音響機器修理「京とんび」

音響機器修理「京とんび」

2010年01月19日
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カテゴリ: 気まぐれ

 本屋でチラ見して気になっていた一冊を読みました。著者は、2008年に 年越し派遣村 を開設し、村長を務めた社会活動家の「 湯浅誠 」氏です。


どんとこい、貧困!

 豊かであるはずの日本における「貧困」を作者の視点で問題提起する一冊です。文書は、小学校高学年から中学生を対象にしているようで、理解し易く書かれています。

<概要>

  • 今の社会状況は、イスが減り続ける「イス取りゲーム」だ
  • 努力の足りない者に着目する自己責任論では、がんばり地獄にはまるだけ
  • 相対的貧困者が増加
  • 社会的セーフティネットも穴だらけ
  • 足りないイスに着目し、誰もが安心して生活できる社会にしていきたい...等
 著者は作品の中で「溜め」という独自の単語を使用し、作品のキーワードになっています。少々捕らえにくいのですが、「溜め=がんばるための条件、その人が持っている条件」と定義しています(p.44)。この「溜め」の理解度が、作品の理解度を左右します。

 「あなたの"溜め"度を測ってみよう!」と言うコーナー(p.158)があり、主観的に「溜め」を理解できるようになっています。

 具体的には、各軸5点満点の六角形レーダーチャートを用意し、そのうちの3軸に基本的な溜めである「お金」「人間関係」「精神」を、残り3軸には「これが私の溜めかな」と思う項目を自由に書きます。参考例では、「健康」「地域」「教育」「容姿」などが配されていました。

<感想>

 社会を変えなければ、「いずれは自分も貧困になる」と強く感じました。

 思い返せば、物心のついた時から、既に「日本社会という競技会」に参加させられていたように思います。有無を言わさず受験戦争や就職戦争、サービス残業という種目に参加させられてきました。あの時、負け落ちて行った同志は、敵は、どうなったのだろうか?

 若い頃には、競技会に疑問を呈することがタブーとされ、歳を取ってからは疑問を抱か無くなってしまい、負けて気が付けば「即貧困」と言う、究極の勝抜き競技会。しかし、誰もがこの競技会に参加中というジレンマ...

 私的には、生活さえできれば、直ぐにでもイス取りゲームを止めたいですね。

 価値観に影響を与えてくれた一冊でした。






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最終更新日  2015年08月12日 13時39分24秒
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