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今日もトイレとベッドの往復に忙しい。これまででマックスの忙しさと量だ。出された食事はすべて完食。忙しいのは当然だ。で、当然、何度も間に合わなくなっている。実際、朝の回診で先生とお話している間も出た。汚い話で恐縮だが、ここは闘病記なので赤裸々に(^^;もらす、というのはかなり屈辱である。病気だから仕方ない、というありふれた励ましは効かない。これに強くなるのも、この病気との闘い方だろう。などと考えながら、作戦通り少量の時はおりものシートを捨て防ぎきれなかった場合はナプキンを捨てる。うん、我ながらエコ対応だ午後になって、事務員のおねえさんが尋ねてきた。「くもはさん、明日ご退院とのことですが・・・」ちょっと待ってよ!!!退院はあさってでは???確認します、と去ってから数時間後、「やっぱり明日です」との返事。冗談じゃない!今の私は退院が早まった喜びよりも落胆する大きな理由があったのだ。そう、明日は花火大会。他にないほどの特等席から花火が見られるのだ。トイレと仲良しな私は、退院してしまったら花火を見に行くなんてとても無理。ああ、やっぱり私はツイてない。どこまでも間が悪い。しかし、そんな理由で退院を伸ばすより、やっぱり一日でも早く子供に会いたい。大学病院の追い出せ押し込め!に振り回されたことを恨みつつ大急ぎで家族に連絡を取り、身支度をはじめた。何はともあれ、退院はめでたい。
2009年04月24日
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今日も朝からトイレとベッドの往復。トイレから一番近い部屋でよかった・・・。主治医軍団がやってきて、退院の日の話をした。「来週早々には」とのことで、月曜か火曜と言われた。家族に仕事を休ませるのは気が引けたので、日曜日でもいいか、と聞いたらあっさり快諾。退院は日曜日に決まった。何よりうれしかったのが、土曜日に季節はずれの花火大会がある。私のベッドからばっちり見えるはずなのだ。夜、高い建物の上で窓から花火を見るのはさぞきれいだろう。それを見た翌日退院なんて、私はついている。毎日のトイレ地獄も忘れるほど、幸せだった。そんな気持ちは明日壊される。
2009年04月23日
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食事して二日経った本日。いよいよ来ました。朝食を食べている間から、トイレ→食事一口→トイレ→食事一口・・・エンドレス。食事が終わるまでに何度トイレに行ったことか。一度に出る量なんて、足の指くらいだ。それを何度も何度も繰り返す。やっと落ち着いて大人の塗り絵を楽しんでいると10時のおやつタイム。おやつを食べるとまたトイレ→おやつ→トイレ→おやつ・・・食事を取ると腸の働きは活発になるようで、自然に便も押し出されてくるのかも知れない。そんなんで、一日中トイレに行きまくったので歩く練習など全く必要ではなかった。今日はヘトヘト。幸いなことに、私の場合は就寝時には便意はない。夜横になっている間は落ち着いていられるようだ。これはラッキー。幸せな食事の時間を邪魔されて睡眠まで奪われたら、それこそ狂ってしまいそうだ。それにしてもこんなにすごいと思わなかった。S字結腸さん、がんばって!!!
2009年04月22日
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二日目は、三分粥などが出た。昨日の失敗はしないと、よーく噛んで食べ、食事中休むこともした。まだ排便はない。恐いが、ないものを恐がっても仕方ない。食べてしまったのだから、今更食べるのをやめても絶対に出るのだ。このあたりから、医大5年生の研修生くんが来るのが楽しくなっていた。数年前仕事をしていた時、新人の教育などをよくしていた。いわゆる鬼教官であった。よく恨まれもしたw彼に会うと、そんな頃の血が騒ぐのだ。しかし意地悪はせず、良い患者に徹することにした。何よりも暇を持て余している私には格好の話し相手なのである。くだらない話も聞いてくれるし、疑問があれば彼を通して先生に聞けるから、他愛もないことも質問もできる。彼らには全てが勉強なのだ。ありがたい。便もなく、点滴もないので、コンビニや本屋に行った。何年かぶりにファッション誌に目を通した。”通勤28日スタイル”など見ていると「こんな短いスカートでお客様へプレゼン???」などとツボネ目線でチェックしている自分がいる。やだやだ。こんなんだから、がんなんて病気になるんだよ。もっとのほほんと生きなくちゃ・・・。今日が、当面最後の普通の私。大事に過ごしました。
2009年04月21日
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今日から食事開始。恐くて、恐くて、看護師さんの前でめそめそ泣いた。泣きそう、と言った時「胸を貸します!」と言ってくれた看護師さん。本当に心から気持ちが楽になったよトイレが近いのも、漏れるのも、覚悟して臨んだはずだったがもう一週間前の体ではないのを考えると、恐くてたまらない。このままずっと点滴だけで生きていけたらと思ってしまう。でも、食事をして、たくさん失敗するかも知れないけど体が緊急事態だと判断しないと、腸の働きは戻らない。なくなった直腸の代わりを果たすという自覚を、S字結腸さんに持って頂かなければならない。そのためにはスパルタ教育を施す必要があるのだ。きっと。←全部持論開き直りにも似た気持ちで、初めての食事を取った。重湯、グリーンピースのポタージュ等の食事をスプーンですくって飲んだ。これは飲み物だ・・・何を思ったか、ぐびぐび飲み干した。あっという間に間食してしまった。それから胃もたれに悩まされるまで、時間はかからなかった。横になって安静に過ごし、シャワーを浴びた。点滴のない体でのシャワーは気持ちいい。胃もたれも治った。うん。私は腸は悪いが胃は丈夫らしい。これからは、よく噛もう。
2009年04月20日
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手術から一夜が明けた。麻酔が残っていたのか、うとうとと、だらだらと、寝てるのか起きてるのかわからないまま朝になった。ここは大学病院なので、まず若者がやってくる。医学部5年生で、患者さんと話をする研修中らしい。4月なので、彼の初めての患者さんが私。たどたどしく面白いが、今日はそんな余裕はない。めんどくさいが将来の医療のために仕方がない。血圧と脈を計らせてあげて、状態を伝えてあげた。こんな面倒な相手も、退院間際の健康体には格好の「娯楽」となることになる。そんな学生に、なんとなく息苦しいことを伝えた。術後は肺合併症の恐れもあり、術前から深呼吸の練習をする。お腹の傷が痛くて腹式呼吸なんてとてもできない。普段口をぽかんと開けて呼吸していた私にとって腹式呼吸できない=呼吸が浅い ということなのかもしれない。しかしその後主治医軍団が現れ、急遽CTを取ることになった。これが、最初の地獄だった。ベッドのまま運ばれ、快適快適~♪なんて思っている間に到着。しかしベッドのままCTが取れるわけなく、検査の台へ移動。大勢の人が来て、せーので私を持ち上げてくれる。あああああああ人って、こんなにもお腹に力を入れてしまうのね。これまで経験したことのない程の激痛が走る。のたうちまわりたいが、そんな体力はない。仰向けのまま痛みが去るのを待つしかない。そして、CTが動き始めた。息を吸って~はい止めて!と、それでまた検査台からベッドへ戻される。今度はお腹に力を入れないように、入れないように・・・・・・・・・人の体は何でこんなに腹筋を使うのだろう。最初より若干ましな痛みに堪える間に、ベッドは端に寄せられた。?おかしい。CTって造影剤の点滴をするんじゃなかったっけ???ぼーっとした頭でベッドに横たわり待つこと数分。別のCT室で再度検査台に移された前の場所は込み合っていて、こっちで再検査になったのだ。あああああ、そして再度ベッドと台を往復した。この頃にはお腹に力を入れないコツを少し掴んできた。それでも、とにかく痛いよその後、予定にあったレントゲンを取りにいった。立って胸とお腹。その後横になってお腹の撮影をする。健常者ならなんともないこの作業で私は脂汗たらたらだった。またレントゲンの台に寝る、起きるの作業も激痛だった。ひどい一日だ。その後歩く練習をする。寝ていれば走れそうなほど元気だが立った途端に貧血のような症状が出る。結局、病室の入り口へ行くのがやっとだった。こんな歩けなくて癒着しちゃったらどうしようまずは、ベッドをリクライニングして体を起こす時間を増やすことからはじめた。幸い窓側の景色の良い病室。窓から道路を行き交う車や線路など、様々な景色が見えて楽しい。一日中ぼんやり眺めていても飽きない。こんな入院生活ならいいなぁ。。。と思っていた自分は甘かった。
2009年04月16日
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手術の日が来た。朝から雨上がりの澄んだ青空が広がった。今日はなんだかいけそうな気がする~♪などと歌いつつ、朝の景色を眺めていた。恐さはなかった。何も知らないのだから当然だ。朝8時。だんなと私の両親が少しの時間差でやってきた。明らかに私より緊張している。のんびりラウンジで話をしていると、あせった看護師さんが「探しましたよ~」とやってきた。はてはて?まだ8時15分。移動は45分では??と聞くと、手術室へ行くのが45分。その前に処置をしておかないといけないから、今すぐ支度してくださいとのこと。手術前の余韻に浸る時間はなくなった。ベッドに戻り、足を押さえつけエコノミークラス症候群を防ぐためのストッキングを履き、処置室へ移動した。そこで着替えてベッドに寝て、精神を安定させる注射を打った。そして、まさかの事態が起きた。(おおげさ)その後の記憶が一切ないのだ。手術室へ向かいながら、両親やだんなと「がんばるね」などと語るはずだったが次の記憶はもう術後。母の話では「あそこのステーキ屋に行っておけばよかった」とか「さくらんぼをたくさん食べることはもうできないのか」と話していたらしい。食べ物の話ばかりしていた。子供の心配くらいしろよ・・・この調子では、家族と別れた後も何かベラベラ話していたに違いない。どんなにがんばっても全く思い出せない。麻酔打たれたわけじゃないのに。こんな人、他にもいたら教えてくださ~い!!深い深い、これまでに経験したことのないくらい最高の眠りを「くもはさん、くもはさん」と言う声に邪魔されて目が覚めた。寝起きの悪い私は、その声の主を怒鳴りつけてまた眠りたかったがその元気が全くなかった。体も声も思い通りにはならない。仕方なく返事をし、もう眠らない努力をした。まず人工肛門にならなかった旨を伝えられた。私は手探りで右の腹をさすり、何もないことを確認し落胆した。普通ならここで喜ぶはずだが、私は排便障害が恐くてたまらなかった。一時的な人工肛門なら、心の準備の時間が持てる。私はそれを期待していた。問題を先送りしたかったのだ。部屋へ移動し、簡易レントゲンを取ると、家族が入ってきた。手術が成功だったこと、見た目に散った感じはなかったと言われたこと。そんなことを話して両親が先に帰っていった。両親が帰ったあと、だんなはうれしそうに「ドクターイエロー見たぞ」という。???なんのことだかさっぱりわからなくて、説明を求めると家族が待つラウンジから、遠くに新幹線が見えるらしく、眺めていたらドクターイエロー(黄色い新幹線。線路の点検車両でレア。)が通ったそうだ。鉄なだんならしい話に、なんとも言えない安心感があふれた。しばらく話していたら眠くなったので、帰ってもらって眠った。麻酔がさめ切っていないのかな。また深い眠り。幸せだった。だんなもドクターイエロー見たくらいだ。きっといいことがある。
2009年04月15日
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この日、きてしまった入院の日。この時の私は、まだ手術の恐ろしさも今後の生活の過酷さもまったくわかっていなかった。放射線治療とTS-1の効果でがんが縮小し、すっかり体調のよくなった私は2週間の旅行にでも行くような気持ちになっていた。だんなはしょっちゅう会社を休むわけにはいかないので、私の両親に迎えにきてもらった。そして、息子がお世話になるだんなの実家へ向かい、いざ病院へ。いつもと違う雰囲気に、離れてくれない息子を義母がはがして2階へ行った隙に脱出。家を出たとたん、涙があふれてとまらなかった。子供には何の罪もないのに、お母さんと離れなければいけない・・・。いや、この子には悪いけど、一緒に病気と闘ってもらってるんだ。そんなことを考えていたと思う。さてさて、これから入院する方に参考にしていただきたく私なりの持っていってよかったものを書きます!持ち物全体は色んなサイトに丁寧に書かれているのでそちらをご参考ください(^^;;よかったもの ・タオルケット 私が入院した病院は結構暑かったので、タオルケット必須! 普段タオルケットお使いの方は絶対お勧め! 私はしまむらで買って夏場愛用していたうす~いのを持っていきました。 これであの安眠なら、ぜんぜん荷物になりませんでした ・マタニティショーツ これは少ししか持っていかなくて、だんなに追加を頼んだ! おなかの傷がへそ上まで達しているため、普通のデカパンでは足りない! ただ退院後はもうデカすぎちゃうので、わざわざ買うのはどうかなぁ。。。 ・退院時の服 ジーンズ派のあなた!退院時、入院で着た服は無理です!w お腹は妊娠5ヶ月程度に腫れてしまい、着てきた服は入らない 母にワンピースとレギンスを買ってきてもらいました。 今流行っててよかったよ。じゃなきゃ完璧妊婦だわ。 その後、ワンピース&レギンスを買い足して術後1ヶ月経っても着ています。 ジーンズを履くのはもう少し先になりそう・・・。 ・図書カード これとか、ビール券とかお米券とか、普段使わず貯めちゃうんです。 そこで今回、院内の本屋で使いまくりました! ・化粧水シート めざせ!マイナス5歳肌!! 家ではできない贅沢な時間です。目の疲れ用シートも持っていけばよかった。 ・大人の塗り絵&色鉛筆 暇つぶしグッズは色々あるけど、あなたに合ったものを是非持っていってください。 私の場合はこれが合いました。 術後、頭がぼーっとした日々が続いたけど、これで脳が活性化された感じです。 看護師さんにペットボトルを切ってもらって鉛筆立てを作った。 ・夜用ナプキン&おりものシート 食事を始めた3日目から、びっくりするほどの頻便が始まった。 ベッドとトイレの往復でヘトヘトになる毎日。肛門が緩いせいか、おかゆのせいか、 ゆるゆる便が我慢できずに出てくる。おしりまでカバーする夜用ナプキンは必需品。 ただ一度に出る便は少量で、出ただけで夜用ナプキンを交換するのはもったいなく、 ナプキンの上におりものシートを付けた。少量の便ならおりものシートだけ処理して たくさん出たときは両方捨てる。これは未だに続けている。いらんかったもの ・ベッドに敷く大判バスタオル ドレーンや点滴がある間は病院でタオルや防水シーツを敷いてくれるので 特に持っていく必要はなかった。病院によって違うのね。 ・クロックス風サンダル スリッパだとパタパタうるさいし、外に出にくいので絶対サンダル!ということで 近所でクロックス風サンダルを購入。\290なので買って損、という感じでもないが たった2週間の入院で、内1週間は体の自由が利かない身には不要だった。 しかも退院時に履物を捨てないとまた入院する、というジンクスを信じて 病院のゴミ箱に捨てて帰った。使い捨てスリッパで十分だと思った。また必要があれば追加していきます。
2009年04月13日
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