本屋でチラ見して気になっていた一冊を読みました。著者は、2008年に 年越し派遣村 を開設し、村長を務めた社会活動家の「 湯浅誠 」氏です。
豊かであるはずの日本における「貧困」を作者の視点で問題提起する一冊です。文書は、小学校高学年から中学生を対象にしているようで、理解し易く書かれています。
<概要>
「あなたの"溜め"度を測ってみよう!」と言うコーナー(p.158)があり、主観的に「溜め」を理解できるようになっています。
具体的には、各軸5点満点の六角形レーダーチャートを用意し、そのうちの3軸に基本的な溜めである「お金」「人間関係」「精神」を、残り3軸には「これが私の溜めかな」と思う項目を自由に書きます。参考例では、「健康」「地域」「教育」「容姿」などが配されていました。
<感想>
社会を変えなければ、「いずれは自分も貧困になる」と強く感じました。
思い返せば、物心のついた時から、既に「日本社会という競技会」に参加させられていたように思います。有無を言わさず受験戦争や就職戦争、サービス残業という種目に参加させられてきました。あの時、負け落ちて行った同志は、敵は、どうなったのだろうか?
若い頃には、競技会に疑問を呈することがタブーとされ、歳を取ってからは疑問を抱か無くなってしまい、負けて気が付けば「即貧困」と言う、究極の勝抜き競技会。しかし、誰もがこの競技会に参加中というジレンマ...
私的には、生活さえできれば、直ぐにでもイス取りゲームを止めたいですね。
価値観に影響を与えてくれた一冊でした。
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