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公立の学校では、クラスの2割は優秀、2割は落ちこぼれ、残る6割が平凡だと言われる。先生が教えることは指導要領でマニュアル化されていて、6割の平凡な子(平凡といってもピンキリではあるが)に照準を合わせている。しかし、1年生に限っては違う。誰でもわかるような簡単な内容を、時間をかけてじっくり教えてくれる。ここまでやってもらって ついてこられない子なんていないよね、と思うほど。今日は学校公開日だった。運動会の代休で坊がいたので、長居はできず3時間目の算数の授業だけ見て帰ってきたが、よほどつまらないのか、小姐が欠伸をしていたのを私は見逃さなかった!そりゃ~つまらないだろうね、3+5+2を1時間かけて習うなんて。温度計を眺めていて、負の数という概念を理解して計算までできる子だからね。国語力もずば抜けているし、日本にも飛び級制度があったらいいのに。朝、学校に行きたくないと思う。しぶしぶ行っても、授業は簡単すぎてつまらない。友達と仲良く遊ぶわけでもない。給食もイマイチ。体育は嫌い。では、小姐にとって学校で楽しいことって何?一つくらいあるのかな?もし何もないとしたら、学校にいる時間は長くて苦痛だろうな。すべての子に対して同じことを教える一斉授業では、個人の能力を育て、伸ばすことなど到底無理である。落ちこぼれの救済には目が向いても、浮きこぼれという存在は忘れられていると思う。もっとも、学校にそこまで求めるつもりはさらさらないので、小姐の知的好奇心を満たすためには 私が動く。日本の教育システムは変えられないのだから、自ら学ぶ姿勢を身につけるに限る!
2010/10/04
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「自力で登校できない小姐」ではなく、「小姐は自力で登校できない」。あくまでも主語は小姐であって、自力で登校できないことは小姐の一部でしかない。歯痒い?情けない?余計な手間を取らせやがって?いえいえ。私が付き添えば登校できるのだから、それでいいのだ。明日は1年生全員で校外学習に出かける。班は誰と誰と誰で、バスの座席は…と嬉しそうに話していた。今まで、クラスの子の名前なんて小姐の口からはほとんど聞いたことがなかったのに。そして小姐は「私、班長なんだ」と張り切っている。班長は 集合の時に点呼して先生に報告に行くらしい。どうやって班長を決めたのかと尋ねると、ほとんどが立候補だったらしいが、小姐の班は、特にやりたがる子がいなかったのか 小姐が推薦されたらしい。ほとんど毎日遅刻(朝の会開始に間に合わない)では、いわくつきの子とか変わった子とか思われても仕方ないと思っていた。しかし、班のメンバーは小姐のそういう面はまったく気にしていないのか。蔑むどころか信頼してくれているのか。(嫌な役を押しつけた、という感じではなさそうだから)このところ天気が芳しくないけど、明日は晴れの模様。楽しんでおいで!
2010/09/28
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車関係の仕事が入っていなかったので、外回りもなく、久しぶりに、外国人のビザ関係の事務処理を手伝っていたら、携帯が鳴った。小姐の学校からだった。熱でも出たというのか!?思ったとおりで、熱が38度あって保健室で寝ているから迎えに来てほしいとのこと。とりあえず、きりのいいところまで終わらせようとしていたら、「この仕事は急いでいないし、今すぐあがっていい」と言われ、深々と頭を下げて、事務所を後にした。子どもの具合が悪くなった時、融通をきかせていただけるのは本当にありがたい。いや~、それにしても今日はたまたま外回りがなくてよかったなあ。陸運局なら市内だからともかく、遠くの警察なんぞ行っている時だったら…。もうすぐ正午という頃、学校へ到着した。帰宅すると、昼食もろくに摂らずに寝てしまった。よほどだるいらしい。そういえば 今朝はいつになく登校を渋っていたけど、体調が悪くなる前触れだったのか。小児科の予約時間は4時半。出かける直前にはかったら、熱は39度まで上がっていた。いつになく混んでいた。小姐はだるくて座っていられず、待合室で横になっていた。そういう時に限って、ギャーギャー騒いでいる2歳くらいの子が何人もいて、「頭が痛い…」とつらそうな声を漏らしていた。病院では静かにしやがれ!っていうか注意しない親が悪いんだ!診察が終わったのは5時だった。そこから坊を迎えに行く。すっかり遅くなってしまった。保育園在籍で助かった!あちこち走り回っていたら、なんだか私までだるくなってきてしまい、これはイカン、と コンビニに寄ってリポビタンDを買い、その場で飲み干した。うどんを少しだけ食べて、薬を飲んですぐに寝た小姐は、9時頃 目を覚ました。熱は37度台まで下がっていた。数時間前までは、あんなにフーフーいっていたのに。夏バテ?それとも秋バテか?夏休み、慣れない学童で緊張していただろうし、そしてまた学校が始まってストレスが増えて、疲れがドバーッと出たのかもしれない。
2010/09/15
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「金曜日は、Y君が学童に来ないからつまらないんだよね」と小姐。決して、喜んで行っているわけではない学童だが、Y君と遊ぶのは楽しいらしい。彼は夏休み明けから 小姐のクラスにやってきた転校生である。そして学童にも入った。初日から、小姐と遊んでいたようだ。転校生は右も左もわからない状態だから、構ってくれる子がいたら救われるだろうし、小姐は小姐で 仲のいい友達がいないから、声をかけやすかったのかもしれない。「お友達ができた」と喜んでいたけど、相手は男の子ですか…。母に似て、女の子どうしつるむのが好きじゃないし、ポケモンの話をしてわかってくれるのは男の子だからな。まぁ1年生なら まだそれほど性差はなく遊ぶのかもしれないけど、男の子とばかり遊んでいると、さらに変わり者認定されるんじゃないか。「月曜日はY君と遊べるね。お母さん、慌てて迎えに来ないでよ」ですと!?入学してから今まで、誰々と遊んだなんて聞いた試しがなかったから、本当に友達いないんだろうなと思っていた。(先生に聞いても、放課は読書していることが多いとのことだったし)それが、Y君と遊んだことは嬉しそうに話すのだから、とにかくここは私も素直に喜ぼうじゃないか。
2010/09/10
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小姐が、夏休み明けから再び通学団で登校できるようになった、と喜んだのも束の間、今朝は集合時刻が近づくにつれ顔色が悪くなり、ついに泣き出してしまった。余裕を持って出かけられるように、早く起きているのに、いつまでもチンタラとご飯を食べているので、つい強い口調でせきたててしまった。私のそういう態度も、小姐の気持ちを沈ませる原因だったかと後になって反省したが、それにしても、まさか4日で逆戻りとは---。しばらく玄関でメソメソしていたが、坊の幼稚園バスが来る時間なので、私は小姐ばかりに構っていられず、とりあえず放っておくしかなかった。出勤しようとした夫が、小姐が落ち着くまで様子を見ていてくれて、「送ってもらえるなら行く」と言ったらしく、出勤ついでに校門の前で下ろすことになった。夫は「お父さんは会社に遅れてしまうから、学校の中まではついて行けないよ」と小姐に言い聞かせつつ、いざ学校に着いたら車から下りられず泣いてしまう姿を想像し、以前何度もあったように、今回もそうなったらどうしようとドキドキしていた。しかし、校門の前まで来たらサッと車から下りて、振り向きもせず歩いて行ったらしい。やはり、学校そのものが嫌というわけではなく、通学団が嫌なのだ。坊が入学するまではずっとダメだろう、1年生のうちは私が送って行こう、と覚悟を決めていただけに、夏休み明けから「通学団で行く」と本人がやる気を見せたことにただただ驚いていた。とはいうものの、決して表情は明るくなかったんだよな…。自分から言い出したことだから 嫌でも頑張らないと、と思っていたのだろう。ギリギリの状態だったとしたら、ちょっとしたことで崩れてしまってもおかしくない。来週はまた気を取り直して通学団で登校するだろうか、それとも!?
2010/09/03
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小姐が「目から鼻血」と言った。そんな諺あったかしら…と思ったら、小姐による造語で、その心は「ありえないこと」だそうな。なるほどね!夜、布団に入ってから、足し算の問題を出してくれとせがむので、オマエら早よ寝てくれ~わたしゃ野球の続きが気になるんじゃ、と思いつつ、小姐と坊 交互に問いかけた。紙に書くわけではなく、この場での即答なので、1桁+1桁ばかりを出題していると、小姐は「2桁でもいいよ」と言う。そんな、紙に書かずに2桁の計算ができるのか?12+14=26だと答えた。まぁこれはくり上がりがないからな。じゃぁ18+18は?小声でブツブツ言った後、36と答えた。どうしてそう思ったのかと尋ねると「まず、18を10と8に分ける。それが2つある。8と8を足して16でしょ、そこに、10と10を足した20を合わせると36だから」紙に書いて筆算するわけでもなく、すべて頭の中で考えて導き出すとはアッパレ!小姐は、3-5= -2、-7+4= -3などと、負の数も理解している。私は教育ママゴンではないし、まさか中学生の問題など教えようとも思わない。スキーに行った時、道路の表示板に「只今の気温 -1度」と出ているのを見て、1の前についているあの棒は何かと 小姐が不思議がったので、0度より低い温度にはマイナスがつく、と説明しただけだ。負の数の計算なんて教えていないのに、どうしてできるのか。まさか夫が教えたのか?いや、それも違うらしい。小姐は読書の虫だから、何かの本にそれらしきことでも書いてあったか?真相は、本人曰く「温度計を眺めていたら、わかった」。1度より0度のほうが寒い。0度より-1度のほうが寒い。-1度より-2度のほうが寒い。そうか、-がついている場合は、数字が大きくなるほど小さい数字ってことなんだ。ということを、誰に教わるでもなく 温度計を見ていて気づいたという。木からりんごが落ちる様子を見ていたニュートンみたいだな(?)ブラボー!温度計から負の数を理解しただけでなく、降水確率の%を気にしたり、円いピザを半分に切ったら1/2、そのまた半分は1/4、そのまた半分だと1/8、と小姐は身近な生活の中から、数学的な考え方を養っている。机にかじりついて勉強するより、すんなり頭に入ると思う。なかなか寝ないもんだから、結局 根負けして私のほうが先に寝てしまったようだ。起きたら10時を回っており、野球はとっくに終わっていた。トホホ。こんな時のためのプロ野球ニュースだけど、やはりライブで見たいんだよなぁ。
2010/09/01
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夏休みが終わり、今日から学校である。(夏休み明けだが2学期とは言わない。我が市の小学校は前期と後期の2学期制なのだ)朝食中、小姐に 時計を見るように声をかけると「あれ?何時に行くんだっけ」「学童じゃなくて学校だから、7時45分だよ。通学団で行くならね」通学団で行くなんて無理だろう、と思いながらも一応そう言うと、「あ、そうだった。7時45分」え?通学団で行けるの?通学団という言葉を聞いても、顔をしかめるわけでもなく、当然のように、急がなくちゃという姿勢。えええええええ!?!?!?玄関を出ると、大きな声で「行ってきまーす!」隣の家のお姉ちゃん(6年生)も、何もなかったように迎えてくれたし、本当に何もなかったように、スタスタ行ってしまった。こんなことって…と、しばし呆然。私は小姐を送って行くつもりでいた。それが突然なくなって、時間が余ってしまった。信じられない。一体何が、小姐を通学団で行く気にさせたのだろうか。夏休み中、近所の子と遊んだことなんてなかったし、7月末の学校のプールの時は通学団で行くことはできず送って行ったし…。このまま、明日も明後日も、ずっと通学団で行けるのかな。誰に強制されたわけでもなく、自分から行く気になったことが嬉しい。通学団で登校するのはルールであり、当たり前であると思っていた。しかし その常識が、小姐にとっては高いハードルだった。いろいろ試してもダメだったから、坊が入学するまではずっとこのままかと諦めていた。まさかこんな日が来るとは思ってもみなかった!
2010/08/30
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8月も終わりに近づけば、暑さも少しはマシになってくるはずなのに、連日、厳しい残暑が続いている。そんな中、早いもので 夏休みの学童は今日が最終日である(月曜日から学校が始まる)。通学団で登校することに どうしても馴染めないため 私が毎朝送って行き、また、下校時に2年生からいたずらされ泣いて帰ってきたこともある小姐は、縦社会である学童でやっていけるだろうかと心配だった。夫には「仕事を休めないのか」と言われ、「8月まるまる休んだらクビになってしまう」と返したら、「小姐より仕事のほうが大事なのか」と憤慨された。それでも、小姐本人は学童へ行く気になっていたし、とりあえず行かせてみて、やっぱり嫌だと言い出すようなら また考えようと思って送り出した。お盆の週を除く3週間、小姐は一度も嫌がることなく通った。いや、本当は気が進まなかったのかもしれないが(特に最初の頃)、迎えに行った時に様子を見ている限りでは、表情は明るく、学校ほど嫌ではなかったはずだ。学校には、行きたくないといって何度も大泣きしたからな~。夏休みが終わったら もう学童には行かないのか、と尋ねられたので「これからも行けるけど…嫌だ?」と逆に聞き返した。すると「うーん」と、どちらともとれない生返事をするので、やはり嫌なのかと心配しつつ、「お母さんは仕事が忙しくなってきたから、小姐が学校から帰ってくるより前に絶対に家に帰ってきているかわからない。学童にいてくれたら安心なんだけどな」しばし考えた小姐は「学校から帰ってきても家の中に入れなかったら嫌だ。学童に行けば、お母さんが迎えに来てくれるんだよね?おやつがもらえるし、校庭で遊べるから、学童で待ってるほうがいい」10~14時という契約で働き始めたが、仕事を覚え、1人で外回りをするようになるにつれ、先生からは、あと1時間くらい長く居てもらえると助かるようなことを言われたし、私自身も、午前中 事務処理で午後から外回りならば、2時退勤では中途半端だと思っていた。2時までなら、小姐を学童に入れる必要はないが、毎回2時に終わるとも限らず、出先で時間を食ってしまった時は いつもヒヤヒヤしていた。夏休み後もこのまま学童を利用すれば、3時でも3時半でも安心して仕事ができるし、何より、私が迎えに行くわけだから、下校時に上級生から意地悪される心配もなくなるのだ!学童でも小競り合いくらいはあるだろうけど、監視の目があるから無法地帯ではない!指導員さんには「私、男の子のほうが話が合うんだ~」などと言っているらしいけど(どうせまたポケモンのマニアックな話でもしているのだろう)、女の子とも普通に遊んでいるし、特に問題はないとのこと。夏休みを学童で過ごしたことが、今後 学校での生活にプラスに働くといいな。
2010/08/27
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いわゆる「ママ友づきあい」には抵抗がある私だが、小姐の幼稚園時代、仲良くさせてもらっている親子がいた。K君、R君、Aちゃんである。満3歳児と年少で同じクラスだった。K君とR君は年長でも同じだった。子どもたちは仲が良かったが、母親は、働いていることもありランチに行くといっても年に3回ほど(参観日やマラソン大会の後など)。それしか接点がなくても、気が合うというか、一緒にいて全然疲れないのだ。我が家以外の3軒には、3学年上のお姉ちゃんがいる。小学校はバラバラだが、卒園後も、下の子絡みで顔を合わせることがあったからか今でも仲がいいようだ。 春休みにR君の家にお邪魔した時、お開きになっても 彼女たちは盛り上がり、急遽Aちゃんの家に泊まりに行くことになった。小姐とK君とR君も行きたいと言ったのだが、「布団が足りないから、風邪をひいてしまうかもしれない。今回はお姉ちゃんたちだけね。暑い季節だったタオルケットでも大丈夫だろうから、夏休みにおいでよ」と。その時、小姐は「絶対だよ」と念を押していたが、私は内心 半信半疑だった。卒園してしまったら、今後はつきあいがなくなるんじゃなかろうかと思ったのだ。しかし、7月上旬に 幼稚園の同窓会で顔を合わせ、本当にお誘いを受けた。私も小姐も、K君とR君も呼ばれているものと思っていた。ところが、Aちゃんの家の子ども部屋にはエアコンがないらしく、人口密度が高いと暑くて寝苦しいだろう、ということで 今回は小姐だけに声をかけたのだということが 2日前になってわかった。春休みの約束が実現する、と楽しみにしていた小姐だが、いとしのK君が来ないのでは、正直 楽しみは半減かもしれないな…と思った。敢えてそのことは黙っていた。昨日、Aちゃんの家に行って初めてK君やR君は来ないことを知った小姐は、一瞬 顔が曇ったような気がした。それでも、元気に「じゃぁね~!」と手を振って別れた。Aちゃんのお母さんには「小姐ちゃんはしっかりしているから大丈夫そうだよね」と言われたが身内以外の家に泊まるのは初めてである。幼稚園在籍中ならともかく、卒園した今は、Aちゃんと毎日顔を合わせているわけでもないから、緊張するだろうし。うーん、でもまぁ預けた以上は腹をくくろうではないか。昨日の夕方 Aちゃんの家に行き、泊まらせてもらって、今日 私が仕事後に迎えに行くつもりが(休みたかったが どうしても外せない仕事があった)、「県民の森(車で片道1時間)に行って川遊びしようかと思ってね。帰ってきたら、坊君を迎えに行って、家まで送ってあげるから仕事が終わったら、家でゆっくりしてて~」Aちゃんは、卒園したら幼稚園に行く用事がないから、久しぶりに行きたいのだとか。坊を迎えに行くのが口実になるから、と。そこまで言うならお言葉に甘えよう。4時過ぎに、一行が我が家に到着した。1時間くらい遊んで行ってもらった。小姐は昨夜、緊張したのか なかなか寝付けなかったという。寝付けない小姐にAちゃんがつきあってくれたようだが、やはりAちゃんが先に寝てしまい、Aちゃんのお母さんが添い寝してくれたらしい。「どうしても眠れないなら つらいよね、お母さんに迎えに来てもらう?」と尋ねると「せっかく来たんだし、明日Aちゃんと遊びたいから帰らない!」と言い、ギュッと手を握ってきたとのこと。「なんていじらしいんだろう、と感動したし、小姐ちゃんは私を信頼してくれているんだと思ったら 嬉しくて…」自宅でも、寝つきがいいとはいえない小姐なので、心配していたのだが、やはりそうだったか。他にも、わがままなことを言わなかったか、食事は残さなかったか等、挙げればキリがないが、夜 なかなか寝付けなかった以外は、特に問題はなかったようだ。小姐は、川遊びをしたことがなかったので、とても新鮮だったという。それにしても、まさか県民の森まで連れて行ってもらえるとは。Aちゃんのお母さんは、子どもが大好きと公言している。よその子に対する接し方も、とても自然で、一緒に楽しんでいる感じだし、悪いことをすれば 我が子同然に叱るし、小姐が信頼するのも納得である。K君がいないと楽しみ半減かも…なんて一瞬でも考えてしまったことを猛省している。年長の夏休みに「お泊まり保育」はあったけど、それは あくまでも全員参加の行事。個人的に、よそのお宅に泊まりに行くのは まだ早いんじゃないかとも思ったけど、信頼できる相手の家であれば、これはかなり貴重な体験だといえよう。
2010/08/23
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早朝、小姐が頭痛を訴えた。痛みに強いはずの小姐がワーワー泣くので、これは只事ではない、とかかりつけの小児科の診療開始時刻まで待てず、市民病院(救急)へ行くことに。よほど激しい頭痛らしく、車の中でも ずっとワーワー泣いていた。熱は38度。喉は赤く、これからもっと上がりそうな感じだった。まさか髄膜炎ではないと思うけど…という前置きをした上で、念のため確認しようと首を左右に振ってみるように言われたが、とにかく頭が痛いからやりたくないという。再三促されても、ついに首を振ることはなかった。ベッドに仰向けに寝て 膝を曲げる動作をした時、首が痛いとは言わなかったので、まず大丈夫でしょう、とのことで、風邪薬と解熱剤をもらって帰宅した。私と夫と坊が朝食を摂っていても、小姐は何も食べたくないという。すきっ腹に薬では胃が荒れてしまう。仕方なく、家にあった坐薬を使った。小姐はお父さんっ子なので、夫が仕事に行く時にグズグズ言ったが、次第に落ち着いて、そのまま昼まで寝ていた。昼になると、冷やしうどんなら食べられそうというので、このまま横になっているように言い、坊だけ連れて買い物へ。昼食時は、坊と冗談を言い合うくらいだったので、少しは回復しているかと思ったら、まだ頭は痛いのだという。熱も38度から変わっていなかった。薬を飲んだ後、5時過ぎまで死んだように寝た。しかし、熱は下がるどころか39度まで上がってしまった。暑い暑いと言って泣く。そして、蚊の鳴くような声で「お父さん…」と言う。思わず腹が立って「今ここにいない人を呼んでどうするわけ?」病気の子どもに言い放つ言葉ではないよな~。それだけ、私が信頼されていないということなのに。夫はお盆休み前最後の出勤日ということもあって、定時で帰ってきた。当然、小姐は喜んだ。申し訳ないけど、あとは夫に任せよう…。
2010/08/10
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3年生の子が「一緒に双六やろう」と誘ってくれて、一旦は仲間に入った小姐が、「やっぱりやめる」と、輪から出てきてしまった…という話を学童に迎えに行った時に 指導員さんから聞いた。何だよ…せっかく声かけてくれたのに、そんなことしちゃ感じ悪いじゃないかー!二度と誘ってくれなくなるぞ。生意気な1年だと思われるぞ。帰宅後、双六をやりたくなかったのかと尋ねてみたところ、言いにくそうに「大勢で遊ぶのって、あんまり…」とゴニョゴニョ。何人で双六をやろうとしていたのかわからないけど、うん、まぁアンタがそう言うなら その気持ちはわからんでもないよ。私も大勢でワイワイやるより1人のほうが気楽だから。小姐は赤ちゃんの頃から人見知りをしなかったし、幼稚園の頃は「誰とでも仲良くできます」と言われていたし、私とは正反対のタイプなんだと思っていた。しかし現在 そうでもないらしい。今思えば、年長の頃に伏線らしきものが表れていたように思う。女の子はグループに分かれて固まっている、と聞いたけど小姐はどこにも属していなかった。1人で黙々と本を読んでいたり、誰かと遊ぶ時は 男の子のほうがよかったらしい。小学生になったら、どうやら人見知りをする子に変身してしまったようだ。同じ幼稚園の子が1人もいないマンモス校という背景もあるが、自分から誰かに声をかけるなんてことはしない(できない)し、逆に誰かが声をかけてくれても、恥ずかしそうにしている。そして、友達の名前を覚えようとしない。いや、本当は記憶しているのかもしれないけど、私には絶対に言わない。「背が小さい子と遊んだ」などと言いやがる。「何それ!身長なんて自分の責任じゃないし失礼な言い方するんじゃないの!」と叱ったが、叱った後でハッとした。30年前、自分にも似たような経験があったのだ。そう、あれは幼稚園年長の時。母とスーパーに行ったら、同じ幼稚園の親子がいた。母は、見たことある顔だな~たぶん同じ幼稚園のお母さんね…と思ったらしく、私に「あの子、同じ幼稚園の子じゃない?誰?」と質問した。私は、その子の顔も名前も知っていたけど、頑なに「知らない」と言い張った。「Y子ちゃん」と言えばいいものを、恥ずかしくて言えなかった。その子が目の前にいるわけでもないのに、何が恥ずかしいのか自分でもわからないけど…。なんだか、今の小姐に通じるような気がしてならない。私は、幼稚園には嫌々通っていた。小学校も楽しく通っていたわけではない。通知表といえば、勉強のことはほとんど触れられず、協調性がないだの、友達をつくれだの、毎回同じ文言が並んでウンザリしていた。1人でいることが気楽だから、そういう働きかけはプレッシャーになるだけだった。「みんなと仲良く」なんて絶対に無理だと思っていた。母親になると、我が子に仲良しの友達ができるかしらと心配するものだが、私は、自分がこんなふうだからか「みんなと仲良く」なんて推奨しない。だって、気が合う子もいれば合わない子もいるのに、全員と仲良くなんて無理だもの。屁理屈かもしれないけど…。でも、母親だって、ママ友関係で「あの人はちょっとね~」なんて言っているくせに子どもには「みんなと仲良く」ですか?矛盾していると思いませんか?合わない相手には、波風立てなければいいだけ。無理に仲良くする必要ないでしょう。小姐が、大勢でワイワイやるのが苦手だと感じているなら、そういう性格なのだから仕方ない。無理しなくていいんだからさ。なーに、今に気の合う子が見つかるよ。かつての私がそうだったように。
2010/08/05
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8月に入り、小姐は今日からいよいよ学童保育にお世話になる。学校にも馴染めていないのに、縦社会である学童に馴染めるのか心配だが、本人は行く気になっているし とにかく一歩踏み出してみよう、と。学習用具一式(何でもよい、30分程度勉強できるもの)に、着替え1組、弁当、汗拭きタオル…とリュックに詰めたら、泊まりに行けそうな大荷物である。9時20分頃到着し、初日ということで5分ほど様子をうかがっていた。同じクラスの子が数人いるものの、だからといってその子のところへ行くわけでもなく、ソワソワと不安そうに視線が泳いでいる小姐。夕方まで過ごすのに 大丈夫だろうかと、後ろ髪を引かれる思いで仕事へ向かった。今日は学童の子が学校のプールに入る日で、10時から11時までプールだった。弁当の後、12時半から2時半まで昼寝(保育園みたいだな!)。案の定、眠れなかったらしく、目を閉じて寝たフリをしていたようだ。昼寝の後、おやつをいただく。そして4時から外遊び。校庭で遊ぶ。迎えに行った時、小姐はブランコに乗っていた。朝はいかにも不安そうに、指導員さんの傍を離れなかった小姐だが、プールから戻ったらすっかり笑顔になっていたらしい(さすが、プールマジック!)。3年生とかるたをしたり、レゴブロックで遊んだという。1日行っただけでは何とも言えないが、嫌だとは言わないし、なんとか通ってほしい。
2010/08/02
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「私の誕生日は絶対に夏休みだから、プールに連れて行って!」という本人の希望により、昨年も一昨年も、7月30日はプールの日だった。今年も、小姐はかなり前から「楽しみだなあああ!」と期待していた。どうせなら行ったことのないプールに連れて行ってやりたい。ただし条件がある。室内プールであること。私は日焼けしたくないのだ~!室内で、子ども用プールや造波プールや流れるプールがあるところ。残念ながら、近くにはないんだよね。少なくとも車で1時間以上は走らなければならない。年に1度のことだから、気合入れて行くさ!向かった先は、昨年とも一昨年とも違う、安城市の「マーメイドパレス」。建物の壁には人魚の絵が描かれており、小姐は「私にぴったりじゃん」。そうだね、確かにその通りだ。昨年の「ホワイトウェイブ」もかなりよかったが、ここはそれ以上によかった。流れるプールが、水深80cmなのだ。1mだとしても 小姐も坊も顔は出るが、ちょっと深い。その点80cmなら安心だ。そして、25mプールの一番端のコースは、子どもの練習用に浅くなっており、60cm。普通、こういうところの25mプールは全部深いのに、これはありがたい。坊は、スイミングスクールは嫌で辞めたのに、幼稚園の課外のプールならやりたいと言い、今年1年お世話になることにした。なんと、バタ足で5mほど泳げるようになっていた!昨年までなら、自分から進んで潜るようなマネは絶対にしなかったのに、よほど自信がついたとみえて、潜るし泳ぐし、こんな積極的な姿は初めて見た!造波プールでも、浮き輪も持たずに はしゃいでいた。小姐は「浅いとクロールがやりにくい」と言って、深いほうへ行きたがった。あの~、そっちは水深1.2mだよ。アナタの身長より高いんですけど?「最初だけお母さんがついててくれれば大丈夫だよ。25m泳げるから」そ、そんな。確かに25m泳ぐスキルは持っているけど、スイミングを辞めた今、毎週練習しているわけではないんだから…。真ん中はもっと深いし心配だ。坊をプールサイドで待たせて、私もついて行った。しかし小姐は、私の心配をものともせず25m泳ぎきった。しかも2回も!スライダーは、残念ながら利用できなかった。身長が120cm以上でないとダメなのだ。あと数cm足りなかった。来年こそは!軽く2時間はいるだろうなと思ったら、3時間もいた。2人とも手がかからないとはいえ、さすがに3時間も水に浸かっていると疲れる。まだ帰りたくないと言われたが、これ以上疲れては帰りの運転が厳しいからと説得した。「あぁ、楽しかった。また来たいな」。うーん、もう少し近いと気軽に連れて来られるんだけどねぇ…。でも、小姐はプールにいる時が一番イキイキしているから、叶えてやりたいな。7歳。小姐が好きだという数字「7」。ラッキー7のように、いいことがたくさんある1年になりますように。手元に風船はないけど、私としては 祝いの風船を飛ばした気分だ。誕生日おめでとう。<おまけ>母から連絡がないので、妹の出産は明日以降が確定。小姐と同じにはならなかった。
2010/07/30
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小姐が小学生になって、初めての個人懇談会。4時からだったが、今日も仕事が立て込んでいたため 焦ってしまった。我が市の小学校は10月の体育の日を境に前期と後期に分ける2学期制のため、従来のような、1学期、2学期、学年末と年3回通知表をもらうことにはならない。そこで、通知表に代わる資料として、夏休み前の最後の日に子どもたち自身がつけた勉強、運動、生活における自己採点表を提示された。勉強に関して、小姐は自分に厳しい採点をしていた。先生は「私から見れば小姐さんは全項目◎だと思いますが…」「計算カードを毎日やりましたか」には△をつけていた。何故?計算カードの宿題を忘れたことなんてなかったのに。懇談会は1人15分が目安だが、私の次の枠には誰もいないのをいいことに、30分以上も話し込んでしまい、次の次の方を待たせてしまった。ごめんなさい。私の付き添いがないと登校できない小姐だが、本人もそのことは気にしていて、先生にも不安を漏らしているようだ。先生はその都度「今はお母さんに甘えていても大丈夫だからね。誰も変だと思ったりしないから心配しなくていいよ」と言ってくださるらしい。「最初の頃は、こんな状態からは一日も早く抜け出してほしいと思っていましたけど、長期化するにつれ、私の気持ちがだんだん変わってきました。いろいろ試してみて、どれもダメなら仕方ないと諦めがつきました。来年、弟が入学するまではずっとこうかもしれない、と覚悟はできています。本人が望むなら、いくらでも送ってやります。通学団というルールがある以上、それは守るべきで、守らせたいとも思いますけど、無理強いした結果、もし不登校にでもなったらと思うと怖いんです。勉強に対する意欲はありますから、最後の砦まで崩したくないんです」「ご足労ですが、お母さんがそこまで割り切れるのであれば、小姐さんにはそれが安心ですね。通学団のことは、とりあえず考えないでおきましょう。授業が始まってしまえば、何事もなかったかのように過ごしていますからね…。小姐さんは本当に賢くて、誰も答えられないような問いに対しても筋道立ててわかりやすく説明できて、皆に考えるきっかけを与えてくれるんですよ。先を見通す力があって、誰でもわかるような問題ではちょっと手を挙げるだけで、誰も手が挙がらないような時にサッと手を挙げるあたりも、さすがだなと思います。授業では欠かせない存在ですね。ここぞという時は小姐さんですよ。読書量のおかげで語彙は豊富だし、とても1年生とは思えないほど 知識がありますね。今までは、小姐さんには簡単すぎて時間が余っていましたが、9月以降はもっと勉強らしくなっていきますから、ますます楽しみですね」うわ~、欠かせない存在だなんて 褒められすぎじゃないの。でも、普通に登校できない小姐にとっては、授業で自信を深めるのは人一倍喜ばしいこと。興味に応じてどんどん進んでいき、知的な世界を広げてやりたいものだ。
2010/07/23
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年長児にのみ実施される、夏休みの「お泊まり保育」。昨年、小姐がお泊まり保育で不在だった日は坊を連れて名古屋へ行った。今年は早くから小姐が「今度は私がどこかへ連れて行ってもらえるんだよね?」と期待を膨らませていた。そのつもりで仕事は休みをとってあったのだが、運悪く今日は生理の2日目で体調は最悪!正直 出かけるのはしんどかった。しかし、この日を待っていたであろう小姐を裏切ることなどできるわけがない。小姐と1対1なら、プールがよかったんだけどねぇ…。泳げない足手まとい(!)がいないから、気にせず深いところへ行けるし。でもまぁ仕方ない、他のレジャーを考えなければ。ここは田舎だから、近場には魅力的なスポットがほとんどない。レジャーガイドを見ても、ほとんどが名古屋周辺に集中している。ここからでは、どこへ行こうとしても遠いんだよな~。高速道路が使えて、なおかつインターから近くて、屋内で楽しめるところ、ないかなぁ。すべての条件を満たす場所が見つかった。愛・地球博記念公園である!一昨年 一度行ったことがあるが、子どもが喜ぶ楽しいところだった。園内に愛知県児童総合センターがある。屋内だから、暑さも関係ない。よし、決まりだ。坊を幼稚園に送った後、その足で最寄の東名インターへ。どこに行くかは小姐には内緒にしてあった。「まぁ、楽しみにしていなよ」。名古屋インターで下り、途中のスーパーでおにぎりやらお菓子やらの買い出し。「公園で食べるんだよ」「公園?」「前に行ったことがあるんだけどね」車窓に観覧車が見えてくると、小姐は「思い出した!」児童センターでは、夏の特別企画「はかる?! ~これくらいってどれくらい~」というプログラムを開催していた。クジをひいて、約30種類の遊びにチャレンジするというもの。「じぶん時計」は、目を閉じてストップウォッチのボタンを押し、10秒経過したと思ったところで止める。実際は何秒だったか紙に記入する。ちなみに小姐は8.45秒、私は9.87秒だった。「同じ重さは」は、15種類の直方体が用意されていて、大きさや手触りはさまざま。この中から、同じ重さのものを当てる。(結局、正解はわからなかったのだが)他にも、館内にはいろいろな遊びのコーナーがあり、小姐が気に入ったのは「aru」という、スクリーンいっぱいに動き回る影を追う遊びだった。私は途中で疲れてしまい、椅子に座って休憩(気がついたらウトウトしていた)。その間も小姐は休むことなく遊び回り…12時から4時まで遊び尽くし!4時を過ぎ、さすがに少しは暑さが和らいだだろうと、外へ。外には、水遊び場がある。ここで5時過ぎまで遊んだ。まだまだ疲れていないという小姐だったが、私が これ以上疲れたら帰りの運転が厳しいぞ。さぁ、帰るぞ!行きに寄ったスーパーに再度寄り、フードコートで早めの夕飯にして、スタバで抹茶フラペチーノ(小姐の好物でもある)を買って帰った。あぁ~今日はよく遊んだ。それにしても、1日遊んでも お金はあまり使っていない。駐車場代500円と、児童センターの入場料300円(私だけ。小学生の小姐はタダ)。昼の買出しは1000円くらいだし、夕飯とスタバで1500円くらい。高速代はETCの時間帯割引もあって、往復で1800円。これが、遊園地なんか行っていたら 確実に桁が違うだろうからな…。小姐は喜んだし、今日は実にリーズナブルなレジャーだったわ。それほどお金がかからなくて、一日中遊べるのはありがたい。もっと近くだったらよかったのになぁ。園内には温水プールもあるようだ。今度はそちらを訪れてみたい。<おまけ>朝、幼稚園に向かう途中の車の中で、私はお腹が痛くなってしまい、車をとめると同時にトイレへダッシュしたので、坊を玄関先まで連れて行ってくれるよう小姐に頼んだ。(実際は、先生たちに会いたくて教室まで入って行ってしまったのだが…)そんな訳で、私は坊に「行ってらっしゃい」と言ってやれなかったのが心残りだ。
2010/07/22
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神童と言われた子でも、大抵は「ハタチ過ぎればただの人」だろう。「末は博士か、大臣か」なんて、親バカにも程があるというものだ(笑)。小姐が学校から持ち帰った「計算カード」は、英単語を覚える時などに使う、リングで綴じてある小さなカード集である。これを毎日バラバラにして綴じ直して、「2+3=5」「7-4=3」と声に出して答えるのが7月の宿題となっていた。それを聞いて、坊も一緒になって答えていたのだが、何を思ったか偉そうに「じゃぁ僕が問題出すから、答えてよ」。5問くらい出した後「3-10は?」と言った。たぶん10-3の間違いのはずだ。そこで小姐が発したのは…。「-7!」え?え?えええええええ?正解だけどさ、何故わかる?そもそも、-7という言葉を何故知っている?ビックリして椅子から転げ落ちそうになりながら、-7なんて数字がわかるのかと尋ねると「だってスキーに行く時、-1度とか-2度とか、看板に書いてあるでしょう。マイナス何度っていうのは、0度より低いんでしょう」ありゃ~。そういえばそんな説明したんだったな。「数字の前についている、あの棒は何?」と問われて。小学校1年生にして、0より小さい数が存在するという概念があることが まず見事である。そして、それだけでは終わらない。3-10が-7だと思った理由を述べよと言ったら、答えはこうだ。「10は3と7に分けられるでしょう。最初の3から3をひくと0でしょう。まだ7が残っていて、0より7小さいってことだから、-7」小姐さん、アンタはすごい。ハハーッとひれ伏した(笑)。その通りでございます。よくぞ説明できたもんですなぁ。アッパレ!まぐれかと思って、3-4、2-6など確認したら、全部 正しく答えた。いや~、自分で考えて答えを導き出すんだから たいしたもんだ。私は小姐に対して、常に厳しい見方をしてきたので、聡明な子だと思いながらも、敢えて大袈裟に褒めるようなことはしなかったが、さすがにこの時ばかりは驚いて「天才!」と連呼した。調子に乗って、計算カードをさかさまに読んで「6-9=-3…」などと言い始めたので、待ったをかけた。そういう計算も理解できるのはわかった、負の数なんて中学生レベルだからさ、そんなことを言って 今やっている足し算引き算とこんがらがったらいけないからまずは自分の学年の勉強を大切にしてくれ!自分の学年の勉強をおろそかにしないことを前提に、興味に応じて先取りさせたら、この子はどこまで伸びるだろうか。親バカでもいい、小姐には期待する!
2010/07/18
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梅雨も明け、夏本番!小姐は今日から夏休みである。(坊はまだ。幼稚園のほうが長いなんて ちょっと意外)こう暑いと、プールに飛び込みたくなるだろうね。泳力テストを実施した日、小姐は とびひのためプールに入れなかった。その後は雨が続いてプールの授業が中止になったりして、昨日ようやく泳力テストを受けたという。25m泳ぐ気満々だったらしいが、反対側から泳いできた上級生とぶつかりそうになって途中で立ってしまった、と悔しそうに話していた。それでも12m泳いだので、クラスで一番だったという。そもそも1年生は、泳げる子のほうが少ない。プールといっても水遊び程度の幼稚園や保育園もあるし、誰もがスイミングに通っているわけじゃない。顔をつけるのがやっと、という子だっているのだから。小姐は2歳からスイミングに通っていたのだから、泳げるのは当たり前。しかし、そんな中でも やはり一番というのは気分がいいものだろう。さかあがりができなくて、体育は惨めな気分を味わっていたけど、水泳なら誰にも負けないんだ!と、自信を持ってくれたら嬉しい。バタフライの練習についていけなくて スイミングを辞めてしまったから、入る機会は学校のプール以外にない(夏休みのプールは計7日間)。一度は、どこかのプールに連れて行ってやりたいなぁ。ただし、屋内限定で!母は日焼けしたくないのだ(汗)。
2010/07/17
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ここ1週間ほど、仕事が山積みで2時にあがった試しがない。今日も2時半までかかった。帰宅して、ほっと一息 アイスティーを飲んでいると、時計が3時を回った。そろそろ小姐が帰ってくるな…。玄関の鍵は開けてある。ガチャッという音とともに「だだいま!」という声が聞こえる。しかし、今日は声が聞こえなかった。あれ?小姐だよね?廊下へ出て玄関を見ると、下を向いた小姐が立っていた。「おかえり」と声をかけても、顔をあげない。これは只事ではない、と小姐に近寄ると目を真っ赤にして口はへの字で、蚊の鳴くような声で「傘をとられた」。誰に、と尋ねると「2年生の男の子」。えええええええっ!?2年生といえば、悪たれ小僧どもの狼藉 について昨日、隣の奥さんから聞いたばかりである。ま、まさか!?とっさに、斜め向かいの家のY君の顔が浮かんだ。「私の傘、シナモンの、…ウワーン!!!」こらえ切れなくなった小姐を連れ、家を飛び出した。さっきとられたばかりなら、まだその辺にいるかもしれない。すぐそこの角に、2年生とおぼしき一団がいた。その中にはY君もいた。小姐は2年生たちを見ると おそれおののいて私の後ろに隠れてしまった。「どの子にとられたの?覚えてない?」と聞いても、首を振るだけ。そこで私はY君に尋ねてみた。「うちの子が、2年生に傘をとられたっていうんだけど、誰か見てなかった?」「あ、それならたぶんNだよ。公園の前のドブに傘をさしてたよ」「N君?その子、どこにいるの?」「もう、信号の向こうまで行っちゃったよ」「そうか…(下級生をいじめるなんて卑怯だと言ってやろうと思ったのに!)」「あいつは6年生にも殴りかかったことがあるんだよ」Y君の仕業じゃなかったんだね、昨日の話を聞いていたとはいえ、真っ先に疑ってごめん。しかし、6年生に殴りかかる2年生って、どんな恐ろしい子なんだ!?隣のK君に意地悪をした、Y君のグループとはまた別なのかな。いずれにせよ、小姐がやられたことには変わりない。どんなに悲しかっただろう。公園のほうへ歩いていくと、途中の道端に、小姐の傘が落ちていた。小姐は、気に入っている傘が見つかったこと、壊れていなかったことに安堵していたが、私は発見してしまった、持ち手の部分が傷つけられていたことを。先端部分も、結構 引きずられたようだ(小姐には引きずって歩くなといつも言っている)。何故 小姐がこんな目に遭わなければならないのか。いつもは大抵、方角が一緒の同じクラスの女の子と帰ってくるのだが、今日はたまたまその子がいなかった(小姐曰く、彼女は欠席ではなかったらしいが)ため、1人で歩いていたという。1人でいたから、狙われたのか。基本的に小姐は他人への興味が薄いから、こちらから何か言って仕返しを食らったとも思えないし。下校する、たかだか10分、15分という 短い時間。その僅かな時間が、小姐の小さな胸を恐怖でいっぱいにするとしたら---。朝、送って行くのと同様、帰りも迎えに行こうかしら。隣の奥さんだってK君を2年生から守るため迎えに行っているようだし。あぁ、これじゃ学童に入っているほうが安心だよ。必ず保護者が迎えに行くんだから。学童にいたらいたで、いろいろあるとは思うけど、指導員さんの目はあるわけだし。こんなことがあっては、小姐は ますます学校に対して悪いイメージを持ってしまう。先生の耳に入れておいたほうがよいだろうかと、学校に電話して、Y君から聞いたNという名前をもとに、2年生の担任の先生に「事件」について話した。この先生は、厳しい指導で定評のある40代の女性の先生。「それは許せませんね。明日、詳しく聞きだして、しっかり指導しておきます!保護者にも報告するつもりです。小姐さんには、先生が叱っておくから大丈夫だよと安心させてあげて下さい。申し訳ありませんでした」傷がつけられた傘を見て、ふと思った。学校では何が起こるかわからない。自分が気をつけていても、相手がいるから。ということは、学校には、気に入った物は持っていかないほうがいいということか。それも悲しいな。気に入った物を、愛着を持って大切に使わせたいんだけどな。そういえばK君はミスドの景品としてもらった傘を使っていたな。奥さんに言わせれば「どうせ引きずるに決まってるからこれで十分」。うーん、まぁ男の子はすぐふざけたりするからなぁ…(汗)。明日は4時間授業で1年生だけ下校時刻が早い。2年生とは一緒にならない。でも金曜日は心配だから迎えに行こう。そして土曜日からは夏休みだ!
2010/07/14
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年に3回「漢字計算力だめし」というテストがあり、90点以上が合格である。1年生にとっては初めての経験である(今回は「ひらがな計算力だめし」だけど)。本番に向け1週間くらい前から、その練習プリントが宿題として出されていた。昨日、テストがおこなわれ、小姐は自信があると言っていた。そりゃそうだろう、あんなレベル、貴女は幼稚園年中でクリアしているんだから。でも慢心はいけないね、ケアレスミスだけはしないといいのだが…。今日、その答案を持ち帰った。ひらがなも計算も100点!「当然だ」と思いながらも「よかったねぇ」と演技(!)した。100点だった子は他にもいると言っていたが(これまた当然だ)、「100」と書かれていることが嬉しいようだ。これまで、テストらしきものを持ち帰ったことは何度かある。しかし、ただマルがつけられているだけで、点数は一切書かれていなかった。こんなの勉強っていう次元じゃないから敢えて点数はつけなかったのか!?(犬は何匹いますか。いる数だけ色を塗りましょう、とか)満点の答案は、何よりの励みになる。初心を忘れず精進すべし!
2010/07/09
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幼稚園時代は よく工作を持ち帰ったものだったが、小学生になってからは、めっきり減った。そりゃそうだよね、学校は勉強するところだから、図工の時間なんて僅かなものだ。今日、珍しく作品を持って帰ってきたと思ったら、七夕飾りだった。小学校でもこんなの作るなんて意外だったわ~。昨日のクラスだよりに「7月7日は七夕です。子どもたちはどんな願いを持っているのでしょうか?短冊に書いてもらいました」と書かれていて、クラス全員分の願いが紹介されていた。「さかあがりができますように」「ろけっとにのれますように」「けいさんがもっとはやくできますように」「からてのたいかいでかちたい」「もっとともだちができますように」「きょうりゅうはかせになりたい」「ひらがなちからだめしてごうかくできますように」「あしがはやくなりますように」「ほんよみがじょうずになりたい」「ぷうるでおよげますように」「おにんぎょうやさんになりたい」「でぃずにぃしぃにいきたい」等々。どの願いも子どもらしくてほほえましい。その中に「がっこうへいけますように」という一文を見つけた。小姐は、幼稚園で周りの子が「ぷりきゅあになりたい」とか言うのもどこ吹く風で年少から年長まで一貫して「ようちえんのせんせいになりたい」と書き続けてきた。しかし、その決まり文句はどこにも見当たらなかった。ということは、もしや!?持ち帰った七夕飾りを見たら、やはりそうだった。「がっこうへいけますように」。とてもシンプルだ。小姐の心の叫びなのだろう。厳密に言えば、今だって「行けていない」わけではないんだけどね、それでも、通学団で登校できない自分は異質だという気持ちがあるのだろう。あんなに嫌がっても、心の奥底では皆と一緒に行けたらいいなと思っているのだろう。大丈夫、私は焦ってプレッシャーをかけるようなマネはしないよ。小姐自身が「行けそうだ」と思える時が来るまで、気長に待っているさ!そんな日が来るといいね。いや、きっと来るよ。
2010/07/08
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結局、小姐の熱は下がらず、欠席せざるを得ない状況となった。(本人は内心、ヨシッと思っただろうか…そんなふうに疑っちゃいけないかな)5月に坊が、咳も鼻水も出ないのに熱だけ高くなったことがあった。その時は、小児科に行っても薬が出るわけではなく、ただ安静にして様子を見るように言われただけだった。今回の小姐も、そう言われるような気がすると思っていたら、案の定だった。咳も鼻水も出ていない以上、風邪薬のようなものは出せない、と。昨日、休日診療所で喉が赤いと言われたが、今日かかりつけの小児科でも同じことを言われた。ヘルパンギーナとのこと。喉の奥を私も観察するように言われ、覗いてみると赤い水疱のようなものがいくつか確認できた。ヘルパンギーナって名前は聞いたことがあるけど、実際に罹ったのは初めてだ。発熱、喉の痛み、頭痛、腹痛などが主な症状で、食欲不振がみられる夏に多いらしい。どうせ仕事を休んだのだから、と ついでに皮膚科にも連れて行くことにした。耳の後ろから襟足にかけて、変なできものがあって痛いと言っていたのだ。学校でプールに入った後、髪が濡れたままで、汗も混じって、あまり清潔とはいえないから、あせもとかできそうだなと思っていたけど、あせもにしてはちょっとおかしい…やっぱり!とびひだった。まったく…踏んだり蹴ったりだね!
2010/07/05
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昨日、ポケモンバトリオをやるんだと張り切って出かけた小姐が帰りの車で頭痛を訴えた。その時 既に、額が熱かった。帰宅して検温すると37.7度、夜には38.5度まで上がった。今朝は37度台まで下がり、まだ少し頭が痛いと言いつつも 普通に坊と遊んでいた。しかし昼頃、買い物に行こうとしたら(近所のスーパーに行くだけなので 小姐は留守番させるつもりだった)、また頭痛を訴えるではないか。熱を計ったら、なんと39.5度!絵を描いていたし、とても そんな高熱があるようには見えなかったが、こりゃイカンと慌てて休日診療所へ。健康な坊は連れて行きたくなかったが、夫が留守なので仕方なく同伴。咳も鼻水も出ていない、しかし喉は赤いとのことだった。頓服だけもらって帰宅した。薬を飲んだら、7時近くまで爆睡だった。3週間前の週末も熱を出した(ここまで高熱ではなかったけど)。毎日いっぱいいっぱいの状態で学校に行ってストレスをため、週末になると気が抜けて(?)熱が出てしまうのだろうか?薬の効果か、36.8度まで熱は下がった。明日は学校に行けるだろうか。ただでさえ憂鬱な月曜日だが…。
2010/07/04
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さぁ、7月!小姐の誕生日月間である。野球では、負けが込んでいるチームが よく「月が変わってツキが変わる」というけど小姐も私も毎朝毎朝 暗く沈んでいないで、気楽にいこうじゃないか!通学団にこだわるのは、もうやめた。あんなに嫌がって泣き喚く子を、力ずくで引っ張って行ったって何の意味もない。さらに恐怖心を大きくさせてしまうだけだし、私も小姐を虐待しているかのような気持ちになってしまうのだ。昨日、幼稚園時代の友人とランチに行った。働き始めてからはランチに行く機会がなかったし、とてもいい気分転換になった。友人から借りた卒園式のDVD(私は購入しなかった)を鑑賞した。小姐が大好きだった、そして今でも大好きな幼稚園。今は、朝 起きて「あぁ、また今日も学校か…。嫌だなぁ、幼稚園に戻りたいなぁ。ねぇ坊君 私と代わってよ。私、丸坊主にして幼稚園に行くわ。声がそっくりだから、坊ですって言えばバレないよ」などと言う小姐。冗談だとしても、そんな思考回路があるのかとビックリする。幼稚園での小姐は、いつもイキイキしていた。あの輝きを取り戻すには時間がかかると思うけど、とにかく今どうしたらいいのか。いまだ環境の変化に対応できない小姐を、否定しないことだ。みんなができていることを、どうしてアンタはできないんだ…などと思ってはいけない。小姐ができるだけ不安な気持ちにならないよう配慮するしかないのだから。私が躍起になればなるほど、小姐にはプレッシャーとなって、その結果、心を閉ざしてしまうかもしれない。何度も言うが、私と2人でなら登校できるのだから、それでいいのだ。
2010/07/01
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朝 起きた時間は遅くなかった小姐だが、身支度が遅く、通学団の集合時間に間に合わなかった。昨日あんなふうだったから、わざとチンタラして皆と一緒に行けない状況をつくったのでは…と疑心暗鬼になってしまった。決して「楽しく行く」わけではなく、「仕方なく行く」のだが、私と2人きりなら、それほど嫌がってはいないようだ。昇降口まで来たら「行ってきます」と、すんなりと離れていく。確かに、通学団のあの雰囲気は、居心地のいいものではない。話す友達もいない小姐が、殺伐としている中に居たくない気持ちはよくわかる。しかし小学校は通学団で通うのがルールである以上、それが嫌だからといって、小姐だけ外れるわけにはいかない。嫌だと思っているけど我慢してルールに従っている子だって たくさんいるはずだ。泣き喚いて嫌がる子を無理矢理連行することに意味はないんじゃないか、私と2人でなら登校できるのだから それでいいじゃないかと擁護したい気持ちと、やはり通学団で行かないのは不自然だという気持ちとが入り混じっている。小姐の気持ちを尊重すべきだと思いつつ、通学団にこだわってしまうのは、私が世間体を気にしているということなのか。私は昔から右へならえが嫌いな天邪鬼だったし、どう思われようがあまり気にしない。しかし小姐には、あまり皆と違うことをしないほうがいいのでは…と思う。なんだかんだ、日本は「出る杭は打たれる」お国柄だからね。いじめられたりしないだろうか、と どんどん心配の種が大きくなってしまうのだ。明日は、小姐がどう出るだろう。さっさと支度できるのかな。わざと遅らすようなことがあれば…。でも、怒ったらダメだよね。最初は5月病だと思っていたのに、もう6月が終わろうとしている。まだまだ時間は必要だろうな。それにしても、一体いつまで?気が遠くなるぜ!あぁ~もう朝から考えすぎて疲れた。今日は仕事で 片道45分ほどの場所にある警察まで車庫証明を取りに行った。普段、車庫証明といえば市内の警察か、せいぜい隣の市の警察だから、ここへ行くのはレアなケースである。信号が少ない田舎道をかっとばし(危険な走りはしてないよ!)、のどかな風景を眺めて いい気分転換になった。接客業ではストレスがたまると経験済で、黙々とできる事務職を選んだけど、ずっと事務所で座っているわけではなく、ちょくちょく外出できるのは楽しい。休みも取りやすいし、いい仕事にありつけたものだ。ありがたや~。
2010/06/29
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よくぞこんなに涙があるものだと呆れるくらい、小姐は泣いた。もしかしたら、いや確実に、今までで一番酷かった。先週の金曜日、私も通学団に同伴して小姐を登校させた。学校に到着するまでの10分弱、不安そうに私の手を握っていたが、昇降口まで来たら、何もなかったように「行って来ます」と別れることができた。坊のバスは夫に任せられるし、これからはこの方法でいこうと思っていた矢先---。やはり月曜日というのは休み明けで気持ちが重たいのだろうか、玄関で早くも泣いているではないか。誰もアンタを1人で放っぽり出したりしないよ、私も一緒について行くって言ってんじゃん、何が泣けるんだい。玄関から外に出ることさえ、渋っていた。半ば強引に私が引っ張り出した。泣いている小姐は、通学団のみんなの顔など見ることができない。私にへばりついたまま動こうとしなかったが、ここまで出てきて退くものか。「ほら、行くよ!」と、嫌がる小姐を連行した。男の子たちは「小姐ちゃんどうして泣いているの?」とおなじみの質問。お姉ちゃんたちは「そんなこと聞くもんじゃない!誰だって、泣いているところなんて見られたくないでしょ!」あぁ、毎度気を遣わせてしまって申し訳ない。小姐の嫌がり方は尋常ではなかった。私に腕を引っ張られて歩いているが、力を振り絞って止まろうとする。「嫌だああああ!行きたくない!学校イヤ~!!!」とワーワー泣くので、他の班の子たちは 一体何事かと覗き込んできた。(今まで、小姐はほぼ毎日遅刻だったので、こんな状態で歩いている子を見かけたことはないだろう)こんなに泣く子を引っ張って行くなんて、虐待しているように思われるかしら?それでも、ここまで来たのに引き返すわけにはいかない。本人は「行きたくない」と言っているのだから、ここで止まったら、本当に家に戻ってしまいかねない。「熱がないなら行くんだよ!嫌でも何でも、学校は行かなきゃいけないところ!誰だって家にいたほうが楽に決まってるでしょ、それでも行くんだからね!」道のむこうから挨拶しながら歩いてくる人がいた。なんと、校長先生!ありゃ~、すさまじい光景をお目にかけてしまいました。「おはよう。頑張って行こうよ」と言われても、小姐の耳には少しも届かないようだ。結局、家からずっと泣き喚きながら学校まで来た。6年生のお姉ちゃんは「学校が好きっていう子なんて、そんなにいないよね」彼女は何かと気を遣ってくれて、夕方会った時なども小姐に話しかけてくれるのだが、小姐は彼女のことが苦手なのか、目を合わせようとしないし、ろくに返事もしない。まったく失礼な態度で、しばいてやりたくなる。このところずっと、昇降口で別れることが続いていたが、この状態では教室までついて行かないと無理だな。通学団で来る時間なので、まだ朝の放課で、先生は教室に来ていない。小姐は、廊下に座り込んだまま動けなかった。ずっと泣いているので、一体何人の子に「小姐ちゃんどうしたの?」と聞かれたことか。そうやって聞かれるのも、いい加減うっとうしくなってくる。最近でこそ私は教室まで送り届けずに済んでいたけど、以前は毎日来て出勤ギリギリまでついていたのだから、この状態が何なのか察してくれよ。って、1年生には無理かな。いつまで泣いているのさ。ただでさえ暑いのに、ますます暑苦しいわ。どれだけ恥をかかせるんだ、この子は。床に座りこんで泣き続けるなんて、おもちゃを買ってもらえなくて拗ねる幼児か!もう知らんわ、わたしゃ帰るぞ…いや、帰るわけにはいかない。ここで私が帰ったら、脱走するかもしれない。とにかく先生に引き渡さなければ。先生が来る前に、低学年対応の支援員さんが通りかかり、なんとか小姐をなだめて教室の中へと導いてくださった。小姐は私にもついてきてほしいようだったが、以前のように、家のことを済ませてあとは出勤するだけ、という状態で小姐を送ってきたわけではない。これ以上ついているのは勘弁してほしい。小姐には悪いけど、イライラしていたし 逃げるように退散してしまった。階段を下りたところで、再び校長先生に会った。「だいたい毎年、2~3人はいるんですよ。しばらく大変だけど、必ず手が離れる時が来るから よろしくお願いします。バッテリーが切れそうな車でも、止まらなければなんとか繋がっているでしょう」慰めのつもりで言ってくださったのだとは思うけど、私にはまったく先が見えなくて、本当にそんな日が来るのか、とても信じられない。信じてやらなきゃいけないのだが…。学年全体で170人近くいて、どうして小姐がその2~3人なのだろう。幼稚園年中の頃から、早く小学生になりたいと言っていた小姐。希望を胸いっぱいに膨らませて入学したはずなのに。最初は喜んで行っていたのに。どうしてこんなことになってしまったのだろう。そんなにこの学校が嫌なのか。少人数で手厚かった幼稚園とは、確かに違う。先生は1人1人に構ってなんかいられない。どうしても事務的になる。そのギャップがショックだって?(小姐がそう言ったわけではない、私の推測)学校なんてそんなもんさ。慣れていかなきゃならないのさ。1000人超えのマンモス校にどうしても馴染めないなら、市の外れの、100人以下の特別ナントカ指定校に越境入学でもするかい?1学年10人くらいだから、幼稚園以上に手厚いぞ。遠くて必然的に毎日送り迎えになるから、通学団ともオサラバさ。って、ますます私の負担が増えるだけじゃないか~何言ってんだ!いや、坊がいなかったら、本当にそうしたいくらいだ。それとも、父のログハウスに住み着いて、過疎の山村の、廃校寸前の小中学校(!)に行ったら…とか突拍子もないことを考えてしまう。小姐より私のほうが病んでいるかもしれないな…。なんだかもう、いろいろなことが面倒くさくなって、山にこもりたくてね。
2010/06/28
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私が送りさえすれば小姐は学校に行けるのだからいいじゃないかと思う反面、やはり いつまでも今の状態が続くのは不自然だから、なんとか通学団で行けるようになってほしい、と思っている。今までは、坊の幼稚園バスを見送ってから小姐を学校に連れて行くパターンだったが、夫が出勤時間をずらして、坊の乗車に協力してくれることになった。これで、私も 通学団の子たちと一緒に学校まで行くことができる。(夫は今年から課長となり、タイムカードはないので何時に行っても遅刻にはならない。ただ、部下が来るより前に席にいるのが暗黙の了解らしく、早目に出勤していた。それを崩してでも、小姐のために動いてくれてありがたい)隣の家のお姉ちゃん(班長)はビックリしていたが、「お母さんも一緒に行ってくれるなら通学団で行く…って気持ちになったみたいだから、しばらくは私もついて行くね。よろしくね」。他の班も ほぼ一斉に学校へ向かうので、歩道は子どもだらけ。しっかり並んでいないと、通学団であって通学団でないような状態になる。男どもはふざけているし、お姉ちゃんたちは、他の班の子と喋ったりする。班の中だけでも奇数(5人)だから小姐があぶれがちなのに、他の班までごちゃ混ぜみたいになったら、小姐はますます孤独だろうな。その証拠か、学校に着くまでの10分弱、小姐は私の手をガチガチに握っていた。小姐はマイペースな性格だから、特定の誰かとつるむようなことは好きではないし、他の子が何をしていようがあまり気にしないのだが、最年少(1年生)で、年齢層も様々な 知らない子ばかりの中にいるのはいくらわが道を行くタイプの小姐といえど不安なのだろう。上級生たちは お互い呼び捨てにしているし、バカだの何だの汚い言葉が飛び交い、小姐の目には、決して穏やかな雰囲気とは映るまい。なるほど…。以前、通学団が嫌だと言ったのはこういうことだったのか。まぁ、幼稚園は温室だったからな。特にあの幼稚園は、とんでもねぇクソガキって感じの子はいなかったから、小学校に入って、ビニールハウスをひっぺがされて急に 荒々しい環境になってしまった、と感じているのだろう。ここは田舎なので、私立の小学校はないが、もしあるとすれば…。ある程度の年収があり、教育熱心な家庭の子というように傾向が定まるだろう。「選んで行く」という意味では、幼稚園も同じである。その点、公立の学校には実に多種多様な人間がいる。住んでいる地域が同じというだけで、さまざまなタイプの子が集まるから、学力も勿論まちまち、裕福な家庭もあれば そうでない家庭もあり、親の職業や家庭環境もさまざまである。実際、社会とはそういうものだから、その縮図を早く知っておいて損はない。世の中にはいろいろな価値観があり、それこそ たとえば小学校から私立に行くようなごく一部の教育熱心な人たちばかりに囲まれて生きていくわけではないのだから、そんな社会のありさまを子ども時代から体感するのは ある意味貴重といえる。特に、誰から見ても耐え難いほど酷い性格の持ち主というのは確実に存在する。大人になってから初めてそういう人間に遭遇するのと、子どもの頃に 既にそういうタイプを見知っておくのとでは対処の仕方からして変わってくるのではないだろうか。ガヤガヤした中で、終始不安そうにしていた小姐だが、とにかく私が同伴することで、一応 通学団で登校できた。坊は夫に任せられるから、しばらくこの方法で様子をみてみよう。
2010/06/25
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少しずつ復活の兆しが見えてきたと思っていた小姐が、一昨日、また「学校に行きたくない」とワーワー泣いた。土曜日で、夫がいたから(実際は休日出勤だったが、普段より朝が遅かった)余計に行きたくなくなってしまったのかもしれないが、それまで嫌だ嫌だと思っていたのが再び爆発した可能性もある。今日も朝からグズグズ言い、出勤しようとする夫に巻きついて泣いていた。また悪い状態に逆戻りかと思うと正直イライラした。行ってしまえばどうってことない顔して過ごしているらしいのに(先生談)、一体何がそんなに嫌なのか、まさか私に対する嫌がらせではあるまいし…。この1ヶ月、あんたなんか知るか~と放っぽり出してやりたくなったことは度々あった。でも、そんなことをしても火に油を注ぐだけ。とにもかくにも、こんな状態の小姐を受け入れ、耐えるしかない。子どもが学校という場所に通っている時代には、毎日学校に行くことや、成績のよしあしが、とても大きな価値観になりがちである。しかし、学校時代は長い人生の中のわずか10数年。その後の人生のほうが何倍もあるのだ。絶対に自分を見捨てず、本気で心配してくれる親の存在さえ信じられれば、子どもは自分なりの人生を見つけて歩いていくはずである。どんなにイライラしても、今 小姐を突き放してはならないのだ。おそらく小姐は、夫のことは全面的に信頼していても、私に対してはそうではない。ここで突き放すようなマネをしたら、それこそ溝は深まっていくばかりだろう。
2010/06/22
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小姐が「学校に行きたくない病」となって1ヶ月以上が経過した。はじめは、いつまでもグズグズ泣いていた。1時間目が始まるまでに車で送り、私も出勤ギリギリまで教室で見ていた。しばらくして、車で送るのではなく歩いて行くようになった。出勤ギリギリまで教室に居るのも、少しずつ時間を短くしていった。さらに、1時間目ではなく、朝の会が始まるまでに到着できるようになり、私も教室まで送って行かず 昇降口で別れるようになった。あとは、通学団で行けるようになれば完全に元通りである。私も一緒に行けば、行けるかもしれない。しかし私は、坊をバスで送り出すまでは家にいなければならない。今日は参観と引き取り訓練。土曜日なので幼稚園は休み。坊のバスは来ない。よし、チャンスだ!このままずっと通学団で行かないのはよくない、私も一緒に行くから、時間までに支度をしなさいと言うと、小姐は急に泣き出した。「行きたくない」と。通学団の集合時間までに支度はできたが、玄関で泣いて、靴をはこうとしない。どうしても嫌だという。一体、通学団の何がそんなに嫌だというのか。隣の家の男の子(同じクラス)や、向かいの家の男の子(2年)とは、夕方 外で遊ぶこともあるのに…とすれば、隣の家のお姉ちゃんたちか?彼女たちは何かと小姐を気にかけてくれているのに、何が嫌だというのか。見かねた夫が「じゃぁお父さんが一緒に行ってあげようか」と言うと、小姐は頷いた。やいやい、夫が行ったら観念できず「帰らないで~」と泣くんじゃないのか。案の定、なかなか帰ってこなかったので、こりゃ捕まったなと思った。しばらく教室にいたという。隙を見て帰ってきた(休日出勤のため)。朝の会までに間に合うように学校に行き、教室までついていかなくてもいいようになって、いい傾向だと思っていたのに、実は嫌で嫌で仕方なかったのだろうか。母は甘えさせてくれないからと我慢していただけだったのだろうか。
2010/06/19
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小姐が 朝まともに学校に行けなくなって早1ヶ月。今月に入ってから、車で送って行くことをやめ、歩いて行くようになった。さらに、先週からは、教室までついて行くこともやめ、昇降口で別れるようになった。学校に行きたくないと言って泣き、なかなか家から出られず、出勤するギリギリの時間までついていた頃を思えば、かなりよくなってはいるが、やはり、どうしてうちの子だけ…という気持ちは拭いきれていない。今日は2週間ぶりのカウンセリングだったので、仕事の後、3時に学校へ。4時に終わり、職員室の脇で待たせておいた小姐とともに下校、借りていた本を返しに市民館(学校の敷地内)へ寄った。図書館ではなく、あくまで市民館の図書コーナーなので、蔵書数は少ない。その中に「さと子の日記」を発見した。懐かしい!小学校の時に読書感想文を書いて、学校の文集に載ったんだよな。もう一度じっくり読みたくなり、小姐に頼んで、小姐の名前で借りてもらった。これは、先天性胆道閉鎖症という不治の病のため14歳で他界した少女の日記に、ところどころお母さんの手記が加えられた本である。生命の灯が明日にも尽きるかもしれない、という毎日を、健全な心で生き続けた彼女の日記は、生きていることの尊さをうたっている。彼女は、自宅から遠く離れた病院に入院し、隣接する養護学校に通っていた。お母さんの手記 「常々、長く生きられないことは覚悟していましたが、…(中略)14年間4ヶ月、ここまで頑張ってきたのも、一つは養護学校があったおかげです。学校へ言って勉強できる、ただ それだけが、聡子にとって たった一つの生きがいだったのです。『 これからは、手術や注射だけではなくて、勉強のための病院生活だからね 』『 うん、わかってるよ 』と、心を弾ませて出発した7年前です。『 行ってらっしゃい 』 『 おかえりなさい 』 と、一度も声をかけてやることはできなかったけれど、学校の一日の出来事を、毎日 電話で知らせてくれた1年生当時のことが思い出されます…(中略)最後に、病気のお友達には一層の勇気を、健康なお友達には、聡子の分まですばらしい人生をと願ってやみません」ハッとした。病気の子と比較するのは違うかもしれないけど、私は、小姐に「行ってらっしゃい」「おかえりなさい」を毎日言えているのだ。朝、付き添ってやらなければ登校できないとはいえ、「行ってらっしゃい」と送り出し、「おかえりなさい」と迎えてやれること、いや~、それだけで すばらしいじゃないか。車で楽を覚えてはイカンと歩いて行くようになったため、近所の人に目撃された。事情を把握している隣の奥さん以外には、なるべくなら知られたくなかったが、これだけ長期化しているのだから、ずっと隠し通せるわけもない。もう開き直った。学校まで送ることは、私にとって「朝のお勤め」なのだ、と。あとは、出勤前で慌しいのに 余計な手間を…と思わなくなったら、解脱だな!
2010/06/15
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1年生の保護者を対象に、給食試食会が開かれた。先月は幼稚園で給食試食会があったし、こういう機会は非常にありがたい。さらに、子どもの用事のために 気持ちよく休みをくれる職場もありがたい。(今週なんて、月曜日の坊の参観に続いて2日目だからな~)保護者は体育館に集まり、今日の献立をいただいた。なめし、味噌汁、豚肉の生姜焼き、牛乳。品数が少ないように思えたが、自分が子どもの頃の給食を思い出してみても、ご飯(またはパン)、大きいおかず、小さいおかず、牛乳だけだったからまぁこんなものなのだろう。食べ終わったら教室へ移動して、子どもたちの給食風景を見学。今週、小姐は給食当番なので、白衣を着て仕事をするところを見ることができた。小姐はご飯係。家でやらせたことなんてなかったのに、意外に手際よくよそっていくものだと感心した。配膳が終わり、日直が「いただきます」の号令をかけると、子どもたちは次々に席を立ち、皿を持って出てきた。ご飯やおかずを減らしてほしくて、先生に頼むのである。その中に小姐もいた。ご飯は半分以下になっていた。これしか食べないんじゃお腹すくよ!なめしは家で出したことがないし、好きじゃないのかもしれないけど、それにしても。嫌いな献立の日は、こうやって減らしてもらっているんだろうな。そうか、帰宅するなり空腹を訴えるのはこういうことだったのか。そんなのお腹がすいて当たり前じゃないか、しばくぞ!私が子どもの頃は、お皿によそわれた分は全部食べなさいという指導だったから、極端な場合、給食の時間が終わって全部片付けられ、放課になっても、あるいは掃除が始まって机を後ろに下げた状態でも、まだ食べている子がいた。あれはあれでやりすぎだったのかなと思わないこともないけど、よそわれている半分以上も減らしてしまうというのも いかがなものだろうか。給食調理員さんは、食缶が空になって返ってくることが何より嬉しいだろう。こんなに残っていたらガッカリだよな…。小姐は、家では あまり好き嫌いを言わないし、残すことも滅多にない。(坊は文句を言いまくり、残しまくりで腹が立つ)それなのに学校では残すのか。家で 私には逆らえないと思っているだけか?
2010/06/10
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水曜日は忙しい。2時まで仕事、買い物をして帰宅、そして小姐が3時過ぎに帰ってくる。その後、4時半からの絵画教室に備えて軽食を摂らせる。4時に坊を迎えに幼稚園へ行き、その後 小姐を絵画教室へ送る。絵画教室に迎えに行くのは毎回6時頃である。今日は、課題の絵が思いのほか早く仕上がってしまったらしく、私が到着するまで、別の紙に絵を描いて待っていた。動物園だそうな。空いている上のほうに、もっと他の動物を描きたかったようだが、いつまでも車をとめていては迷惑なので、ハイそれまでよ~!学校に行きたくないだけでなく、あんなに好きだったスイミングもバタフライに進級した途端に辞めてしまった。しかし、絵画教室だけは 嬉々として通っている。ここは、小姐が自分の思いをのびのびと表現できる場所なのだろう。
2010/06/09
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学校のプール開きに向けて、小姐の髪を切った。本人は「バッサリ切った」と言うけど、これでも十分長いですから~!幼稚園のプール(温水プールがあり、年間とおして水泳指導)では、髪をほどいてシャワーを浴び、後で先生が縛り直してくれたのだが、まさか学校ではそんなことをしてもらえるはずもない。ここまで長い髪は縛りにくいし、6歳児には拭くことさえ難しいだろう。ちゃんと拭けなくて背中がビタビタになること間違いなしだ。小姐はずっと長い髪にこだわっていたが、学校のプールが始まる前には ある程度短くする、と約束していた。ギリギリまで嫌がっていたくせに、いざ切ってみたら「涼しい!」。そりゃそうだろうね、お尻まで隠れていたら暑苦しいわ。これからは、和式トイレに入る時 床につかないように首に巻きつける必要もない。ドライヤーをあてる時間も短縮されたし、縛るのも楽になるだろう。
2010/06/06
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これまでは、小姐を車で送って行き、時間ギリギリまで様子を見ていて、それから職場に向かっていた。しかし、小学校とは本来 徒歩で行くところ、いくら登校を渋っているからといって、毎日車で送っていくのはよくないと思う。坊が朝方 鼻血を出し、それが布団についてしまった。通常の洗濯は既に終わっていたが、この布団も洗濯しなければなるまい。そこで、布団を洗濯している間(洗濯機で45分)に小姐を送って行って、戻ってきて、洗いあがった布団を干して、出勤しようと考えた。そのことを説明し、今までみたいにギリギリの時間までは居られないと言うとそれならば仕方がないと小姐も納得したようだった。ちょうどいい、これを機会に徒歩通学に変えてみよう。「今日はそのまま仕事に行くわけじゃないから歩いて行く」と言うと、特に嫌がる素振りはなかった。よかった、これ以上 車に慣れないほうがいい。鼻血布団が、早く退散するための大義名分になった。正直、このほうが楽だ。ギリギリまでついていることが負担になってきて、小姐が大丈夫そうなら、ついている時間を少しずつ短くしていきたいと思っていた。今までは、洗濯物を干し終わってから車で送って、そのまま出勤していたけど、これからは、洗濯機が回っている間に徒歩で送って帰ってきて、それから洗濯物を干して出勤という形にしようかな。車で送るのは自然な形ではない、という点は解消できそうだ。
2010/06/02
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3時に学校を出発し、3時15分くらいには家に到着するはずの小姐が、なかなか帰って来なかった。1年生は、方面別下校といって、同じ町内、同じ方角の子は固まって帰宅する。しかし、隣の家の子(同じクラス)が帰ってきても、小姐は帰って来なかった。学校まではほぼ一直線だが、通学路に小姐らしき姿も見えないのだ。だいたい この時間に犬の散歩をしているご近所さんがいる。隣の家の子とはすれ違ったけど、小姐は見かけなかった、と言っていた。これは一体どうしたことか。あの娘、どこをほっつき歩いてやがるんだ!しびれを切らして 通学路を歩いていくと、はるか彼方に小姐の姿を発見!皆とっくに通り過ぎた後で、誰もいない通学路を1人で歩いていた。おいおい、こんな状況で不審者が現れたらどうする!?1人だと狙われやすいよ。ランドセルには黄色のカバーがかぶせてあるから一目で1年生だとわかってしまうし。「小姐~!」と呼ぶと、ようやく私に気づいて 走ってきた。「いつまでたっても小姐だけ帰ってこないから どうしたかと思ったよ!」とこっちは心配しているのに、やけに嬉しそうに「市民館に行ってたの!」え?市民館?あぁ、そういえば昨日、図書の貸出カードを作りたいって申込書をもらってきてたな。自分で手続に行ったんだ…たいしたもんだな。「学校の図書室は、時間がなくて行けないこともあるけど、市民館は帰りに寄ればいいから(門の隣にある)、これから毎日行く!」依然、学校へ行きたくない病が続いている小姐。火曜日から図書室を利用できるようになり(早速、かいけつゾロリを借りてきた)、さらに市民館まで行くなんて、楽しみが増えることは喜ばしい。ただ…1人で下校というのはちょっとね。
2010/05/28
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開会式では「今日は待ちに待った運動会(以下 省略)」と言われていたが、小姐は ちっとも待ってなんかなかったよね…。例によって例のごとく「行きたくない」と 朝から泣いてばかりだった。運動会でも普段どおり通学団で登校することになっているが、小姐は行けなくて、私は弁当作りで忙しかったので、夫と坊が小姐に付き添うことになった。道中ずっとシクシク泣いており、門の前まで来たらテコでも動こうとしないので、夫が抱きかかえて教室まで連れて行ったらしい(汗)。嫌だ嫌だと泣いてはいたが、いざ 始まればそれなりに頑張っていた。しかし、かけっこは ぶっちぎりでドンケツだった。練習の時も「ビリだった」と言っていたから、実力どおりなのだろう。幼稚園では、年中の時は1番になったけど、あれは事前にタイムを計って、似たようなレベルの子ばかりで走る組を固めたから誰が1番になってもおかしくなかったんだよな。はっ!もしや、小姐は たった一度の1番で、自分は足が速いと思っていたのか?年長はリレーだったけど、小姐のクラスの女の子は活発な子がいなかったからあのメンバーの中では速い部類だったんだろうし。とはいえ、あの幼稚園は運動に力を入れていないから、井の中の蛙ってやつだ。自分では速いと思っていたのに、全然そんなことはなかったとわかって、こんなはずでは…とショックを受け、運動会が苦痛になったのか?そんなの、どうってことないさ。私なんか万年ドンケツだったさ。運動会なんか大嫌いだったさ。なくなってしまえばいいと毎年思っていたさ。でも、運動会が絶好の活躍の場という子もいるからね。誰にでも、得意不得意があって当然。一生懸命走った結果なら仕方ないのだ。小姐は、一度でも1番になったことがあるからいいじゃん!私なんて…。それにしても、この時期に運動会をやるということは練習時間なんてさほどとれなかっただろうに、どの学年も よく仕上げてきたものだと感心した。昨年、ボランティアとして算数を教えていた子たち(5年生)のリレーには手に汗握り、妙にハラハラした。夏休みにおこなわれた、外国人児童のアフタースクールで私が受け持ったエレナちゃん(仮名)は、昨年秋に引っ越してしまったのだが、シルヴァ君(仮名、6年生)は、一段と背が高くなって、リレーでは速かったし、騎馬戦では大将(下で支える3人のうちの、前にいる1人)だった。日本語がわからなくて、いかにも不安そうにしていた彼の、堂々たる姿を見て、思わず目頭が熱くなった。行事をとおして、子どもは確実に成長する。小姐も、嫌々ながらも頑張った。もうあの軍隊みたいな練習はしなくていいんだよ!月曜日は代休。火曜日、普通に登校できるといいんだけどなぁ…。(とはいえ、行きたくない理由は 運動会だけじゃないだろうけど)
2010/05/22
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人は、大人になると 感情によって他人とのかかわり方を変えてしまう。困っている人がいても、敢えて見て見ぬふりをしてしまうこともある。その点、子どもは違う。何の裏表もなく接してくる。泣いている子がいれば心配して「どうしたの?」と寄ってくる。あたたかい。しかし それは本来、人として当然のことではないだろうか。夫が、そう呟いた。一昨日、発熱で早退した坊が、昨日もまだ本調子ではなかったため、幼稚園を休んだ。坊に留守番させるわけにもいかないので 私は家にいて、小姐には夫が付き添うことになった。出勤のついでなので、送って行くのは玄関まで、とあらかじめ言っておいたにも関わらず、お父さんっ子の小姐は、学校の門の前で早くも涙が出てしまい、車から下りられなかったのだという。ようやく落ち着いて車から出るも、今度は下駄箱で立ち止まってしまい、またシクシク泣き出した。ちょうど朝の放課で、外に遊びに行く子どもたちも多かった。向かいの家の2年生の男の子が小姐に気づいて声をかけてくれたが、小姐は視線を合わせようとさえしなかった。足が進まず困っていると、1年生の別のクラスの先生が通りかかり、「一緒に教室まで行こう」と言われて、ようやく階段を上ることができた。夫はそこで退散したかったが、小姐は決して手を離そうとしなかった。教室に入っても、離れることができなかった。クラスの子たちは心配して小姐に声をかけてくれるが、小姐は周りが見えていない。私だと大概のところで観念する小姐も、夫には甘えてしまう。結局、2時間目の後の20分放課が終わるまで、夫は退散できなかった。こっそりメールを打ち、半休を取ったとのこと。授業には真剣に取り組み、素早く挙手して発言しているという。学校に行きたくなくてメソメソしている子だなんて信じられないほど。夫がずっと小姐の横についているのを見て、1人の男の子が泣き出してしまったという。彼は、学校に行きたくないと思っているけど ギリギリのところで耐えていた。毎日遅れてやってきては 母や父についていてもらっている小姐を見て、彼も両親が恋しくて ついに耐えられなくなったのだろう。自分の席に座っていられず、授業中もずっと先生の横にいたらしい。そんな様子を見て夫は、あの男の子にはかわいそうなことをしてしまった、やはり自分だと小姐が甘えるからダメだ…と言った。その彼、放課になると「小姐ちゃん、遊ぼう」と言ってくるのだからなんといじらしいことか!自分だってつらいのにね…。女の子たちも、何人もの子が小姐を誘ってくれて、放課は外に遊びに行ったようだが、夫がついていないと嫌だという小姐。同じ幼稚園の子が1人もいないから寂しいかもと思ったけど、そんなに声をかけてもらえれば孤独なんてことはなかろう、一体何が不満なんだ!?先生が怖い?軍隊みたいな運動会の練習が嫌だって?夫には、昨日「体育の鉄棒が嫌だ」と漏らしたらしい。逆上がりができないから。校区内には、卒園までに全員逆上がりができるようにするという保育園があり、そこ出身の子たちは軽々とやってのけるんだろうな。でも小姐はできない。自分は何でもソツなくこなせると思っていたのに(自惚れだ!)できないことがある、屈辱だ、恥ずかしい、…そんなところか?うーん、別にできなくてもいいんだけどね、そうは思えないんだろうね、できない自分が許せないんだろうね。とはいえ、ずっと鉄棒やるわけじゃない、6月にはプールが始まるから軽く25m泳げるアンタは主役(というのも変な言い方だけど)になれるぜ?そこで自信を取り戻せるといいんだけどなぁ。今朝は、集合時間の7時45分になってもまだ朝食を食べていた。「そんなにチンタラしているのは、最初から私に送ってもらう気でいるってこと?」小姐は無言だった。痛いところを突いてしまったかな…。昨日までは、少なくとも通学団の時間には身支度を済ませていたのに。親に送ってもらうのが当たり前だと思ってもらっては困る。とはいえ、突き放してしまって、本当に学校に行けなくなるのも困る。どこまで手を出していいのか、その塩梅が難しいなぁ…。毎朝、私が「小姐は行けそうにないから、先に行ってね」と言いに行く。通学団のみんなが「一体何があったの?」。隣の奥さんは「うちの子が何か言ったのでは…」と心配している。小姐は、通学団が嫌だとは決して言わない。でも、本人なりにプライドがあって、本当は嫌だけど言わないだけかもしれない。6、3、1年生の姉弟に(末っ子の男の子は小姐と同じクラス)、2年生の男の子。男どうしはいつも一緒に遊んでいて仲がいいし、お姉ちゃんたちは姉妹だし、小姐は1人あぶれたような気持ちになるかもしれない。近所の子たちは夕方になると家の前で遊んでいるけど、道路で遊ばせることをヨシとしない私は、そこに参加させることはほとんどなかった。今までは、うちだけ校区外の遠い幼稚園ということもあって、彼らと交流がなくても特に困ることはなかったけど、同じ通学団になって、既にできあがっている濃い輪の中に入っていくのは、やはりストレスだろう。ということは、今まで交流させなかった私が悪いのか?道路で遊ばせたくないとか、深い近所づきあいをしたくないなんて私の勝手な考えであって、小姐のためにはよくなかったということだろうか?いや、本人の言うとおり本当に通学団は関係なくて、もっと深い潜在的な理由があるのだろうか?私は「小姐はできる子だ」と厳しく育ててきた、小姐もその期待にこたえようと必死で頑張ってきた、実は小さな無理がたまっていて、ついに飽和状態になって爆発して今こういう状態になって表れているのだろうか?それならやっぱり私が悪いということになる。よかれと思ってやってきたことが、全部まちがっていたのだろうか…。送っていくのが長期化(といってもまだ1週間だけど)するにつれ、だんだん負担になってきて、どうしてうちの子だけ…などと思ってしまう。こういう子は毎年必ずいるらしいから、小姐が特異なわけではないのだと頭ではわかっていても、大多数の子はちゃんと適応できているのだから、どうしてよりによってうちの子がその少数派に属しているのか、と思うとやはり私の育て方に問題があったに違いない、と自分を責めてしまう。
2010/05/21
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運動会の練習があるため、毎日 体操服で通学するように言われている。朝は風がひんやりと感じることもあるが、日中は暑いくらいだし、そもそも小姐は暑がりなので、当然 半袖でいいと判断した。ところが、朝食を済ませ登校の準備に入る頃「寒い」と言って半泣きになった。それなら「長袖の体操服をはおって行きたい」と言えばいいことなのに、寒いと言って愚図るのは…案の定「学校に行きたくない」。昨日同様、ワーワー泣いた。昨日あんな状態だったので、しばらくは登校を渋るだろうから、心境に変化が表れるまでは、朝 私が学校まで送っていこうと覚悟を決めた。それでも、図書室が利用できるようになると聞いたらパーッと表情が晴れたので、それを楽しみに行く気になるかもしれない…と心の隅に淡い期待があったのも確かだ。僅かな期待は泡になって消えた。やはり、一日やそこらで復活なんて無理だったか。行きたくないなりに、ズル休みをしてはいけないとは思っているようで、「お母さんが一緒に行ってくれるなら行く」と言う。通学団が嫌なのかと尋ねると、そうではないらしい。昨日は、給食が嫌だとか勉強が嫌だとか言っていたが、「放課が終わった後が嫌」だそうな。要するに自由時間が終わるのが嫌だと?そんなのただのわがままじゃないか、と言いそうになるのをグッと飲み込んだ。確かに、学校は幼稚園みたいにまったりしていないからな。先生だって、幼稚園はテーマパークのお姉さんみたいな雰囲気だったけど、学校の先生は事務的だし、小姐の担任は私の母世代だから、ギャップが大きいだろう。廊下まで来ると、やはり教室に入れないようで、私にしがみついている。先生が気づいて「小姐さん、お母さんも一緒に入ってもらいなさい」。何人かの子が「小姐ちゃん どうして泣いているの?」そりゃ不思議に思うだろうね、1人だけ遅れて母親についてきてもらうんだからさ。明日、明後日と雨の予報で、運動会の練習ができそうにないので、今日の時間割を変更して、練習時間を増やすことになったという。1時間目は運動場で紅白応援合戦の練習。「お母さん、しばらく小姐さんの近くについていていただけますか」小姐には、仕事があるから9時20分には退散すると伝えて、ついていてやることに。全校児童が運動場に集まった。1000人を超える子どもたちの集団は圧巻だ。本番の椅子を置くのと同じように、背の順に4列になるといい、手をつないでいなくても大丈夫そうだったので、私は後ろに下がって眺めていた。小姐のクラスには落ち着きのない男の子が何人かいて(そんなの普通だと思うけど)、「そんな座り方はいけません」と何度も注意されていた。隣は2年生で、いかつい男性の先生の「コラー!お前!」などという声もしていた。「余所見しない!」「声が出てない!」「もう何度も言ったはず」うむ…軍隊っぽいとは言わないまでも、殺伐とした雰囲気は否めないな。幼稚園とは全然違う。たとえば座り方がダラーッとしている子に注意するのは、「もっとお背中ピンピンに伸ばしてかっこよく座ろうね」だろう。放課が終わるのが嫌だというくらいだから、小姐は、幼稚園にはなかった、学校独特の荒々しい雰囲気に戸惑っているのだろう。よく、家庭できつく叱られた経験のない子が外で叱られるとビックリしてひどく落ち込む、という話を聞くけど我が家の場合、私は口うるさいし、お世辞にも言葉遣いが美しいとは言えないから、荒々しい雰囲気なんか小姐はどうってことないと思うんだけどなぁ…。家では気にならないけど、学校だとまた違うのだろうか。学校に行きたくないと思う理由は一つではないだろう。一朝一夕にどうこうなるものではなさそうだ。じっくりつきあってやるしかない。帰宅した小姐は「給食袋がない。落とした」と言った。え?給食袋はランドセルの金具につけてあるんだから、落ちるなんてありえない。「外したんじゃないの?袋が勝手に落ちるはずないよ」それでも、外していないと言い張る。ランチクロスはともかく、箸のスペアなんてないよ、どうするんだ!通学路を歩いて、落ちていないか確認しながら、学校まで行くことにした。給食袋は、教室にあった。机の脇に引っ掛けられたままだった。なーんだ、やっぱり外したんじゃないか。でもよかった、行方不明になってなくて。安堵した小姐は、校庭で遊びたいと言った。坊のバスの時間までにはまだ余裕があったから、少し遊ばせることにした。しばらくすると、同じくらいの背丈の子が寄ってきて「小姐ちゃん、遊ぼう」。同じクラスの子だった。学童に行っている子は校庭で遊んでいることもあるようだから、てっきり学童の子かと思ったら、帰宅後 学校に遊びに来たのだという。へぇー、1人で遊びに来るのか…。家がすぐ近くなのかな。小姐は、声をかけてもらえて嬉しそうだった。彼女はよく学校で遊んでいるらしく「また一緒に遊ぼうよ。明日は?」あのー、ちょっと待って。私はまだ小姐を1人で外出させるつもりはないよ。「明日は習い事があってダメなんだよね。あと、弟を迎えに行く日もあって、いつなら大丈夫ってハッキリ言えないからごめんね」と私が代弁した。夜、小姐が「1年生になったら、自分だけで友達の家とか遊びに行っていいんだよね?友達と約束して、家に行ったり、学校で遊んだりしたいなぁ」その気持ちは大切にしてやりたいところだが、1人で外出させるのはまだ不安だ(過保護だと言われるかもしれないけど)。「そういうことは、朝ちゃんと学校に行けるようになってからにしてほしい」。小姐はうつむいてしまった。まずい言い方だったかな…。やるべきこともやらないで、自分の権利ばかり主張するなと思ったのだ。結局、私は、学校へ行きたくないという小姐を受容できていないということか。小姐ではなく私が変わらなければならないのかもしれない。
2010/05/18
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「うちの子に限ってそんなことは…」なんて、ありえないと思ったほうがいいようだ。幼稚園年中の頃から、早く学校に行きたいと心待ちにしていた小姐が、「学校に行きたくない」と、朝からワーワー泣いた。朝、目が覚めてリビングに来ても 具合が悪そうにゴロゴロしていた。先週の木、金曜日と発熱のため欠席したが、土日を挟んで、まさかまだ治っていないなんてことはないだろう。実際、熱はなかった。ではどうしてこんなにやる気なさそうにしているのか?私にはあまり弱みを見せない子だが、夫が2階から下りてきたら、泣き出した。夫はビックリして「また熱が出たのか?」「いや、さっき計ったら平熱だった」私たちが不思議がっていると「学校に行きたくない」。えええ?これはもしや登校拒否というやつですか。オロオロしそうなのを悟られないために、とりあえず夫に任せて 朝食の準備をした。小学生になるのをあんなに楽しみにしていた子の口から、まさかそんな台詞が出るなんて、信じられないというか信じたくないというか。何が嫌なのかと尋ねると「給食が嫌だ、勉強も嫌だ」という。坊と違って食べ物の好き嫌いは少ないから、そこまで嫌がることなかろうに。勉強は得意なんだから、これも何が嫌だというのか。夫が諭していた。「熱がないなら学校を休んではいけないよ。幼稚園と違って、小学校と中学校はみんな行くきまりだからね。お父さんは会社に行くのが仕事、小姐は学校に行くのが仕事だ」とりあえず、通学団の集合時間には間に合いそうにないので、隣の家のお姉ちゃんに事情を話して、先に行ってもらった。学校に電話したら、担任の先生が来たら折り返し電話させますとのこと。小姐は、熱がないのに休んではいけないということは納得したようで、「私が送って行くから、後で行こう」と言うと首を縦に振った。坊の幼稚園バスが行った後、先生から電話がかかってきた。「近いので、迎えに行きましょうか」と言われたが、母の送りと先生の迎えとどちらがいいかと小姐に尋ねると、私に送ってもらいたいと言うので、そうすることに。甘いかな…と思いつつ、車で行った。ただでさえ行きたくないと思っているのに、10分強歩くのはしんどいだろうから。車の中では「ここは幼稚園の年中のナントカ君の家だよ」なんて元気だったのに、学校に着いたら無言になって、下駄箱で靴をはきかえる動作がやけに遅かった。階段を上がっていくと、途中で止まってしまった。大丈夫かと声をかけると、次第に口がヘの字になり、ついに耐えきれなくなったらしく「行きたくないよ~!」と私に抱きついてきた。普段、小姐は、夫に甘えることはあっても、私に甘えることは滅多にない。坊がお母さんっ子なので、我慢している面があると思われる。しっかり者で、坊の面倒もよく見てくれて、私の手を煩わせることは少ない。そんな小姐が私にすがってくるということは、よほどの事態だ。せっかくここまで来たし、とにかく先生に会わねば、と小姐を抱きかかえて階段をのぼり(重い~!)教室へ。ちょうど1時間目が終わるところで、2時間目は交通安全指導で校外に出るから今から全員トイレに行くようにと先生が声をかけていた。小姐は 先生の顔をチラッと見て、か細い声で「おはようごさいます」とは言ったものの私から離れようとせずシクシク泣いていた。先生は「1年生の今頃は、登校を渋る子が毎年必ずいるんですよ。毎日運動会の練習があって疲れるんでしょうね。大抵は一時的なものです、それほど心配なさらなくていいかと思います。小姐さんは優秀だから、頭の中に次々考えがパーッと浮かんで、今もこうやって、お母さんと一緒に来たから友達に何か言われるんじゃないかとかいろいろ気にしてしまうんだと思います」実は、クラスに1人、どうしてもお母さんと離れられない子がいて、毎日お母さんが送ってきて、1時間目だけ廊下から見ているのだという。(今日はたまたま用事があって、送ってきただけで帰ってしまったから、その子は お母さんと2人で写っている写真を肌身離さず持っていた)そういえば、昨年の1年生でもそんな子がいたって聞いたことがあるような。「いつも、弟に私を譲って自分は我慢するような子なので、こんなふうに離れようとしないことに、正直驚いています。私が言うのも何ですが、しっかり者だと思っていたので余計に…」「確かに小姐さんは頭がいいし何でもできるし、慣れない学校生活でもほぼ完璧にこなしていました。疲れはあると思います。今、弟さんがいないから、お母さんに甘えられると思っているのかもしれませんね」うむ、そんなに何もかも頑張らなくてもいいんだけどな。でも小姐の性格からして、何でもきちんとやらないと気が済まないんだろうな。この調子では交通安全指導に行けそうにないな、と思ったので、同伴を申し出た。ただし、11時半から幼稚園で給食試食会に出席することになっているので、時間になったら退散しなければならない、と小姐に言うと、それでもいいから交通安全指導にはついてきてほしいとのこと。とほほ…クソ暑い中30分もヒール靴で歩くことになるとは。でも小姐のためなら!学校に戻ってきて、校庭に並んでいる時、小姐が先生に何やら耳打ちした。そして私に「もう大丈夫だから」と言った。「そうか、偉かったね」。退散する時、思わず「頑張ってね~」と言いそうになったが、こういう時、頑張れとは言わないほうがいいんだろうな。「それじゃ、これから幼稚園に行くからね」波長の合う友達はまだ見つからないようで、放課はいつも読書しているらしい。「明日から、1年生も おとぎの部屋(低学年用図書室)が使えるようになります。貸出もしますから小姐さんは喜ぶでしょう。励ましてあげてください」そうか、待ちに待った図書室開放!学校へ行く楽しみができるじゃないか。3時過ぎ、小姐は特に変わった様子もなく帰宅した。私も朝のことには触れずに努めて普通に振る舞った。宿題の算数プリントをやりながら「前から何人」と「前から何人目」の違いについて「『目』があるとないじゃ全然意味が違うんだから」と、横で見ていた坊に力説していた。3時間目以降の授業には集中できたようだな。「明日から おとぎの部屋に行っていいんだって!借りることもできるって!」「え、本当?ヤッター!」両手をあげて飛び上がらんばかりだった。おとぎの部屋にある本は全部読むのだとはりきっている。明日から、普通に登校してくれるといいんだけどな。いや、登校を渋るようなら、また今日みたいに私が送って行くのもアリだ。笑顔が戻るように、全力でサポートするさ!
2010/05/17
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入学して1ヶ月、徐々に新しい生活に慣れてきて緊張の糸が切れたわけでもあるまいが、小姐が熱を出して2日間 学校を休んだ。昨日の朝、気持ちが悪いと訴えてきた。熱は37.7度。仕事を始めて間もない私が休むのは…と気を遣ってくれた夫が「今日は重要な会議もないし、僕が休むよ」と、小姐を病院に連れて行った。病院では元気だったらしく、先生も「これが病人?」と首をかしげるほどだった。しかし、昼に食べるものを買って帰宅して、しばらくしたら熱が38度まで上がったので、氷枕を敷いて寝かせたという。その後も熱は上がる一方で、夕方には39度になった。これは明日もダメかも…と覚悟した。今朝も、37.3度あったので、もう一日休むことに。さすがに2日連続で夫が休むわけにはいかないので、私が休んだ。「気にしなくて大丈夫だから」と、理解のある職場で本当にありがたい。もう一度病院に行った。病院では元気だったので、また先生に「?」な顔をされた。それでも依然、微熱は続いている。隣の家のお姉ちゃんが連絡帳を届けてくれた。先生から「小姐さんへ ねつはさがりましたか。はやくよくなってね。きょうは、たまいれのれんしゅうをしましたよ。」と書かれていた。来週末の運動会に向けて、毎日 練習をしているのだ。体操もまだ完全に覚えていないというし、土日のうちに復活して、月曜日は元気に登校しないとね~!
2010/05/14
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毎日持参している連絡帳を、ようやく使うようになった。先生が板書した文字を写すそうな。書き順がデタラメでも、親にしか判読できないような下手くそな字でも、とにかく書く。そして連休明けから、宿題が出るようになった。国語もしくは算数のプリント1枚。今時、入学前に ひらがなも数字も書ける子ばかりだと考えれば笑っちゃうほど簡単な宿題だが、1年生の最初なんてこんなもの。だって文部科学省の学習指導要領でこれをやりなさいってんだから仕方ないよね。まぁいいさ、内容はともかく机に向かうという習慣づけだから。坊が帰ってこないうちに、落ち着いて終わらせよう。月曜日は幼稚園の課外がないので、迎えに行く。小姐は、先生たちに会えるから 坊を迎えに行くのが楽しみだという。今日はたまたま年長の担任の先生がいて、最近の出来事を喋っていた。卒園式の祝辞では、園長先生が「またいつでも遊びに来てね」と話していたけど、特に用事もないのに行くなんてことは そうそうないだろう。幼稚園に思い入れがなければどうってことないだろうけど、小姐は大好きだった。そういう意味では、弟を迎えに行くという機会があるのはラッキーだろう。入学して1ヶ月、新しい生活にも徐々に慣れつつあるが、同時に、疲れがたまりやすい時期でもあると思う。そんな時、3年半慣れ親しんだ幼稚園に行くというのは心が安らぐのではないか。卒園したからって、幼稚園とお別れではない。帰れる場所が一つ増えたと思えばいい。
2010/05/10
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坊が「木のおうち(父のログハウスのこと)は遠くいから」と言った。「遠くい」とは言わないのだ、と説明しようとしたら、すかさず小姐が「それは間違ってる!遠い、か 遠く、か どっちかだよ。木のおうちは遠い、と言うか、 木のおうちは遠くにある、と言うんだよ。遠くいなんて言葉はないの!四角いとは違うの!」と、一気にまくしたてた。さすが姉さん、貪るように本を読んでいる人は違うぜ。本をたくさん読んでいる子は、助詞の使い方や、「こういう言葉の後には、動作を示す言葉が続く」という日本語のルールが自然にしみついている。読書嫌いな子は、文章に対する経験値が足りないため、頭で必死に考えた結果、不自然な日本語になる。「今年の冬が寒い」「今読んでいる本はイソップ童話を読んでいます」「お母さんが怒ったのは、私と弟が喧嘩しました」など。語彙力のない子は、同じ言葉ばかりくり返し使う傾向が強い。新しい言葉に触れるには なんといっても読書、語彙力と読書量は比例する。語彙力なくして真の学力向上はありえないといっても過言ではなかろう。
2010/05/04
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同じ幼稚園で2学年上のお母さんに、「小学校で最初の参観はたぶんカルチャーショックを受けるわよ。立ち上がってフラフラする子が何人もいるんだから」と聞いていた。あの幼稚園では、満3歳児の頃から、姿勢よく座って先生の目を見て話を聞くということを徹底されているのに対し、保育園出身の子たちは 言っちゃぁ何だが野生児だ、ということらしい。6年、3年、1年の子を持つ 隣の奥さんからは、「廊下でずっと喋り続けている親が、どの学年にもいるはず」と聞いていた。呆れるねぇ。何しに来てるんだか。初めての授業参観、楽しみなような、怖いような。まだ席替えをしていないため、名簿1番の小姐は廊下側の一番前の席だ。廊下から見ていたが、すぐ横に私がいるからか、小姐はすぐ私のほうを見ようとする。声にならない声で「先生のほうを見なさい!」と何度言ったことか(汗)。あまり近くにいるのも考えものだな。参観の内容は、朝顔の種蒔き。まず種を観察する。「気づいたことを発表して下さい」と言われ、小姐は一番はじめに挙手したが、一番隅の席は先生から死角になりやすいのか気づいてもらえず、真ん中の列の後ろのほうの子が「あなたはいつも一番先に手を挙げますねぇ」と褒められていて、ちょっと不服そうだった。それでも、指されるまでピンピンに挙げていた(笑)。「黒い」「三角」「米みたい」「小さい」等、いろいろな意見が出た中で、小姐の意見は「オレンジをいくつかに切って分けた形みたい」だった。おぉ~、さすがアンタは鋭い(親バカ)。次は、種を見て観察カードに描く。絵が得意な小姐は大張り切りだ。立体的に描いていた。そして、種の蒔き方の説明を聞き、実際に種を蒔く。椅子からフラフラするような子はいなくて、比較的スムーズに授業は進んだ。しかし、廊下で喋り続けている保護者というのは、やはり存在した。私がいた場所のすぐ横に、入学式の集合写真が貼ってあったのだが、そこに群がってああだこうだ言っている人が絶えなかった。あの~、授業中なんですけど。雑談するなら外へ行ってくれませんこと?参観の後は、学級懇談会とPTA総会がある。この2つは自由参加で、隣の奥さんからは たいしたことやらないと聞いていたけど、初めてだし、とりあえずこの目で見ておこうかと思って参加した。その間、希望すれば 子どもは低学年用の図書室で待たせておくことができる。学級懇談会に参加していたのは、クラス33人のうち2/3くらいだろうか。誰々の母です、と1人1人挨拶した後は、先生が この3週間の様子を話してくださり、あとは宿題の方針などについての説明。終わったら体育館へ移動してPTA総会。PTA総会は予定時間をオーバーしたので、当然、小姐を待たせる時間も長くなってしまったのだが、小姐は「おとぎの部屋」(低学年用の図書室のこと)に行けるのを楽しみにしていた。入学したての頃、学校探検で訪れたことはあったけど、本を読むことはできなかったので、飢えていたようだ。入口付近では、ランドセルを背負った1、2年生の子どもたちが、まだかまだかと母親の迎えを待っていた。その中に小姐はおらず、奥のテーブルで1人黙々と読書に熱中していた。読んでいたのは、最近お気に入りの「かいけつゾロリ」のシリーズ。小姐は、一旦 本を読み始めたら、読み終わらないと気が済まない。私が到着した時、まだ半分に達していなかったので、これはすぐには帰れないな…と覚悟した。みんな帰る準備をして待っているから、小姐以外は誰も本を読んでいなかった。結構騒がしい空間だったのに、どこ吹く風でひたすら読み続ける小姐が なんだか笑えた。本当にこの子は読書を始めると どっぷりマイワールドだな。これから坊を迎えに行かなきゃならないし、あまり のんびりしている時間はないんだけどなぁ…。読み終わると、本棚へ返しに行き、「見て、ゾロリの本がこんなにいっぱいあるよ!」と嬉しそう。今日は3冊読んだという。市の図書館では、借りられていることが多いみたいでいつも数冊しか見かけないが、こんなにたくさんあるシリーズだったとは…。小姐は「毎日ここに来たい!借りたい!」と目を輝かせていた。1年生でも貸してもらえるのかな。<おまけ>教頭先生に「またボランティアに来ていただけたら、と思うんだけど仕事をする、って校長から聞きまして…忙しいですよね?」うーん、1時間目だけなら行けないことはないんだけどな。授業の内容によって、補助がほしい時とそうでない時があるから、先生の計画に合わせて、必要な時には おうかがいしますよ!
2010/04/26
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どうやら小姐は、友達の名前を覚えることが得意ではないらしい。興味がないといったほうが相応しいかもしれない。いまだに、隣の席の子しか名前を知らないようである。人見知りはしないものの、自分から積極的に声をかけるわけではなく、基本的に、来る者拒まず去る者追わずという姿勢だから、幼稚園時代も、特定の子と遊ぶという習性はなかったらしい。(女の子はグループができていたが、小姐はどこにも属さず…さすが私の子)放課は読書して過ごしているというが、昨日、初めて 外へ出て遊んだというので、誰かと遊んだのかと尋ねると、1人だという。本を読むならともかく、外遊びで1人っておもしろくないんじゃないの?かくいう私は「みんな なかよく」というスローガンに違和感を覚える子どもだった。合う子もいれば、合わない子もいるのに、当然のこととして「みんな なかよく」?私には無理だよ…と思っていた。口には出せなかったけど。そう、あの有名な「ともだちひゃくにんできるかな」の歌が嫌いだった。友達友達と目の色変えるような空気が どうにもダメだった。学校のシステムに必死についていこうとしている新1年生には、友達なんて目に入らない時期かもしれないね。幼稚園から仲のいい子がいたりすれば別だけど、小姐は 同じ幼稚園の子さえいないしね。でも学校は楽しいと 喜んで通っているのだから、それで十分だ。
2010/04/24
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1年生は、今週いっぱいは半日である。下校時刻は11時半。あっという間に帰ってくる(笑)。幼稚園は半日でも給食があって助かったし、バス到着は1時頃だったから余裕があったけど、11時半は早いわ~。今日は身体測定のため、体操服を着ての登校だった。帰宅した時、特に汚れてもいなくて着替える必要もなかったが、小姐は、坊を迎えに行く時 この姿を幼稚園の先生に見てもらうのが楽しみだと言い、「Mしょうがっこうは、たのしいよ。Sようちえんのこはだれもいないけど、わたしがんばってるよ」と手紙を書いていた。坊は保育園在籍なので、幼稚園在籍の子が帰った後は保育園の園舎のほうで過ごしている。私たちが到着した時、先生方は幼稚園側の職員室に集まって書き物をしていた。ここで声をかけてはまずいかな…と様子をうかがっていたら、通路側にいた、小姐の年少の担任の先生が気づいて、出てきてくれた。喜んで先生にとびつき、したためた手紙を渡す小姐。年長の担任の先生にも手紙を書いてきたので、呼んでもらった。(年中の担任の先生は系列の幼稚園へ異動になったため、残念ながら いない)ついこの間まで幼稚園児だったし、身長だって変わらないのに、小学校の体操服を着ると いかにも小学生らしく見えるから不思議だ。先生方に「かっこいい~!」と褒められ、小姐はますます上機嫌である。「かっこいい小学生」として、自覚を持って頑張ってくれたまえ(笑)。
2010/04/13
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小姐から「今日、学校で初めて本を読んだ」と嬉しそうな報告があった。今日は「教科書調べ」をするから、教科書を全部持ってくるようにと学級通信に書いてあったけど、いきなり国語の教科書でも読んだのかしら?いや、違いました。「休み時間は、トイレはいいけど そうじゃないなら お部屋の外に出てはいけなくて、でもお部屋の中なら何をしてもいいと言われて、本を読んだよ。アンパンマンの病院(かかりつけの小児科)にある○○の本があってね。でも隣のクラスには、かいけつゾロリの本があった。いいな~」「お部屋」って…幼稚園言葉だな。学校では、お部屋のことを教室という、と教えた。他の子は何をしているのかと尋ねたら、同じ幼稚園または保育園の子どうし喋っているか、絵を描いているという(自由帳を毎日持参することになっている)。絵なら昨日は小姐も描いたらしいけど…本があれば、そちらに目を奪われるだろう。「学校探検で職員室と保健室には行ったけど、今度の月曜日には図書室に行くんだって。楽しみ~♪」全校児童1000人を超えるこの学校では、図書室が低学年用と高学年用に分かれている。低学年用のほうは、木工が得意な用務員さんによる手作りの本棚で、あたたかみのある雰囲気だそうだ(PTA新聞に書いてあった)。本の虫よ。6年間で図書館の本を全部読むなんて挑戦はいかが?
2010/04/09
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今日から通学団での登校である。班は5人。隣の家の姉弟(6、3、1年)と、向かいの家の男の子(2年)と小姐だ。普段、私は近所の方々とほとんど交流がないが、隣と向かいの家の奥さんとは普通に話せるし、子どもたちとも面識があるので、このメンバーなら安心だと思っていた。ところが…。小姐は、まっすぐ歩かないというのだ(3年生のお姉ちゃんの報告)。早く行きたくて、ズンズン行こうとしたり、道端に落ちているものが気になると、それを触らずにはいられなかったりするらしい。オーマイガッ!!!よく言えば好奇心旺盛だが、悪く言えば今やるべきことの優先順位をつけられない。あれほど「お姉ちゃんたちの言うことちゃんと聞いて」と言ったのに!そんな調子では、教室でも先生の話をきちんと聞けているのか疑わしいじゃないか!本人曰く、発表会でもスイミングのテストでも緊張したことがないらしいから、肝っ玉がすわったタイプなのだろうけど、それにしても、ランドセルを背負って初登校だというのに、緊張感がなさすぎるぞ!
2010/04/07
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朝から快晴、ピカピカの1年生の門出にふさわしい陽気だった。一昨年から、小姐は この日を待ちわびていた。飛び込む先は、全校児童1000人を軽く超える、市内一のマンモス小学校。同じ幼稚園から来る子は誰もいないが、不安のフの字もなく、小姐は はやる気持ちを抑えきれない。昇降口でクラスを確認すると、小姐は6年生に誘導され教室へ、私は体育館へ。ボランティアとして通っていた私だが、子どもの保護者として訪れるとなると格別だ。小姐はアイウエオ順が1番なので、どこにいるかはわかりやすいのだが、入学式の最中は子どもたちの様子はまったく見えなかった。私が座った席が後ろのほうだったのと、1年生の後ろに6年生が陣取っていたから、完全に隠れる形になって…。それにしても、親御さんの服装は全体的に地味だなあ。これだけ大人数なのに、私以外に 着物の人なんて数えるほどしかいない。それでも 3児の母である隣の家の奥さん曰く、今年は着物の人が多いというからビックリだ。幼稚園が華やかだっただけか?式が終わって、教室に移動。担任の先生は、なんと60代の大ベテラン!永らく1年生の担任をして定年退職し、また講師として赴任したとのこと(と校長先生から聞いた)。幼稚園の先生は若いから(年長の担任は新任だったから特に若い)、ギャップが激しいなぁ…幼稚園の先生がお姉さんなら、今度はおばあちゃんだ(笑)。先生の言うことをよく聞いて、しっかりね!1年生にとって必要なのは「人より先に知っていること」ではなく「先生の話をきちんと聞けること」だよ。これから6年間、この学び舎でどんなことが待っているのだろう。心身ともに元気で、楽しく通ってほしい。
2010/04/06
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このところ雨続きでウンザリしていた。ようやく晴れたぞ、気分爽快だ!室内干しにしてあった昨日の洗濯物は、乾いてはいたものの、今朝、一度 日光に当ててから しまおうと思った。昨日の洗濯物ということは、一昨日着ていたもの。小姐の制服のブラウスとスカートがあった。卒園式の後も、本人の希望により終業式まで登園していた。しかし、一昨日 学年末を迎え、これで本当に「卒園」となった。まだ坊がいるから、運動会や保育参観などで幼稚園に行く機会はあるけど、この制服を着ることはもう二度とないんだな。黒とグレーの細かいチェックのサスペンダーつきスカートで、私にとっても大好きなデザインだっただけに、寂しいな…。普段、いらん物はどんどん処分と言っているけど、これは当分 捨てられそうにないや。体操服は、ネームラベルをはがし、坊の名前につけかえ移動した。空いたスペースには、小学校の体操服が入ることになる。(まだ買ってないけど…呑気な母)桜の花もちらほら咲き始めて、1年生になる日はすぐそこだ!
2010/03/26
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卒園はしたけれど、小姐はまだ幼稚園に行く。下の学年は来週の水曜日まで保育があり、希望すれば 卒園児も行っていいことになっている(ただし別料金)。行っていいなら、小姐は「行きたい」と言うだろうと思っていた。案の定「行きたくてももう行けなくなるから、行きたい。先生に会いたいし」と。本当に幼稚園が好きなんだな。よし。どうせバスは来るわけだし、行ってきな。弁当を持たせるのが負担?いや、少しは慣れたから大丈夫さ。小姐が卒園して 居なくなることを誰よりも恐れているのが坊である。この男、姉と違って 基本的に幼稚園が好きではない。幼稚園では同じ教室で過ごせるわけではないが、せめて行き帰りのバスだけでも小姐と一緒なら、心強いというのだ。姉ちゃんはもう卒園したんだ、これからは僕一人で頑張らなきゃいけないんだ、と坊に思わせるためには、小姐はもう行かないほうがいいのかもしれないけど、本人が言うとおり、園児としては もう二度と行けなくなるのだから、行きたいと望むなら、行ってきたらいいさ。弟や妹がいる子は、来るんじゃないかと思いきや、来ていたのはひとりっ子の子ばかりだったらしい。あら~、そんなものなのね。下の子が幼稚園に行っている間に、お母さんと束の間の蜜月を過ごしているのかしら?私だって、そう考えなかったわけではない。小姐は1歳5ヶ月で姉になり、その後、私と2人だけで過ごす時間はほとんどなかった。坊は、小姐が満3歳児~年少の1年半、私と2人で過ごしていたのであちこち出かけており、小姐は口にこそ出さないが うらやましいと思ったに違いない。ま、いいか~!休日に、男チームと女チームに分かれれば、小姐と2人で過ごすことはできるさ。
2010/03/17
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年少の4月を待たず、小姐が満3歳になったら幼稚園に入れると決めていたが、どこの幼稚園を見に行ってもピンとこなくて、日が過ぎていくばかりだった。3歳の誕生日を目前に控えたある日、「ここだ!」と心に響いた幼稚園があった。自宅からは遠いが、それでも入れたいと思えるだけの魅力を感じたのだ。7月末に3歳になり、9月に入園。小姐の辞書には人見知りという言葉がないから喜んで行くだろうと思っていたら、入園2日目に 「お母さんがいなくて寂しい」 と泣いた。入園までに完璧になっていなかったトイレも心配だった。1ヶ月も経つ頃には幼稚園生活に慣れ、大好きになった。幼稚園で一番小さい学年である満3歳児は、制服も体操服もブカブカだった。初めての発表会は感動して、小姐がそこに立っているだけで十分だと思った。「大きくなったら幼稚園の先生になりたい」と言い出したのはこの頃。満3歳児クラスではおとなしい部類だったようだが、年少になって化けた(?)。(満3歳児から在籍しているアドバンテージか?)園舎建て替えの都合で満3歳児の年は運動会がなかったが、初めての運動会で かけっこはビリ。その分、発表会では目立った。お遊戯は大張り切り、合奏では曲のはじまりを担当するグロッケンに抜擢された。課外ではピアノを習い始めた。満3歳から年長まで4人の先生にお世話になったが、おそらく小姐は年少の担任の先生のことが一番好きである。年中では、満3歳~年少と一緒だった いとしのK君と離れ離れになってしまい、進級当初は しばらく落ち込んでいた。運動会では、昨年の雪辱を晴らそうと意気込み、見事1着でゴール!発表会では、オペレッタの配役が気に入らなかったようだが、最終的には「きりんさんでよかった」と。かわいい衣装だったね。この年から課外で絵画を始め、2月の鬼まつり絵画コンクールでは佳作をいただいた。そして幼稚園最後の一年、年長。再びK君と同じクラスになって喜ぶ。夏休みのお泊まり保育がとても楽しかったという。運動会のリレーはぶっちぎりのビリだったけど、勝つことが大切なんじゃない、皆で心を一つに最後までやり抜くことがすばらしい!その分、クラス対抗玉入れでは1位になったもんね。発表会の合奏「カルメン」、小姐は木琴。最高学年らしく堂々とかっこよかったよ。年中さんのお母さんたちが「さすが年長さんはすごいね」って絶賛していたよ。劇の「こびととくつや」でも大きな声で台詞が言えた。鬼まつり絵画コンクールでは○○新聞社賞に輝く。お芋ほり、お餅つき、サンドウィッチパーティー、お別れ遠足、どれも楽しかったね。本当にいろいろなことができるようになった。心身ともに大きくなった。最初の何日かを除いては、幼稚園に行きたくないと思ったことはないという。そう思えるのはとても幸せだ。この3年半は宝の時間だね。卒園生による「お別れの言葉」は思いのほか長くて、よくぞこれだけ長い台詞を覚えたものだと感心した。発表会の劇の台詞なんて比じゃない長さだ!最後に園児たちが各保護者の前に移動して ありがとうの歌を歌った時、周りのお母さん方、みんな号泣していたけど、あっけらかんとしていた私は薄情かしら?ただただ、すごいなーって思ったのよ。♪さよなら ぼくたちのようちえん♪たくさんのまいにちを ここですごしてきたねなんどわらって なんどないて なんどかぜをひいてたくさんのともだちと ここであそんできたねどこではしって どこでころんで どこでけんかをしてさよならぼくたちのようちえん ぼくたちのあそんだにわさくらのはなびらふるころは ランドセルの1ねんせい♪ほんとに ほんとに ありがとう♪ありがとうってママがいう ママをえらんでくれてこのおうちにうまれてくれて ほんとにほんとにありがとうありがとうってパパがいう パパをえらんでくれてこのおうちにうまれてくれて ほんとにほんとにありがとうでもでもちがうの ほんとうは わたしをえらんでくれてわたしをうんでくれて このおうちのこどもにしてくれて ほんとにほんとにありがとう私なんて自己中で かなりいい加減な母親だからね、小姐は理不尽な叱られ方をしたと思うよ。よそのお母さんは優しくていいなあと思ったことは数知れないだろうね。いかんなー。生まれてきた時の感激を忘れたのかい。「育ててやってる」なんて思っているのだとしたら傲慢ってもんだぜ。園長先生の祝辞にあったように、今までは手をかけて育ててきた(私は手抜きも甚だしい、という話はさておき)。これからは、手をかけることはぐんと減るけど、心をかけて、小姐が立派に自立していけるよう一歩引いて見守っているよ。卒園おめでとう!
2010/03/16
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