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2016年09月16日
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カテゴリ: その他病気のこと
昨日、病院から帰ってから


息子の学校で昼休みにイベントがあり
それを見に行くのも気が気じゃなかった。
息子になにかあったら、という不安よりも
嫌なことを見たくない、という
逃げの姿勢があったかもしれない。

息子は毎日がんばっているのに
まったくダメな私。


ソファーにぐったり倒れこんだ。
ソファーになるかと思った。


そんなふうに何も考えられなかったが、
息子が帰ってきて、話す相手ができて、
だんだん実感が湧いてきた。

お母さんね、もうガンじゃなくなったよ。

お医者さんはなんでもっと早く
ガンじゃなくしてくれなかったの?

うーん。
説明が悪かった。。。

お医者さんはね、手術でガンを取ってくれたんだけど

残ってるかも知れなくて、ずっとそれを調べてたんだ。
それが、もう大丈夫って言ってもらってきた。

ようやく息子が納得してくれた。
おめでとうって言って、と言ったら
めんどくさそうに

照れ隠しができる歳になったのだ。

その後、だんなが帰宅し、
みんなでお寿司屋さんに出かけた。
寿司は息子の大好物。
毎日食べてもいいくらい。

道中の車内で、だんなと話をした。
最初の病院からもうすぐ8年だ。
長かったなぁ、とだんなが言った。

色々な事が、すごい速さで思い返される。
それを書いていったら、もう1回ブログができちゃうので
読み返して、一人感傷に浸ろうと思う。

お寿司屋さんで、私がカンパーイ☆と言ったが
水を飲む息子、ビールを飲むだんな
共にスルー(苦笑)
なんでよー。今日はお母さんのお疲れ会なのに!と言うと
だんなは「家族の協力あってこそ」と自ら申告。
当然わかっていますよ!家族のおかげです!!
すると息子が「僕も?」と心配そうに言ってきた。
当然だよ。息子が一番の功労者。
「僕がいなかったら治らなかった?」と聞くと
今度はだんなが「そうだな」と言った。

その時は、ふたりで息子を褒めたけど、
私にとっては、この二人が家族だから
なんの気兼ねもなく闘病生活を送れたし、
がんばってこれたと思っている。

息子がいてくれなかったら、
生きたいとは思わなかった。
自分を必要としている存在がいる。
その子は発達障害を抱えてるように思える。
ほかの人に任せず、自分が何とかしたい。
必ず治って、私が支えたい。
闘病中は「必ず治る!」とは考えないことにしていたが
潜在意識の中では、ずっと思い続けていた。

そしてなにより。
私はこのだんなじゃなかったらどうだっただろう。
妻のがんに、悩んだり落ち込んだりの素振りは見せず
目の前のタスクだけこなせ、と教えてくれた。
これは、先を考え悩んでしまう性格の私には
かなり大きな言葉だった。
今でも心の支えになっている。
トイレが大変だったり、抗癌剤を飲んでいたのに
あちこち遊びに連れて行った。
時には出先で1時間、トイレに籠ることもあったが
息子と一緒に何かをして待っていてくれた。
そこで待つんじゃなくて、楽しいことをしながら。
それが嬉しかった。
ずっとワンステップ上の努力をさせられた。
落ちこみ、引きこもる暇を与えなかった。
ずっと前だけを見て過ごせた。

だんなに感謝の気持ちを言いたいのに、
なんとなく言えない。
これは言えない。
最近ちょっと夫婦仲も芳しくないし(笑)
なんとなく、そういう事は言わない空気。

だけどいつか、この感謝の気持ちを
何らかの形で表せたらいいなぁ。
私はこの先何があっても、
この恩だけは忘れないでいようと思っている。
私の命があるのはあなたのお陰です。


それから。
最後になって申し訳ありません。

ブログをはじめて本当によかったと思っている。
ひとりぼっちだと思っていた。
自分だけがなんでガンなんだ、と思っていた。
みじめで、なさけなかった。
人のブログを読んでみた。
自分もこの人のように死んでいくんだ、と思った。
(直接的な表現になってごめんなさい)
だけど、そうならないかもしれない。
当時、5年過ぎて「治ったよ!」と言うブログを
見つけることができなかった。
私がそれになってやる、って思った。

1年余計に(肺転移がなければ2年)かかったけど
私がそれになれた。
今、闘病している人たちだって
どんどん治っている。
もしかしたら、今日がんを告知されて
このブログにたどり着いた人もいるかもしれない。

そんな人達に、あの当時の私のような絶望感を
与えないで済む存在になれたことは
本当にありがたい。

それに、こんな私をいつも励ましてくれた人達がいる。
ブログのコメントに、どれだけ勇気づけられたことか。

悲しい別れもあった。
ブログを始めなければ知らないで済んだ別れ。
自分のミスで、ひどい後悔が残った。
でも、それも私の命の一部になった。
辛い気持ちも楽しい気持ちも
みんな合わせて今、私は生きている。

闘病日記ではなくなってしまうけれど、
これからも飽きるまで日常を綴ります。
息子と戦わなくてはいけないしね。

皆様大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。
これからも見てくださる方は
どうぞよろしくお願いします。





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最終更新日  2016年09月16日 18時12分23秒
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