音響機器修理「京とんび」

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2015年11月28日
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カテゴリ: 音響機器修理

 今回の修理は、「 SONY ZS-5 "ソナホーク" CDラジカセ(発売日:1991年) 」だ。同時期に発売の「 ZS-7 」の下位機種だ。愛称は「 ソナホーク 」。 

 何とか修理できないかとご相談いただいた。

SANY1332.JPG

[SONY ZS-5 CDラジカセ]

SANY1333.JPG

SANY1339.JPG

■主な故障と原因
  1. CD再生不可 → 主基板ハンダ付け部の劣化
  2. 主基板の一部が破損 → 筐体の組み戻し時の作業ミス
  3. TAPE A/Bとも再生等の一切の動作不可 → ゴムベルトの劣化
  4. 左スピーカーの音声出力がない → ヘッドホン端子内部の電気接点劣化

■修理

 分解したこの時点で、ハンダ付け部の劣化が多数目視できた。全ての基板を点検してハンダ付けの劣化を補修。CD再生不可等は、この作業で回復。

SANY1144.JPG

  マイク入力端子の基板取り付け部。プリント配線がはがれている。同端子と筐体の穴がずれて圧迫されたことが原因。過去の修理時の作業ミスと思われる。ジャンパ線で代替補修。

SANY1173.JPG

 取外したダブルテープデッキ。磁気ヘッドやピンチローラーは磨耗や劣化が少なく、クリーニングのみ実施。

SANY1265.JPG

 ゴムベルトは劣化(伸び、硬化)があったために採寸・製作・交換。 TAPE走行速度やアジマス、レベル調整を行って回復。

SANY1268.JPG

 CD系メカも分解清掃。CD光ピックアップは「SONY KSS-240A」 。比較的高級機種に使用されるタイプ。経年なりの劣化はあるものの、交換するまでには至っていなかった。

SANY1316.JPG

 CDトレーの開閉用ベルトも劣化していたので交換。

SANY1320.JPG

 TAPE調整中に突然、左スピーカーの出力が無くなった。ヘッドホンは左右とも問題なく出力がある。原因は、ヘッドホン端子内部の電気接点劣化。分解してクリーニング。

SANY1326.JPG

 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 

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最終更新日  2015年11月29日 00時08分51秒
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