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トラックボール(エレコム M-DPT1MRBK)の左ボタンの調子が悪くなったので交換をした。■不具合と対応の履歴2019年11月:同トラックボールの使用開始2023年08月:左ボタンのクリックができなかったり意図せずダブルクリックになる不具合が発生2023年09月:延命処置を実施(分解して左ボタンのスイッチの電気接点を研磨・清掃)2024年05月:先の不具合が再発。再発防止のため、以下のスイッチ交換を実施■修理 分解開始。 まずは底面のねじを外す。ねじは六角星形の特殊ねじで、電池ボックスの中や滑り止めシートの下にこっそりと配置されている。対角寸法が合うマイナス精密ドライバーを使用して計7本を取り外した。「8ボタン+チルトホイール」が装備されるため、複数種のスイッチが多数使用されている。 今回故障のスイッチは左ボタン用のもので「オムロン D2FC-F-7N(10M)」が使用されていた。エレコム社の宣伝文句にも「OMRON社製の1000万回高耐久スイッチ」と謳われている。因みに同形のスイッチは計4個使用されており、内オムロン製が2個、残る2個はKailh社製であった。察するにスイッチの使用頻度を想定してスイッチのメーカーと種類を使い分けているようだ。 さて、交換したいスイッチ「オムロン D2FC-F-7N(10M)」だが、残念ながらオムロンに標準ラインナップされていなかった。ネット検索でデートシートも見つからないので個別注文品と思われる。 そこで標準ラインナップから上位互換品(耐久性が2,000万回以上)と思われる「オムロン D2FC-F-7N(20M)」を選択して交換。無事に回復を確認した。 一方、楽天市場やAmazonでオムロン社や同じ型番を謳う互換製品が多数検索される。これらはデータシートが不在(=仕様や性能が不明)のため安心して採用できない。故に購入はしっかりとした販売店を選択したい(当方はマルツオンライン(DigiKeyの取次)で購入)。追記 検索を進めると入手性の良い「オムロン D2F-01F」で代替交換する事例が複数あった。データシートを比較すると形状や寸法は同じだが、細かな仕様の違いが複数散見された。故に代替交換の是非は各自で判断されたい。(私なら出所不明の互換品を使用するより「オムロン D2F-01F」で代替交換する)※以下、オムロンの各製品データシートより抜粋◎ マイクロスイッチ D2FC-F-7N(20M) 歯切れの良いクリック感を備えた、長寿命で高信頼性の操作用極超小形基本スイッチ。マウスなどの操作用途に最適動作に必要な力(OF)0.59N耐久性、機械的/電気的 2,000万回以上(300回/分)定格電圧 DC6V 1mA ...等々◎ マイクロスイッチ D2F-01F 豊富な端子バリエーションを持つ極超小形基本スイッチ動作に必要な力(OF)0.74N耐久性、機械的/電気的 100万回以上(60回/min)/10万回以上(30回/min)定格電圧 DC 30V 0.5A / AC125V 1A ...等々(おわり)
2024年06月03日
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自宅の鉄部の塗装が劣化したため、再塗装を行った。前回の塗替え(門鉄扉、物干し場、トタン屋根)は2009年なので14年前である。時々補修で部分塗装をしていたとは言え、「アサヒペン 水性スーパーコート」の耐久性の良さに寄るところが大きい。よって今回の塗り替えでも、上塗り塗料はこれを使用した。 アサヒペン ジンクスプレー 420mL・・・錆止め(錆びやすい部分用)アサヒペン 強浸透性水性シーラー 1L 透明(クリヤ)・・・下塗り1回(旧塗膜との密着性向上)アサヒペン 水性スーパーコート ツヤ消し黒 1.6L・・・上塗り2-3回(錆止剤配合)アサヒペン 水性スーパーコート 若草色 1.6L・・・上塗り2-3回(錆止剤配合) やはり今回も「天候を見計らうこと」「下地処理をしっかりすること」が最も大変であった。このレベルの再塗装は、目の衰えや体力・気力の低下傾向からすると、今回が最後となるだろうか。(おわり)
2023年06月21日
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キッチンの混合水栓が水漏れしたので、新しいもの(TOTO TKS05304J)に交換した。 前回の交換は2016/10/11。次の交換は10年後の2026年頃と想定していたので少し早めだ。 旧水栓からの水漏れの様子。原因は内部の止水パッキン等と思われる。分解して劣化部品を交換することも可能ではあったが、その手間と余命を考慮し、丸ごとの交換が適切と判断した。新しいキッチン混合栓「TOTO TKS05304J」が到着。今回の入手費用は約1.6万円(前回1.5万円)。旧水栓の取外し。今回は前回の交換のように固着は無く、円滑に取り外せた。ただし、7年ほどの使用でこの程度のカルシウム分が付着。固着時の取外しの困難さを考えると、早めの交換が良いかもしれない。新しいキッチン混合栓「TOTO TKS05304J」を取付。無事に完了。 節水シャワーになり、水の跳ね返りが強くなった。元水栓で水量を少し減らして調整。次の交換は、7年後の2030年頃を想定しておこう。(おわり)
2023年06月03日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-02 MDラジカセ(発売日:2000/7/1)」だ。外見の趣が異なるモデル「MDX-01」もラインアップ。かつカラーバリエーション(前者3色、後者5色)も展開し、”より自分らしい選択”を売りにした一台だ。コンパクトな筐体にCD/MD(MDLP非対応)/AM/FMチューナーを装備する。[ケンウッド 本体:MDX-02-S、リモコン:RC-MDX0001]■主な不具合症状と原因CDの認識に失敗したり音跳びする → CD光ピックアップ及びCD基板の電解コンデンサの経年劣化MDの挿入/排出/再生等ができない → MD基板の電解コンデンサ及びMD光ピックアップの経年劣化AM/FMともに受信不可 → TUNER基板のハンダ付け部劣化操作ボタンの大半が誤動作したり操作できない → 押下式スイッチの経年劣化右スピーカーの出力が少し小さく、また電源を切った直後に「ズズズ」様の異音 → パワーアンプICの入力側の電解コンデンサの経年劣化(写真掲載無し)■修理 各部の動作確認の後、分解開始。 まずは、操作ボタン誤動作の原因である押下式スイッチ(タクトスイッチ)を交換。 CD光ピックアップ(CDOPU)「SONY KSS-213CL」を「KSS-213C」に交換。(これまでの修理経験では、同機種のCDOPUには「KENWOOD(JVC) KCP3H」が使用されていた) CD基板の電解コンデンサをすべて同等品に交換(下記の写真は交換前のもの)。 MD基板を取り外す。 同等スペックの固体電解コンデンサがそろわないため、セラミックコンデンサで代替交換。因みにATRAC ICは「SONY CXD2654R 」だった。 MDの挿入/取出しは回復したものの、MDの認識や再生は不可。MD光ピックアップ(SONY KSM-260B)を交換。 仮組してCDとMDの動作確認・調整を実施。 今回交換した部品。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2021年08月18日
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今回の修理は、「アイワ XR-H55MD MDミニコンポ(発売日:1998年)」だ。ルーレット式の3CDチェンジャー、MD(MDLP非対応)、ダブルカセットTAPE、AM、FMを搭載する。[本体:CX-NH55MD、スピーカー:SX-FNH51(写真無し)、リモコン:RC-7AS08]■主な不具合症状と原因CDをどのトレーにセットしても再生しない → 主にCD光ピックアップ(CDOPU)の経年劣化、次いでゴムベルト(2本)の経年劣化等ダブルTAPEデッキが双方ともに再生等不可 → ゴムベルト(5本)の経年劣化MDは再生するも録音に失敗する → MDレンズの汚れ、設定値の狂い■修理 動作確認後、分解開始。塵の侵入・付着が顕著。適宜清掃しつつ作業を進める。 CDチェンジャーメカを点検・清掃・注油しつつ、CDトレー開閉用ゴムベルトを交換。 CDトレー回転用ゴムベルトを交換するも摩擦が大きくトレー回転に失敗。改めて中古ゴムベルトに交換して回復を確認。 CDトラバースメカを清掃・注油し、CDOPU(SOPY KSS-2113F)をKSS-213Cで代替交換して回復を確認。 ダブルカセットTAPEメカのゴムベルトの経年劣化(軟化・溶断)を確認。これを除去・清掃。 新しいゴムベルト(5本)を設置・各種調整して回復を確認。 MD(MDOPU:SONY KMS-260B、ATRAC IC:CXD2652AR)は、MDレンズやMDメカを清掃・注油し、各種再調整をして回復を確認。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2020年12月14日
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♪ 今回の修理は、「SONY CMT-J3MD MDミニコンポ(発売日:1999/11/10)」だ。シンプルな外観の筐体にCD/MD/カセットテープ/FM/AMを搭載。カセットテープからMDへのメディア移行を目論む途中の一台だ。 ただし、2000年のMDLP (MiniDisc Long-Play mode)規格公開前の設計・製造のため、MDLPには非対応だ。[本体:HCD-J3MD、スピーカー:SS-CJ3MDS、リモコン:RM-SJ373]■主な不具合症状と原因CDトレーが開いたまま閉まらない → 同部ゴムベルトの経年劣化CD光ピックアップの経年劣化TAPEの早送りができない → ゴムベルト及びピンチローラーの経年劣化内臓リチウム充電池の経年劣化■修理 細かな粉塵侵入が顕著。極力除去しつつ分解を進める。不用意に粉塵を残したままにすると、修理後の輸送や再設置の振動によりそれら機器内部を移動・拡散し、思わぬ不具合を招く危険性がある。 これらを予防する観点から機器内部の清掃は、ハンダ付け部の劣化補修と同様、重要な修理作業の一環と位置付けて実施している。 劣化したCDローディングメカユニットのゴムベルトを交換。同ユニットの単体テストでCDトレーの正常な開閉を確認。その後、同ユニットの清掃・注油も実施。 劣化したCD光ピックアップ(SONY KSS-213B)を交換し、CDトラバースメカの清掃・注油を実施。 TAPEのピンチローラーを交換し、磁気ヘッド周りを清掃。 劣化したTAPE系のゴムベルト1本を交換しつつ、プーリー等を清掃。 経年劣化した内臓リチウム充電池を交換。 MDメカブロックの粉塵を除去し、MDレンズと同録音磁気ヘッドも清掃。MD光ピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R 」だった。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2020年02月11日
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今回の修理は、「SONY CFM-104 SPORTS(海外仕様)ラジカセ(発売日:1993年)」だ。日本国内では発売されていなかったようで、検索しても日本語の情報はあまりヒットしない。 仕様はFM(87.6-108MHz)/AM(530-1710kHz)ラジオとカセットテープ(モノラル録再、自動リバース無し)、防滴構造、内臓マイク、単体スピーカー等とシンプルだが、ハンドルを有し軽量で可搬性に優れる。付属のACアダプタまたは単二型乾電池4本で動作する。[SONY CFM-104 SPORTS(海外仕様)ラジカセ][付属ACアダプタ:AC-104]■主な不具合症状と原因カセットテープの巻戻し・早送りをすると、徐々にテープを巻く勢いが弱まり、途中で止まってしまう → ゴムベルトの劣化■修理 機能がシンプルな分、分解もシンプルだ。 ゴムベルト2本中1本が劣化していたため、これを交換。 ハンダ付劣化の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年12月25日
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今回の修理は、「SONY CMT-M3 MDミニコンポ(発売日:2005/10/21)」だ。 この年代、もはやソニーでさえ音響的な差別化が困難な時代で、視覚的な511色カラーウインドウを特徴とせざるを得なくなっていた。消費者の大半が低価格を優先して久しく、本機種もOPEN価格設定ながら、標準小売価格が2.5万円となっており、販売末期には1.5万円前後であったようだ。メーカーとしても低価格を優先し、無難な仕上がりと薄利に甘んじざるを得ない時代の一機種と言える。 それでも、昨今電気店に僅かに並ぶ同類の音響機器よりは、音質が良いと感じる。[SONY CMT-M3 MDミニコンポ(本体:HCD-M3、スピーカー:SS-CM3、リモコン:RM-SM3)]■主な不具合症状と原因MDランプが点滅して動作しない → スピーカー出力系ICの故障等幾つかの操作ボタンの誤動作 → 同ボタン背後の操作スイッチの経年劣化■修理 電源投入と同時に「本体のMDボタンが点滅」し、以後の操作・点検ができない。同症状から出力系または電源系ICの故障と推定。双方ともに入手困難なICがあることから、同IC搭載基板を交換するのが適切と判断。中古の同基板を入手・交換し、回復を確認した。 次いで操作ボタンに誤動作を確認。点検もままならないため、操作スイッチを全交換。 電気二重層コンデンサ2個の性能劣化を確認。これらも交換。 大量のハンダ付劣化の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年04月28日
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前回のキッチン用混合水栓に次ぎ、浴室のシャワー付サーモスタット混合栓を交換した。 既設水栓は竣工時に設置された約30年前のものだ。一般的には10年前後が製品寿命とされることを考えると、随分と長く使えたものだ。 数年前に不調のシャワーヘッドを交換したが、最近はサーモスタットの調子が悪く、湯温調整にムラがあった。[既設シャワー付きサーモスタット混合水栓] 同様の水栓は、ホームセンターや通販などで約1万円からで入手できる。専門業者さんから調達すると、工賃込みで約4万円からの費用がかかるようだ。 さて、今回新たに購入したのは「SANEI SK1800DS9-13」だ。既にメーカー製造・販売を終了した製品のようで、送料込みで約1.2万円で販売されていた。 同水栓の交換要領は、SANEI社の「水まわり解決帖」の当該ページに従ったので、こちらを参照いただきたい。また、新しい水栓にも、施工・取扱説明書が添付されており、こちらも参考にした。 以下、施工写真を順に紹介する。 偏心管を取り外すと、ザルボと呼ばれる部品も一緒に外れてしまった。 このザルボは偏心管と固着して取り外すことができなかった。 急遽ザルボの寸法を測定し、最寄りのホームセンターで調達。このザルボと呼称する部品、同じSANEIの物を購入したが、品名は「継足しソケット(ツギタシソケット)」と異なる名称が付けられていた。説明書とは呼称が異なるため、注意が必要である。 ザルボ(継足しソケット)用の六角スパナ(六角レンチ 12mm)も併せて調達。[SANEI SK1800DS9-13 シャワー付サーモスタット混合栓] 説明書には、定期的(3-5年)な部品(逆止弁2個 税別定価\1,400/個)交換の指示がある。また、製品寿命は10年前後との記載もある。交換部品1個が約千円から5千円超(工賃別)であること、また、新品の同水栓が1万円程度であることを考えると、10年毎で同様の水栓をDIYで新品交換する方が得策のようだ。 故に次の交換は、10年後の2029年頃だ。 (おわり)
2019年04月19日
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今回の修理は、「Victor(JVC) UX-MD1 CD/MDミニコンポ(発売日:1997年)」だ。前作の UX-E1のコンセプトを踏襲し、小型な2BOXユニットとツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。オプションで専用シングルカセットデッキ(TD-VD1)も用意されていた。[CD/チューナーユニット:XT-UXMD1、MDユニット:XM-UXMD1、スピーカー:SP-UXMD1、リモコン:RM-RXUMD1 一方で本機種にはOEMもあった。DENON D-MD01(URCD-MD01、UMD-MD01、USC-MD01、RC-823)SUNSUI MH9(CD-9MH、MD-9MH、S-9MH、RS-1800)■主な不具合症状と原因CD再生等不可 → CD光ピックアップの劣化MDユニットの液晶表示が無い → 同液晶表示板(LCD)の劣化(ビネガーシンドローム)操作ボタンの誤動作 → タクトスイッチの劣化音量ツマミの誤動作 → ローターリーエンコーダの劣化■修理 CD/チューナーユニットを分解し、CDブロックを摘出。 CD光ピックアップ(Victor(JCV) OPITMA-6)を互換部品と交換し、CDトラバースメカをオーバーホールしてCD認識/再生/選曲の回復を確認。 MDユニット側の液晶表示が読み取れない。しかし、極端に角度を変えて目視したところ、微かに表示している様子が観察できた。 同様の症状を調査したところ、俗に「ビネガーシンドローム」と呼ばれる液晶表示板(LCD)の劣化故障であることが判明。メーカーの交換部品は終了のため、OEMの中古機「SUNSUI MH9(MD-9MH)」からLCD摘出し、移植交換した。 結果、LCD表示の回復を確認。 押下する操作ボタンの誤動作は、タクトスイッチの劣化が原因。これを全て交換して回復を確認。 音量調整はアナログ式ではなく、デジタル式となっていた。このため回転式可変抵抗器ではなく、ローターリーエンコーダーが使用されていた。同交換部品の入手が困難なため、これを強制分解・清掃・接点研磨・注油し、正常な音量調整の回復を確認した。 因みにMD光ピックアップ(MDPU)は「KMS-194E」、ATRAC ICは「CXD2535BR」であった。同MDPUは、純正部品は既に終了して久しく、互換部品も現状では流通が無いようだ。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年02月05日
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今回の修理は、「Victor UX-E1 CD/カセットミニコンポ(発売日:1995/8/21)」だ。 小型でキュービックなユニット筐体とツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。また、小型・薄型・軽量・高効率・極低ノイズ等が特徴のRコアトランスを電源部に採用、高出力もサポート、高音質をうたっており、同シリーズのコンセプトとなっている。 同シリーズは、部屋に設置しておくだけでもインテリアとしてその存在が様になる。今日(2018年)にあっては、新たに入手し難い質感・品質である。[ビクターUX-E1 CD/カセットミニコンポ。スピーカーの設置が(メーカー指定の)左右逆である。][CD/チューナーユニット:UX-RLE1、カセットユニット:UX-RAE1、スピーカー:UX-B1014、リモコン:RM-RXUE1] 同シリーズの後続に「UX-E3」「UX-MD1」がある。■主な不具合症状と原因カセットテープの早送りと巻戻しができな → ゴムベルトの劣化MDのディスクが排出できない → ゴムベルトの劣化■修理 TAPEメカは、本体上面に設置されている。 下記写真の左側はカセットTAPEブロック、右側はRトランスコア(「VTP09D2-12J」のラベルが貼付)だ。 TAPE不動の原因は、ゴムベルト2本の経年劣化(軟化・破断)だ。 同TAPEメカを分解する。 同ゴムベルトの走行経路を採寸。バンコードで代替品を製作し、これらを交換してTAPEの回復を確認。 続いてCD/チューナーユニットを分解。 CD光ピックアップは「Victor(JCV) OPITMA-6S」。CDレンズやCDトラバースメカをオーバーホールしてCDの回復を確認。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年12月09日
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今回の修理は、「Victor RC-MD33 MDラジカセ(発売日:1999/5)」だ。 MDを搭載したClavia(クラビア)シリーズの初代モデルだ。MDLP規格発表前年のモデルのため、同規格には非対応だ。翌年には、MDLPに対応したRC-MD330が発売されている。 印象としては、この年代のラジカセとしては比較的大きなサイズと言うこともあり、低域から高域までフラットな音が出る。また、教室程度のスペースならば十分な音量が得られる。[ビクター JVC RC-MD33 MDラジカセ]■主な不具合症状と原因CD再生時に顕著な音とび → CD光ピックアップ(CDPU)の劣化MDは認識するが、再生/録音ができない → MD光ピックアップ(MDPU)の劣化、MD録音磁気ヘッドの故障(変形)、MD制御基板のコンデンサの性能低下補助電源用の電気二重層コンデンサの性能低下■修理 この年代の機種になると、分解・組戻しがし易く設計されている。 CD再生不可の原因は、CDPU(SONY製 KSS-213C)の経年劣化。これを交換して復旧を確認。これでも回復しない場合は、CD制御基板上のトランジスタ(2SA952)の故障が考えられる。 MDブロックは、1998年から1999年にVictor製の機種で見かける形式だ(Victor RD-MD5や同UX-MD1。ただし、MDPUや同制御基板などの細部は異なる)。 MD不具合の原因は、MDPU(SONY製KSM-260B)の劣化とMD録音磁気ヘッド(HMD-7B)の変形だった。これらを交換・調整して一旦は回復を確認。 しかし、MD再生/録音のテスト/エージング中に異音がしはじめ、録音に失敗する不具合が発生。調査したところMD制御基板の固体電解コンデンサの性能低下が原因と判明。同仕様の固体コンデンサは入手性が悪いため、仕様の近い液体電解コンデンサで代替交換して回復を確認した。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年12月01日
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音響機器でリコール情報があったのでお知らせしたい。 対象製品は「SONY CFD-S70(発売日:2016/10/22)」と「SONY CFD-S401(発売日:2017/6/10)」だ。「CD光学ピックアップ部品が原因で、CDが再生できない。」と言う不具合との記載。各サイトの「口コミ情報」で多数ささやかれていた内容のようだ。詳しくはメーカーサイトを参照されたい。 日本メーカー純正部品と言えど、既に製造を中国等の諸外国部品メーカーに委託して久しい。製造しなくなった日本メーカーに「品質管理」の経験やノウハウが徐々に希薄となっていくことは、自然な事だろう(逆に中国メーカーの品質は、発注者が要求すれば、概ね応えられる水準に向上しているように思う)。 当該製品/機種をお持ちの方は、まずはメーカーへ修理相談されることをお勧めしたい。[ソニー CDラジオカセットレコーダー CFD-S70][ソニー ソニー CDラジオカセットレコーダー CFD-S401]♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年11月19日
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今回の修理は、「AIWA CSD-NS1 CDラジカセ(発売日:2001/07/21)」だ。 本体(キャビネット)を木製として不要振動を抑制し、高音質化をはかった一台だ。先達であるSONY D-2010やD-3000、MD-7000のキャビネットに通ずる設計だ。 同時に発売の姉妹機として、カセットテープデッキの代わりにMDデッキを搭載した「CSD-NS5MD」がある。[アイワ CDラジカセ 本体:CSD-NS1、リモコン:RC-BAT-5]■主な不具合症状と原因CD扉が開閉しない → 同部ゴムベルトの経年劣化CD再生不可 → CD光ピックアップの経年劣化カセットテープトレーが開閉しない → 同部ゴムベルトの経年劣化カセットテープ再生不可 → 同部ゴムベルトの経年劣化、ピンチローラーの経年劣化FM自動選局が不正確 → 経年による設定ズレ■修理 CD扉が開閉しない原因は、同部ゴムベルトの劣化と確認。これを交換して回復。 CD再生不可の原因は、CD光ピックアップ(CDPU)の経年劣化と判明。これを交換して回復。因みにCDPUは「SANYO SF-P101N(16PIN) 」。 カセットテープトレーが開閉しない原因は、同部ゴムベルトの経年劣化と確認。これを交換して回復。 カセットテープ再生不可の原因は、ピンチローラーの経年劣化と同部ゴムベルトの経年劣化と確認。これらを交換して回復を確認。 FM自動選局が不正確な原因は、経年による設定ズレと確認。当該コイルの調整で回復を確認。 他、ハンダ付部の補修をはじめ、多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年11月10日
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今回の修理は、「SONY CFM-11 Mark 2 ラジカセ(発売日:1981/10)」だ。 "ミュージカン"の愛称を冠し、モノラルながら乾電池でも動作するよう制作されたポータブルラジカセだ。小型ゆえに場所を選ばす、持ち運んだ先々で手軽にカラオケや音楽テープ再生、ラジオが楽しめた一台だ。 先にCFM-11、姉妹機にステレオ仕様(ヘッドホン使用時)のCFS-11Pなどが発売された。[ソニー SONY CFM-11 Mark II ラジカセ]■主な不具合症状と原因カセットテープ中だるみして正常再生できない → ゴムベルト及びアイドラーゴムバンドの劣化カセット操作ボタンの一部がが外れる → 同ボタンの材質劣化■修理 TAPE駆動ゴムベルトの劣化を確認し、これを交換。 アイドラー外縁のゴムベルトの劣化を確認。これを製作・交換・微調整。 静電容量の大きい電解コンデンサを交換。 操作ボタンが外れないように弱力接着剤で固定。 ハンダ付部の補修、その他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年08月12日
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今回の修理は、「SANYO PH-PR910 WカセットCDラジカセ(発売日:1992年)」だ。 同社のPrimaire(プリミエール)シリーズの一台で、イルミネーションが印象的だ。同年の発売には、兄弟機のPH-PR810がある。[三洋電機 PH-PR910 WカセットCDラジカセ]■主な不具合症状と原因CD再生に限り、スピーカーとヘッドホンともに右出力が無い → ハンダ付部の経年劣化一部操作ボタンが誤動作する → 押下式スイッチの経年劣化■修理 分解開始。 主制御基板のハンダ付劣化部を多数補修。CD制御基板を接続するコネクタのハンダ付部劣化が主原因だ。 主基板とアンプ基板を跨ぐ配線のハンダ付劣化部を補修。 アンプ基板のハンダ付劣化部を多数補修。 表示・操作基板に実装されている故障した押下式スイッチを交換。 因みにCD光ピックアップは、同社の「SANYO製 SF-P1(13PIN)」 が搭載されていた。これは互換品を含め、ほぼ入手不可な現状となっている。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年05月23日
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今回の修理は、「SONY CP-55 磁気カードリピーター(発売日:2000年 1995年以前)」だ。外国語(主に英語)学習用の教育機器としてソニーが設計・製造し、公文(KUMON)などの教育・教材販売業者を介して市場に流通した「音声繰り返し学習機(リピーター)」の一台だ。同シリーズには、他に「CP-1100」「CP-1200」「CP-7000」「CP-33」などがあるようだ。なお、本機種には「KUMON」の青色シールが貼付されていた。 紙製カードには、音声を記録した磁気テープが添付されており、これを本機に挿入すると、その内容が再生される仕組みだ。また、直前に再生された音声情報は、本機器内部に一時記憶される仕様になっており、「REPLAY」ボタンを押すことで「繰り返し」再生可能で、これが呼称「リピーター(Repeater)」の由縁だ。■主な不具合症状と原因磁気カードが送れない=磁気カードが走行しない=音声が再生できない → ゴムベルトの経年劣化故障電池再生しかできない → ACアダプタの不在■修理 教育機器ではあるが、音声をリピートする機器であるため、本ブログの「SONY CDH-101S CDリピーター」を検索され、当方に修理の依頼をいただいたようだ。 分解したところ、磁気カードの再生メカニズム(磁気ヘッドやモーターなど)は、音楽カセットテーププレーヤーのそれと共通するものが多い。 同様にメカはゴムベルトで駆動されており、これが劣化してスリップし、不良の主原因だったことが判明した。これを採寸・自製・交換して回復を確認した。 主電子基板のハンダ付劣化部を補修。 本機は乾電池のほか、ACアダプタによる動作が可能な仕様となっているが、これが不在であった。そこで本機に所定のACアダプタと互換性のある後発の純正中古品を入手した。しかし、これを用いて本機の動作を確認したところ、その動作が不安定となることが判明。確認したところ、同ACアダプタのDC変換後の直流波形が多分に不安定であることが判明し、これが本機の不安定の原因と判明した。 このACアダプタの修理にはその分解が必要となるが、特殊ねじが用いられており、専用工具が必要なことが判明。その専用工具・修理工賃・部品代の入手費用の合計を見積ると、互換性のある市販のACアダプタ(オーム電機 AudioComm ACアダプター トランス式 6V 500mA [品番]03-1995)を購入した方が多分に安価であったため、こちらを採用することにした。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年04月29日
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今回の修理は、「Panasonic SC-PM77MD MDミニコンポ(発売日:2003/04/20)」だ。 CD5枚をセットできるCDチェンジャーを搭載し、WMAやMP3の音楽データ形式の再生に対応する。また、HighMAT レベル1規格で作成されたCD-RやCD-RWなどのメディアにも対応している。[パナソニック SC-PM77MD MDミニコンポ(本体:SA-PM77MD、スピーカー:SB-PM77、リモコン:EUR7711050)]■主な不具合症状と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ及びCD制御基板の故障CDチェンジ不良 → ゴムベルトの劣化カセットテープの再生・録音等不可 → ピンチローラー及びゴムベルトの劣化、各部の錆など■修理 複数枚のCDトレーを有するCDチェンジャーは、省スペースではあるものの、その機構はとても複雑で、分解や組立には集中力と時間が必要だ。本機種に搭載されるCDチェンジャーも、その類だ。 CDチェンジャーのゴムベルトを交換。 次いでCD光ピックアップ(Panasonic製 RXQ1013)を交換するも、CD-RWの再生に失敗する。更にCD制御基板も交換し、回復を確認した。 カセットTAPE部は、走行系の経年劣化が激しい。 まずはピンチローラーを交換。キャプスタン軸や磁気ヘッドを研磨・清掃。 ゴムベルト2本中、劣化した1本を交換。 各電子基板のハンダ付劣化部を500箇所ほど補修。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年03月09日
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2009年の暮れ頃に施工完了した床下防湿工事から8年。その経過を報告する。結論から言えば、現在もさらりとした足触りで、良好な状態が続いている。 さて、先日、既設の畳表の裏返しをしたので、併せて床の点検も実施した。 まずは、既設の畳を撤去した床板の状態だ。床板表面にカビ等は見当たらない。極めて劣化の少ない良好な状態だ。カビ臭さもほとんどない。床板を手で触ると幾分湿気を含んでいると感じるが、実用上の問題が無い程度だ。 次に床板固定用のネジを確認すると、錆を目視できるものが散見された。 錆びたねじを数本外して確認したところ、錆は表面(特にネジ頭)のみで、強度上、致命的な問題に至っているものはない。室内の湿気が畳を通して作用した結果の錆と推定する。人が生活している環境下にあることを考えれば、自然な経年劣化と判断される。 ネジはそのままでも良いが、折角の機会なので、ネジ頭の錆びているものを80本ほど交換した。 結露対策用に床下直下に設置(2010.7)した防湿シート(ポリエチレン製)も健全だ。同シート固定用のタッカー針表面は錆びているが、まだ十分に効いている。そのシートから透けて見える土間の防湿シートとプチプチにも問題は無いようだ。 外した床板(構造用合板)にも問題は無い。床板裏面に塗布した防カビ用の塗料にも、カビの発生や劣化等の問題は見られない。 今回の点検・確認で、過去に設置した土間と床下の防湿シートの有効性が改めて確認できた。(おわり)
2018年02月24日
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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX81 MDラジカセ(発売日:2003/9/25)」だ。 CD/MD(MDLP対応)/カセットテープ/FM/AMを搭載したオール イン ワン ラジカセだ。CD→MDに6倍速で高速録音できる。[パナソニック RX-MDX81 MDラジカセ]■主な不具合症状と原因MD再生不可 → 異物(紙片)侵入MDローディング不良 →粉塵の侵入、ローディング用ゴムベルト劣化カセットテープの挿入不可 → ローディング用ゴムベルト及びグリースの劣化カセットテープ再生/録音不良 → ゴムベルト及びピンチローラーの経年劣化操作ボタンの誤動作 → 押下式スイッチの経年劣化■修理 まずは不具合症状を確認する。MD再生不可の原因は、内部にラベル紙片が残留し、MDレンズを遮っていたためだった。 分解開始。 取り外したカセットテープブロック。TAPEメカとローディングメカが一体組品となっている。このタイプのローディングメカは、経年使用や劣化による故障が多い。 メカを清掃・注油し、劣化して延びたカセットテープローディング用ゴムベルトを交換する。 メカを清掃・注油し、カセットテープのゴムベルトを交換。 同ピンチローラーを交換。 MD光ピックアップは「Panasonic RAF2200A-12V」、ATRAC ICは「Panasonic MN66624RL」を搭載する。 まずはMDメカへ侵入した粉塵を除去。 劣化して硬化・亀裂の生じたMDローディング用ゴムベルト。 MDローディング用ゴムベルトを交換。 押下式スイッチを交換。 因みにCD光ピックアップは「Panasonic RXQ1013」。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年12月27日
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干し柿作りも今年で4年目。今年は多数摘果したので、柿の実一個当たりは、例年よりも二回り大きくなった。ただし、収穫数量は約20個と、例年の半数以下となった。 熟れ過ぎた柿を除外し、17個を処理した。 しばらくは晴天と曇りが続くとの天気予報だ。カビが生えないように祈りつつ、柿を吊るした。 12月後半頃に出来上がる予定だ。 (おわり)
2017年11月02日
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今回の修理は、「DENON D-AJ03 CD/MDミニコンポ(発売日:2002年11月)」だ。同社のD-A03に続く「ラピシア」シリーズで、奥行き165mmと薄いことが特徴のオールインワンコンポだ。[DENON D-AJ03(本体:D-AJ03-D(オレンジ色)、リモコン:RC-905)] ■主な不具合症状と原因CD扉が開閉しない → ゴムベルトの劣化スピーカー保護ネットのほつれ■修理 前後筐体の密閉度向上のため、境目にテープが貼られている。このため、前後筐体は強力に密着しており、その分割には力と注意が必要だ。 電源系、出力アンプ系、FM/AMチューナー系は、後部筐体にマウントされている。 前部筐体には、 CD系、MD系、主基板などがマウントされる。 CD扉が開閉しないのは、同開閉用ゴムベルトが経年劣化で延び、スリップしていたことが原因だ。 同ベルトを交換して回復を確認。 因みにCD光ピックアップは「SHARP HPC-3LX」、 MD光ピックアップは「SHARP HPM312S」、ATRAC ICは「SHARP LR37816A」だ。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年10月08日
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今回の修理は、「SONY CMT-M333NT MDミニコンポ(発売日:2002/11/21)」だ。 MD録音機器とパソコン間の音楽転送規格である「NetMD」に対応。専用アプリ「SONY SonicStage」をパソコンにインストールして使用する。また、新開発の「ATRAC/ATRAC3 DSP TYPE-S」を搭載し、従来のSPモード録音(TYPE-R)だけでなく、LPモード録音での高音質化を実現している。 [SONY ソニー CMT-M333NT(本体:HCD-M333、リモコン:RM-SM100W)] ■主な不具合症状と原因カセットテープの早送りと巻戻しができな → ゴムベルトの劣化MDのディスクが排出できない → ゴムベルトの劣化■修理 TAPEメカは、本体上面に設置されている。 粉塵の侵入があるので、同メカを清掃。 この年代になるとTAPE系の部品単位の供給は無く、「TAPEデッキメカ一式」とブロック単位の組品での供給しかなくなっている。 早送り・巻戻し用のゴムベルトを代替品で交換し、回復を確認。 MDメカを分解して残留していたディスクを取り出し、清掃。 MDローディング用のゴムベルトを代用品で交換し、回復を確認。 MD光ピックアップは「KMS-260E」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」が使用されていた。 各電子基板のハンダ付部の多数に劣化を確認したため、これをすべて補修。 CD光ピックアップ(CDP)は「SONY A-MAX.3」 だが、単品での部品供給がなく、これを含むCDベースユニットでの提供であったため、その型式の「BU-30」と称される場合が多い。既にメーカーからの部品供給は停止している。 因みにCDP故障よりも、BU-30の歯車破損による故障の方が多い。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年08月01日
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今回の修理は、「SANYO MD-U4 MDラジカセ(発売日:1999年4月)」だ。1980年代に 「おしゃれなテレコU4」のCMキャッチコピーで一世を風靡した、同社ラジカセのU4シリーズを冠して発売された、MD搭載ラジカセだ(カセットデッキ非搭載。MDLP非対応)。本機はシルバー色で箱形の"MDG-U4T"だが、他にオレンジ色で外形に丸みのある"MDG-U4R"がある。[三洋(サンヨー) MDG-U4T][マスコットの「ダックスフント」がトコトコ歩く液晶表示] [別売のパソコン接続キットで、パソコンからMD編集が可能だったようだ] [専用AC電源アダプタ。乾電池でも使用可能] ■主な不具合症状と原因操作ボタンが全て誤動作する → タクトスイッチの劣化故障MD再生/録音不可 → 検出スイッチの劣化故障TUNERが雑音しか聞こえない → 操作ボタンが操作不可に起因。TUNERに故障なし外部入力が機能しない → MD録音可能な状態にしないと機能しない仕様(故障ではない)■修理 何とか電源は入ったが、大半の操作ボタンが誤動作するため、操作による各部の動作点検がほとんどできない。 まずは、これを解決する。 分解して操作部のスイッチ形式を確認したところ、滅多に見ない種類のタクトスイッチが表面実装されていた(写真の緑色のスイッチ)。アルプス電気社製のようだが、既に同社では同等品を製造していなかった。 数社を調査したところ、Panasonic社で代替可能なスイッチ(写真の白色のスイッチ)の製造を確認。全数17個を交換したところ、無事に操作ボタンの機能回復を確認した。 操作環境が回復したので、各部を操作し、機能点検を実施。TUNERは選局操作できなかっただけで、特に異常は無なかった。 一方、外部入力とMDは、全く機能しないことを確認できた。 結果的にMDは、同メカの状態を検出する検出スイッチ(5個)の内部接点劣化が原因であることが判明。いずれも入手困難なスイッチのため、接点回復剤を用いて機能の回復をはかった。 MD光ピックアップには、「SONY KMS-280A」、ATRAC ICは「SONY CXD2652AR」 が搭載されていた。MDメカニズムを含め、ユニットごとSONY社製と思われる。 これらの型番を調査すると、主にポータブルMDレコーダー(MDウォークマン)などの製品に搭載されるパーツと判明。確認できたところでは、SONY MZ-R50、AIWA MR-P1などに搭載されていた。 これらの説明書等を参照した結果、外部入力機能は、「MD録音可能な状態」にないと、入力信号をモニタできない仕様であるとの結論に至った。 具体的には、MD録音する必要はないが、「録音可能なMDが挿入されていること」、「その状態をMDデッキが正常に検出できること」が、必要条件だった。 本機種は、「ポータブルMDレコーダーにスピーカーが搭載されたもの」と理解した方が、仕様的に納得し易い。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年07月19日
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今回の修理は、「SONY DHC-MD515 "MDピクシー"(発売日:1997/9/1)」だ。何と言っても、3枚MDチェンジャー/3枚CDチェンジャー搭載が特徴だ。また、本体操作部の一角が、"パカッ"と外れ、リモコンとなるユニークな仕掛けも装備している。MDLPには非対応だが、希少な機種だ。 [ソニー DHC-MD515] ■主な不具合症状と原因CDトレーが開かなくなり、CDチェンジしない → ゴムベルトの劣化MD再生するも録音不可 → MDレンズの曇り一部操作ボタンを強めに押下しないと機能しない → 押下式スイッチの軽度劣化取外し式リモコン裏面のベタ付き → 同裏面塗装の経年劣化■修理 不具合症状を追確認できたので、分解を開始。 やはり、CDチェンジャーのゴムベルトが劣化していた。 まず2本を交換。 次いでもう1本。合計3本のゴムベルトを交換し、CDチェンジャーの機能回復を確認。 MDは、顕著なレンズ曇りを除去することで回復を確認。CD光ピックアップは「SONY KSM-260A」、ATRAC ICは「SONY CXD2652AR」だった。 本体操作部を兼ねるユニークな脱着式リモコン。 背面がベタ付いている。当初は乾電池の液漏れとみていたが、ベタ付きがリモコン背面全体に広がっていることから、塗装劣化と判断。溶剤で除去した。 操作ボタンの軽度な不具合は、押下式スイッチの劣化が原因。交換が望ましいが、ご要望もあり、今回は接点回復剤の塗布による延命的な回復とした。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年07月01日
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昨冬に初めてビワの花が咲いてから半年余り、実を収穫した。初収穫だ。結局、種をまいてから実の初収穫まで、12年ほどかかったことになる。 実の大きさは、大きなもので長さ5cm×幅4cm程度。青い実のできたときに半数ほどは間引いたのだが、それでも小ぶりなものの方が多い。花のできたときにも間引いた方が良いようだ。 一枝当たりの実の数は少ない方が、また、葉の数は多い方が、実1個当たりが大きくなるようだ。 味は酸味が勝っており、甘みは薄かった。 青いミカンや若いキウイくらいの味。甘く熟すまでもう少し待ちたかったが、野鳥がついばみに来るため(下の写真の欠けた実がそう)、致し方なく収穫した。 実の欠けた十数個を野鳥に進呈し、20個ほどを収穫した。来年は実に袋を被せようかと思案中だ。(おわり)
2017年06月24日
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今回の修理は、「Victor UX-F70MD MDミニコンポ(発売日:2001/6/1)」だ。 UX-A70MDに次ぐ、Lip×Lapシリーズの二代目モデルだ。外見上のデザインが変更され、「MDグループ」機能が追加対応されたモデルだ。 型番違いに「UX-NDL21」がある。[ビクター(JVC) UX-F70MD] ■主な故障と原因主電源を入れると直ぐに電源が落ちる(切れる) → 基板破損操作ボタンが誤動作する → タクトスイッチの劣化CDやMDを出し入れすると、表示部のバックライトが点滅する場合がある → 集合配線(FFC)の断線稀にCD再生時に音とびがある → CDピックアップレンズの曇り稀にCDトレーが収納される前にフロントパネルが閉まり始め、CDトレーを挟んでしまう → CDトレー状態検出スイッチの劣化稀にCDトレーが収納されない、あるいは、収納がぎこちない場合があるリモコンボタンを強く押さないと動作しない場合がある → 操作ボタン接点の劣化■修理 メーカー修理不可とのことで修理依頼を頂いた。不具合症状を再確認し、分解。初見では気付かなかったのだが、最終的にアンプ基板に破損のあることが判明した。内部に破片があればすぐに分かったのだが、これがなかった。おそらく、メーカー修理見積の分解時に摘出したと思われる。 なお、この手の基板破損の原因は、本体の落下等の衝撃が考えられる。 幸い、別途入手できた同型機から同基板を移植交換して回復。 次にバックライトバックライトが点滅する原因は、さんざん点検したところ、集合配線(FFC)の内部断線と判明。これを交換して回復。 操作ボタン誤動作の原因は、タクトスイッチの劣化故障だった。幸い、同型機のそれは問題なかったことから、操作基板ごと交換して回復を確認。 CD光ピックアップのレンズに顕著な曇り。クリーニング部回復。CDトレー開閉の難を含め、CD系メカの粉塵を除去して回復。 CDトレーの開閉を検出するスイッチは接点が劣化していた。入手が困難なため、分解・接点研磨にて回復を確認した。 リモコンは、幸いネジを外すと分解できるタイプだった。まずは、ボタン側と基板側の接点を清掃。それで回復しない箇所には、ボタン側にアルミ箔を貼り付けることで導電性の回復を行い、リモコンの機能回復を確認した。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年06月03日
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今回の修理は、「AIWA CSD-EL300 CDラジカセ(発売日:2000/5/1)」だ。 過去にも修理事例を紹介した一台だ。 [アイワ CSD-EL300]■主な故障と原因突然、電源が入らなくなった → 電源トランスの故障■修理 点検したところ、確かに電源が入らない。 分解し、電源周りを点検。 本体のACソケット側に付帯する、ACプラグ挿入検出スイッチ(リードスイッチ)に異常はない。 しかし、電源トランスの二次側に出力がない。また、一次側コイルの導通もない。 本機種は乾電池による直流電源でも利用できるため、テスト用電源を用いて直流12Vを印加すると、電源ONを確認できた。 以上から、故障原因は、主電源トランスの故障(一次側コイル内断線)と推定。同仕様の新品トランスの入手が困難なことから、同型中古機を入手し、この部品を移植することにした。 同トランスを付帯基板ごと移植交換したところ、無事に回復を確認した。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年04月04日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-J3 MDラジカセ(発売日:2001年10月)」。過去にも紹介した一台だ。 株式会社ケンウッドは、日本ビクター株式会社と経営統合し、現在では、株式会社JVCケンウッドとなっている。なお、「ケンウッド(KENWOOD)」の名称は、同社の商品ブランドの一つとして位置づけられるに至っている(出典)。[KENWOOD MDX-J3] ■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ及びCDメカの劣化TAPEの早送り・巻戻し不可 → ゴムベルト劣化操作ボタンの大半が誤動作する → 押下式スイッチの劣化電気二重層コンデンサの劣化■修理 不具合症状の再現確認の後、分解を開始。 本体でのボタン操作が困難なため、まずは押下式スイッチを全交換した。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」。プラスチック製歯車にも素材劣化が確認されたため、CDトラバースメカごと交換(KSM-213CDM(写真左)→KSM-213CDP(写真右))した。同シャーシ仕様が若干異なるが、設置上・使用上の問題はない。 TAPEはゴムベルト2本のうち、1本が劣化。 これをバンコード(赤色)で自製したベルトで交換して回復。 主基板のハンダ付劣化部を補修。 劣化した電気二重層コンデンサを交換。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年03月25日
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今回の修理は、「KENWOOD SE-5MD MDミニコンポ(発売日:1998/9)」だ。MD/CD/カセットテープ/FM/AMを搭載した機種だ。カセットテープからMDへの移行を意図した年代に発売された機種だ。 [KENWOOD SE-5MD(本体:RXD-SE5MD)] 取扱説明書の表紙には、 「SE-5MD」「SE-500MD」「SE-55MD」「SE-50KS」の各システム名が併記されており、セット構成や流通・販売の別により、細かな差異があったと推測される。■主な故障と原因カセットテープの再生ができない → ゴムベルトの劣化表示部が明暗する場合がある → ハンダ付部の劣化 インターネットを検索しても、あまり情報の出てこない機種だ。 不具合症状を確認し、分解開始。 CD光ピックアップは「KENWOOD KCP1H」、MD光ピックアップは「SHARP H8173AF」、ATRAC ICは「SHARP LR37648」だった。 TAPEユニットは、フロントパネルに設置されている。 TAPE動作不良の原因は、ゴムベルトの劣化によるスリップだ。プーリーへの粉塵付着が、同ベルトのスリップに拍車をかけていた。 汎用ベルトに交換し、機能の回復を確認。 同ベルトのメーカー純正部品の供給があったため、 改めてこれと交換。 各電子基板のハンダ付部の劣化が顕著だ。表示部が明暗するのは、これが原因だった。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年01月07日
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今年も柿(カキ)ができた。実が多かったため、でき始めてすぐに20個ほど間引いたが、それでも50個ほどの収穫となった(下の写真)。間引くと、残した実は一回りほど大きくなった。しかし、今年は実の色付くのが遅く、 例年よりも2週間ほど遅い収穫となった。[収穫した50個を超える柿の実(2016/11/13)] 今年も干し柿にした(2016/11/27)。昨年はカビが生えて失敗したため、今年は天気予報を参考に、雨が少なく、気温の低い期間を狙って加工した。加工には、高校生になった息子と二人で、2時間ほどの時間を要した。 そうして出来上がった干し柿が下の写真だ。 [出来上がった干し柿(2016/12/18)] 吊るし紐を切り、乾燥し過ぎを防ぐためビニール袋で保管する。小さいながらも程よい甘さ。しばらくは、お茶うけに楽しめそうだ。(おわり)
2016年12月18日
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2005年頃に種植えした枇杷(ビワ)に、今年初めて花が咲いた。 実がなるのは、梅雨の頃らしい。楽しみである。因みに、同じころに種を植えた柿(カキ)は、一足早い2014年に花が咲き、実がなった。(おわり)
2016年12月09日
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前回は台所用換気扇を交換したが、トイレの既設換気扇も設置から15年が経過したため、交換した。[15年経過した壁埋込形の同時給排形換気扇 National FY-13GH] 撤去開始。まずは、ルーバーを外す。 旧型は木ねじ4本を外し、仮止め用定ねじ2本を緩めると、本体を外せる。 しかし、粉塵の付着が多い。過去に何度か除去したのだが、どうしても付着する。粉塵は主に紙粉だ。付着すると動作音が若干大きくなる。 旧型本体撤去後の壁面開口部。 奥に見えるのは屋外フード(FY-HSP13)。先日取り外して点検・清掃したときに問題ないことを確認しているので、これは現状のまま継続使用する。 新しい換気扇には、同型の「Panasonic FY-13GH2」 を選択した。新型と旧型で、基本的な仕様は同じだが、異なるものがいくつかある。 まずは、ルーバーのデザインと表面の質感(ツルツル→サラサラ)が、また、本体の色がグレー色から黒色に変更されている。[写真左がNational FY-13GH、右がPanasonic FY-13GH2] また、旧型にあった仮止め機構が新型では廃止され、固定ねじ4本のみとなっていた。 取扱説明書と工事説明書が付属する。 新型を取り付ける。プロペラ形状等が変更され、排気風量(m3/時)は旧型より向上。また、旧型では取り外せなかったプロペラも、新型ではワンタッチで取り外せるように変更されており、清掃性が向上している。 また、消費電力(W)は、旧型の76%程度に低減されていた(すごい!)。騒音(dB)はほぼ変わらず。 最後にルーバーを取り付けて試運転。問題ないことを確認し、交換完了。 「使用期限:15年」 のシールが貼付されていた。次の交換は、15年後の2031年だ。 作業は、30分ほどで完了した。(おわり)
2016年12月06日
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お気に入りの自転車サドルがくたびれてきた(主に表面の劣化)ので、7年ぶりに交換した(交換作業は4月中旬)。 購入時に設置されていたサドルは、細身でスポーティーで格好よく見えるが、街乗りの実用で使用するには、体重が座骨に集中して、非常に乗り心地が悪かった。そんな時に見つけて交換・設置したのが、このサドルだった。適度な設置面積と柔らかさ。街乗り程度では、グニャグニャ感の少ない硬さが良い。 同じサドル(WAYZGOOSE コンフォートサドル) の販売があったので、再度同じもので交換した。街乗りの実用使用では、抜群の高評価だ(逆にスポーティーな長距離使用には、不向きかもしれない)。[WAYZGOOSE コンフォートサドル(左が新品、右が7年使用した同製品)] <長所>・座骨部の設置面積が広く、安定して体重を分散し、支えてくれる・対して前部は細く、ペダルを漕いだ時に内ももがサドルに擦れ難い・蒸れにくい・雨が降っても、水がサドル内部に浸み込むことがほとんどない ・特徴的な形状なので、駐輪場で見つけ易く、盗難防止効果も期待できる・手ごろな価格<短所>・直射日光でサドル表面が直ぐに劣化└対策として、高耐候透明スプレー塗料を塗布。抜群に効果あり└毎年、夏を控えた春に高耐候透明スプレー塗料を塗布していた 裏側のデザインが少々変更になったようだ。この撮影後、 高耐候透明スプレー塗料を塗布した。 交換後の様子。 以前と変わらぬ乗り心地である。
2016年12月03日
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調子の悪かったキッチンの「INAX SF-B442SX シングルレバー混合水栓(2002年設置)」 を交換することにした。やはり10年程度が寿命のようだ。[調子の悪かった既設のINAX SF-B442SX シングルレバー混合水栓] 水栓の類は、取り外しの方が困難を伴うようだ。水道水中のカルシウム分などが、水栓のあらゆる隙間で固着し、取り外しを困難にしているからだ。インターネット検索で先達の経験を学習し、何とか取り外すことができた(感謝)が、全作業1.5時間の内、1時間は取り外しに要した。 この機種は、下部のリングを回すとねじが現れる。固着対策として、「呉工業 5-56」を隙間から含侵し、打撃振動を与えた。 水道系のナットは大きいため、その脱着には配管レンチ(モーターレンチ、パイプレンチの類)が必要となるので、事前に準備が必要だ。 新しい「TOTO 台所用 シングルレバー混合栓 TKGG31EB」を設置する。シンプルで使いやすく、価格も手ごろで、まったく不満がない。定価は42,300円(税別)だが、15,000円程で入手できた。 取付は、付属の説明書と不明な個所はインターネットで確認すれば難しくはないが、水漏れを避けるため、慎重に作業を行った。 10年も経つと細部が改善され、格段に施工しやすくなっている。 無事に取り換え完了。水はねしにくい泡まつシャワー「ミクロソフト」が妻にも好評だ。 説明書には、設計寿命は10年程度、定期メンテナンスの実施が記載されていた。次の交換は、10年後の2026年頃だ。 余談 旧水栓のヘッドパーツを交換しようと入手したものの、固着により分解できず、今回の水栓交換に至った。
2016年10月11日
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今回の修理は、「SONY ZS-7 "ソナホーク" CDラジカセ(発売日:1991年、69,800円)」だ。過去に紹介した同時期に発売の「ZS-5(54,800円)」の上位機種だ。ZS-5では別売だった「ジャイロステージ SWV-1(11,000円)」が、ZS-7では標準装備されている。 [SONY ZS-7 CDラジカセ] 当該機は、CDとW-TAPE、リモコンが機能せず、ジャイロステージは異音がする、とのことで修理の依頼をいただいたものだ。 ■主な故障と原因 CD認識せず、再生等も不可 → CD制御基板故障:電子部品故障(コンデンサ故障(16個)、トランジスタ2個)、CD光ピックアップの劣化CDトレー開閉不良 → ゴムベルトの劣化TAPE-A/Bとも一切の動作不可→ ゴムベルトの劣化無音時の定常雑音が多い → 各部電源系のコンデンサ故障(9個)リモコン操作不可 → コンデンサ故障(1個)ジャイロステージの異音 →モーター劣化(2個)、コンデンサ故障(1個)、タクタイルスイッチ(4個)■修理 かなり重症な状態。結果的に原因の大半は、電解コンデンサの故障であった。 まずは点検のうえ分解し、一見して液漏れ故障と判別できる電解コンデンサを複数交換。これらは、いずれもルビコン(Rubycon)社のYKシリーズだった。 もしやと考え、使用されている他のYKシリーズを取り外して点検したところ、容量の大小に関わらず全てが故障と判明。同社のCEシリーズも使用されていたが、こちらに問題はなかった。 よって、YKシリーズ故障と判断し、電源基板、音響基板、ジャイロステージ基板で使用されていた同コンデンサ全9個を交換した。 これにより無音時の定常雑音は解消し、各部に安定して電源が供給されだした。 時折開閉不良のあったCDトレーは、ゴムベルトが劣化していた。交換して回復。 TAPE-A/Bの動作不可は、ゴムベルトの劣化が原因。 これを交換・調整し、回復。 最難関はCDの不具合。原因は、大きく2つあった。 まず1つは、CD制御基板の故障。表面実装電解コンデンサが液漏れ故障を呈し、同基板と周辺部品の一部を腐食させていた。幸い、故障はしているが腐食のない同型基板の在庫があったため、まずはこの基板と交換した。 しかし、この基板の電解コンデンサも、表面実装タイプを含め、すべて劣化故障していることが判明した。全数(15個)を交換。 加えて、唯一使われていたタンタルコンデンサ(1個)も故障と判明し、これも交換。また、トランジスタ2個も劣化が疑われたため、これらも交換した。 もう一つの原因は、CD光ピックアップ(SONY KSS-240A)の劣化故障。これを互換品に交換・調整し、回復を確認。と簡単に書いたが、この回復に至るまではなかなかに手強く、修理・点検を繰り返す過程で、互換CDピックアップ2個を破損させている。当方の設備と技量では、現状これが修理の限界。 ジャイロステージの異音の原因は、モーター(2個)と判明した。 左右と上下の首振りに、各1個づつ同型のモーター「マブチ(MABUCHI) RF-320CH-12400」が使用されていた。交換したかったが、生憎同型品を入手できなかったため、既存モーターの軸受け部と接点に注油することで異音を軽減し、様子を見ていただくことでご了解を得た。 マブチモーターはその型番から諸元の大枠が判明するが、そこに表記されない細かな仕様違い品が、同じ型番で多数存在する(例:軸長さ)。このため、実際に入手して確認やテストをしないと、思わぬ支障が生じる場合もある。 一方、ジャイロステージの操作ボタンに使われているタクタイルスイッチ(4個)は、劣化が顕著だったため交換した。 リモコンの故障原因は、電解コンデンサ(1個)の故障だった。しかし、リモコンは組み立て後の分解を想定して作られていないため、強制分解すると筐体破損する場合が多い。よって、メーカーと同様に正常な同型リモコンと交換のうえ修理に代えた。 なお、上記のリモコン故障の原因は、この故障リモコンの筐体を一部破壊して基板を取り出し、調査した結果、特定したものである。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年09月29日
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今回の修理は、「KENWOOD DP-7PRO CDプレーヤー(発売日:1997/09/30)」だ。ミニコンポ「PRO-7」シリーズのCDデッキだ。 当時、同社ミニコンポのフラッグシップシリーズで、同デッキは30,000円(税別)、セット定価は96,000円(税別)となっている。弟分シリーズにSE-7がある(リンク先は諏訪公房さん)。[ケンウッド DP-7PRO CDプレーヤー]■主な故障と原因CDトレー開かず → ゴムベルト劣化CD再生不可 → CD光ピックアップ劣化CDトラバース歯車の亀裂破損 → 同歯車の経年劣化ハンダ付け部の劣化■修理 ひとしきりの点検と清掃を終え、分解に着手。ミニコンポは、機能ごとにデッキ1台にまとめられているため、分解は容易だ。 まずはCDローディングベルトを交換し、トレーの開閉回復を確認。 CDを認識しなかったり、再生が非常に不安定なため、 CD光ピックアップ(SONY KSS-213C)を交換。暫定再生を確認するも、音とび発生を確認。 CDトラバースメカを分解・清掃。 歯車への粉塵侵入以外にも、歯車自体の亀裂破損を確認。経年によるストレスクラックだ。現状、亀裂は歯に達していないため、音とびの直接的な原因には至っていないと思われる。 最近、この手の劣化故障が増加してきた。 早晩亀裂が歯に達して音とびの原因になると推定できるため、今時点で交換を実施。 本機種は、底面に着脱式の開口部が設けてあり、CDの点検・調整が容易になっている。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年09月06日
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今回の修理は、「Pioneer X-B501 CDチェンジャーミニコンポ(発売日:1994年頃)」だ。同時期に発売の「Pioneer PD-F51 CDプレーヤー」をセットに組み込んだミニコンポだ。立派なセットスピーカーも存在するが、今回は修理対象外のため、写真はない。 [Pioneer X-B501 CDチェンジャーミニコンポ] [(上)CDチェンジャープレーヤーデッキ:PD-P840F (下)ダブルTAPEチューナーアンプデッキ:RX-P840] [両デッキは専用システムケーブルで接続される] 本機は、過去に4回のメーカー修理歴があり、5回目に「部品がなくなった」とメーカー修理を断られ、当方に修理依頼をいただいたものだ。 過去のメーカー修理で、CD光ピックアップやTAPEメカ、同磁気ヘッドなど、主要部品を交換してあったため、幸いにも下記の修理のみで回復できたことは、幸いだった。■主な故障と原因CD再生不可 → 関連歯車の脱落CDチェンジに失敗する場合がある → メカの摩耗などプラス1スロットインメカでCD取込不良 → 経年によるグリース劣化などハンダ付け部の劣化■修理 「CDチェンジャープレーヤーデッキ:PD-P840F」は、インターフェース基板を除き、PD-F51と同一であるため、部品も共通だ。PD-F100も全体の仕様は異なるが、CDの基本メカは共通しているようだ。 一連の不具合症状の確認と点検の後、分解を開始。 確認すると、歯車の一つが脱落していた。これは本機種によくある故障の一つで、毎度同じ位置の歯車だ。 脱落した歯車は、ポリスライダー製のスリットワッシャーで軸に固定されているが、このワッシャーが経年使用で脱落し、結果、同歯車も脱落して先の不具合症状を呈する。 同ワッシャーの代替品にEリングを使用し、同歯車を再設置した。この修理により、他の機能の点検が可能となる。 「CDチェンジに失敗する場合がある」不具合については、メカをオーバーホールすることで一旦は改善を確認。しかし、1時間以上放置すると、同様の不具合が再発することが判明。 何度かオーバーホールやグリースアップを試したが、大きな改善はなかった。結果的には、メカをユニットごと交換することで回復したことからすると、メカ部品の摩耗が原因であるったと考えられる。 プラス1スロットインメカは、オーバーホールで回復した。 繰り返し、CD再生やチェンジ動作の確認を行う。 写真は掲載していないが、「ダブルTAPEチューナーアンプデッキ:RX-P840」には、800箇所を超えるハンダ付け部の劣化が見つかり、こちらもすべて補修を行った。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年08月17日
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今回の修理は、「SHARP MD-Z1 MDラジカセ(発売日:1994年2月)」だ。年に一度くらいは修理依頼をいただくような一台だ。過去の紹介記事はこちら。 [SHARP MD-Z1 MDラジカセ] ■主な故障と原因 CDトレーの開閉不良 → 同ゴムベルト及びグリス劣化CD再生時の音とびが酷い → ピニオンギア破損(亀裂)MD再生時に音とびがあり、録音にも失敗する → MD光ピックアップの経年劣化 → ※修理不可と診断■修理 申告の不具合症状が無事に確認できたので、分解を開始。 CDローディングユニットを分解・清掃・グリース再塗布。同ユニットのゴムベルトを交換し、CDトレー開閉の回復を確認。 CD音とびは、やはりピニオンギアに生じた亀裂が原因だった。本機種では、CD光ピックアップよりも、こちらの劣化の方が早いケースが多い。 同型中古機の流通もほぼなくなり、入手できたとしても同様の故障を有する確率が高い。今回、修理方法を思案した結果、破損した既存歯車を撤去し、代わりにエラストマーパイプを設置した。歯車駆動ではなく、摩擦駆動へ変更した次第だ。同パイプの内径と外形を試行錯誤し、正常にCD演奏する状態に回復できたことは幸いだった。 一方のMDの不具合は、MD光ピックアップの劣化が原因だということは判明している。しかし、同部品は既にメーカーの部品供給が終了して久しい。これまでは中古品で何とか修理してきたのだが、今日(2016/5)に至り、修理を断念する状況となった。 理由としては、(1)MDの論理調整に必要な技術情報が入手できないこと、(2)これを回避するために必要な正常な同MD中古ユニットが入手できなくなたこと、だ。 上記を修理の依頼主にご了解いただき、修理完了とさせていただいた。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年07月15日
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今回の修理は、 「AIWA CSD-MD50 MDラジカセ(発売日:1999年9月)」だ。CD/MD/TAPE/FM/AMを搭載した直立タイプのオールインワンラジカセだ。 過去にも紹介した機種だが、新たに修理依頼をいただいたので、改めて紹介する。 [AIWA CSD-MD50 MDラジカセ] ■主な故障と原因 TAPEが巻き取られず再生が数秒で停止する → ゴムベルトの劣化MDが排出されない場合がある → グリースの劣化CD再生不可 → CD光ピックアップの劣化故障FM局自動選択機能の誤動作 → 経年による設定のズレ■修理 TAPEの不具合は、ゴムベルトの劣化(融け落ちと硬化)が原因だった。採寸のうえ、バンコードで製作・交換して復旧。 MDの不具合は、グリースが劣化し、動作が渋くなっていた。 古いグリースを除去し、新しいグリースを塗布して回復。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213F」。中古を含めて在庫がなかったため、KSS-213Cで代替交換した。防塵用レンズシャッターは旧品を流用した。 KSS-213CはSONY純正品の供給があったため、 今回はこれを使用した。 FMの不具合は、設定がずれていた。「VR770」 を調整して回復。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年07月03日
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今回の修理は、「SONY DHC-MD555(本体:HCD-MD555)MD/CDミニコンポ(1998/9/21)」だ。ソニーが「MDピクシー」の愛称を冠し、5枚MDチェンジャーと5枚CDチェンジャーを搭載、オプションにはパソコン接続キット(PCLK-PX1)等も用意され、TAPEからMDへの移行と、MDの普及を狙った充実の一台だ。[SONY DHC-MD555(本体:HCD-MD555)MD/CDミニコンポ] 2000年以前の機種なので、MDLPには非対応だ。 ■主な故障と原因 CDトレー開閉不可・CDチェンジ不可 → CDチェンジャーのゴムベルト劣化CD再生不可 → CDチェンジャーのゴムベルト劣化に起因いくつかの操作ボタンが動作不良 → 押下式スイッチの劣化■修理 不具合症状を確認し、分解開始。 CDチェンジャーメカは最下段に位置しており、上にある全ての機能ブロックを取外さないとメンテナンスができない。 ようやく取外したCDチェンジャーメカ。CDが取り出せずにセットされたままだ。 このCDチェンジャーメカ(CDM53-K1BD33)には、4本のゴムベルトが使用されている。バンコードで自製し、交換。仮組み立てし、機能の回復を確認。 幸い、ゴムベルトは純正品が調達できたため、後日これらに再交換した。CD光ピックアップは「SONY KSS-213B」を搭載。 MDチェンジャーメカ(MDM-C1E)の不具合報告はなかったが、念のために目視点検。MD光ピックアップは「SONY KMS-260A」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R」が使用されていた。 押下式スイッチ(タクトスイッチ)が48個も使われている。内、劣化のある12個を交換。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年04月21日
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修理困難機種を追加しましたのでお知らせします。■追加した修理困難機種 ◎メーカー:SONY◎対象:CDローディングメカ「KSL-360AAM」又は、CDトラバースメカ「KSM-360AAM」又は、CD光ピックアップ「KSS-360A」搭載機種1992年頃から1993年頃に製造されていたSONY製CDラジカセただし、CD系以外の修理は可能(2016/3/24現在)◎理由:CD制御基板に実装された電解コンデンサの液漏れ故障により、同電解液が同基板及び、周辺実装部品を腐食その結果、CD再生できない、CDトレーが開閉しない等の不具合が発生。不具合は基板腐食の程度により、種種の症状を呈する当方では、電解液の腐食による基板故障を十分に修理できないことから、修理困難機種に指定◎該当機種の例(当方で確認したもの。2016/3/24現在):機種名 発売年ZS-6 1992CFD-250 1993.1CFD-260 1993.1CFD-255 1993.10CFD-265 1993.10└疑わしい機種に「ZS-66、ZS-8、ZS-70」あり[SONY ZS-6 CDラジカセ] [CDローディングメカ「KSL-360AAM」] [電解液で腐食した基板の例] --- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年03月25日
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今回の修理は、「ソニー ZS-M35 MDラジカセ(発売日:1999/10/21)」だ。4色のカラーに加え、光る“イルミネーションLED”を採用するなど、ファッション性を強く意識したデザインだ。 なお、ZS-M3xシリーズは、「ZS-M35 (発売日:1999/10/21) → ZS-M30 (発売日:2000/10/21) → ZS-M37 (発売日:2000/11/21)」の順に発売されていた。過去に紹介したZS-M37の記事では、順序を間違えて記載していたので訂正したい。 [SONY ZS-M35 MDラジカセ]■主な故障と原因 CD再生不可 → CD光ピックアップのレンズ汚れ 電解コンデンサの故障上面の操作ボタンが誤動作 → 押下式スイッチの劣化■修理 CD再生不可は、レンズをクリーニングすることで復旧を確認。 主基板を中心にハンダ付け部の劣化が多数確認された。シールド板も取外して点検し、ハンダ付け部の劣化を全て補修。 この年代の機種に搭載された海外製電解コンデンサは、経験的に故障が多いようだ。 防爆弁が動作したものは一見して故障と判断できるが、今回は無い。しかし、外見に異常はないが、点検してみると、容量が許容誤差以下に低下したもの、逆にこれを超過したものを主基板で確認。結果、100μF×3個と470μF×1個を交換した。 CD制御基板は、 ハンダ付け部の劣化を補修。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」だ。トラバースメカのオーバーホールを実施。 TUNER基板も、 ハンダ付け部の劣化を補修。 MDピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R」だ。 上面の操作ボタン誤動作の原因は、押下式スイッチの劣化。これを交換修理(写真忘れ)。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2016年02月18日
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実家の母から修理の相談があった。 新しい電子辞書を購入したものの、機能が多くて使い辛いので、古い電子辞書「SII TR-9700(発売日:1998年頃)」が修理できないかとのこと。当時35,000円ほどしたようだ。■主な故障と原因電源が滅多に入らない → [電源]ボタンのプリント配線の断線+スイッチ接点の劣化液晶表示部の開閉留め具が効かない → 同ラッチの破損■修理 症状を確認の上、分解。この年代の電気製品は、「爪」よりも「ネジ」固定が多いので、分解し易い。 侵入している粉塵を除去しつつ更に分解。 電子辞書のキーボードは、多くのリモコンと同じく、導電性ゴムを押下して直下の電気接点に通電させる型式を採用している。このゴムと接点が汚れや磨耗で、電気的に接触不良となり、上記の不具合を呈する。 同部を清掃の上、導電性ゴム部にはアルミ箔を添付(上写真)。接点にはハンダを薄く溶着(下写真)。 しかし、回復しない。同接点付近に僅かな液漏れ跡があったので、母に聞いたところ、「[電源]ボタン付近にお茶を少しこぼした」とのこと。 同部印刷配線の同通を点検すると、対向側接点にこれが無いことを確認。代替修理として、ジャンパー線(黄色)を設置したところ回復を確認。 液晶表示部の開閉留め具が効かないのは、ラッチのバネ部が内部で破損していた。疲労破損と推定される。手持ちのゴム管を小さく切って、そのバネの代替修理とした。 以上でほぼ復旧。ただし、[電源]ボタンがたまに誤動作するが、これが限界。 以上で修理完了とさせてもらった。母曰く「まさか直るとは思わなかった。新しい辞書にどうしてもなれない場合は、古い辞書を貰い受けに行く」とのこと。母の奮闘を期待したい。
2016年01月16日
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正月早々、 電気式湯沸しポット「National(Panasonic) NC-ELV22(2000年製造)」が故障した。「ボタン押してもお湯が出~へん!。昨日(12/31)は出てたのに!」とのこと。 お湯は沸くので、軽量カップで湯をくみ出して使うことで急場を凌いだ(重要な対応!)。 さて、このポット、息子の誕生祝に妻の友人からいただいたもので、既に15年が経過している。当時は3時間おきのミルク作りに活躍してくれた。その後は来客の多い時に引っ張り出し、時々使用していたものだ。 操作ボタンが誤動作している。 どうやら押下式スイッチが劣化故障しただけのようだ。その交換で直る確率が高い。 そこのねじを外すと内側がごっそりと外れる仕組み。 操作基板を確認。 押下式スイッチを交換し、無事に回復を確認。 それ他は軽い錆が所々にある以外、問題は無いようだ。これでもう数年は使用できると思う。
2016年01月13日
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1年前にリプレイス導入したDELL OPTIPLEX 780の電源が、年末に突然入らなくなった。 BIOS起動中に「パンッ」という破裂音がして停止。再度電源ボタンを押しても電源が入らない。破裂音の原因は、おそらく電解コンデンサの破損(防爆弁動作)、全く電源が入らないので、電源ユニットの故障と推定。 破損コンデンサを特定できれば、比較的簡単に修理できる。早速、分解・点検する。 電源ユニット(DELL H235P-00)の二次側に全く出力が無い。 取外した電源ユニットを分解し、破損形跡のある電解コンデンサを探すも、見当たらない。 原因が電解コンデンサで無い可能性もあるため、これ以上深追いしないこととした。DELLは保守部品を一般販売しないので、いつもは同型中古機を入手するが、検索すると、保守部品を販売してくれているショップがあった。ありがたく電源ユニットを注文した。年明け早々に納品の予定。 分解したついでに各部の清掃・点検を行う。まずはマザーボード。 ハンダ付けの怪しい箇所が散見されたのでこれを補修。 1/6(水)に注文しておいた電源ユニットが納品されてきた(下の写真の上側)。 このユニット交換で、無事に回復を確認した。
2016年01月11日
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今回の修理は、「CASIO MDH-515 MDラジカセ(発売日:不詳(おそらく1999年))」だ。このシリーズには、MDH-505、MDH-507、MDH-515(本機種)の存在を確認している。 今回、 MDH-515(本機種)の修理を依頼いただいたので紹介する。 [CASIO MDH-515 MDラジカセ] ■主な故障と原因CDトレー開閉不良 → ゴムベルト劣化CD再生不安定 → CD光ピックアップの劣化MD誤動作(MDを挿入していないのに給排動作を勝手にを繰り返す) → MD検知スイッチの劣化■修理 まず、CDトレーの開閉不良はゴムベルトの劣化か原因だった。これを製作・交換。 CD光ピックアップは、採用機種の少ない「SANYO SF-P101(15ピン)」だ。 当方では、CASIOの本シリーズと、PIONEER XR-A550MDでのみ、このピックアップを確認している。 一方、同一機種(CASIO MDH-515)でも、CD光ピックアップに「SANYO SF-P101N(15ピン)」を搭載した個体を確認している。製造時期によって異なるようだ。 今回は、ユニットごとこちらに交換して復旧を確認。 次はMDユニットを分解する。 本MDユニットには、MD検知スイッチが5個使用されている(下記の写真は4個が写っている)。 接点回復剤を使用しても写真左手3個の同スイッチが回復しないため、取り外して分解・清掃した。 清掃・研磨後は、 接点が輝いているのが分かる。 主基板にあった電気二重層コンデンサが劣化し、蓄電容量が極端に低下していたため、これを交換。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年12月31日
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今回の修理は、「SONY ZS-5 "ソナホーク" CDラジカセ(発売日:1991年)」だ。同時期に発売の「ZS-7」の下位機種だ。愛称は「ソナホーク」。 何とか修理できないかとご相談いただいた。 [SONY ZS-5 CDラジカセ] ■主な故障と原因CD再生不可 → 主基板ハンダ付け部の劣化主基板の一部が破損 → 筐体の組み戻し時の作業ミスTAPE A/Bとも再生等の一切の動作不可 → ゴムベルトの劣化左スピーカーの音声出力がない → ヘッドホン端子内部の電気接点劣化■修理 分解したこの時点で、ハンダ付け部の劣化が多数目視できた。全ての基板を点検してハンダ付けの劣化を補修。CD再生不可等は、この作業で回復。 マイク入力端子の基板取り付け部。プリント配線がはがれている。同端子と筐体の穴がずれて圧迫されたことが原因。過去の修理時の作業ミスと思われる。ジャンパ線で代替補修。 取外したダブルテープデッキ。磁気ヘッドやピンチローラーは磨耗や劣化が少なく、クリーニングのみ実施。 ゴムベルトは劣化(伸び、硬化)があったために採寸・製作・交換。 TAPE走行速度やアジマス、レベル調整を行って回復。 CD系メカも分解清掃。CD光ピックアップは「SONY KSS-240A」 。比較的高級機種に使用されるタイプ。経年なりの劣化はあるものの、交換するまでには至っていなかった。 CDトレーの開閉用ベルトも劣化していたので交換。 TAPE調整中に突然、左スピーカーの出力が無くなった。ヘッドホンは左右とも問題なく出力がある。原因は、ヘッドホン端子内部の電気接点劣化。分解してクリーニング。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年11月28日
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15年以上は使っているOAチェアー。座面の生地が擦り切れてきたので、修理をした。 作業は、正確には「張替え」でなく、古い生地の上に新しい生地を張る、「張増し」だ。この方が、旧生地の撤去に起因する手間がないため、作業が簡単だ。 まずは、作業しやすいように座面を取外す。 新しい生地は、古くなったワイシャツをリサイクル活用。 タッカーを使い、座面裏で生地を「パン、パン」と留めてゆく。針が入りきらない場合は、金槌で打ち増し。余った生地は、針留め位置から2cmほどの余裕を残して切り取り、その端部を養生テープを貼って解れ止めする。養生テープは、糊残りが無く剥がせるので何かと便利だ。 出来上がった座面を取り付けて完成。雰囲気がガラッと変わった。一連の上記作業は、この椅子の使用者である中3の息子が実施。1時間程度だった。このように、椅子の生地の張り替えは比較的簡単にできるので、DIYにはうってつけだ。
2015年11月26日
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先日吊るした干し柿にカビが発生していた。青カビを中心に、所々に白カビも見られる。 雨露に濡れぬよう、風通しの良い軒下の深い場所に吊るし直しておいたのだが、数日雨が続いた後、気が付くとあえなくこの状態に。例年になく暖かい秋ということも、カビ発生を促したのだろう。 ただし、カビは柿の表面だけで、内部に問題はない。試しに内側を食すと、甘く美味しかった。 しかし、表面に散在するカビが思うように除去できないため、やむなくコンポスト入りとなった。残念。干し柿作りも、カビ対策が重要なポイントだと言うことが分かり、良い経験となった。来年に生かしたいと思う。
2015年11月24日
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