われるので、冬でもそこはパトロールしていた。俺がそこに行ったとき、ワンボックスカーが止まっていて屋根やフロントガラスには20センチくらい雪が積もっていた。タイヤの跡もなかったから、放置車両か、もしかすると、中で…ということは考えた。俺が車を確認している間、一緒にパトロールしていた定年間際の相勤者に照会をしてもらっていた。俺が車に近づいてドアの鍵を確認していたら、その人から、どうやら、自殺をほのめかして家を出て行ったと捜索願が出されている人の車のようだと聞かされた。もう、結末はひとつしか見えなかった…。窓の雪を払ってみたら、やっぱり、いた。後部座席に横になって目を瞑っていて呼びかけに応じない。足元には練炭が置かれていた。正直もうだめだろうと思ったけど、無線を傍受してくれていた本署が救急車を呼んでくれていたらしく、遠くから救急車の音が聞こえていたので、窓を叩き割って、足をつかみ、外に引っ張り出そうとした時、いきなりその人がクワッと目を見開いた。俺は、とんでもなくびっくりして、少し固まってしまったけど、どんどん大きくなる救急車のサイレンで少し冷静を取り戻せたんだと思う。俺はもう、その人が生きてるのか死んでるのか、生死の境を彷徨っているのか、もうわからなかった。目を見開いたのを見てから、とても混乱していたと思う。体は冷たかったが、とりあえず心臓マッサージをして、もしかしたら助かるかもという希望を持っていた。救急隊員と本署からの刑事さんたちがほぼ同時に到着して、俺は、その人たちに状況を説明して、それぞれの担当に引き継いだ。しばらくして、仲のよかった刑事さんが近づいてきて、「何で心臓マッサージなんかしたんだ。死後硬直の具合から死後1日は経ってる。 死因解明のためにも、今後は明らかに死んで時間が経ってる死体は、 そういうことはしないでくれ。」と言われた。その言葉を聞いたとき、目が開いたんですとは、言えなかった。俺自身、ありえないことだと思っているし、言ったら、どうかしていると署内中の笑いものだろう。あのときのことは今でもゾッとするし、これは不思議な体験だったなと今でも思う。黒鷺死体宅配便(11) (角川コミックス・エース) [ 山崎峰水 ]楽天ブックス
2021/09/04
コメント(0)
![]()
かなり昔の話ですが、記憶が確かな限り実話です…。小学校の頃、カブスカウト(ボーイスカウトのひとつ下)の合宿でお寺がやってる山の中の民宿(?)に夏休みに泊まりに行ったときのこと。そのお寺には珍しい「笑い地蔵」というやつが沢山あって、その笑い顔だけで結構怖かったんだけど、そこの住職が夜に本堂で怪談をし始めてビビリの僕は思わず耳を塞いでいた。怪談話がやっと終わって就寝の時間になった。僕たちの班は四人部屋で、2段ベットが2つあるだけだった。さて寝よう、という段になって部屋の前を別の班の奴らがヒソヒソ話をしながら通りすぎた。「…この部屋よなあ…。」とか言っていたので気になって問い詰めると、さっきの住職の怪談はこの部屋の窓の真下にある寺の蔵(だったと思う)にまつわる話だったそうで、この部屋にも夜中変なことが起こるとか言っていたそうである。怖くなって具体的な話を聞かずに部屋に帰ったら、よりにもよって同じ部屋の3人も住職の話に耳を塞いでいたという。そうして怖がり男ばかりの部屋にも引率のリーダーがやってきて「消灯して寝ろ。」というのである。四人とも中途半端に知ってしまってかなり怯えていたが、同じベットで寝るというのも情けない話だったので仕方なくそれぞれのベットで眠りに入った僕は寝相が悪かったので下のベットを使っていたのだが、怖くて眠れたもんじゃなかった。しかし、昼間さんざん遊びまわっていたので疲れがドッと出てきていつの間にか眠っていた。で、夜中体に衝撃が走って目が覚めた。ああ、ベットから落ちたんだと気付いてからのろのろとベットに這い上がろうと手探りしていたら、ない。ベットがない。視力が悪い上に暗やみだったので事態を把握するのに時間がかかった。僕は部屋の両端にある2段ベットのちょうど真ん中、つまり部屋の真ん中の板張りの上にいたのだ。なんでこんなところに? あの衝撃は確かに落下した時の衝撃だったのに。ぼおっとした頭のまま自分のベットにもどるとジワジワと怖さが湧きあがってきて、「おい。」という声に心臓が縮み上がった。「おい、K(僕の名)、起きとるんか…。」隣のベットのSのぼそぼそとした小声だった。内心どきどきしながらも「どうした。」と2段ベットの上に小声で呼びかける。「ちょう、来て。頼む。」Sが変に押し殺した声でベットの上からいっていたけれど、こちらは起きてる仲間がいたという安堵感も少しあり、「なんや。」と隣のベットに上がっていった。その立て梯子をのぼる途中でSが言ったのである。「俺の頭の上のガラス(ガラス窓)、ずうっと叩きよるヤツがおる。」思わず足が止まった。僕の顔がSのベットに半分ぐらい出たところだった。Sは窓の反対側で頭からふとんをかぶって震えていた。そして僕にも聞こえたのである。コン、コンと。そっちを向こうにも顔が金縛りのようになって向けなかった。向いていれば何が見えたのだろうか。ともかく僕はその時、梯子をそのままの姿勢で飛び降りてしまい、うまく着地できずに体をしたたかに打った。そして気を失った、らしい。朝、気がつくとリーダーとお寺の人が僕を介抱していた。落ちたときの音では大人たちは気がつかなかったらしく、朝の見回りで床に倒れている僕を発見したらしい。ちょうど部屋の真ん中だったそうだ。幸い大した怪我もなく、すぐに普通に歩けるようになったがリーダーが凄い剣幕で住職に食って掛かっていた。子どもはそういう話に影響を受けやすいから…ウンたらカンたら。昨日の怪談話がやりすぎだったと怒っているらしい。子どもながらに責任転嫁だと思ったが住職は平謝りだった。あとでSに夜の事を聞いてみたらSは青い顔をして覚えてないという。食い下がったが結局Sがひどく怯えていることしか分からなかった。あるいは僕が落ちたのにすぐ助けなかったから気まずいのかもしれないと思った。かわりに同じ部屋のあとの二人から意外な話を聞いた。ひとりは「夜中、目が覚めて窓の外に黄色い煙みたいなのを見た。」と言い、もうひとりは「夜中、窓をドンドンと凄い音で叩く音を聞いた。」という。全員が何らかの異変にあっていたのだった。この話をしていると大人たちが怒るのでほとんど話せずじまいだったが、ひとつ分かったことは昨晩の住職の怪談は「夜中、この部屋の下の蔵から女のすすり泣きが聞こえる」という内容だったこと。それとはあまり関係なかったがとにかく洒落にならない怖い記憶として僕の脳裏にこびりついている体験だった…。【中古】黒鷺死体宅配便 10/ 山崎峰水ネットオフ 送料がお得店
2021/08/29
コメント(0)
![]()
○○(デパート)で買い物をし終え、駐車場へ向かう途中、自分のバイクの横に携帯電話が落ちているのに気がつきました。丁度すぐ近くに警察署があるので、届けてあげようと思い、拾い上げたとたん、ピピ・・・と着信音が鳴りました。人の電話だし、でてもよいものか迷ったのですが、本人からの電話かもしれないし…、でてみる事にしました。僕「もしもし?」「…。」僕「あ、あの…。」「…。あ。すいません。俺、この電話をどこかで落としたみたいなんで…。」どうやら電話の持ち主のようでした。僕「あ、良かった。○○の駐車場でこの電話を見つけたところなんですよ。」「…そうですか。じゃあ、5分以内に取りに行きます。どうも、すいません…。」僕「解りました。待ってますよ。」やけにそっけない男性の声でした。まぁ、5分くらいなら、と思い煙草を吸いながら待っていました。すると、また電話が鳴りました。また本人からだと思い、すぐにでたのですが…。僕「あ、もしもし。」 「もしもし。」電話の声は、先程の本人のものではありませんでした。「こちらは○○警察署の、○○と申します。」僕「はぁ…。」警察?何故警察から電話が。しかし、でてしまった以上、事情を説明するしかありません。「この電話はあなたのものではないですね?」僕「え、そ、そうです。実はたった今○○の駐車場で拾ったばかりで…。」何故か、警察の人は事情を知っているようでした。これなら話ははやいなと思い、説明を続けることにしました。僕「あ、でももうすぐ本人が取りにきてくれる事になってるんで。」「は?」警察の人はすっとんきょうな声をあげました。少し間があき、続きます。「…実はね、今あなたが持ってる電話の持ち主の人、そこのデパートの前の交差点で交通事故にあって、昨晩亡くなってるんですよ。」僕「えっ??あ…でも…。」僕は耳を疑いました。持ち主は死んでる?しかしたった今持ち主と電話で話をしたばかりなのに…。「まぁ丁度良かった。○○のすぐ近くの警察署なので、もし宜しければ持って来てもらえますか?」僕「…あ、はい…。」電話は切れ、仕方がないので僕は警察署へ届けることにしました。先程の電話は多分、誰かの悪戯なんだろうと自分に言い聞かせながら。少しバイクを走らせると、すぐに警察署につきました。受付に行き、事情を説明すると担当者を呼んでくれる事になりソファーに座って、待つ事にしました。と、またピピ…と電話が鳴りました。僕はさっき電話をくれた警察の人が確認の連絡をしてきたのかなと思い、電話をとったのですが…。「…もしもし。」電話の声は持ち主の声でした。「…ひどいじゃないですか、駐車場で待っててくれるって言ったのに…。」僕「あ、あ、あなた…。本当に本人なんですか!?持ち主の人は死んでるって…。」僕はあまりの恐怖に声にならない声を出しました。「…。やっぱり…そうか。」そう言うと、電話は切れました。その後やってきた警察の人にこの話をしても、信じてはもらえませんでした。そこで、この電話の着信履歴を確認してもらうことにしました。しかし、着信履歴の画面には警察署からの履歴しかありませんでした。警察の方の電話が無かったら僕は道ずれにされたのでしょうか…。【中古】黒鷺死体宅配便 9/ 山崎峰水ネットオフ 送料がお得店
2021/08/29
コメント(0)
![]()
僕の地元(高知県)に「しのうかさん」という都市伝説のようなものがあって、詳細は良く知らないんですが名前だけは子供の頃から聞いていました。浦戸大橋の近くにある民家の話だったと思いますが…。これは場所が違うので別の「しのうかさん」のようです。前振りが長くなりましたが弟の体験談です…。弟が中学生のころに同い年のSと一つ上のT先輩に連れられて肝試しに行った。バイク仲間の間で有名なスポットで、「しのうかさん」という場所(?)らしい。伊野町の方だそうです。で、夜中3人でそこへ行くと、寂れた民家があって有刺鉄線が巻かれキケンとかかかれた看板がある。中に入ると電気も通ってないので懐中電灯をつけて居間っぽい畳敷きの部屋に座りこんだ。T先輩だけ一度来たことがあって弟とSは何があるのかも知らなかった。で、T先輩曰くここで「しのうかさん」という怪談を「作る」と不思議なことが起こるという。つまり「しのうかさん」自体に正体はないらしい。まず弟が思いつくままにこんな話をした「昔この家の息子と近所の家の娘が恋に落ちたけれど、両方の家族から反対され思い悩んでいた。ある日、娘が深刻な顔をして『ねえ、死のうか。一緒に死のう』と言った。男の方は女の情念が怖くなり家を捨てて逃げた。女はこの家のこの部屋で首を吊った。」これを聞くと、今までビクビクしている弟たちをからかうようにリードしていたT先輩が真っ青になって震え始めた。続いてSが話しはじめた。「昔この家の息子と近所の家の娘が恋に落ちたけれど、両方の家族から反対され思い悩んでいた。ある日娘が深刻な顔をして『ねえ、死のうか。一緒に死のう』と…。」そこでT先輩が「それさっきN(弟)がゆうたやいか。」と叫んでガタガタ震えながら部屋を飛び出した。訳のわからないまま3人とも家を出てバイクに乗った。それでT先輩の家まで帰りつくとようやく落ちついてT先輩がいった。「前来た時もツレがお前らと同じハナシしたんじゃ…。」その後、よくよく話を聞いてみるとあそこで「しのうかさん」の作り話をすると呪いがかかって、近いうちに「しのうか」という声を何らかの形で聞く、そこで「しのうしのう」と返答しないと死ぬ、という話だった。都市伝説の類のようだが結局T先輩もSも弟もそのあと異変はなかったようで今もピンピンしている。しかし、作り話がかぶるというのだけが気味が悪い。気になるのはSが何故弟と同じ話をしたのかという点だけど、弟は何故かは聞いてないという…。【中古】黒鷺死体宅配便 8/ 山崎峰水ネットオフ 送料がお得店
2021/08/29
コメント(0)
![]()
私の妻は霊感があり、まだ、彼女だった時の話をします…。その日、妻(当時、彼女)が遊びに来て、そのまま泊まることになりました。その前から頻繁に泊まりには来ていました。夜、心霊系の動画を見た後、0時頃にベッドに入りました。そこまでは良かったのですが…。夜中2時くらいに目が覚めてしまいました。トイレに行きたくなったので、起きようとしました。しかし、身体が動きません…。金縛りです…。当時、金縛りに頻繁にあっていたので少しも怖くありませんでした。いつもと違うのは背中に違和感を感じました…。ベッドはセミダブルで私は壁に背中を向け、横向きで寝ていました。妻(当時、彼女)は私の目の前で寝ています。明らか壁の感触ではありませんでした。でも、人でもありません…。何とも言えない感触、違和感でした。しばらくすると金縛りも解け、背中に感じていた違和感も無くなりました。怖かったですが、尿意に負け、すぐにトイレに駆け込みました。トイレから戻ってきて、私はまたそのまま眠りに落ちました。朝になり、夜の出来事を話しました。その時、妻は「当り前じゃない。だって、ベッドに入ったあたりから、 あなたの背中に赤い服を着た髪の長い女の人がぴったりと張り付いていたんだから。」「しかも…、一緒にベッドに入ったときにその人に睨まれたし。」ゾッとしました…。間髪入れずに妻(当時、彼女)は、「前から思ってたけど、ベッドのところのカーテンからいつもあなたのこと覗いているわよ。」「添い寝くらいで何もしないから言わなかったけど…。」その時以外にも、赤い服を着た長い髪の女の人と一緒に寝ていることがあったみたいです…。現在は、違う場所で住んでいます…。黒鷺死体宅配便(7) (角川コミックス・エース) [ 山崎峰水 ]楽天ブックス
2021/08/21
コメント(0)
![]()
あるアパートでの出来事。5階建てのアパートの最上階に住んでいる家族。その家族にはもうすぐ幼稚園に入園予定の女の子がいました。お昼御飯を食べ終わった後に女の子を近所の公園に散歩に連れて行くのが母親の日課でした。ところが今日に限って女の子はお昼ご飯を食べ終わると何処かへ遊びに行ってしまったのです。しばらくして帰ってきた女の子に、心配になった母親が「どこに遊びに行っていたの?」と聞くと、「アパートの裏で豚さんと遊んでいたの。」と言いました。(裏で豚なんか飼っていたかしら?)母親はそう思いつつも1人で遊びに行けた女の子を少し見直しました。夜になり父親が帰って来るのを2人で待っていました。しかし、いつまでたっても帰ってきません。「お父さんまだ帰ってこないの?つまんないから豚さんと遊んでくる。」女の子はそう言うと母親の手を引っ張り「お母さんも一緒に行こうよ。」と言いました。子供一人で行かせるのも心配だし、自分も豚を見てみたいと言う気持ちがあったので一緒に行く事にしました。女の子の手を握り階段を下りてアパートの裏へ周りました。そこはとても生き物を飼っているとは思えない薄暗い場所。「どこに豚がいるの?」母親がそう聞くと女の子は持っていた懐中電灯である場所を照らしました。「あれだよ、ママ。」そこには屋上から飛び降りて顔面が潰れた父親が横たわっていました…。黒鷺死体宅配便(6) (角川コミックス・エース) [ 山崎峰水 ]楽天ブックス
2021/08/21
コメント(0)
![]()
ある旅行会社の添乗員が、ツアー客と共に沖縄のリゾートホテルへ行った。そのリゾートホテルではプライベートビーチを持っているのだが、そのビーチには潮の関係でよく死体が打ち揚げられるという。そのうちあげられた死体は一時ホテルの部屋で保存される事もある。その部屋は普段はもちろん使われていない、ホテルの一階にある部屋だったが、この添乗員はその部屋を使う事になった。時期がお盆でどこの部屋も空いていなかったからだ。添乗員は疲れもあり、寝入りこそ良かったものの、夜中、壁に向かって横向きに眠っていたその背後の気配に気がつき目が覚めてしまった。この部屋の中で何人かが話し合っているような気配だった。その何人かは時々添乗員に聞こえる声で、「おまえも入らないか。」と誘ってくる。そしてその何人かは添乗員が起きている間にも増え続け、最終的には15,6人ほどの気配がするまでになった。その間にもその何人かは添乗員に「入ってこい。」と誘いをかけ、ついには「こい。」という声と共に肩にぽんぽんと叩かれ、捕まれるような感触までも感じるようになった。添乗員は冗談ではない、と思ったが、ここは無視するに限る、と冷や汗と寝返りをうちたくなる衝動をぐっとこらえ、うその寝息をたてていた。彼らは時々添乗員に声をかけるものの、自分達の話が盛り上っているようだった。しかしながら添乗員は一時も気を抜けなかった。気を抜くと振り返らせられそうで恐かったからだ。それを延々二時間ほど続けていたらしい。窓から薄明るい光が射し込んできた。すると、それに伴い小さい部屋から気配が少しずつ消えていくのが分かる。そして、日が明るくなるに連れて気配は消えていき、とうとう彼が薄目を開けると、前の壁に朝日の光が当たっていた。朝が来た、と添乗員が体の力を抜いた瞬間、「ほんとはおきてたくせに…。」と耳元で声が聞こえ、今度こそ完璧に部屋の気配はなくなった。黒鷺死体宅配便(5) (角川コミックス・エース) [ 山崎峰水 ]楽天ブックス
2021/08/21
コメント(0)
![]()
知り合いの、警察関係者に聞いた話です。女性、仮に英子さんとしておきます、と、男の人は、一樹さんということで話を進めます。2人はそれぞれの母親が幼なじみだったので、幼なじみってことになりますかね。小中高と学校が同じで、高校1年の時、一樹さんの友人の坂木さんと彼女が付き合いはじめました。そうして、3人そろって同じ大学に進学して半年目に、坂木さんが亡くなりました。デート中に、ダムに落ちたんです。2人きりの時で落ちた時、目撃者もいなかったんですが、それは結局事故として扱われました。英子さんが、ショックでかなり精神的にやられてしまって、事情聴取とかできなかったせいもあったようですけど。彼女は家から1歩も出なくなって、大学も退学。風呂とかトイレとか食事とか、最低限の日常生活に支障はないけど、会話は成り立たないし、無理に何かさせようとすると大声をあげて暴れ出したりする。父親は病院にかかることを許さず、それでいて英子さんのいる2階へは近づこうとしない。出歩かないせいか、太って体格の良くなっていく英子さんに母親の手だけでは負えない時が出てきて、一樹さんが世話を手伝うようになったんです。英子さんは、以前から手先が器用で細かい手芸を得意としていたそうで、家に閉じこもるようになってからは、いつも卵細工をつくっていたそうです。卵に穴をあけて中身を抜いてよく洗って、細かい布きれをボンドで張り付ける。それに紐をつけて、カーテンレールに吊す。カーテンが閉められなくなるので、それをお母さんが毎日、部屋の天井に移して画鋲で留める。部屋の天井が、いろんな柄の卵に埋め尽くされていきました。そんなある日、お母さんは英子さんの妊娠に気づきましたそして、一樹さんのお母さんに真っ先に相談しました。お母さんから話を聞いた一樹さんは、家を飛び出して友人の家を泊まり歩くようになりました。英子さんを妊娠させたのは、一樹さんだったんです。ある日、友人の1人がたびたび泊まりに来る一樹さんからその話を聞き出しました。彼は、その話をしてすぐ、やっぱりちゃんと責任をとらなくてはいけない、けじめをつける、と言い置いて友人宅を出て行きました。けれど、それが生きている彼を見た最後の証言となったのです…。翌日、彼は英子さんの部屋で、バラバラにされてみつかりました。見つけたのは、英子さんのお母さんでした。はじめ、それが何かわからなかったそうです…。部屋の隅では、英子さんが眠っていました。そして、部屋中に、天井にぶら下げていたはずの卵の殻が落ちていたんです。ひどい臭いがしていたそうです。けれど、英子さんはすやすやと眠っていたし、臭いの元も見あたらなかった。お母さんは、英子さんに女性の毎月の行事が始まった為だろうと見当をつけました。血の臭いに似ていたからです。妊娠じゃなかったんだとほっとして、とりあえず空気を入れ替えようと思っても、床には一面、割れて崩れた丸い殻。布にくるまれた何百もの卵。お母さんは窓への道をつくろうと足で卵をよけようとして、その異様な重さに驚きました。動かしたひょうしに強くなった異臭。その重さの妙な感じ。恐る恐るしゃがみこんで近くのそれらを観察して、彼女は布切れの間からのぞく赤黒いモノに気づきました。昔、大怪我をした時に見た開いた傷口そっくりの色。お母さんは悲鳴を上げて、でも、お父さんは1階にいたけれど、声もかけてきませんでした。お母さんは気持ち悪いのを我慢して足で重たい卵をよけて英子さんのところまで行き、無理矢理起こして部屋から連れ出しました。英子さんは嫌がって卵を踏みつぶしたりしましたが、火事場の馬鹿力が作用したのか、小柄なお母さんが英子さんを部屋から引きずり出し、1階へ下ろしました。英子さんの姿に、お父さんはそっぽを向いて寝室に引っ込んでしまいました。お母さんは1人でやっとのこと英子さんを居間に落ち着かせ、それから、警察に電話をかけました。もちろん、お母さんは卵の中身が何かわかっていませんでした。けれど、近所の人が蛇が出たと行って110番しておまわりさんを呼んだことがあったので、それよりは重大時だと思ってかけたのだそうです。やってきたおまわりさんは、英子さんに踏みつぶされた卵の中に人間の目玉を見つけました。そこから、大騒ぎになったのです。もうおわかりだと思いますが、卵の中身は一樹さんでした…。 彼が、何百、千に近いくらい細かくバラバラにされて、卵の殻の中に納められていたのです。DNA鑑定で、彼だと確認されました。遺体の多くに、生体反応が認められました。彼は、生きたままバラバラにされたのです。しかも、刃物を使われた痕跡は見あたらない。引きちぎられ、折られ粉々にされていたんです。そのバラバラのかけらが、ご丁寧にも卵の殻の中に納められ、布切れで飾られていたんです。英子さんからはなんの証言も得られませんでした。ご両親もなんの物音も聞いていませんでした。結局、英子さんが無理矢理妊娠させられたことを恨んで、一樹さんを殺したのだろうということになりました。けれど、不可解な点が多くあります。警察も未だその謎を解いていません。というより、解く気もありません。卵の殻にあけられた穴より大きな骨片が、どうやって中に納められたのか。どれも穴を布でふさがれていたのに、前日の晩に彼が目撃されている。たった一晩の作業とはとても思えないこと。そして、粉々に引き裂かれた現場が、どこにもみつからなかったこと。何より、道具なしに人力で人を引き裂くことができるのか。それも粉々に。できるわけがない。英子さんは、今は精神病院にいるそうです…。おなかの子供がその後どうなったのかは聞いていません。黒鷺死体宅配便(4) (角川コミックス・エース) [ 山崎峰水 ]楽天ブックス 一樹さんが何にどのようにして殺され、いかなる方法で卵の中に入れられたのか。 解答はありません。
2021/08/21
コメント(0)
![]()
ある日、女子高生のAさんが、学校帰りに駅で列車を待っていると、反対側のホームに同じ学校の制服を着た子がいるのに気づいた。顔を見ると、同じクラスのBさんだと分かった。しかし、その日Bさんは体調が悪いとかで学校を休んでいたはずだった。よく見ると、うつろな表情でぼんやりとしており、こちらに気づいた様子も無い。Aさんは、さほどBさんと親しいわけでは無かったが、学校を休んだ子が制服を着てぼんやりと立っているのはさすがに気になり、声をかけてみようと思った。が、Bさんのいるホームにはすでに列車が入ってきていた。Bさんはその列車に乗ってしまうのだろうから、もう間に合わないとAさんが思ったその瞬間、うつろな表情のBさんは、ホームに入ってきた列車に飛び込もうとした。「あっ!」とAさんが思った時には、すでにBさんの足はホームから離れていた。もう助けられるわけもないが、Aさんは思わず身を乗り出した。…と、その時、Aさんはドン!と何か凄い力によって突き飛ばされた。ただでさえホームの端で態勢を崩していたAさんは線路に向かって飛んでいった。Aさんの目に飛び込んできたのは、猛スピードで向かってくる列車と、引きつった表情で急ブレーキをかけようとする運転手の姿だった…。さて、問題となるのはここからである。線路に飛びこんだAさんだったが、凄い力で飛ばされた為、列車の入ってきた線路を飛び越えて、線路の向こう側に落ちた為、列車にはぶつからなかった。その為、肉体的な怪我は骨折だけで済み、命に別状は無かった。駅員や警察の調べでも、「普通の女子高生が助走もつけずにこんなに飛べるわけが無い」との事で、誰かが彼女を押したに違いないと言っているが、調べた限りではそんな人物は見当たらない。そして、Aさんが見たというBさんの投身自殺。これはそもそも、その時間、反対側のホームに入ってきた列車自体が存在しなかったという。仮にそんな列車が入ってきていたのなら、反対側の線路に落ちたAさんは、間違い無くその列車にぶつかっていたはずである。それだけなら、Aさんはありもしない同級生の自殺を見たという事になるが、実は、Aさんが線路に落ちたまったく同じ時刻に8つ離れた駅でBさんは自殺を図り、助からなかった…という事が、その後まもなく分かった。つまりAさんは、遠く離れた駅で起きた同級生の自殺を目の前で見て、さらに自分も列車に飛び込む羽目になったという事である。その後もその路線の駅では人身事故が相次いでいるという。その大半が自殺として片付けられているらしいが…。黒鷺死体宅配便 3ぐるぐる王国DS 楽天市場店
2021/08/21
コメント(0)
![]()
これは私が小学生の頃、一人の転校生から聞いた話です…。彼女はそれまで親の都合で何度も転校してきたそうですが、私達の学校に転校してきた数を合わせると5回目か6回目という事でした。(正確に覚えていません…)私達は「大変なんだなあ。」と言いましたが、彼女は首を振りながら「今度の転校は少し事情が違う」と話し始めたんです。その話によると、一つ前に住んでいた借家(一軒家)が実は近所でも有名な「お化け屋敷」だったそうなんです…。その家は引っ越したその日からなんとなく部屋中がカビくさくて「ずいぶんと陰気だなあ。」という印象だっだそうです。特に不思議に思ったのはトイレに通じる廊下の突き当たりになぜか古い足踏みミシンが放置されていた事でした。その廊下は昼でも薄暗く、夜トイレに行く時などは必ずそのミシンの前を通らなくてはいけないので彼女はギリギリまで我慢してから行くことにしていたそうです。ある夜、寝ているとなぜか不意に目が覚めてしまい、どうしてもトイレに行きたくなったそうです。しかし、トイレに行くにはあの不気味なミシンの前を通らなくてはいけないし出来る事なら朝まで我慢したい気分にもなりましたが、それはやっぱり限界のようでした。彼女は恐る恐る二階の自分の部屋から出て、階段を降りトイレに通じる廊下に降りましたが、思った通りそこは真っ暗で超不気味だったそうです。そして、ふと何気なくミシンの方を見ると最初は良く分かりませんでしたがミシンの前のイスに誰かが腰かけているらしかったのです。その人は後ろ向きでしたが長いヘアスタイルなどから女の人だという事がすぐに分かりました。彼女はあれは「お母さんかな。」とか「お姉ちゃんかな。」とも思ったそうですが、こんな真夜中に…しかもこんな暗闇の中でそういう事はどう考えても不自然でした。そのままじっと見ていると突然その女の人が「ガタン」「ガタン」とミシンを足踏みし始めたそうなんです…。その両腕はなぜかぶらりと下に垂れ下がらせていて足だけをゆっくりと動かしているようでした。その動きはだんだんと加速度的に速くなって行きました。そして「ダ・ダ・ダダダ・ダダダダダ・ダダダダダダ…。」と全速で踏みはじめたそうなんです。そのあまりの異様さに彼女はその場から慌てて逃げ出しました。必死に階段を駆け登り自分の部屋に飛び込んで布団の中で丸くなって震えたそうです。あの不気味な女の人が階段を「ダダダダダ」と追いかけて来る足音を聞いた気もしたそうですが、実際に気が付いたのは次の朝だったそうです…。(オネショはしていません…。)彼女は朝食の時、それとなくお母さんやお姉ちゃんに昨夜の怪事を尋ねてみました。しかし「あんたが寝ぼけていたんだろう。」位にしか取りあってくれず、その事を確かめる為、改めて彼女はミシンの前に行ってみたそうです。イスはきちんとミシンの下に入れられていましたが、ミシンの針の部分に赤い糸がめちゃくちゃに絡み付いていていつそうなったのか分からなかったそうです…。実はそれから彼女や彼女の家族の身の上にも次々と不思議な現象が起こり続け、お母さんが「この家はお化け屋敷」との近所の噂を聞きつけてくるに至って、とうとう引っ越してしまったという事でした。これで全部です…。彼女は2,3ヶ月して、また別の学校へと転校してしまいました。後から分かった事ですが、同じ様な話が怖い本で見つかり友達の間では「あの子、自分の体験の様に話しただけかも…。」という事になってしまいました。でも・、私はそうは思えないんです…。あの話に出てきた借家はお金さえ出せば誰にでも借りられる物ですから…。同じ家で同じ様な体験をした人がいっぱいいてもおかしくないんじゃないでしょうか。それに彼女自身が転校してしまった今となっては確かめようがありません…。【中古】黒鷺死体宅配便 (2) (角川コミックス・エース)/山崎 峰水、大塚 英志買取王子
2021/08/12
コメント(0)
![]()
皆さんは写真に写るはずが無い物と言ったら何を思い浮かべるでしょうか?心霊写真とかは別に写ってもおかしい物ではないと思います。私は心霊写真が写らない方がおかしいと思います。理由は霊はこの世にいるからです。 では…、本題に入ります…。10月3日の夜8時頃、私は彼女と2人で家で食事をしていました。私の家には子猫が2匹いて、彼女が 「上京している姉に子猫の写真を送ってあげたい。」と言うことで、 私がカメラを持ち彼女が子猫を抱いている写真を数枚撮りました。その写真を撮った時は霊が写っている事に気づきませんでした。ポラロイドカメラって霊が写りやすいって言いますよね。その日は家に彼女を置いて私1人で夜遊びに行きました。夜遊びから帰って来た時の事です。彼女が「変な物が写真に写ってるから怖かった…。」と言ってきました。私は心霊系は好きなのでウキウキして例の写真を見ようとしたら、彼女が一言 「ヒロ(私)が写ってるんだよね…。」と言いました。私はゾッとしました。理由は私が写真撮ったのに、私が写るはずが無いからです。私がおそるおそる写真を覗いてみると、そこには予想もしなかった…まぎれも無く私の姿が写ってました。顔が紫色でねじれており、首のあたりに火のような物が付き、叫んでいるような私の顔でした…。【処分特価・未検品・未清掃】【中古】DVD▼ほんとにあった心霊写真 戦慄▽レンタル落ち ホラー遊ING浜町店
2021/08/12
コメント(0)
![]()
しばらく前に金縛りを始めて体験したんだけど、その時に見た夢の話です…。この夢は2回見て、1回目は何もなくて、2回目に金縛りにあいました。1回目の夢の話。(目が覚めるとか、あるけど全部夢の中の話です。)僕は実家にいて、部屋のクローゼットの中にレポート用紙のノートと、その上に小さい正方形の赤い紙が上に乗ってるものがありました。そこに僕は夢の中で、毎晩眠る前に欠かさず日記を書いてました。ある日、目が覚めてそのノートを見てみると、僕が書いた後に誰かが日記を書いてました。読んでみると女の人らしくその日から僕と女の人の交換日記見たいのが始まりました。赤いワンピースを着るのが好きとか、いろいろ書いてるんだけどその中に黒い大きな鎌を持ってるっていうのとかもありました。それでずっと続けていたんだけど、ある日、目覚めてノートを見たらその女の人が書いてる日記があるんですが、最後の一行に「あなたの右腕をくれない?」と書いてありました。ものすごく嫌な気分がしてその時点で夢から起きました。その時は何もなかったです…。後日、夢のことはもう忘れていました。2回目の夢の話。僕は何人かで友達の家に遊びに行きました。1階でみんな遊んでいて、僕はすごく疲れていて「ちょっと疲れてるから先に寝るわ。」と言って2階にあがり、その友達の部屋に入りました。何か読みながら寝ようって思って、雑誌の方を探していると、タンスの上にレポートのノートと赤い小さな正方形の紙がありました。「やばい」と思いながらもそれをめくるとそこにはやっぱり僕とその赤いワンピースの女との日記が書いていて、最後のページには同じく「あなたの右腕をくれない?」と書いてありました。これはやばいって思ったんだけどすごく疲れていて、寝なきゃ死ぬと、ベッドに転がり込んで眠ろうとした時に、すごい寒気がして、一瞬でその夢から覚めました。そしたら何か起きる直前に悪寒がしてばっと目を覚ましたのに、目が半分までしか開かない、体が動かない、声が出ない状態でした。どうしようもなくてとにかく声を出そうとずっと張り上げて「、、、、、、、、、、、、、ぁぁぁあああ!」と言ったら体が動きました。以上です。でも本当にあの日記を見た時の恐怖はなかったです。【処分特価・未検品・未清掃】【中古】DVD▼実録恐怖動画 連鎖の悪夢▽レンタル落ち ホラー遊ING浜町店
2021/08/12
コメント(0)
![]()
その街道のとある交差点に差し掛かると、時折、「ガリッ」っと車の底を削ったような感触を味わう時がある。ハンドルから掌に、硬くもあり、弾力もある何とも嫌な種類の振動が伝わるのである。都内を走っていると滅多に無いが、その路は大型トラックが頻繁に往来する為か、時折とんでもない”わだち”がある。とっさに私は、それを跨いだと思った。オイルでも漏れていたら大変である。車を路肩に停めて慌てて車の下、そして通った道筋を50m程辿り見るが、底を擦るような”わだち”や石、落下した積載物の類はない。一通り確認した後、私は安心してそこを後にするのであるが、そんな事をすっかり忘れてしまった頃、また、同じような現象が起きるのである。その日の夕暮れより少し前、私は単車で、件の街道を走っていた。どうもチェーンが伸びて、ばたついている感じがする。走行に特別支障があるとは思えないが、それでも少々気にしながら軽く流していた。ギュゥゥウン…。その交差点に差し掛かった時、急激にリアタイヤが重くなった気がする…。不意にエンジンブレーキが利いた感じだ。『パンクかな?』始めはそう思った。が、タイヤのグリップが失われているような感触は無い。空気抜け特有の「ぐにゅう」っとした感覚がハンドルに伝わってこないのだ。私は交差点を少し越えて、路肩に単車を止めて、タイヤを確認した。特に異状は見られない。ほっと安心して、出発しようと後方を確認すると、不意にそれは訪れた。急激に辺りの色彩が失われたのだ。単車や自動車で事故を起こした人ならば経験があろうが、事故の瞬間、周りがスローモーションになったかのように錯覚する事がある。何かのTV番組での話によると、緊急時に生命維持の為の行動に迅速に移れるように、余分な色彩や音等の情報処理を遮断・省略してしまう為らしい。それに似た状態に陥ったのだ。道路…交差点…。反対車線には車は無い。歩道を行く歩行者は止まっているかのようだ。モノクロームの世界は恐ろしく静かだ。と、交差点の真中に、何かある…。私は、それを凝視する。人の後姿がみえる。しかし…人ではない。なぜなら首から下が無い。首と、長く垂れ下がった髪の毛が、宙に浮いているのだ…。提灯のように、風鈴のように、それはふらふらと揺れている、少し回っているようだ。まわって…その首がこちらを向く。その首の左半分は、髪の毛ごとごっそりと削り取られていた。首が、射抜くように私を睨んでいる。血で真っ赤に染まった顔で私を睨んでいる…。血の色…その瞬間、私の色彩は戻った。それと同時に、キュイィィ~ガギャギャッ、と凄まじいブレーキ音。交差点直前で急ブレーキをかけた大型トラックが私の眼前を通り過ぎ、少し先で停止したのだ。首は「パツン」とそのトラックに弾かれて消えた。トラックの運転手は、慌てて飛び降り交差点の方に走りよってきて、蒼白な面持ちで、交差点を難度も確認している。しかし、そこには何の痕跡も無い。明らかに得心の行かない様子で運転手は、私の方に視線を投げかける。何かを言いたげだったが、そのまま自分の車に戻り、行ってしまった。私は、気を取り直すために一服して、その場を後にした。『あれは一体なんだったのだろう。』そう思いながらしばらく行くと、先ほどの急ブレーキを掛けたあのトラックが前方に見える。追い越すには車線幅が狭い。私は仕方なく左後方に付くと、トラックが何かを引きずっているのに気が付いた。トラックは、ぼろ布のように、弾み転がる、首の千切れた人間を引きずっていた…。それは、車の振動に合わせながら、時折、削れて血塗られた白い足を覗かせて弾んでいる。ばたばたと操り人形のように、力なく引きずられている。本物の人体でないのは、霞んで時折薄く消える様からも判る。私は、それ以上トラックに追従して走る事は出来ずに、その日は家に引き返すことにした。数日間、単車にまたがる気力を無くしたが、それならばと、少し整備をしておこうと考えた。私は、まずは気になっていたチェーンを伸ばす為に、リアタイヤを見ると、車軸にごみが絡み付いている。よくよく見ると、それは、長い髪の毛だった…。黒鷺死体宅配便 1/大塚英志/山崎峰水【1000円以上送料無料】bookfan 2号店 楽天市場店
2021/08/11
コメント(0)
![]()
私がまだ4?5歳の頃の話です。当時家には風呂が無く、よく母親と銭湯に行っていました。ある日銭湯の帰り道、ある公営住宅が立ち並んでいる場所を通りかかるとある家の玄関先に警官が2人居て、女性が何かを大声でまくしたてているのです。なんだろう?と訝しんだものの、まぁ警察が居るのだから大丈夫と私たちは帰宅しました。次の日、昨日の件の家の隣の住人が母親の知り合いらしく話を聞いてきたのでした。それによると、昨日の女性はその住宅に越して来てまだ一週間足らずだったのですが引っ越して三日目辺りから、寝室にしていた和室で変なことが起こりはじめたそうです。夜中、人の気配で目を覚ました。なんだか子供が騒いでいるような気配だった。キャッキャという子供の笑い声。同時に畳をみしみし踏む様子がハッキリわかった。部屋には霧のようなものが漂い、その中を3人の子供がはしゃぎまわっているのだそうです。そしてさらに母親とおぼしき女性の声が「ごめんね、ごめんね…。」とボソボソ言っている。目をこらしてみると、部屋の隅の方に女性が正座をしてひたすら頭を下げている…。その女性がハッとしたように顔を上げ、こちらを向いたそうです。そのギラギラした目と視線が合った瞬間、その住人は気を失ったのだそうです。次の日、ヒドい悪夢だったと半ば思い込んだのだそうです。しかしそれは次の日にも、さらには三日目に現われた。そして次の日、まだ深夜でもない時間に部屋が妙に霧がかかったように霞始めた。住人は堪らず半ば半狂乱になって警察を呼んだのでした。後日、詳しい経緯は知らされませんでしたが、その住宅の前の住人が逮捕されたのでした。そして立会いの元、その寝室の床下が掘り返されたところ…案の定、発見されたんでした。合計4体、バラバラだったそうです。怖かったのは、その犯人は「家族は実家に帰した。」と触れ回り、自分は一人で住み込みで働いていたのです。私たちがいつも行っていた風呂屋でした…。【中古】湯女の櫛 備前風呂屋怪談 (角川ホラー文庫)/岩井 志麻子買取王子
2021/08/11
コメント(0)
![]()
これは私が2年前の冬に体験した出来事です…。当時私は父の営む清掃業の手伝いをしていました。ある夜、父が私に「あまり薦められないが、一緒に清掃してもらいたい部屋があるんだが、手伝って貰えるか?」と言うのです。何故かと聞くと、父は『実はあのアパートの1階の部屋で2、3ヵ月前から換気扇が回りっぱなしで、 部屋から嫌な臭いがすると苦情があったんで、大家さんと一緒に部屋に入ったら、 その部屋の人結構中年の男の人らしいんだけども「トイレで座ったまま死んでて」な…。 それで大家さんが連絡して警察の人に来てもらったんだけど、 かなり日数たってて死体が便器から抜けなくて大変だったみたいだぞ…。』私は流石に「その部屋の清掃はやめておくよ…。」と断りました。すると父は「実は俺も1人じゃ結構気持ち悪いんだよな~…一緒に行かないか?何も出やしないよ。」そうこう言い合ってるうちに、父の押しに負け結局嫌々行く事になりました。時刻は22:30『結構な時間だ…。』と思い作業着に着替える為、実家の事務所から自転車で約20分の場所にある私の住んでいるアパートまで一度帰りました。着替えが終わり、準備も終えもう後には引けないと思い玄関で靴を履いているところ急に電話が鳴り出しました…。出てみると、実家の母でした。内容は 「夜中に面白半分で、そういう場所へ行くな。」とのことでした。父にも同じように忠告したらしいのですが、どうやら父にも『大丈夫、何も出ない出ない。』と軽くあしらわれた様です。私自身も別に面白半分で行くつもりじゃなかったですけど『掃除に行くだけだから何か出るとか絶対にないよ。』と軽い気持ちで電話を切り、家を出ました。時計を見ると23:00を過ぎていたので「少し急ぐか」と思い自転車を飛ばしていましたが、赤信号になり止まっているとやはり色々考えてしまいます…。『トイレで死んだなんて嫌な死に方だなぁやっぱ苦しんだのかなぁ…。』『身内はいなかったのかなぁ、誰か助けを呼べなかったのかな…。』と考えているうちに、信号が青に変わり『まぁいいや、あの人は死に方が悪かったけど父も言うように、人はいつか死ぬんだ…。』『自分はただ部屋の掃除に行くだけなんだ…。』『さあ急ごう…。』と自転車をこぎ始めたその直後。「どうかしました?」『・・・!?』一瞬、全身が凍りつきました!誰もいないはずなのに確かにその時、左の耳元から聞こえたのです!『どうかしました…。』『!あの部屋で亡くなった人だ…。』と直感で感じました!しかし、霊体験の全くない私にはまだ信じられずいました。その時、厚めのダウンコートを着ていたので父か誰かがコートの中に何かスピーカーのような物を入れたのだろうと自転車を足早にこぎながらダウンの左肩部分を必死に調べました。『何もない…。』すぐさま急ブレーキをして私は後ろを振り返りました。声が聞こえた場所は丁度神社を越えた隣のブロック塀のあたりでした。しかしまだ耳元でささやく様に言われたあの声の『生暖かくて、寒気のする感じ』がはっきり残っているんです!とりあえず全力疾走で自転車を塀の所までこぎ『誰か、いたずらで脅かしたんでしょ…頼む!誰か、いてくれ!』そう思い、塀を覗き込むと……『誰もいない…。』全身から冷や汗が出てきました。すぐに自転車に飛び乗り父の所までひたすらと走りました。その時に、左肩が妙に重いのと、あの声が耳にはっきりと残っていたのは忘れられません…。「どうかしました?」ハンドルを握る手にも異常な程、汗をかき気分が悪く 『早く着いてくれ!』それだけでした。やっと実家に着き、母、そして父にもその事を全て話しました。流石の父も『その日だけはやめておこう。』と言ったのは覚えていますが、私は何故か本当に気分が悪く冷や汗が止まらず吐き気までしてきたのです。その日は父に車で送ってもらい帰ったのですが、もうこういう体験はこりごりです!!【新品】闇塗怪談 〔7〕 朽チナイ恐怖 営業のK/著ドラマ 本と中古ゲームの販売買取
2021/08/09
コメント(0)
![]()
うまくいっていない夫婦とまだ三歳くらいの小さい男の子がいました。表面上は仲のいい幸せな家庭にみえました。というのも両親とも子供のことは大切におもっていたからです。ある日、男の子が寝静まったあと、父親と母親はいつものように口論になりました。離婚しようと決めていた父と母、些細なことから始まった口論はやがて男の子の親権問題に発展しました。お互いを憎んでいた二人ですが、やはり子供は自分で引き取りたいようで折り合いがつかないことにカッとなった父親は思い余って母親を殺してしまいました。このままではまずいと思った父親は母親の死体を山中に埋めることにしたのですが、帰り道、とんでもないことをしてしまったと、車の窓に頭を何回もぶつけて自分のした事を悔やみました。あくる日の朝、男の子には「ママはおばあちゃん家に行くことになったよ。」と嘘をついたのですが、ママと離れ離れになった寂しそうな子供を見て父親はやはり自分のしたことを激しく後悔しました。寂しそうな子供を見て後悔する。幾日かそんな日が続きました。もともと口数の少ない子供が更に黙りこくってしまうことを恐れ、更には自責の念にも駆られ、父親は子供とよく遊ぶようになりました。ある日、ドライブの帰りに父親はふと思いつたかのように母親を埋めた山道を通りました。殺してしまった母親に対する決別のためなのか何かは分かりませんがそこを通らずにはいられなかったのです。しかし、何も知らないで隣でスヤスヤ眠るかわいい子供を見るとこのまま死んでしまおうかと思うほど心と体がずっしりと重くなりました。ところがどうでしょう、その次の日の朝から、男の子は口数は少ないままですが以前のような明るい子に戻ったのです。体のだるさは抜けないのですが、それをみると父親は幾分心が安らぐのでした。重い体を必死に動かし、父親はせっせと働きました。ずっと重いままの体を不思議に思いはしましたが、そんなことは二の次だと自分に言い聞かせました。疲れた体を子供の笑顔で癒す。今度はそんな日々が続きました。自分だけでも育てていける。やがて父親はそんな風な自身を持つようになりました。そしてそんなある日、父親は子供にこんなことを聞いたのです。「ボクはお母さんがいなくても平気だよね?」すると子供は無邪気に笑ってこう答えました。「何言ってるの、ママはパパがいつも背負ってるじゃん。」【バーゲンセール】2パック【中古】DVD▼世にも奇妙な物語 2008(2枚セット)春の特別編、秋の特別編▽レンタル落ち 全2巻 ホラー遊ING浜町店
2021/08/08
コメント(0)
![]()
とある公園のベンチに毎朝決まって1人の女が通りに背中を向ける形で座っていた…。女はどんな悪天候の日にも公園のベンチに座る事をかかさない。雨が降っても傘もささず、レインコートもまとっていない。顔を見たことはないが、まだ若い女のようで、着ているものも高価そうだが、相当ひどい雨に濡れても平気らしい。女に誰かが近寄ったり、話しかけたりする光景は見たことがない。そして、帰宅する時には、ベンチから女の姿は無くなっていた。やがて季節は変わり、木枯らしが吹き抜けるようになっても、相変わらず女は早朝のベンチに座っている。服装もたいして変わっていない。そんな女を横目で見ながら1人のサラリーマンが通りを歩いていると、彼が首に巻いていたマフラーが突風にもぎとられて、公園の中に入り、女のすぐそばへ落下した。その女がちょっと普通でない事を知っている彼は、すばやくマフラーを拾って、さっさとその場を離れるつもりでいた。しかし、この時ちらりと視線を女のほうへと走らせてしまった。(…!!)彼は腰が抜けそうになった。その女には顔が無かったのだ。その顔面は刃物でえぐられて黒い穴と化していた。しかし、絶叫しそうになった彼は、もう一度女をよく見てみた。(…マネキン?)そう、それは惨殺死体でもなんでもなく、顔のえぐられたマネキン人形だったのだ…。長い間奇妙な女だと思っていたのはただのツクリモノであったと知って彼はあっけにとられた。しかし、公園から出て行く際に振り返ると、そこにいるのが人形だと分かっても、いまにも動き出しそうな本当の女に見えたという。そして、翌日からベンチから女の姿は消えていた。まるで誰かが、一部始終を見ていたかのように…。人形は1人では歩けない。精密なマネキンを用意して顔をめちゃくちゃにした上、毎朝公園のベンチに運び込んだのは誰なのだろう?そしてそれらの行為に何の意味があったのだろうか?それとも何の意味もないのだろうか?その以来、その公園に、女が腰掛けている光景は全く見なくなった。しかし、公園なんて何処にでもあるものだ。誰かがベンチに腰掛けている公園なんて何処にでも…。マネキン人形 中村まさみ/著ドラマ 本と中古ゲームの販売買取
2021/08/04
コメント(0)
![]()
今から4年ほど前の今ぐらいの季節の話です…。夜の11時頃、東大阪まで彼女を車で送って、奈良の自宅へ帰ろうとしていたんですが、阪奈道路の登り道に入ってすぐちょっと眠気が出てきた為、空気を入れ換えようと指が出る程度に少し窓を開けました。平日だったので周りには他の車が走っておらず、とても静かでした。2,3ヶ月前ににねずみ取りにやられたばかりでそれ以来おとなしく走っていたのですがこの時間で周りに誰もいないし、この道はねずみ取りの場所が決まっていたのでちょっとアクセルを踏み込んで夜景の見える場所まで飛ばそうと考えました。何度かカーブを切った後、直線になったのでスピードを緩め、惰力で走っていると"ピチピチピチ"という音が聞こえてきました。すぐタイヤに石が挟まった音だと気づき、広くなった場所で車を路肩に寄せて後輪のあたりをチェックしていると、突然背後から馴れ馴れしく「どうしたん?」と声をかけられました。一瞬心臓が飛び出るほどビックリしたんですが、すぐ気を取り直して相手の顔を見ると、20歳くらいの気の弱そうな青年でした。別に大したことじゃないので内心放って置いてくれと思いましたが、邪険にする理由もないので「タイヤに石が挟まったみたい。」というとすぐ、「これちゃう?」といって彼が指さしたのでそこをみるとけっこう深く石が突き刺さっていました。手や木の枝では取れそうにないので車に積んでいる工具を出そうとすると彼はすかさず「これ使い?」とドライバーを差し出してくれました。すぐ石ころを取ってドライバーを返そうと立ち上がると彼はいつの間にか車を離れ道の上の方に向かって歩いていました。「ありがとう!これ!」と結構大きい声で呼んだのですが、彼は気づかずに上の方に停めてある白い車に向かって歩いていき、ドアを開けて乗り込んでしまいました。車までは60mくらいの距離でしたが僕は自分の車に乗り、彼の車のそばまでゆっくり寄せようとして唖然となりました。さっき開けるところを確かに見たのに車にはドアが無いのです。そればかりか停めてある場所は草むらの中、タイヤもなく窓ガラスもなく捨てられている車だったのです…。もちろん人の気配はありません…。慌てて手に握っているドライバーを見ると手に赤錆が付くようなサビだらけのドライバーでした。僕は急に怖くなり助手席の窓を開けて草むらへドライバーを投げ捨て車を加速させました。すると突然耳元で「乗せてってや!」という声が聞こえました。無我夢中で家までたどり着いたのですが、途中の信号が青だったのか赤だったのかどの道を通ったのかも覚えていません。その後身の回りにはおかしなこともなく平穏に過ごしています。不思議な出来事でした。ガチで行ってはいけない最怖心霊スポット 【DVD】ハピネット・オンライン
2021/08/04
コメント(0)
![]()
僕の親友(名前はA君とします)の体験した話です。僕が頼み込んで絶対笑わない事を約束に聞きました。まず始めに断っておくと僕らはある学校の寮に住んでいて、お風呂は大浴場でした。A君はバイトをしていていつも夜遅くに帰ってきました。彼が帰る1時頃には普段数人の学生が風呂を使っていたんですが、その日は土曜ということもあり、彼はその浴場で一人でした。彼はその時怖いと言う気持ちは微塵も無く、ただ「一人じゃん、ラッキー。」程度に思ってその大きな浴場に壁に背を向けてつかりました。浴槽につかり出して2分程したころに、彼は後ろのほうから不思議な音を耳にしました。「ジュルッ…ジュルジュル…。」始めは彼は後ろの壁の向こう、つまり低学年用の大浴場で誰か寝ズリでもしてんのか?と小さく笑ったそうですが、その音がだんだんA君の頭の後ろの方まで近づいてくる気がしたそうです。しかし、一瞬後、彼は水中にいました。なんと彼曰く、何かに頭の上から押し込まれたそうです。彼はパニックに陥りながらも、もしかしたら友達が知らない間にびびらせようとしたのかと思い、水中で目をあけ、ぼんやりと見える水上の様子を見上げました。そこには白い霧のようなものが漂っていました…。そしてその力はとても強くて抜け出せず、彼は恐怖と息苦しさのあまり水中で気を失いました。その時、たまたま入ってきた先輩が溺れている彼(気絶寸前だったらしい)を発見し、彼を救助、A君は救急車で運ばれ、発見が早かったのが幸いし一命を取りとめました。A君はそのことを誰にも告げず、ただバイトを辞め、風呂には多くの学生たちがいる8時頃に、浴槽には決してつからなくなりました(今でも)。しかし、話はそれだけでは終わりませんでした…。ある日先輩はA君を呼び出し言いました(話はとても長いので簡略)。その話の内容はおまえが溺れてた時、湯気が人の形をしておまえを押さえつけてた。ソイツは俺のほうを見て(なんとなくわかったらしい)壁の中に逃げ込んだ。そして、あれは一体なんなのか?というものでした。その時、A君はそんなものを見たのに救助に来てくれた先輩の度胸に感服したと言ってました。そして、最後に先輩は気になったのでオレが調べるけどおまえはどうする?と聞き、A君は何かわかったら教えて欲しい、と言ってポケベルの番号交換し別れたそうです。そして数日後、その先輩から真相が分かったと言って明日の朝の登校前に会いたいと言うメッセージが届きました。A君はその日、すぐに寝て明日を待ちました。朝、待ち合わせの場所には先輩はきませんでした。ただ、その日は何故か一時間目の授業が無く、全校生徒が体育館に集められ、教壇にたった副校長は一言言いました。昨晩、5年6組の山下卓郎君(先輩の仮名)が浴場で亡くなった、とのことでした。死因は心不全とのことです。しかし、この集会がやたらと短かったのを覚えています。そして、先生方は足早に体育館から去っていきました。A君はその時釈然としない何かを先生方の態度から感じ取ったそうです…。その日ついにA君は先輩が死ぬ前に訪ねた定年まじかの先生に話を聞きに行きました。その先生は始めに「やっぱり来たか…。」と小声でつぶやき、最初の内は何もしらんで言い張っていたようですが、A君が毎日その先生の部屋に来るので先生もついに根負けし話を始めました。「最初に断っておく。絶対笑ったり、口外したりすんな、分かったな。」そう言うと先生は話し始めました。20年ほど前の冬にある学生いたそうです。彼はは少し周りと違っていて、少し気味悪がられていて、ちょっとした(今のような酷いものではなかったらしいが)イジメのターゲットとなっていたらしいです。ある日の夜中、彼は遅くに風呂に入りました。その時、数人の友達が彼をおちょくって笑おうと言って、彼が浴槽からでる所に濡れた石鹸を置き、彼がスッ転ぶのを見て爆笑、その後彼も爆笑、という計画の些細な悪戯でした。しかし、運悪く彼は頭の打ち所が悪く動かなくなり、友達たちは恐くなって部屋に逃げ帰りそのことは誰も触れなかった…。しかし、次の日彼は死んでいた。凍死だった。裸のまま朝まで発見されなかったからだ。その後、彼の友達たちは誰にも何も言えず、彼の葬式で本当に悔いていたと言った。しかし、その中の一人がある日突然、自宅の風呂場(土日で家に帰っていたと思われる)で死亡、立て続けにもう一人も死亡した。最後に残った一人は風呂が嫌いで三日か四日に一度しか入っていないのが幸いし生き残った。しかし他の友達が死んでからはご飯もロクに食べずにノイローゼとなった。そして彼は訪ねてきた当時の担任、つまり今話してくれている先生、に全てを打ち明けた。先生は学校の名誉のためもあるので、誰にも言わないと約束し彼の部屋を後にした。しかし、数日後に彼は衰弱死した。最後の夜、彼は「やつが来る!!」と「悪かった!!」を叫びつづけていたそうだ…。数年後、先生は卒論の担当をしているある学生と飲む約束をした。その時、酔いも任せて先生はついその話をしたそうだ。その学生は爆笑した。「石鹸で!!滑って!!し、死んだって!!バ、馬鹿ですね~!!」とその学生は笑い転げた。その時先生は、何故か嫌な予感がしたという…。その次の日、その学生は息を引き取った。風呂で…。その話を聞いて先生は「これが2度目だ…。」と小さくつぶやいた……。僕等は笑わなかった、いや笑えなかった。きっと彼はいつもあそこにいるんだろう。そして、たまたま聞こえた彼のはいずり音に苦笑したA君を狙ったんだと僕は思う。そして自分の死を嘲笑ったもの、全てを殺す気なんでしょう。そして、今もA君を狙っているのかどうかは分かりません。ただひとつ、なんで僕がここにこの話を書いたか、分かりますか…。それは今はノイローゼとなりつつあるA君が哀れで……。あなた達の誰かに…この呪いを…きっと彼は訪れるでしょう……。彼を嘲笑ったあなたを殺しに……。湯女の櫛 備前風呂屋怪談 (角川ホラー文庫) [ 岩井 志麻子 ]楽天ブックス
2021/07/30
コメント(0)
![]()
家族で鳥取県に旅行に行ったときの話です…。私が小学生だった頃、私の家族は夏休みに父の実家がある鳥取県に旅行に行くのがお決まりでした。実家に4、5泊した後、温泉旅館に1、2泊というのが多かったと思います。話しはその温泉旅館での事です。その頃、私は第二次成長期に差し掛かった時期で、家族と一緒なのが嫌だったので先に一人で温泉に入りました。一足先に温泉に入った私は両親と弟が温泉に行ってる間、部屋でテレビをみて家族が帰ってくるのを待っていました。時刻は10時頃だったと思います。私はテレビに飽きたので持ってきた携帯ゲーム機でもやろうと思い、のそのそと四つ足でテレビまで這っていって電源を切りました。その時、何気なく消えたテレビのブラウン管を見た私は自分の目を疑いました。テレビの湾曲したブラウン管には魚眼レンズのように部屋のほぼ全体が映っていました。中央には私が映っています。その背後…。部屋の対角線にあたる角。そこに誰かが映っているのです。浴衣姿の女の人でした。部屋の隅を向いているので顔は分かりません。しばらく私はテレビの電源を切った四つん這いの姿勢のままで固まっていました。何十秒か何分か経ちました。私も背後の浴衣姿の女の人も動いていません。その時、意識せずに指が動いたのでしょうか。テレビが再びつきました。私は金縛りが解けたかのように反射的に振り向きました。……誰もいません。部屋の隅には女の人などいませんでした。楽しげなテレビの音が流れ、私はさっきのは現実だったのか分からなくなりました。私はもう一度テレビの電源を切りました。何故かは良く分かりません。安心して好奇心が出たのかもしれません。さっきのが夢だったという証拠が欲しかったのかもしれません。…しかしテレビのブラウン管には、同じように浴衣姿の女の人が映っていました。私は信じられない思いでじっと彼女を見つめました。すると彼女の肩が見られているのを感じたかのようにピクリと動きました。……気付かれた!そう思いました。そして私は今度こそ泣きそうになってしまいました。その女の人が振り返り始めたのです。顔は見たくない!!横顔が見えた瞬間、私は目をつぶりました。……私は温泉から帰ってきた家族に起こされました。テレビの前で眠っていたそうです。あれが夢だったのかは今も分かりません…。封印!!放送禁止検証動画FILE Vol.20恐怖の心霊廃村、廃ホテルの全貌が明らかになる。 [DVD]ぐるぐる王国DS 楽天市場店
2021/07/30
コメント(0)
![]()
俺が高2の時に体験した話をする。俺は小学生の頃から怖い話が好きで、そのての本やテレビの特番やなんかは必ず見ていた。高校に入っても、クラスの好き者と集まってはよく怪談話をしていた。霊を見たいと思っていた。ある日、教室で弁当を食いながら、いつもの連中、K(リーダー格)やD、Sなんかと怪談話をやっていると、同級生のYが何気に仲間に加わってきた。俺は、その時女の子もいて「キャー、キャー」やってたから、Yも一緒に騒ぎたくなったのだろうと思った。するとYは、「おい、K。おまえ、幽霊見たことあるのか?」と聞いてきた。Kは「ないよ。見ようとしていろんなことやったり、行ったりしたけどな。」と答えた。「おまえが霊を見たいなら、確実に見れる方法を教えてやろうか?」「なに???」Yによると、Yはいわゆる見ちゃう奴で、子供の時からそうだったので、今ではもうなんともないという。ただ、霊によってはかなりきつい時もある。だから、遊び半分であまり霊とは関わらないほうがいい。俺たちがよくそのての話をしているので、ちょっと忠告にきた、とのことだった。「俺のいうとおりにすれば、絶対に見れるけど、どうする?」「おお! 教えてくれ!」他の連中も「マジかよ!」「見ようぜ!」とか言って興奮している。Yによるとその方法は、不慮の事故とか、殺人とか、この世に未練を残した人の死んだ現場に行って、心の底から同情してやることだ、という。本当にあなたは可哀想な人だ、この世でまだやりたいこともあっただろうに、できることなら私が替わってあげたかった…というふうに。そうすれば、必ず幽霊が現れる、という…。俺たちはさっそくその週末の土曜日に実行することにした。メンバーはいつもの、K、D、S、俺、そしてOBのS先輩の5人。いつもキャーキャーいっている女どもは怖すぎるといって、不参加。場所は東京の郊外にあるO市の山道だ(我々はK市に住んでいた)。そこは、24才のOLがレイプされ、絞殺死体で発見された場所だった。当時、わりと記憶に新しい事件だったとはいえ、図書館で新聞記事を探したり、事前に資料をそろえたのだから、我々も何かに憑りつかれたような感じだったかもしれない…。土曜の深夜12時に、俺らはS先輩の家の前に集合して、先輩の車で現地に向かった。車中、みんなそれぞれギャグをかましながら陽気にしていたが、内心ビビッてるのは明白だった。俺も、車が街道から田舎道に入って、あたりが鬱そうとしてくるにつれ、こりゃ、やっぱまずいんじゃねーか、と思い始めてきた。対向車もいなくなり、まわりが畑や林ばかりになってくると、先輩の隣で地図を見ながらナビしてたKが「この辺だぞ。」と叫んだ。声がうわずっているのがわかる。時計を見ると1時半を少しまわっていた。車を道の端に停めて、俺たちは現場を探すことにした。俺はカセットテープレコーダーと懐中電燈、それと密かに持ってきたお守りをポケットに入れて外に出た。Dがコンビニで買った「写るんです」でその辺をバシバシ撮ってる。S先輩が車に残り、ヘッドライトを消すと、いきなり暗闇になったが、道沿いの外灯と月明かりでわりとまわりが見える。山のほうへと続くわき道を50メートルくらい入り、現場らしきところを探していると、さすがに背筋が冷たくなってくる。ここら辺で人が殺されたんだ……。しばらく歩いていると、「あっ…。」とSが声を上げた。「どうした?」と俺が聞くと、Sは斜め向こうの地面を指している。見ると、そこだけ草が取り払われ、小さいお猪口みたいなものに線香がささっていて、まわりに花が供えてある…。俺は懐中電燈でそこを照らしながら、皆の顔を見た。月明かりのせいか、青白い精気のない表情をしている。全員無言。俺は情けないことに足が震えて、腹のあたりの力が抜けてきたのを感じた。これはまずい。どう考えても尋常じゃない。俺が「やっぱよそうぜ。シャレになんないよ!」というと、Kは「何言ってるんだ!ここまできたんだぞ。やるしかねーよ!」と、ひきつった顔つきで食ってかかる。DもSも泣きそうな顔をしている。「本当に出てきたら、どうすんだよ…。」Dがか細い声を上げる。「ばかたれ!それを見に来たんだろうが。でも…逃げればいいよ。」Kも怖いに違いない。必要以上に大声で怒鳴る。結局Kの勢いに負け、霊を呼び出すことになった。全員で目をつむり、花が供えてある場所に向かって両手を合わせ、いち、に、のさんで同情する。俺はカセットを録音状態にして、足元においている。全員両手を合わせ、身じろぎもしない。あたりからは、虫の鳴き声と、ときどき吹く風にそよぐ葉の音以外は何も聞こえてこない。俺は目をつむりながら、「○○さん(名前は調べてあった)、頼みますから出て来ないでください。」と一心不乱になって祈っていた。俺は、冗談じゃない、幽霊なんて見てたまるか、と思っていた。あれほど見たがってたのに、いい気なものである。しばらくそうしていると(実際は1分も経っていないと思う、今から思えば)、一瞬まわりの空気が変わったような気がした。なんていうか、密度というか濃さというか……そして、口の中がおかしい。妙にきな臭いような、錆びくさいような感じになってきて、これは恐怖でのどがカラカラになったに違いない。あるいは貧血の前触れかも…などとあれこれ考えていた。すると、「あぅっ! わわわぁ!」と声にならない叫びがあがった。「ど、どうした!」俺は飛び上がり、他の連中を見た。Kが座り込んで、口を大きく開けたまま前方を凝視している。見ると、女があお向けに寝転がって、首だけ起こしてこちらを見ている。俺は頭が真っ白になった。まるで映画のワンシーンをスローモーションで見ている感じとでも言おうか。「あぎゃーっ!!!」転げるようにその場から逃げ出し、もと来た道をめちゃくちゃに走った。前方をDとSが走ってるのがわかった。(あれ、Kは…。それにカセットを忘れた…。)信じてもらえないかもしれないが、大パニックのさなかに俺はそんなことを考えていた。そして後ろを見ると、さっきの場所にKがまだいるのが見えた。(やばい!)俺は引き返し、カセットをひったくると座ったままのKの頭をボカッと殴った。女のほうを睨みつけるように見ると、さっきの体勢のままだったが、体の輪郭がきらきらし始めて、体は、なんというか、しゃぼん玉がだんだん薄くなって透明になり、消えていくように、消えてしまった。俺は呆然としているKを引っ張っていく道すがら、(出てくるなと言ったのに出てきやがって)という怒りでいっぱいだった。もちろん、今から思えば非常に身勝手なのだが、その時はそう思ってた。先輩の車まで来ると、DとSが狂ったように手招きしてる。「早く来い!」「何してる!逃げるんだ。」猛スピードで車を走らせている先輩に、一部始終を話すと、「マジかよ…。」と顔をこわばらせ、しきりにバックミラーをのぞく。Kによると、一瞬腰が抜けて動けなくなり、その間中、あの女と目が合っていたらしい。車中、全員で目撃したことを言い合い、間違いなく一致していることを確認した。あれはやはり幽霊だったのだ。殺された女の霊が出てきたのだ。そう考えるのが一番自然だ。そう結論づけた。翌日曜日、俺たちはKの家に集まって、Yを待っていた。昨日の出来事を全部話し、幽霊が見れるYに判断してもらおうというわけだ。しばらくしてYがやってきた。俺たちを見て、どこか沈んだ顔をしている。昨日の一部始終を話すと、「やっぱりな。」といった。「なんか嫌な予感がしてたんだ。本当にやっちまったんだな…。」「おまえが言い出しっぺなんだからな。」Kが毒づく。「いくらなんでも強〇されて殺された女なんて……。」「おまえ言っただろう、この世に未練がある奴って。」「で、おまえ同情したのか?」「ああ、当たり前だ。」Kが言う。「俺は出てくるな、と念じた。」俺が言う。「俺もだ。」「俺も。」DとSが言う。「あれはやっぱり幽霊か?」俺が聞くと、Yは「ああそうだよ、間違いないね。」と言った。「俺はあの女と見つめ合っちゃったんだからな。」とKが弱々しく笑った。「今、おまえの肩にのってるよ…。」とYが言った。「??!!」その年の冬、Kは休学し、翌年退学した。家族そろって長野に引っ越して行った。理由はあえて言わない。後から考えて、俺にはわからないことがある。Yは最初、俺たちを心配して、霊にあまり関わるなと言いたくて近づいてきたのではなかったか。なのに、あえて霊の呼び出し方法を教えたのはなぜか。Kが引越してから、YがC子と付き合い出したのも偶然か…。C子はKの彼女だった。あの日、Yが近寄ってきた日もC子はKのそばにいた。たぶん俺の妄想なのだろう…。今となってはどうでもいいことだ。それから、あのカセットを翌日全員で聞いた。ザーッという音のなかにかすかに「…しぃ、…しぃ。」と女の声が入っていた。Yは「苦しい、苦しい」と言ってる。と言うが、俺には「悔しい、悔しい」に聞こえた。母なる復讐 〜女子高生強〇事件〜[DVD] / 洋画ネオウィング 楽天市場店
2021/07/25
コメント(0)
![]()
私は霊感はあるほうですが、実態をみることはできません。ただ、ここは嫌なポイントであるなどということはだけは、わかります。九段の靖国通りに面した、郵便局の前のあるビルに入ったときです。そのビルの10階で仕事をするようになったのですが、それまで平気でマシンルームで徹夜をしていた私が、この部屋は恐いと思い、特にこの辺がおかしいと感じ決してその場所では作業をしませんでした。ある時、夜の11時位なのですが一人で端末に向かっていますと、隣の部屋かなにかで、大声で話す男の声がして、まだ人がいるのかと思い、様子を見に行ったのですが誰もいません。しばらくしてまた、声がするのですが今度は男の人と何人かの子供の声なのです。なにか談笑しているらしいのですが、おかしいと思ったのは、会社に子供がいることと、日本語であることはわかるのだけれど何を話しているのか分からない点でした。何年かしてそのビルから会社が引っ越すときに、隠されていた謎はとけました。以前は、屋敷が建っていたのですが、そこの主人もいろいろな声や現象が起こるため、それを壊して今のビルにしたそうなのです。できるだけ地面と道路から離れたかったそうです。その場所は、戦争中、皇居が近いので爆撃は免れていたのですが、一度B29が爆弾を捨てたことがあったそうです。爆撃がないため疎開せずに残っていた家族がいたのですが、爆弾はちょうどその居間を直撃したそうです。時間的に食事時だったのでしょう。今もその一家はまだ自分たちが死んだことに気づかずに、笑いながら、いろんなことを話しながら食事をしているらしいのです。悪いことをする霊ではないそうです。その居間のあった場所に誰でもたつことができますが、私はやめたほうが良いと思います。私はその声を2回目に聞いたときに、何を話しているのかわかってしまいました…。大変嫌な気持ちになりました…。何を話していたかは伏せます…。ムー編集部厳選 ホントにあった恐怖体験 怪の巻【電子書籍】楽天Kobo電子書籍ストア
2021/07/25
コメント(0)
![]()
これは私が関東地方のある国立大学で助手をしていたときに実際に経験した話である…。このようなことが続くと、何事もうまくいかないのが世の常であるから、現在は退職して別の仕事に就いている。思い出すだけでも気が滅入る話を書き記そうと思う。私が勤務していた研究室には、なぜか倉庫としてのみ使用している実験室があった。国立大学では一研究室当たりの面積が決まっているから、限られたスペースを倉庫として使用するのは変な話である。教授の話によれば、あの部屋で仕事をした職員、学生に次から次に良くないことが起こる。先端科学を扱う研究室で何を馬鹿なと思うかもしれないが、あの部屋を実験室にしてから不吉な出来事が何回も続いていると言う。まず、実験していた大学院生が何事か意味不明のことを叫びながら、あの部屋から飛び降り自殺をした。遺書はなかった。長い間、精神科に通って、投薬治療を受けていたという。次に、深夜に実験していたまだ若い技官がその部屋で変死した。死ぬ直前に実験ノートに意味不明のことが書き綴られていたと言う。変死扱いで司法解剖されたが、病死の疑いとのことであった。それ以来、倉庫のはずのあの部屋で火災報知器が作動したり、無人のはずなのに天井にぶらさがった蛍光灯が揺れていたりといったことがあったそうである。私が着任して、走査トンネル電子顕微鏡という新しい測定装置を導入することになった。スペースが狭いから、設置するのはあの部屋以外に都合できない。私はオカルトめいたことは信じないたちだったから、気にせずあの部屋に電子顕微鏡を置いて実験することにした。そして、下についた大学院生に、電子顕微鏡で合成繊維を観察するというテーマを与えて、深夜に実験をやらせていた。深夜の方がノイズが少なくきれいな像がとれるからである。先端科学の世の中にも妙なことは起こるものである。しばらくして、徹夜明けの大学院生がおびえ切った表情で私のところにやってきた。なかなかきれいな像がとれないので、いろいろ条件を工夫してやってみた。そしたら、ある瞬間、きれいな像が画面に写って、それがこの写真だと言う。その写真を見ると、「呪」「死」という字が浮かび上がっているのである。繊維がたまたま「呪」「死」に見えるように絡まりあったと考えるには、それは余りにもきれいな、誰でも読める「呪」「死」という文字であった。もう、あの部屋で実験するのは嫌だという。これ以外にも妙なことを多く体験していると語りだした。誰かに肩をたたかれたので振り向いたら誰もいなかっただとか、ふと居眠りをしたら7階のその部屋の窓を誰かが叩くので目がさめたとか…。実験しないわけにはいかないから、何とか実験は続けるように言った。先端科学の研究室である。しかし、その大学院生は研究室に姿をあらわさなくなった。登校拒否はよくあることであるが、長期におよんだので、彼のアパートに様子を見に行った。呼びかけても返事はなかったので、管理人に事情を話し、カギを開けてもらった。ドアを開けると、焼き肉の匂いがする。何でこんな匂いがするのだろうと不思議に思いながら、中まで入って思わず声を上げた。電気コードを裸の上半身に巻きつけ、彼は感電自殺していたのである…。タイマーで通電するようにセットされ、皮膚とコードの接触する部分が焼け焦げていた。焼き肉の匂いはこの焼け焦げた匂いであった。私ははじめて匂いで吐き気を覚え、嘔吐してしまった。さらに、彼の上半身を見て、顔面蒼白になり、おびえ切った。上半身にはっきりと、みみずばれのように「呪」「死」の文字が浮かび上がっていたのである…。【7月全品P10★要エントリー】【中古】DVD▼ほんとにあった!呪いのビデオ(10枚セット)51、52、53、54、55、56、57、58、59、60▽レンタル落ち 全10巻 ホラー遊ING 時津店
2021/07/25
コメント(0)
![]()
Sさんは仲間から渓流釣りに誘われた。そこは釣り仲間でも有名な穴場で旅館も中々予約が取れない場所だった為、すぐにOKした。当日、仲間が仕事で来れなくなってしまいSさん一人になってしまったが、滅多に行ける場所ではない為、一人で行くことにした。旅館に到着し、さっそく荷をほどくとSさんは釣りに出かけた。噂通り、次々と釣れる魚に、「帰ったら、来れなかった連中におもいっきり自慢してやろう。」と、そんな事を考えながら、夢中になって釣りを楽しんでいると、誰かに見られているような感じがした…。視線を感じる方向を見ると、着物を着た少女が岩の上に独りぽつんと座ってこちらを見ていた。「こんな山奥に独りでいるなんて変だな?」そう思いながら、Sさんは少女に話しかけてみた。しかし少女は黙ってこちらを見ているだけ。多少気味が悪かったが、陽も高く釣りに夢中になっていたSさんは旅館の娘だろうと思い、釣りを続ける事にした。徐々に陽が傾いて、十分に釣りを満喫したSさんは旅館に戻った。釣った魚を調理してもらい、それを肴に酒を飲んでゆっくりとくつろいでいた。しばらくすると、誰かに見られている感じがした。視線の方向を辿ると、襖の隙間から昼間の少女がこちらを見ているのが判った。「ああ、やっぱり旅館の娘だったのか。」そう思ったSさんは釣りの途中で食べるつもりだったお菓子を取り出して、少女を部屋に招き入れた。一人で退屈していた所だったし、話相手にでも…と、そう思ったのだ。少女は部屋に入りSさんから貰ったお菓子を喜んで食べた。「はて、この娘は?」少女だと思っていた娘だが、実際には16歳だという事がわかった。話しているうちに少女が多少知恵遅れで、それが実際の年齢よりも幼く見えるのだと判った。肌も白く美しい娘なのだが、何となくそれが不憫にも思え少女を喜ばせようと、面白おかしい話をしてあげた。少女もSさんの話が気にいったのか、もっともっとと話をせがんだ。どれ位時間がたっただろうか…Sさんもかなり酔っていた。少女が足を崩した瞬間、着物の裾から白いすらりとした脚が見えた。Sさんはドキッとして、あわてて少女の顔を見た。そこには、あのあどけない少女の表情ではなく、女の色気を備えた娘の顔があった。口元からのぞく真っ赤な舌が艶かしかった。そう、まるでSさんを誘っているような…。気がつくとSさんは娘を押し倒していた。不思議な事に娘は抵抗しなかった。そして、「アノ時」になって突然娘が暴れ出した。急に豹変した態度にSさんは何故か娘の首を締め口を塞いだ。この時のSさんはまさしく何かに取り憑かれていたのかもしれない。そして、行為が終わろうとした時だった。娘が「ごぼっごぼっ」という濁った音と共に、血を吐いた…。やっとそこでSさんは正気に戻った。両手にべったりとついた血に悲鳴を上げ、自分の犯した罪の大きさに放心状態になってしまった。すぐに部屋に女将がやってきた。それに気づいたSさんが部屋を見渡すと、そこは何もない、普通の部屋だった。女将はすぐに何かあったのを察したらしくこう言った。「また、あの娘がでたんですね…。」Sさんは女将に自分の体験した事を包み隠さず話した。女将もSさんに何があったのかを話してくれた。内容はこうだった…。娘はこの旅館の、つまり女将の一人娘で知恵遅れの美しい娘だった。数年前、バイトの若い男が娘を部屋に連れ込み襲った。その時に、Sさんと同じように首を締めて殺してしまったというのだ。そして、殺されたのがこの部屋だと…。「その時に女将が言ったんだよ。娘は死んでからも同じことを 何度も何度も繰り返しているんです…。って。」「可哀想な話ですね。でも、よく出来た作り話ですね。」「そう思うか?」「だってそうでしょう?」「ほんとの話だよ、これ…。」「え~、嘘でしょ。」「ほんとだって。今でもその時についた血がとれてないような気がしてな…。」そう言って先輩はごしごしと何度も何度も手を洗い流した。東北の怖い話 [ 寺井広樹 ]楽天ブックス
2021/07/25
コメント(0)
![]()
3年前、実家に帰省したときの話。実家の近所に100m位のわりかし急な坂がある。道の横は両方土手で、人が落ちないように1m程度の石塀が立ってる。ちょうど夕焼けで辺りが微妙に暗い時間ってあるでしょ。そんな時間に用事があってその坂をのぼってたのよ。こんな時間だし、実家は田舎だから俺以外の通行人はいなくて。そうしたら坂のてっぺんにこっちに背を向けた髪の長い女が立ってるのね。別に立ってるだけだから普通なんだけど、何か気になって視線が外せなくなった。女がくすんだ薄ピンクのスーツを着てるのが認識出来るくらいまで接近しても、俺は女の後ろ姿を見続けた。そんで女もピクリとも動かないのよ。髪は風でふらーっとなびいたりはしてるけど…。10m位まで接近して、もういい加減見るのよそうと思って視線逸らそうとしたとき。女の首がガクンって180度真後ろに倒れてきた…。俺はぎょっとして一歩引いたよ。表情は見えなかったけど、見えなくて正解だったかも。しかも女は後ろ向きのまま(顔はこっち向きだけど)すたすたすたすたとこっちに向かってきやがった。俺は背を向けて走り出した。下り坂だしあっちは早歩きだから逃げられると思って。でも、走ってる間なんでか俺は女に追いつかれそうになってることに気付いてた。その通り、女はカッカッカッと足音を立てながら俺に追いつき……そのまま抜いていった。抜かれたときに女が通ってった右側の腕と頬にざわ~っと鳥肌がたったよ。それでもはぁ助かった…と思って立ち止まって息を付いて……息が止まった。女が坂の下に立ってた。最初と同じく、背をこっちに向けて。首は普通に戻ってた…。まさか……そう思った通り、また女の首がガクッと倒れてこっちに向かって歩いてきた。冗談じゃねーよと思って俺は回れ右して今度は坂を駆け昇った。さすがにさっきよりペースダウンしてて、これじゃ簡単に追いつかれちまうって思ったんだけど、今度はなかなか来ない。足音はするんだけど…。あと坂の出口まで10m位まで来て、今度は平気か?と思った直後、女は俺を追い抜いていった。上を見ると案の定おんなは頂上で背を向けて待っていた。仕方なく俺は背を向けて坂を駆け下り……ってのを二往復して、さすがにへとへとになった俺は強硬手段に出た。塀を乗り越えて土手に降りたのよ。今思えば最初からこうしときゃよかったかも。勢い余って5m位滑り落ちたけどなんとか持ちこたえて。坂まで戻って怖々塀から覗いてみたけど、女はいなくなってた。でもなんか道に戻るのがイヤで、土手沿いに歩いて帰ったけど。今でもちょっと坂道はやだね。坂道全力疾走したのなんて後にも先にもこれだけだよ。あのおんなはなんだったのだろう…。怪談新耳袋 絶叫編 右 牛おんな+左 黒い男たち (全2枚)(全巻セットDVD) [小出早織]|中古DVDスマイルDVD 本店 楽天市場店
2021/07/23
コメント(0)
![]()
私には幼い頃からどうしても忘れられないある風景があります。戦時中のような裸電球がともる部屋の中で、私は何か茶色の扉のような物を見つめている。外には誰かが居るらしく、開けようと近づくと一人の男が現れる、彼の着ている縞模様の服の色だけが鮮明に眼に焼き付いています。その人は私の代わりにドアを開ける。記憶はここで途切れていて、どうしても続きが思い出せません。子供の頃のことなのか。どこかで経験したことなのか。両親に聞いても知らないと言うし、第一私達家族が今住んでいる東京の家にはそんな古風な部屋などありません。ずっと不思議な記憶のままです。ある日の夕方、私が大学から帰宅すると、母から祖父の弟さんの三周忌の法要をやるから、みんなで帰ってくるようにと田舎の祖母から電話があった事を聞きました。信じられないことですが、私は母にそのことを聞くまで祖父に弟が居たことを知りませんでした。父に聞いても、昔祖父と一緒に上京して、なにか事務所を開いていたが、些細なことから祖父と仲たがいして、また田舎に帰ってしまった。その後のことは田舎に言ってから話すというだけでした。私達三人はとにかく最終の新幹線で父の地元であり、その弟さんの生地でもある、ある県に向かいました。田舎につくと祖母が出迎えてくれました。祖母はまるで私の気をそらすように、「今日は珍しい日だよ、カミオロシの儀式があるよ、都会の子には面白いと思う。」と言いました。祖母によると、それはちょうど外国のハロウィンのようなもので、年に一度村に還ってくる死者の魂を村のある神社で、氏子の子供達が一晩中、社に籠って迎えるお祭りだと言うことでした。田舎といっても最近はさすがに電話もテレビもあります。いくらなんでも大時代的な風習だというのでその村でもずっと途絶えていたらしいのですが、実は村はまもなくダム開発工事のために水のそこに沈んでしまう。(ちょうどあのバブル時代のことでした。)のでもう最後だからと何十年ぶりに復興したということでした。わたしは面白そうだとも思いましたが、なにか薄気味悪い感じもしたので、祭りには行かず、祖母の家にいることにしました。その村は明治時代には養蚕で栄えた場所で、祖母の家の屋根裏にも蚕を飼った飼育箱や手紡ぎの機械などがありました。当時史学科に籍を置いていた私は、もう夢中になってそれらを見て回りました。法要もすみ、夜になりました。母は神社で例のお祭りの手伝いがあり、父も法要の後始末があるというので今夜は寺に泊まるということでした。私はそれを良いことに、東京から持っていった吉川弘文館のなんとかという歴史書をもって、屋根裏部屋に上がりこみました。ちょうど祖母も手伝いで留守だし、そこで一晩中読書しようと思ったのです。その時には、もうあの弟さんのことはすっかり忘れてしまっていました。そしていつのまにか私はその屋根裏部屋で寝入ってしまい、夜中近く(だったと思う)に目が覚めました。何か物音がしました。私は下の階に降りました。玄関をみると、お客さんのようです。誰かが戸を手でたたいていました。私が出ようとして歩いた瞬間、思い出しました。あの風景です…。一種のデジャヴというやつで、見ると本当に祖母の玄関は裸電球が下がっています。そして玄関の扉の良く見ると茶色です。そうこうしているとあの記憶と同じように一人の男が私の前にでてきました(この人は祖母の知り合いのおじいさんで、留守番だった)。その時、ずっと思い出せなかった、その風景の続きが思い出せました。その人が戸を開ける。すると、戸口には誰かが立っていて、何か手にしている。そしてその手にした物をおじいさんの襟元にむけて振り上げる。今ようやく続きがでてきましたが、私は何かその時、猛烈に胸騒ぎをかんじて、戸を開けさせる気になれませんでした。バカげた話ですが、私は自分の勝手な妄想(その男におじいさんがなにか命にかかわることをされる)というのにとらわれて、必死でおじいさんをひきとめました。おじいさんは訳がわからないという顔をして(当たり前ですが)私を見ています。二分ぐらいでしょうか、そうしているうちに、そのお客さんは去ってしまったのか、ノックの音は、しなくなってしまいました。翌日になって、寺から戻った父に、私はあらためて弟さんの死の理由について聴きました。それによると、弟さんは田舎に帰ってから、すっかり廃人のようになってしまい、仕事もせず、ずっと家に籠っていたそうです。そしてとうとうある日、精神に異常をきたして、大変な事件を起こしたということです。その事件とは、私も驚いたのですが、無差別殺人ということでした。村の家を回り、出てきた人に切りつけていったそうです。警察が弟さんの遺体をみつけたのは、その翌日(事件の日は夜で、ちょうどあのカミオロシがあった夜だった)村の川にかかる鉄橋から投身自殺していたそうです。当時まだ私は小学生であり、そういうことを話して聞かせるのはふさわしくないと判断した両親は私にはそのことを言わなかったのだそうです。その時私の頭の中では、四つのことがつながりました。死者の魂が還る、カミオロシの夜、村の家の玄関を片っ端から回った弟さんの事件のこと、何かをおじいさんに振り上げるあの風景にでてくる男のこと、そして昨日の夜の来客のこと。私は自分でもばかげているとは思いながら、もしかしたら、昨日のよる家にやってきた、あの異様に激しく戸口をたたいていたあの客は…。そこまで考えた時、私は父に、ひょっとして、その弟さんが事件の時につかったのは、なにかナタのように振り上げるものじゃないか?と聴きました。すると父は驚いて、「ヨキといってね、この辺の言葉で、東京でいうナタのことだよ。」と言いました。今でも、私がデジャヴでみたあの風景が何なのか、自分でも良くわかりません。でも考えすぎかもしれませんが、もし昨日あの留守番のおじいさんが戸をあけていたら、私はあの風景とおなじ物を目にしていたのか、そう考えるとなんだかひどく気味が悪いのです。今はあの村もダムのそこに沈んでしまい、弟さんのことも、あの風景のことも、なにひとつ調べることは出来ません。でも今だにこの話は、私の脳裏に焼きついて決して忘れることができずにいるのです…。埼玉の怖い話【電子書籍】[ 桜井伸也 ]楽天Kobo電子書籍ストア
2021/07/23
コメント(0)
![]()
Oさんがどこぞにお勤めしてた時の事…。その日もいつも通り仕事を終え、いつも通りに帰宅した。当時Oさんは親元で暮らしていた。普通の一軒家だったとの事。ところがおかしい。玄関に着いたのだが、何故か家には入りたくない。こんな事は初めてだった。「疲れているのね。」そう思って家に入った。家族と食事を済ませ、風呂にも入った。いつも通りだった。「もう寝る。」居間でくつろぐ皆にそう言い、自分の部屋のある二階へと向かおうとした。ここでまたおかしな感覚をおぼえる。上がりたくない、何故か分からないがそう思った。けど明日も早いし、家族とテレビを見る気も湧かない。疲れから来る感覚だと思いそのまま二階へと上がって行った。Oさんの部屋は二階突き当たりの左側。なにも変わったとこはない。が、部屋の前で再び嫌な感覚におそわれた。さすがにいらぬ事を考えてしまう。けど家族を呼ぶのも馬鹿らしいし、取り合ってくれないだろう。意を決してドアを開けた。窓もベッドもいつも通りだった。なんだか急に白けてしまい、服を片付けるとそのまま布団に潜ってしまった。疲れていたのだろう、すぐに眠くなって来た。どれ位寝ていただろう…。Oさんはフッと目を覚ましてしまった。まだ階下からはテレビの音が聞こえて来る。少し喉が乾いていたが、気にせず眠ろうとした。Oさんは、右向きの姿勢で丸くなって寝るクセがあった。その部屋からすると顔を窓の方に向けて寝ている事になる。気のせいか、どこからかギシ、ギシと音が聞こえる。何かが揺れて軋むような不思議な音。Oさんはなんだろうと思いながらも気が遠くなっていった。また目が覚めてしまった。ベッドランプを付けて時間を確かめてみた。「まだこんな時間…。」少し不機嫌になりながらランプを消した。ギシ、ギシ。何の音?そう思いながらまどろんで行く。こころなしかさっきより音が大きい気がした。再び目が覚めてしまった。完全にあの音のせいだ。「まったくなんなのよ。」こんなに何度も目が覚めるのはめずらしい事だった。ランプを付けて時計を見る。あれから二時間しか立っていない。明日も早い、少しでも寝ておきたい。そう考えてランプを消した。目をつぶる。あの音が聞こえる。なぜか妙に近くから聞こえる気がする。フッと恐怖感が湧いて来た。部屋の中?ドアに背を向ける格好で寝ていたOさんの後ろから音がする。ギシ、ギシ、ギシ。一定のリズムで聞こえてくる。ギシ、ギシ、ギシ。何故か寒気がして来た。Oさんは、自然と震えてしまう自分が恐くなってしまう。今までこういう経験はした事がなかった。ギシ、ギシ、ギシ。それを見透かすかの様にあの音は続く。ものすごく喉が乾いていた。「そうだ、下に行けばまだ母さんが起きてるかも。」もう一度ランプを付け時計を見てみる。夜更かし好きの母なら起きている時間だった。少し安心する事が出来た。ふと時計の文字盤に何かが映り込んでいるのに気づく。自分の背後で何かが揺れている。恐怖が体を突き抜ける。その時。「オイ…。」男の声。低い声。自分を呼んでいる。Oさんは勢いよく振り返った。天井から下がる電気の紐。そこに男が片手でぶら下がっていた。下半身が無かった。片手をメチャクチャに振り回していた。「ギャハハハハハハー。」突然もの凄い形相で笑い出した。Oさんは気を失ってしまった。気付くとその男は居なくなっており、それからは一度も見ていない…。【新品】最恐心霊スポット ゾゾゾが体験した禁断の恐怖 日本文芸社/編ドラマ 本と中古ゲームの販売買取
2021/07/20
コメント(0)
![]()
あるタクシー運転手が○○○(地名)を通りかかると3人の若い女の子達が手をあげて立っていた。「お客さん」だ、とすぐに車を寄せ、女の子達を乗せたそうです。どちらまで、と聞くと女の子の内の一人がお腹が痛いと言っているので、近くの病院まで連れっていって欲しいとの事。見ると、痛がっている女の子はかなり顔色が悪いく、苦しそうである。運転手は「それは大変だ」と、とりあえずここから近くにある県内でも有名なT病院に向かう事にした。病院に着くと、女の子達は「私はこの子(腹痛で苦しんでいる女の子)の側に付き添っていたいので、 すみませんが、病院の人を呼びに行ってもらいませんか?」と、運転手にお願いしたそうです。運転手は引き受け、タクシーを降りて病院の受け付けに向かいました。そこで看護婦さんに事情を話し、タクシーの中にいる子の様子を見てほしい事を伝えました。看護婦さんは承諾し、運転手さんを受け付けに残し駐車場へ。……しばらくして看護婦さんは青ざめた顔で戻ってきました。「あなたは何故こんな事をするのですか!」看護婦さんは言いました。運転手さんにはその言葉の意味が分かりません。「何故こんな事をするのですか!」再び看護婦さんは言いました。「どうしてあなたは車に死体を乗せているのですか!!」看護婦さんが言うには2、3日前この付近でドライブ中の女子大生が乗った車が事故を起こし、この病院に運び込まれたのだけれど、全員亡くなってしまったそうです。そしてその遺体は今霊安室に置かれているのだそうです。が、タクシーの運転手さんが車に乗せているのは紛れもなくその子達の遺体…。「あなたはうちの病院から死体を運んでどうするつもりですか!」看護婦さんに問いただされても、運転手が乗せた時は彼女達は生きているようにしか見えなかったそうです。ちなみに事故があった場所は運転手が女の子を拾った場所であるのは言う間でもありません。……一体、彼女達は何がしたかったのでしょうか?【7月全品P10★要エントリー】【中古】DVD▼怪談(3枚セット)病院怪談、職場怪談、学校怪談▽レンタル落ち 全3巻 ホラー遊ING 時津店
2021/07/20
コメント(0)
![]()
アメリカに留学していた時、聞いた噂話です。舞台の説明を少しだけすると、留学していた町はアメリカ北部の田舎町で、人口は約五千人、町にある娯楽施設といえば小さな映画館くらいで、隣町までは車で一時間弱、その間は何もないプレーリーが広がっているだけ。かなり大規模な火力発電所が町外れにあって、町の七十パーセントの雇用を満たしている、とまぁこんなカンジかな。で、噂話には幾つかパターンかあるんだけど、どの場合も主要な登場人物は三人、小さな男の子二人と、主人公の高校生。この高校生が語る一人称形式で話させてもらいます。ちょうど一週間前の土曜日のこと。親父が勤めている会社のバーベキューパーティがあって、あまり行きたくなかったんだけど、この町に住んでる以上、まぁ仕方なくってカンジで両親と一緒に行くことにしたんだ。会場になったのは学校のすぐ南にある公園で、正午をちょっと回ったころに僕たち家族が着くと、公園中にバーベキューソースの甘ったるい香りが充満していて、寝坊して朝ご飯を食べてなかった僕は、気乗りしてなかったことなんて忘れて、一番近くのコンロに駆け寄って、紙製の皿を受け取るとすぐに焼きあがったリブを手にとって食べ始めた。親父は真っ白なテーブルの上に置かれたシックス・パックのバドワイザーを一缶引き抜いて、それを飲みながら、職場の同僚となにやらセスナの免許云々って話をはじめていた。母親はというと、家から持ってきた手作りのクッキーをパラソルつきにテーブルの上に置いて、他の主婦たちに混じりながら、肉を焼いたり飲み物をクーラーボックスから取り出したり、と世話を焼くほうに回っていた。満足するまで食べ終えた僕は、ちょろちょろそこらへんを歩き回ったんだけど、信じられないことに友達は誰一人いなくて、それどころか自分と同じ年頃のやつもいない。親父はまだ仲間と夢中になって話をしているし、母親も忙しそうにしている、なんだか急につまらなくなった僕は、誰も見ていないのを確認してからこっそりとビールを一缶だけ抜き取って、人だかりから少し離れたところで、芝生に腰を下ろしてそれを飲み始めることにした。飲みなれないもんだから、ちびちびとゆっくり時間をかけて飲んでいく。どれくらいの時間がたったのか、気づくとビールは全部飲み終えて、いいカンジに酔いが回っていた。人だかりから聞こえてくる喧騒もなんだかものすごく遠くからのように感じる。そんな雰囲気の中、ぼーっと空を見上げながらかすかに吹く風を身体に感じていると、いきなりトントンと僕の膝を誰かが叩いて「ねぇ、ねぇ。」と声をかけてきた。声のほうに顔を向けると、小学校低学年くらいの男の子が僕のすぐ傍らに立っていた。髪を短く刈り上げて、利発そうなそれでいてどこか無邪気な笑みを浮かべている。「なんだい?」僕が尋ねると、男の子はすっと手を伸ばして「あの子にねぇ……。」と言って、そこでいったん言葉を切った。日の光を受けて金色に光る産毛の生えた腕の先にはもうひとり、同じくらいの年齢の男の子が立っていた。その子は大人たちと少し離れたところにいて、俯いたまま繰り返し芝生を蹴っている。「あの子がどうしたの?」「あの子にねぇ、君のお父さんは100メートル何秒で走れるのって、訊いてきて。」少し照れたようなカンジで、でもなんだか嬉しそうに、刈り上げの男の子は言った。「え?」「だから、100メートルを何秒で走れるのって?」男の子は相変わらずの笑みを浮かべている。僕はなんだかよくわかんなかったけど、男の子の笑顔からして、きっとあの俯いている男の子のお父さんは有名な陸上選手かなにかなのかなんて思ったんだ。でも良く考えたら、こんな田舎町にそんな選手はいるわけないんだよね。ただその時は酔っぱらってもいたし、刈り上げの男の子の笑顔があんまりにも爽やかだったから、深く考えないまま「いいよ、わかった。訊いてきてあげるよ。」って返事をしながら芝生から立ち上がって、俯いている男の子ところまで歩いていったんだ。少しふらつきながら近づいていくと、なんだかちょっと嫌な予感が頭をかすめた。よくわからないけど嫌なカンジって言うのかなぁ、不思議なことに人だかりに近づいているのに、相変わらず喧騒は遠くから聞こえるみたいで、それでもあまり気にしないで、男の子のすぐ近くまでやってきた。僕がすぐ隣にいるのに男の子は黙って俯いたまま、さっきまでと同じように芝生を蹴り続けている。僕は振り返って、刈り上げの男の子のほうを見ると、嬉しそうな笑顔でうんうんと頷いていた。僕も笑顔を返してから向き直って「ねぇ、君のお父さん、100メートル何秒で走れるの?」出来るだけの優しい声で、俯く男の子に尋ねた。瞬間、すべての音が消えたように感じた。遠くから聞こえるような喧騒も、緩やかな風にそよぐ葉が擦れ合う音も、何もかも消えたように感じられた。男の子はゆっくりと顔を上げながらこう答えたんだ。「僕のお父さんは戦争で両足を失ったんだ…。」埼玉の怖い話【電子書籍】[ 桜井伸也 ]楽天Kobo電子書籍ストア
2021/07/16
コメント(0)
![]()
私が小学生の頃住んでいた家の話をしたいと思います。場所は、町田の成瀬と言う場所です。私は現在32歳になりますが、忘れられない話なのです…。その家には、父親の転勤の関係で引っ越すことになりました。私の気のせいだったのかもしれませんが、ある道を境に、なにか急に嫌な気分になったのが印象的でした…。その家は、急な坂道を上りきったところにあり、四件の新規分譲住宅だったのですが、そのうちの二件から、私は何かに見られている?という感覚あったのです。雨戸も閉まっていて、もちろん中には人などいません…。私は、両親にそのことを話し、線路側(横浜線)の二件だけはやめてほしい…。と言うことを伝えました。しかし、両親が選んだのは私が嫌がっていたうちの一件だったのです。その家に入って感じたことは、表現が難しいのですが、空気が黒いのです。入った瞬間に不快な気分にさせるというか、拒否されているような感じです。本当に、表現が難しくて文章では書き表せないのですが…。両親は、私の制止も聞かずに結局その家に入ることを決めてしまいました。当時、両親は共働きで、私は学校から帰っても両親が帰ってくるまで外で遊び、誰もいないときは極力家には居ないようにしていました。最初におかしなことが起こったのは、入居して初めての日曜日のことでした。お昼時だったので、昼食を食べながら家族全員でテレビを見ていたときのこと。庭に「ドサッ」っと何かが落ちてきました。私が見に行くと、そこには私の鞄が落ちていました。机においてあるはずの鞄がなぜ?疑問に思い、二階に行ってみますが、家族は全員一階にいます。不思議なことに、窓も閉まっていました。おかしなことはさらに続きました…。夜中二階で寝ていると、一階から上ってくる足音が聞こえます。タンタンタンっと、早足で登ってきます。その足音は部屋の前で止まると、また一階から登ってきます。子供だった私は、怖くて扉を開ける勇気はありませんでした。何度となく、それが起こったある晩、私は両親にたたき起こされました。「どうしたの?」と聞くと、両親はこう言いました。「あんたたちの部屋に誰か入ってこなかった?」「なぜ?」と聞くと、「屋根を歩き回る音がする」と言っていました。窓を開けて外を見ると、隣の旦那さんも電気をつけて外を見ています。時間は夜中の三時頃だったと思います。隣の旦那さんも、誰かが屋根を走っていると言っていました。その家は、線路側の二件のうちの一件です。その晩は、とりあえず眠ることにしたのですが、翌日私と両親は、疑いようのないものを見つけてしまうのです。翌日私たちが見つけたものは、無数の足跡でした…。裸足の足跡が無数にあったのです。その何日か後には、雨樋を登るがしました。懐中電灯でそこを照らすと、やはり泥の足跡が付いています。その時は、さすがに両親もびびったらしく、警察を呼んでしまいました。当然、警察はなにもしてくれません。パトロールをしますのみだったです。そこに住みだして一月くらいだったと思います。父親に異変が起こりはじめました。顔つきが変わって、まるで別人のようになり、母親に暴力を振るいだしたのです。そのときの父親の顔は、今思い出してもゾッとします。獣みたいな顔をしていました…。その後、家の家庭は離散状態になってしまいました。二年後、再びうちの家族は別の場所で暮らしはじめましたが、父親は以前の父親に戻っていました。その場所にいたのは何なのか、未だにわからないです。家は新築でしたし、そこで何かあった話も聞きませんでしたし……ただ、家の前にある坂道では、原因不明の事故が多発していました。近所で焼身自殺された方や、踏切での飛び込み自殺された方もいました。それならば、近所のみなさんがおかしくなりますよね?実は、先週この家を二十年ぶりに見に行きました。当時とは見違えるように開発が進み、町並みも全然変わっていました。当時よく行っていた釣り堀もなくなって、遊んでいた空き地もなくなって……でも、その家はまだ残っていました。四件あったうちの二件は立て替えられていましたが、問題の家はまだ残っていました。自殺者のでた踏切も、そこだけ時代が止まっているかのように残っていました。周りは新築の家ばかりなのに…。茨城の怖い話 [ 寺井広樹 ]楽天ブックス
2021/07/16
コメント(0)
![]()
母と娘が旅行に行った。娘はもうすぐ嫁ぐ身、最後の母子水入らず。ありきたりの温泉宿で特徴は海に面した…それだけ。部屋に通されるとやる事がない。駅から続く温泉街の土産物屋はだいたい覗いて来たし、夕食までにはまだ時間があった。そこで二人はお風呂に行く事にした。「この先の廊下を行くとあります。今でしたら丁度夕日が綺麗ですよ。」女中さんはそう言って忙しそうに戻って行った。言われた通りに進むと一本の長い廊下に出た。左右にはバーや土産物屋が並んでいた。そこを通り過ぎて行くと、廊下は右に曲がっていた。その正面には『男湯』『女湯』の暖簾が。中から音は聞こえない。ふたりで満喫出来そうだ。支度を済ませ浴場に入ってみると、案の定誰もいない。「うわー、素敵ねぇ。」娘は感嘆の声を挙げた。正面は全面開口の窓、窓に沿って長方形の湯船。その窓の外には夕日に光る一面の海。二人は早速湯船に入った。娘は湯船の右奥が仕切られているのに気付いた。1メートル四方程の小さなもの。手を入れてみると、飛び上がるほどの熱い湯だった。「きっと足し湯ようなのね。」母の言葉で娘は途端に興味を失った。風呂は全く素晴らしいモノだった。湯加減、見晴らし、なにより二人きりの解放感。窓と浴槽の境目にはちょうど肘を掛けるくらいの幅があった。母は右に、娘は左に、二人並んでたわいもない話をしていた。ゆっくりと優しい時間が過ぎて行く。その時、母は突然悪寒を感じた。自分の右の方から冷たいモノが流れて来るのを感じたのだ。普通ではない、なぜかそう直感した。あの熱い湯船の方から冷たい水が流れてくる等ありえない。それに視線の端に何かがチラついている気がしてならない。急に恐怖感が涌いて来た。それとなく娘の方を見てみる…。母は血の気が引く思いがした。娘の表情。これまでに見た事のない表情。しかも視線は自分の隣を見ている。口はなにかを言おうとパクパク動いてるが、声は出ない様子。母は意を決して振り返って見た。確かに誰もいなかったはず。また、後から誰も入って来てはいないはず…。が、自分の右隣には見知らぬ女がいた。しかも自分達と同じ姿勢で肘をついて外を見ている。長い髪が邪魔して表情まではわからない。しかしなにか鼻歌のようなものを呟きながら外を見ている。「おか、あさん、その人……。」娘はようやく声を絞り出した。「ダメ!」母は自分にも言い聞かすように声を挙げた。母の声に娘はハッとして口を押さえた。そう、別の客かも知れない。そうだとしたら、あんな事を言うのはとても失礼な事だ。けど、誰かが入って来たなら気付くはず。ましてや自分達のすぐ近くに来たなら尚更だ。やっぱりおかしい…。そう思って母の方を見ると、さっきの女はいなくなっていた。しかし母に視線を合わすと、今度は洗い場の方を指指している。そこには。出入口に一番近い所で勢いよく水をかぶるあの女。何杯も、何杯も、何杯も、水をかぶっている。娘は鳥肌が立った。正に鬼気迫る光景だった。母の顔色も真っ青になっている。「もう出ようよ。」小さな声で母に呟いた。「けどもしあれなら、失礼になるんじゃ…。」母も気が動転しているようだった。「それに…。」母が続ける。「私、あの人の後ろ恐くて通れない」そう言う母は恐怖からなのか、少し笑みを浮かべていた。母のその一言で娘は気を失いそうになった。自分も同じ、恐くて通れない!「じゃ、どうするの、助け呼ぶ?」「だから普通のお客さんだったら…。」そう答える母にもわかっていた、あの女は異常だ。第一あれだけ勢い良く水をかぶってるのに、水の音が聞こえてこない。「こわいよ、どーするの、ねぇお母さん…。」娘は半泣きになっていた。「とりあえずここで知らんぷりしときましょ。」母はそう言いまた外を見た。私が動揺してたんじゃ…自分に言い聞かせながら。不思議だ、さっきは水の音なんて何一つ聞こえやしなかったのに、背後からはザバーッザバーッと聞こえてくる。娘は気付いてるのだろうか?問うてみるのも恐ろしく、身を強ばらせるばかり。その時、突然水をかぶる音が止んだ。娘にも聞こえていたようだ、止んだ瞬間に顔をこちらに向けて自分を呼んでいる。娘は泣いていた。けどお互いに顔を見合わせるばかりで、振り返る勇気がない。ただただ出て行く事を望むばかり。そのまましばらく時間が過ぎた。「出て行ったみたい。」母は娘の方に視線をうつした。娘は静かに下を向いていた。ただ、たまにしゃくりかげるのが聞こえる。「ほら、もう大丈夫だから、ね、もう出よう。」母の優しい声に諭され、娘はゆっくり顔を上げた。よかった、心の底からそう思い母の方を見た。母の後ろ。熱い湯の入った小さな湯船。そこにいた。髪の長いあの女。熱くて入れるはずなんかない湯船の中に。湯船一杯に自分の髪を浮かべて。顔を鼻から上だけ出して。娘を見て、ただじーっと見つめて。そしてニヤリと笑った。「ギャー!」娘は絶叫して母にすがりついた。母は娘が何を見てしまったのか知りたくなかった。寄り添う娘の肌は冷えきってしまっている。「出よう、おかしいもの。歩けるでしょ。」そう言いながら娘を立たせた。早く、早く。もどかしくなる。水の中がこんなに歩き辛いなんて。それでもなんとか湯船をまたいで洗い場に出た。娘は顔を覆ったままだから足元もおぼつかない。出てしまえばもう大丈夫、突然安心感が涌いて来た。母は最後に湯船を返り見てしまった。そこには、あの女が立っていた…。長い髪から水をポタポタ垂らしていた。下を向いたまま立っていた。窓一杯のとこに立っていた。ここで母はまた背筋を寒くする。立てるはずなんてない。窓と湯船の境には、肘をつくのがようやくのスペースしか無いのだから。浮いてる?そう言えば女の体は微かに揺れている気がする。湯煙でよくわからない。母も叫び声を挙げてしまった。二人は駆け出した。体なんか拭いてられない。急いで浴衣を身に付けると、自分の持ち物もそのままに廊下に飛び出し一番手前にあった寿司バーに駆け込んだ。「なんかいる!なんかいるよ、お風呂に!」娘は大声で板前さんに叫んだ。最初は怪訝そうな顔で二人の話を聞いていた板前さんも、次第に顔が青冷めていった。「その話、本当なんですよね。」「こんな嘘付いたとこでどうにもなんないでしょ!」娘はバカにされた様な気がして思わず怒鳴りつけてしまった。それに母も続けた。「私も確かに見てしまいました。本当です。」母のその一言を聞いた板前はどこかに電話を掛けた。しばらくするとここの女将さんらしき女性がやって来た。すこし落ち着きを取り戻した母子は、なにか嫌な事があったのだな、と直感した。女将さんは軽く挨拶をするとゆっくり話しはじめた。5年程前、一人の女がこの旅館にやって来た。髪の長い女だった。なんでもここで働きたいという。女将は深刻な人手不足からか、すぐに承諾した。しかし女には一つだけ難点があった。左目から頬にかけてひどい痣があったのだ。失礼だが接客はして貰えない、それでも良い?女将は聞く。構いません、女はそう答えてこの旅館の従業員となった。女はよく働いた。それに顔の印象からは想像出来ない明るい性格であった。ある時、女将は女に痣の事を聞いてみた。嫌がるかと思ったが、女はハキハキと教えてくれた。ここに来る前に交際していた男が大酒飲みだった事。その男が悪い仲間と付き合っていた事。ひどい暴力を振るわれていた事。その時に付けられた痣なんです、女は明るく答えてくれた。そんな生活が嫌になって逃げて来たんです。そう言う女の顔は痣さえなければかなりの美人だったらしい。それからしばらくして。この旅館に三人のお供を引き連れた男がやって来た。そしてある従業員に写真を突き付けた。「こいつを探している。」あの女だった。もちろん「知らない。」と答えて追い返した。しかし小さな温泉街、きっとわかってしまうに違いない。そう考えた女将は方々に手を尽くして女を守った。しかし、女は恐怖で精神が参ってしまった。あんなに明るかったのにほとんど口を聞こうとしない。女将は心配したが、女は大丈夫と言うばかり。ある日、定時になっても女が出勤して来ない。電話にも出ないし、部屋にもいない。結局どうにもならないので無断欠勤という事にしてしまった。ところが、「大変、女将さん大変よ!」何事か、従業員に連れられて向かったとこは風呂場だった。そこに彼女はいた。窓の外、向かって右に立つ大きな松の枝に首を吊っていた。急いで降ろしてやったがすでに死んでいた。悲しい事に、おそらく女は死ぬ前に髪を洗っていたようだ。自慢のタネだったのだろう。まだシャンプーの匂いが漂っていた。不吉だという事でその松は切り倒された。髪の巻き付いた長いロープと一緒に寺で燃やして貰った。「…それで彼女がぶら下がっていた場所というのが、お客さんが、 その『何か』をご覧になった場所だったんです…。」女将さんはそう言いながら母の目をみつめていた。以上、知り合いに聞いた、私が一番恐い話です。群馬の怖い話ー赤城山に百足が蠢くー【電子書籍】[ 志月かなで ]楽天Kobo電子書籍ストア
2021/07/14
コメント(0)
![]()
私の祖母の母のお兄さんの話になります。代々霊感が強い家系らしく(私の祖母の代から無くなりましたが)祖母の母方の兄弟はほとんど見えていたそうで、電車の中はもちろん歩いていてもその辺の普通の人みたいに見えていたそうです。そして、今回の話はもう無くなった祖母の母のお兄さんの話です。その亡くなった時と場所が面白い所なんですよね、どこかで聞いたような話だと思います。実際、私も祖母にこの話を聞いて、あれ?どこかで聞いたような…。という気分になりました。前置きはさておき…。彼は若い頃から霊感が強く、逆に霊に対して喧嘩をふっかけるような人だったらしく、別にいつどこで何がきても全然怖がらない人でした。そして江戸っ子にありきな大のお祭り好きでもありました。そしてある日、彼が待ちわびたお祭り(街を上げての夏祭り)の当日。彼自身はこの日がお祭りだと信じて疑わなかったのですが、実際のところは1日早く、夏祭り自体は次の日だったのですが、彼は気付かず、街の高台にある神社へと向かいました。昔の話なので、もちろん街灯なんてものも存在していなく、彼は山道を一人あがっていきました。そして神社の入り口にさしあたるかかりのところに、知らないおじいさん(神社の人でもない)が立っていました。そのおじいさんは彼に「今日じゃないよ、祭りは明日だよ。」と教えてくれました。しかし、一度こうと決めたら変えない彼は「いんや、今日だ。」といって何度もとめるおじいさんの静止を聞かず、そのまま神社へと続く山道を登っていきました。しかし、別に普段から通いなれてる道、のはずが…。一向に神社に着こうとはしません。 それどころか所々何かおかしい、普通じゃない気がしたそうです。そしてしばらくすると…、なぜか墓地にあたったそうです。「あれ?こんな所に墓地なんてあったっけなぁ…。」と思いながらも、彼は祭りは今日だと信じて疑わなかったので、別に通り抜け、さらに続く山道を一人歩いていました。その次にあったのは大きな岩、道をふさぐかのごとく、そして何かを暗示しているかのごとく道をふさいでいました。しかし、彼はそんな事気にもとめず、それを乗り越えて、とうとう神社につきました。そしてそこにいたのは…あのおじいさんでした…。あれ?道は一本なのに、それもあんな大きな岩まであったのに…、どうしてだろう?と疑問を隠せなかった所におじいさんは、「ほれ、今日じゃなかっただろ?」確かに今日ではなかったのです。しかし、彼はそれ以上におじいさんを不思議がっていました。が、確かに今日ではない。そして何か納得はいかないものの帰るしかないので、また三道をおりていきました。おじいさんの事をずっと考えながらおりていくと、山道の終わりの場所まで着きました。しかし、あれ? あの大きな岩は? いや墓地はどこにいった?のぼるのとくだるのとでだいぶ時間が違うぞ…と思いつつ、キツネにでもつままれたのだろう、と思い普通に帰りました。何一つとして障害はなかったし、あのおじいさんが誰だったのかも分からないまま、家路へと向かいました。一年後~あの出来事のことはすっかり忘れ、海外へと旅にでる支度をしてました。そして、明日へとせまった前日にこれはおこりました。彼はその夜、厠(トイレ)にいこうと草履を履き、外にでました、しかしそこで滑って転んで頭を強打してしまったのです。それを見つけた家族はすぐに彼をみにいったのですが、彼の顔が恐怖にひきつっていたのは今でも忘れられないそうです。そして彼は次の日に亡くなりました…。しかし、前日は前年の祭りのあった日とかぶり、(同じ位の時刻)そして彼の乗る船の出る時間ちょうどに彼は亡くなったそうです。こんな事ってあるんでしょうか? 彼は厠で何かを視たのでしょうか?それは誰にも分かりません…。栃木の怖い話【電子書籍】[ 由乃夢朗 ]楽天Kobo電子書籍ストア
2021/07/14
コメント(0)
![]()
高校1年の時、関東にある某高原に移動教室に行った。俺たちの泊まったホテルは、山の中腹に建つ結構近代的なホテルだった。消灯前、クラスの連中は部屋や廊下ではしゃぎ回っていたが、俺と、当時付き合っていたK美、親友のS、そしてSの彼女のT子は、K美の班の部屋で、その世代特有のくだらない話をして楽しんでいた。その内、SとT子は疲れが出たのか眠ってしまったため、仕方なく俺とK美は、以前一緒に見た映画の話をしていた。すると突然、K美が驚いた様子で手を口に当て、窓のほうを指差すではないか。「どうしたの?」と聞きながら窓のほうを振り向くと、カーテンの閉まっている窓に、外の街灯に照らされた、肩まで髪を伸ばした女の横向きのシルエットがスーッと、右から左に移動していくのが見えた。ここは2階だ、ベランダは無い、窓の下は山の斜面なので2階といってもかなりの高さだ。「きゃーっ!!!」K美が叫ぶのと同時に俺たちは、転がるようにして部屋を出た。「どうした、どうした!」廊下にいたクラスメイトが集まってくる。「いま、窓に女の人の影が…。」泣きながらK美が言うと、「本当か?」とみんな次々に部屋に入っていく。部屋ではまだSとT子が寝ていた。「おい!起きろよ!」誰かが言うと、「なんだよ、うるせーなぁ」とSが、目をこすりながら起き上がる。「今、そこの窓になあ…。」俺が説明すると。「そんなわけねーだろ。どごだよ?」と不機嫌そうにSが言う。「そこだよ、そこ!…。」すると全員が注目する窓の、カーテンとカーテンレールの隙間から、手のひらほどもある巨大な目が…、ジーッと俺たちを見つめていた…。十三番目の人格ISOLA (角川ホラー文庫) [ 貴志 祐介 ]楽天ブックス
2021/07/14
コメント(0)
![]()
私の知人から聞いた話です。知人の叔母さんはいわゆる霊感の強い人で、他人の霊的な相談に乗ったりしており、遠方から手紙で相談を持ちかけられるような人でした。そんな叔母さんのもとに昔届いた手紙の内容として知人が語ってくれた話です。手紙の主は女学生です。ある日彼女が学校から帰り、自宅のあたりまで来た時のことです。誰かが彼女の自宅に入っていくのが見えました。弟か外出していた母が帰ってきたのだな、と彼女は思ったのですが、家に着くと玄関の鍵は閉まっていました。しばらくして帰ってきた弟が、さっき一度帰ってきたかと尋ねましたが、知らないという答えでした。彼女は不思議に思ったものの、見間違いだったのだろうと思うことにしました。しかし、それから彼女は家の中でたびたび妙なものを見ることになったのです…。夕飯時のことです。彼女が居間にいて、ふと台所を見ると、炊事をしている母親の後姿が見えたのですが、何と母親が二人いるのです。彼女が驚いていると、そのうちの片方がくるりとこちらを振り返りました。それは母親ではなく、顔に目鼻がなく、口だけのものが笑っているのでした。また別の日、彼女が風呂に入り洗髪をした時のことです。風呂場には彼女一人だけのはずなのに、湯船のなかでぽちゃんと水のはねる音がしました。顔を上げて湯船をのぞき込むと、水面にあの顔が映っていたそうです。またある日のこと。彼女の母親は自宅で洋裁教室を開いており、足踏み式のミシンが置いてある部屋がありました。夜遅くその部屋からミシンを踏む音が聞こえてきたので、まだ生徒さんが残ってるのかな、随分遅いな、と思って彼女は部屋を覗き込みました。すると一台のミシンに女性が向かっているのが見えました。ただその様子は普通ではなく、首と腕をだらりと下に垂らしたまま、足だけめちゃくちゃな勢いでミシンを踏んでいるのです。しばらく様子をみているとその女性がくるりと振り向きました。またあいつでした。今度はそれはすっくと立ち上がったかと思うと、Aさんに向かって走り出してきたのです。彼女は急いで自分の部屋に逃げ込んだそうです。私が聞いた手紙の内容はここまでです。それを見てしまうのは家族の中でも彼女だけだそうで、助けてほしい、という内容だったということです。ZD30023【中古】【DVD】心霊SFXホラービハインドハッピービデオ
2021/07/09
コメント(0)
![]()
僕には、昔からの女友達がいます。今でも、年に1~2回会っては、その子とは彼氏の話とかする仲です。数年間付き合っていた彼氏と別れた後、1年ぐらいしてよりが戻ってすぐに、また別れたいきさつについて、先日彼女に聞いたときの話です。「1回目に別れた頃、一人で夜泣いてるでしょ。そうすると、 彼の横に新しい女が寝ているような気がして、私結構狂ってたかも。」彼女は付き合っていた頃、よく彼の家へ泊まりに行っていたので、目を閉じると彼のベッドに彼と新しい女が眠っている姿が浮かんだそうです。「毎日毎日、そんな光景が目に浮かんで、だんだんその女が憎くなって… 夢の中で、私だんだん、彼の横で眠っている女に近づいていってたのよね。」夢まで見るようになった彼女は、当時精神的におかしくなってしまったのでしょう。僕が「その女は、どんな顔していたの?」と聞くと、「分かんない。でも、毎晩毎晩、夢の中で、彼の横で寝ている女の方へ近づいて行って、 ついに、首を絞めてその女がぐったりする夢を見て、自分が怖くなった…。」やがて、そんな夢も見なくなり、ふとしたきっかけで彼と彼女は復活したようです。僕が「やっぱり、復縁は難しいっていうけど、それがまた別れた理由だったわけ?」と聞くと、「それもあるけど、違うの。彼と一緒に寝ていると、毎晩真夜中に彼の部屋の中に女がいるの。 だんだん近づいてくるの。彼は起きてくれないし、私は体が動かないし、幽霊かと思ったど、 違うの。以前の私なの。狂ってたときの…。」彼女は、自分に首を絞めて殺される前に、復縁した彼氏と別れたそうです…。閲覧禁止4 -TABOO映像- 中古 DVD レンタルアップなつかし音楽館
2021/07/09
コメント(0)
![]()
私の母のお話ですが…。5年程前、父の会社の取引相手の会社で母が働いていました。そこの社長は時々ものすごく気が荒くなり、「その書類に目を通してくださいね。」と言うだけでも激怒し、回りに当り散らして物を投げたりする事もありました。ある時、母が「今日も社長の機嫌が悪かったな。」と思いながら帰るとその日は満月でした。翌月もその翌月も満月になると機嫌が悪くなる事に気が付きました。そのうち、明日は満月だから会社行きたくないな。と思うようになったようです。特に、病気でもなんでもないその社長は事故でもなく突然なくなりました。原因は心臓麻痺か何かの突然死でした。過労だったのかもしれません。で、その社長は死ぬ前日「俺、明日死ぬから。」と奥さんに話したそうです。奥さんは「またなんて事を…。」と思いつつ「冗談はやめてちょうだい。」という感じでその場ではそれ以上話をしませんでした。数時間後、奥さんが気になって「何で明日死ぬなんて言うの?」と聞くと「は?俺そんな事言ってねぇよ。」とまったく何の話だか分からないといった様子だったそうです。でも、遺言のようなものをその日に書いていたそうです。その後、母は社長の夢を見ました。社長は寝ている母の元へ来て話し掛けます。「なんで会社に俺の席がないんだ?」とかそんな感じの事です。母は、「社長はもう死んでしまったからよ。」と言うと「俺は死んでない。俺は死んでない。」とその社長は言うそうです。ある日、会社の人たちと雑談している時に社長の話になったそうです。母はその夢に出てくる社長の話をすると他の人や、社長の奥さんも同じ夢を見たそうです。「俺は死んでない。俺は死んでない。」と言うそうです。私はその話を聞いてぞっとしました。今でもたまにその社長が夢に出てきて「俺は死んでない。俺は死んでない。」と言うそうです。ちなみに亡くなった日は満月だったそうです…。【バーゲンセール】【中古】DVD▼満月の赤ずきん 戦慄の狼少女【字幕】▽レンタル落ち【ホラー】中古DVDと雑貨のキング屋
2021/07/09
コメント(0)
![]()
仲間が免許を取ったと言うことで、地元だと結構有名な心霊スポットの旧・弥彦山気象観測所に行ってみることにした。先輩の話によると、施設自体は2階のそこそこ大きな建物で、1階の一部が土砂崩れかなんかで埋まっており、外装は白なのに内部は真っ黒になっていて、2階の一番奥のフロアの天井に何かの器具をぶら下げるような大きなフックがあるらしい。このフックの話は俺が言うまでもなく地元だと有名だけど首吊りに何度も使用されているらしい。俺が一度だけ新聞で見たのは、確か女の人がここで自殺(首吊り?)をしたという新聞記事を見た記憶がある。その施設の近くに観測用に使われていた大きな鉄塔が有る。鉄塔の直ぐ下は5.60メートルはある崖でここから飛び降りると、下の山の森で死体なんてほぼ上がってこないのは有名な話らしい。まぁ、前置きはそんなところで実際、こういう話しが本当なのか仲間4人と行ってみた。場所は先輩から聞いているし、問題はなかった。が、行った早々、トラブル発生。旧・気象観測所は山の奥に有る施設なので、どうしても弥彦山の山道を通らなくてはならないのだが、この道は冬の間は封鎖されていたのである。ご丁寧に、工事現場に置いてあるような進入禁止のバリケードも置いてあった。仕方がないので、俺達はそのバリケードをずらして車1台が通れるくらいの幅を開けて無理矢理進んでいった。バリケード付近までは民家も若干はあり、明かりがあって心強いことだったが、バリケード以後は明かりは全くの0で車のライトを消したら、真っ暗な状態となる。おまけに両脇には木が密集していて、本当の山道に入ってきたことが分かる。進むにつれ明かりは車のライトのみの状況は変わらず、木の量だけはどんどん増えていった。殆ど両脇が木。そして、山道と言うこともあってか結構、急カーブとかが激しくて運転している仲間は初めてのドライブで随分ビビっていた様に思えた。この状態で進みながらしばらく立つと、道が分岐している所に出た。ここが、目印でこの辺りに旧・気象観測所の施設は有るらしい…。路肩に車を止め下り、懐中電灯を辺りに向けるとそいつあった。ちょっとした山を登らなくてはならない。また、この施設の左側に例の鉄塔が建っている…。まぁ、状況説明はこの辺にしておいて、とりあえず俺達はこの「ちょっとした山」を登り始めた。木々が進行方向に生えているので、小さい木は倒したり、大きい木は避けて登っていった。すると、仲間の一人が「あぶねー!!」と大きい声で叫んだ。俺は、突然の声に驚いたが、よく足下を見てみると…、とりあえず、下は崖でした。木が本当にいっぱい生えていて全く先が見えないのでマジでビビった。と言うか、この施設は、山の切り崩しの上にあるようで、周りは全部崖です。土砂崩れでも有ったのか?こんな状況を繰り返しながら、何とか登り切った。目の前には、例の施設がある。施設は、ツタ(?)が窓から壁からグルグル覆っていてさながらバイオハザードの館みたいな強烈なイメージがあり、土砂崩れの影響か、土が2階まで達していて、玄関と思われる物だけが1階部分として姿を見せていた。まぁ、2階からも入れるようだけど、やっぱり1階から進みたいとみんなで決めてツタが絡まっている玄関のガラスがないドアを開けて入った。入って早々、凄い嫌な感じがした。それに変な臭いがする。…と思ったら、入って早々にぼっとん便所があった。これですな、臭いの正体は…。トイレは男子用の便器が4つ、大便用のトイレが2つあり、かなりの荒れ具合だった。トイレの隣は結構大きなフロア(20畳くらいか?)があり全く何もなかった。唯一、フロアにはドアが有ったが、土砂崩れの影響かドアが全く開かないので無視。また、床がこれも土砂崩れの影響なのか、盛り上がっていたり陥没していたりして、とても真っ直ぐは進めない。続いて玄関まで戻り、2階へ上がる階段を登った。折り返しの階段となっており、登り切ると宿直室と思われる2段ベットが1つほど置いてあった。他の部屋はコンクリートむき出しだったのに、この部屋だけは床が木だった。更に前に進む。が、この2階は1階よりも床の状態が悪く、とても真っ直ぐは進めない。床の状態が平らなコンクリートを選んで、進む事になる。大きなフロアを通過中、先ほどの臭いが段々酷くなってきた…。つーか、なんだこの臭い…。あまりの臭いの強烈さに頭痛と吐き気がしてくる…。便所の臭いじゃなかったのか?もう、今までに体験したことのない「臭い」と言うより「悪臭」に鼻がどうにかなりそうだ…。そして、いよいよフックが天井にあって、首吊り自殺が頻繁にあるとか有名の部屋へ…。人死んでいた…。ブラブラしている下には何か変なのがあるし…。足から、汁みたいなのが滴っていた…。髪の毛長いって事は、女の人?顔見たいけど、垂れ下がっててサッパリ分かりません。人間て、こんなにクビ長いっけか?懐中電灯持ってる自分もそろそろ手、震えているし。そろそろ、引き上げ時か?…等と、冷静ではいられず、大声で叫びながら本気で逃げた。崖とか気にせず、ほんとは鉄塔の方も見たかったけど、そんな余裕無しでした。本気で逃げるともうみんな、車の中でガタガタ震えていた。今まで、本物死体なんて見たこと無かったから、多分俺は本気で震えていたと思う。急いで、車を飛ばしてそこらの警察に行きたかったけど、地理感覚がないので、地元まで帰って、地元の警察に事情を説明した。なんか、色々聞かれて、バリケードの事とかコッテリ怒られた。結局帰宅したのは、午前4時半頃。家について、シャワーを浴びたが、どうもあの臭いが鼻から取れなくて、何度も自分の体を洗った。でも、臭いはまだ鼻に残っていた。臭いと共に、あの女の人がぶら下がっている情景が出てきて、酒によっても居ないのに、吐いた。完全自殺マニュアル [ 鶴見済 ]楽天ブックス
2021/07/06
コメント(0)
![]()
5~6年前の初夏の頃の事です。駆け出しのアレンジャーがいました。仮に名前をAとします。Aはその日、都内の某スタジオでレコーディングをしていました。そのスタジオは1階がロビー、受付、守衛室、駐車場。2階はA~Cスタジオという風に3つのブースに分かれていてその日は2階のBスタでの作業となっていました。アーティストとその関係者は既に帰った後でBスタジオにはAとエンジニア、そしてアシスタントの3名のみです。時間は深夜3:00を過ぎようとしていました。コーヒーの飲み過ぎか腹の具合が悪くなったAは作業を中断してトイレに行きたくなりました。「ごめん、ちょっと…。」二人を部屋に残してAは廊下に出ました。スタジオの中は冷房と除湿が効いていますが、季節がら廊下は湿気を含んだぬめっとした空気につつまれていました。廊下を曲がり、暗くなったAスタとCスタを過ぎて突き当たりまで来て、普段なら常に電気のついているはずのトイレの蛍光灯が消えているのに気づきました。明かりといえば階下から洩れてくるロビーの明かりと非常灯のみです。「誰か消しちゃったんだな、ここまで消えてると流石に恐いな…。」そう思いつつAは蛍光灯のスイッチを入れました。ブ…ゥン、微かな音を立てて蛍光灯がつきます。そしてトイレに足を踏み入れた途端Aは自らの異常に気づきました。全身の毛が逆立っているのです、とともに悪寒が身体を包み込みます。空気も肩にのしかかるように重く淀んでいる気がしました。しかしAは自分の肉体が発している警告を信じる事が出来ませんでした。もともと霊感も無く休憩時間に前述の二人とスタジオにまつわる怪談話をしたせいもあり、怖じ気付いてるだけだと思ってしまったのです。何より下腹部の事情も事情です。思い直して奥の一つしかない大便所へ足を運びました。ガチャッ。「あれっ……。」鍵がかかっています。ちょっと間をおいてコン、コン、とノックが2回返って来ました。全身の血の気が引いていきます。「真っ暗なトイレでこいつ何やってたんだ?」なによりAは知っていました。他のスタジオで仕事をしてた人達は12:00過ぎにはみんな帰ってしまっていた事を。1階に残っていた守衛達は1階のトイレを使う事を…。「だ…誰!?」思わず声が出てしまい入り口の洗面台まで後ずさった瞬間、そのドアがゆっくりと開きました…。ドアノブを支える手が見えました。日に焼けて無い真っ白な手です。そして次に顔が半分ぬぅっと覗きました。男の顔、目はじっとこちらを見据えていました…。なんの表情も読み取れない人形のようなその顔は蛍光灯に照らされて、さらに青白く血管までが透けて見えそうな程です。しかしAが感じた違和感はそこではありませんでした。「か、顔の…位置が……。」その男の顔は半開きになったドアに伸びた手のずっと下、床のすぐ上にありほんの少し首を傾げた形で、まるで床に置いた生首のように見えました。顔が覗く位置があきらかに人間のものとは違っていたのです。「ギャアアアァーーーッ!!!!!」弾かれたようにAは駆け出しました。無我夢中で転げながらスタジオに戻ると二人を呼び顛末を話しました。声を聞いて慌ててやって来た守衛達も連れて恐る恐るトイレに戻ってみると、その男の姿は既に霧のように消えてしまっていました…。その後、Aが守衛に聞いたところ、スタジオの出入りの人数は(盗難防止の為)厳しくチェックされており、確かにその日はBスタの3人と守衛が2人しか構内に残っておらず、その時間2階のトイレに入っていた者は皆無との事でした。念の為全スタジオ内を捜索しましたが、やはり他に誰も残ってはいませんでした…。「……以前からここはよくでるらしいんです。なんてったってこれですから…。」トイレに戻った時に守衛のひとりがそう言って、洗面台の脇にある窓を空けました。スタジオの裏手にある小山が眼前にせまりまばらに竹が生えていて急斜面が上に続いていました。見上げると上の方に無数の石碑のような……ぞっとしました。「ほらこっち墓場でしょ?降りて来てここに溜まるらしいんですよ。」…俺の体験なんですけどね。あれ以来霊の存在を信じざるを得なくなっちゃいました。贈る物語terror みんな怖い話が大好き (光文社文庫) [ 宮部みゆき ]楽天ブックス
2021/07/05
コメント(0)
![]()
私が小学五年生のころ、スペースワールドという遊園地に一週間ほど滞在するツアーみたいのに、従兄弟と2人で参加したときのことです。一日目、楽しい体験をたくさんしてホテルに帰り、従兄弟と一緒に「明日はどんなことするんだろうね?」とか話してました。確か夜8時頃だったと思います。突然、自分と同い年ぐらいの女の子の声が、「ねえねえ、」と話しかけてきました。ちょっとびっくりしましたが、すぐ隣の部屋から聞こえてくることがわかり、その子と一時間ぐらい、たわいない雑談をしました。…ここまでくればわかるとお思いですが、次の日その部屋をのぞこうと隣にいってみると、そこに部屋はありませんでした。私の部屋の隣は、階段になっていて、わたしの部屋の壁とおぼしき所は、とても人が話せる位置にはありませんでした。あの時は不思議に思っただけでしたが、今になるとぞっとします。昨日の雑談のとき、彼女が言った言葉…「ねえ、こっちの部屋に来ない?」あの時、「もう寝る時間だしいいよ。」と言ってなかったら……。かなりヘタレな文章になりましたが、実話です。ちなみに、部屋に泊まる際に言われたのですが、以前ツアー中に部屋でふざけていて、ベッドから転落し首の骨をおって亡くなられた人がいたそうです。確認して見た所、その子は小学五年ぐらいの女の子で、私の泊まった部屋で亡くなられたそうです…。その日を過ぎると、その女の子の声は聞こえなくなりました。それでまぁ、少々気になりながらも残りの日を過ごし、いよいよ最終日となった訳です。この日は最終日でお別れ、ということで全員で集合写真を撮ることになったんです。…わたしの肩に手がくっきりと写っていました…。周りの人の姿勢をみても、いたずらでやられたようには見えませんでした。第一、私は列の一番左にいたのに、左肩に手が置いて置いてあったのです。恐らく彼女はさびしくて私についてきたのでしょうね。あれ以来、別に何も怪奇現象が起こっていないので、悪い霊じゃないのだと思いたいです。ただ、彼女の冥福をお祈りしたいです。【バーゲンセール】【中古】DVD▼女呪い 恐怖の心霊投稿映像20連発▽レンタル落ち【ホラー】DVDZAKUZAKU
2021/07/05
コメント(0)
![]()
知人に聞いた話である。とある山小屋に泊まったときのこと。部屋に入ったとたん鼻がひん曲がるほど臭気が充満している。部屋の中を丹念に探してみたが臭いの元となるようなモノは無かった。皆、首を傾げることしきり。しかし、このままではここで寝ることも出来ない。仲間の一人が押入を開けると、天井の板が少しずれていた。どうやら、屋根裏にそこからいけるようだ。しかも、臭いの元はどうやらそこである。当然の事ながら皆、最悪の事態を想像していた。一人が、意を決して屋根裏に上った。絶叫とともにそいつは押入を転げ落ちてきた。ひと、ひと、が寝てる!寝てる?皆、首を傾げる。生きてるのか?そいつは?だって、にやにや笑っていやがるんだ!浮浪者が住み着いているのか?もう一人が勇気を出して懐中電灯を片手に屋根裏に上った。確かに真っ暗な中に黒い陰が横たわっている。くさい。死体か?でも、確かに笑っている。やけに暗闇に白く浮き出た顔が、ニヤニヤと笑っている。懐中電灯を顔に当てた。口のあたりがモゾモゾと蠢いている。それは、顔にびっしりとたかった蛆だった。死体の顔がニヤニヤと笑っているように見えたのは、蠢く蛆の動きだった。世界のすごい廃墟 世界の美しい廃墟45件 ([テキスト])楽天ブックス
2021/07/05
コメント(0)
![]()
深夜、誰もいないビルに一人でいた事がありますか…?薄暗い廊下で立ち止まると、ボーッというような耳鳴りが聞こえ、それが次第にじんじんとした痛みに変わり、一瞬でも気を緩めると頭から次第に暗がりに溶けていくような錯覚がする。親戚からの頼みごとを安請け合いして、私は思いっきり後悔していました。「さっき車で通りかかったら入口にタチの悪そうなヤツがいたから、 念のため見回りに行って欲しい。」場所は私の家から車で数分、日ごろお世話になっている親戚であるし、足が不自由な人なので2つ返事でOKしました。親戚がオーナーのそのビルは3階建てで、1,2階はテナント(店が入っても長続きせず、当時は1,2階とも空きでした。)3階には親戚が書斎代わりに使う部屋と、私が倉庫として借りている部屋がありました。到着したのが夜の11時頃。ビルと言ってもかなり小さく、全部の階を回っても30分はかからない。手早く済まそうと駆け込みました。1階から順に回り始め最後の3階まで異常はありませんでした。3階の書斎で一息つくため、煙草に火をつけましたが、前述のとうり何も音がしないという事に対する恐怖が、段々と重くのしかかってきて、さっさと引き上げる事にしました。3階建てですが足の不自由なオーナーのためにエレベーターが有るので、早速それに乗り込み1階のボタンを…焦っていたのか2階のボタンも押していました。2階に到着。軽い振動とともに扉がスーッと開きました。私はぼんやりと扉の向こうの2階の壁を見ていました。エレベーター内の灯りがフロアにもれる…。いつもならそこには少し黄ばんだ白い壁があるはずでした。…何かが違う…。初めはシミか何かと思っていたソレに気づいた瞬間身体は硬直して動かなくなりました。無表情な女の顔でした。扉越しに見える壁いっぱいの大きな顔でした。透けたその顔はシーンと静まりかえった中に浮かんでいました。私は目を外すことが出来ませんでした。その顔は表情を段々と変えていくのです。笑っていました…。精神を病んでいる様な笑い方でした。でも声は全く聞こえず、相変わらず静まりかえっていました。エレベーターの扉はオーナーの為に時間設定を変えてあり、通常より閉まる時間が遅くなっていました。身体が動かずボタンも押せない。視線も顔から外せない…。数十秒後に扉が閉まるまで、ずぅっと狂った様に笑い続けていました。私は逃げるように家に帰りました。途中、鍵を返すために親戚の家にも寄りましたが、何も話せませんでした。今まで音が聞こえない恐怖に怯えていましたが、もしあの時、笑い声が聞こえていたら…。闇塗怪談 解ケナイ恐怖 (竹書房文庫) [ 営業のK ]楽天ブックス
2021/07/02
コメント(0)
全165件 (165件中 1-50件目)
![]()
