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旅行中、たくさんの楽しい仲間と一緒に時を過ごしたが、
ジェイクとグレッグ兄弟とは特に仲良しになった。

グレッグ(左) ジェイク(右)
二人は私よりもかなり年上だが、まるで悪戯小僧のようだ。
1960年代、アメリカとソビエトが冷戦状態の真っ只中、オスロに3年間米軍の仕事で駐在していたジェイクに任務の話を聞いたら、
横から兄のグレッグが真剣な顔で「classified(極秘だ)」一言。
「かなり危険な任務だったのだね」と言えば、「あまり多くは語れない」 とジェイクも真剣な眼差しで言う。
そして、自分のいた基地はその後完全に取り壊されて今では地図から抹消されていると言う。
「詳しく言えないだろうが、もう世界情勢も変わったので少しぐらい話しても大丈夫だろう」と言うと、ジェイク曰く「U2スパイの話は聞いて知っているだろう」とにやりと笑う。
兄のグレッグが横から「あまりこれ以上言うとCIAがうるさいから」と秘密ぶったことを言う。
このような調子で彼等のスパイのふりにおかしさをこらえながら数日間付き合った。
ある時はビタミン剤のカプセルを持ってきて、いかにも中に何か機密機器が仕組んであるように振舞う二人。
グレッグが小さなペンチをいつも持ち歩いているので、何故と聞いたら、機器修理のためと言う。
後で奥さんがこっそりと、バゲッジのジッパーが壊れて開けにくいので使うためだと笑って教えてくれた。

グレッグ、ジェイク夫婦とツアーリダーのリンダ
アメリカのアイダホ州にモスコーというソビエトのモスコーと同じ名前の街がある。
ジェイクがある時、オスロのバーでロシアの外交官と飲んでいて、生まれ故郷を聞かれたので、
モスコーだと言ったら、詳しい住所を聞かれ、アイダホ州の通りの名前をいったらロシア人はそんな名前の道は聞いたことが無いなと怪訝な顔をしていた話には、お腹を抱えて笑った。
旅行の最後の方で分かったのだが、ジェイクは元ドクター、グレッグは元パイロット。
帰ってすぐに二人から、また一緒に旅行しようと言うメールと写真が来た。
