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クリクリマロン2168

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2012.01.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
=勲章と乞食=13

約一週間たってW弁護士から電話があった。

そして早速、指定された日時に僕はW法律事務所に行った。

受け付けの女性を正面から見た。事務員ではないと思った。

立派な秘書に違いない。顔は痩せ型で小さな口,うすい口紅が

上品だった。軽く微笑む姿は清純そのものだった。

白い歯が又美しい。

「先生がお待ちになっています。どうぞ」



「やぁ、待ってました」

と言ってW弁護士はソファに座るよう勧められた。

この前、初めて、この部屋に来た時は、目に入らなかったが、

壁には、花の絵がかけてあった。分厚い盛り上がった絵、

見たことがある絵。確か林 武画伯の絵だ。数百万は

するだろう。窓際には花が活けてあり、その下の小さな

家具の上に古い骨董の秤が置いてある。さすがは

弁護士だ。


直ぐに秘書がお茶を持って来た。

蓋の付いた茶碗を見ていると、

「あっ、そうだ,クリさんはコ-ヒが良いでしょう?」



押して、

「コ-ヒを二つ」

と言って切った。

コ-ヒがテ-ブルに置かれると、僕は砂糖を四杯も入れた。

W弁護士は僕の姿を見て、



僕の友人がブラジルでコ-ヒ園をやってましてね、念いった

コ-ヒを送ってくれるんです」

「そうですか、砂糖を三倍も入れたら不味いですか」

「いや、いいんですよ。好みですから。そういえば、

ブラジル人はコ-ヒの中にシュガ-を顔を出すくらい

入れるそうですから・・」

僕は一口飲んだ。甘ったるいコ-ヒはうまい。

「ところで、あのフランス人を調べましたよ」

「どんな男なんです」

「彼の名前はXXXXXXと言ってですね、ポ-ランド系

のフランス人です。とても有名なシェ-フでしたよ」

「そうですか」

僕は腹の中で、<何か有名なんだ、あの馬鹿>と思った。

「彼は、リョンのポ-ルボキュ-ズのレストランで働いて

いたそうです。リョンをご存知?」

「知りません」

「フランス第二の都市で、南仏よりの市ですよ。ポ-ル

ボキュ-ズは世界的な有名なレストランで三ツ星の

レストランですよ」

「三ツ星ってなんですか?」

「美味しさのランクですね」

「一番うまいレストランは、何星です?」

「まあ、五つ星が最高でしようね」

「誰が決めたんです?」

「ミシュランという自動車のタイヤを作っている会社の人が

決めたんでしょうね」

タイヤと食べ物では、まったくトンチンカンだと思った。

「そして彼はですね。パリのホテル、プラザアテネに移って

ですね、トップのシェフとして働いていたそうです」

<トップのシェフか>あの男。

「プラザアテネホテルはパリでも最高で五つ星ですよ」

W弁護士の話を聞いていると、僕よりもあのフランス人の

味方しているように思った。





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Last updated  2012.01.14 13:44:39


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