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村を出てから、どれくらい経ったでしょう。あまりの忙しさにカレンダーをめくることを忘れていました。銀行では、着飾ったアヒルは、珍しい存在でも、見たいと思う存在でもなくなっていました。お金を美しく数えるセミナーに、参加する人もありませんでした。お客さんを呼び寄せない、着飾ったアヒルは、だんだん居場所を失っていきました。唯一の楽しみは、ショッピングだけになっていました。そんなある日、着飾ったアヒルは、銀行の同僚から、キャンプに誘われました。キャンプ地までは、車で、長く続くビルの谷間と、いくつかの町を通り過ぎていきました。キャンプ地は、山に囲まれた平原の中にあり、少し離れたところに、川が流れていました。着飾ったアヒルは、車から跳びおりると、何度も何度も土の感触を味わいました。大地を踏みしめた足が、吸い込まれるように川へと歩きだしました。川の流れは、ゆるやかでした。着飾ったアヒルは、川に足をつけると、ちょっぴり冷たかったのですが、しばらくそのままにしていました。木の葉が、流れてゆく様子を見ていると、久しぶりに泳いでみたくなってきました。着飾ったアヒルは、川の中へ、ゆっくりと入っていきました。足が、そろそろつかなくなるなと思ったとき、ゆるやかだと思っていた川の流れが、勢いよく動き出しました。着飾ったアヒルは、うまく浮かぶことができず、川の流れにのみ込まれました。力のかぎり体を動かしてみても、岸には、なかなかたどり着けません。あまりにも激しく、体を動かしたものですから、体をおおっていた服や飾りが、どんどん流されていきます。緑の帽子さえも、流されていきました。そこには、羽が抜け落ちてボロボロのアヒルが、水面に浮いては、沈み、浮いては、沈み、泳ぐどころか、浮くことすらできずにいます。若いアヒルは「誰か、たすけて!」と叫んだものの、その声は、誰にも、届きませんでした。やがて、流れは、穏やかになってきましたが、なんだか体がひりひりしてきました。口の中に入ってくる水が、とても辛く感じるのです。若いアヒルは、気を失いそうになりながらも、足のつく場所を探していました。つづく
2009年03月30日
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着飾ったアヒルは、少し重たい足取りで銀行につきました。みんなは、着飾ったアヒルの姿を見ると「かわいい」と、はやしたてました。その日から、着飾ったアヒルに、みんなの注目が集まりました。注目が集まれば集まるほど、着飾ったアヒルは、ショッピングにいく回数が、どんどん増えていきました。やがて、服を買うために忙しくても頑張って働くようになっていきました。クローゼットは、閉じることもできず、服や装飾品であふれかえっています。着飾ったアヒルは、鏡に映った姿を、眺めて過ごす時間が増えていきました。白い羽が、ベッドに落ちていても、布団が、ふかふかして心地よいと思うだけでした。つづく
2009年03月28日
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休日のある朝、若いアヒルが、いつものように目覚めると、ベッドに白い羽がたくさん落ちていることに気づきました。はじめは、布団の中の羽が、出てきたのだと思って見ていましたが、よく見ると自分の白い羽でした。若いアヒルは、鏡をのぞき込むと、そこには、頭と体ところどころハゲているぶかっこうなアヒルの姿がありました。それは、間違いなく若いアヒルの姿でした。手が鏡に伸び、鏡を裏向きにしました。おそるおそる、もう一度、鏡をのぞき込もうとしましたが、首をうなだれ、部屋をウロウロして、まもなく、クローゼットへと、歩きだしました。クローゼットの中から、服を何枚も引っぱり出しました。広げられた服の中から取り出した、茶色のストールを体に巻きつけ、緑の帽子をかぶりました。緑の帽子をかぶったとき、飛んだことのない翼が、天をあおぎ、大空へ連れていってくれるような、なんだか、とても懐かしい感じがしました。なぜ、そう感じたのか、本人にも、誰にもわかりませんでした。忘れさられた記憶のかけらだったのかもしれません。しばらくすると、着飾った姿を見てみたくなり、再び鏡の前に立ちました。鏡に映った姿を見ていると「着飾るのも、なかなかいいじゃない」と笑みがこぼれました。少し落ち着くと、おなかが減ってきたので、パンを食べることにしました。パンを食べながら、テレビをつけると、コマーシャルがはじまり、隣村のアヒルが、映し出されました。わずか37秒のコマーシャルでしたが、タレントとして成功した姿でした。とても、輝いて見えました。着飾ったアヒルは、テレビに向かい「わたしだって、隣村の子と、何ひとつ変わらないわ。いる場所が違うだけよ。」とパンをほうりこみ、ムシャムシャと口を休めることなく、食べ続けました。休日は、こうして、終わりました。
2009年03月26日
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若いアヒルが、銀行の窓口で働き出すと、お金を美しく数える若いアヒルが話題になりました。一目その姿を見ようと多くの人が銀行に集まりお客さんが増えていきました。若いアヒルは、週に一度、お金を美しく数えるセミナーの先生をすることになりました。とても、人気のあるセミナーで、いつも満席になり、キャンセル待ちになるぐらいでした。若いアヒルは、するべき仕事がどんどん増えていきました。若いアヒルは、必要とされ働ける嬉しさでいっぱいでした。その一方で、仕事が忙しいですから、川で泳ぐことがなくなり、歩くのは銀行と家の往復になりました。それは、歩いているとは言えないぐらいの短い距離でした。休みの日は、家で過ごすことが多く、時々、無性にショッピングに行きたくなり出かけるのでした。服を試着すると「よく似合っています」と言われるのが、とても好きでついつい買ってしまうのでした。誰かと道で出会い、立ち話しをすることはなくなりました。たいてい決まった人たちと、カフェでハーブティーを飲みながら話しました。若いアヒルは、いつも「グワッ、グワッ」と相づちを打つのでした。若いアヒルが、話しを聞いているうちにわかったことは、だいたいみんなが好きな話しは『ここだけの話』という話しだということでした。若いアヒルは、みんなが喜ぶような『ここだけの話』をいつか話したいと思うのでした。
2009年03月25日
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次の日、村では多くのアヒルたちが、入れ替わり立ち代わり、若いアヒルに会おうと、ちょっとした騒動が起こっていました。若いアヒルは、繰り返し同じ話しをすることになりました。年老いたアヒルたちは、自分が若ければ同じようにしただろうとつぶやきました。子どもアヒルたちは、大きくなったら若いアヒルのようになるのだと目を輝かせました。同じ年頃のアヒルたちは、自分だって何かできるはずだと思うのでした。話しを聞き終わると「応援しているから、頑張って」と握手をかわし、若いアヒルの船出を祝いました。若いアヒルは、夜になり話し終えたときには、この先必ずやっていけると強く思えたのでした。若いアヒルの旅立ちの日、村のアヒルたちは、ハンカチをふったり、ボトボトにぬらしたり、活躍を期待し見送りました。若いアヒルは、輝かしい未来へ、ガツっと一歩踏み出しました。飛べない翼の変わりに、力強く一歩一歩、前へ前へ、足を進めるのでした。その姿は、後ろから見ると、本当にかわいらしく、おしりを、ふりふりしているように見えるのです。思わずついていってしまいました。若いアヒルは、後ろを振り返らず、前だけを見て歩き続けました。
2009年03月23日
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陽気な天気に、陽気なおしゃべり。アヒルたちは、道で会うと気ままにおしゃべりが始まります。天気の話し、村で起こった話し、昨日の話し、いつも話すことがいっぱいで、ついつい長い立ち話しになってしまいます。話していることは、みんながみんな知っている話しばかりだけど、会うと話しが始まってしまう。今日も、村はずれで「グワッ、グワッ」と立ち話しがはじまったようです。「おはよう、いい天気だね。今から、泳ぎに行くのかい?みんな、おまえさんの泳ぎは、村一番だって自慢しているよ。」おばあさんアヒルが、若いアヒルに話しかけました。若いアヒルは、胸を張り「おはよう、ありがとう。今日は、泳ぎ日和だわ。おばあさんだって、毎日、羽一枚一枚に、体から出る油を塗ることを続ければ、ちゃんと浮いて、また泳ぐことができるわよ。」「この年になると、毎日するってことが、なかなかできないもんだよ。それに、今さらまた始めるには、もう年をとり過ぎたね。」「そんなことないわ。」「・・・。おまえさんは、やさしく、美しい白い羽の持ち主で頑張り屋さんだ。」「ありがとう。ねぇ、聞いてちょうだい。いい知らせが届いたの。銀行で働くことになったのよ。」「それは、どういうことだい?もしかして、おまえさんも、隣村の子のようにタレントになるのかい?」「違うわ。銀行で働くのよ。銀行の窓口でね。」「いつの間に、そんなことになったんだい?」「ふふっ、前から考えていたことよ。」「すごいもんだ。おまえさんは、村の栄光だよ。本当にすごいことだ。」「そうかしら、わたしだって、二本の足で歩くし、言葉を話す口もあるわ。それに、自在に動く翼だってある。向こうでは、手と言っているらしいけど、なにも変わりはしないと思ったの。わたしたちは、変化し、進化し続けているんだから。できないことは何もないのよ。」「なんだか、立派な話しでわかりにくいねぇ。とにかく、おめでとう。よかったね。」「ありがとう。でも、普通の話しをしただけよ。」若いアヒルは、川へ歩き出し、おばあさんアヒルは、村へと大急ぎで帰っていきました。つづく
2009年03月22日
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「必要な時に必要な出会いがある」そう思うから、そう思っていた最近たて続けに、この言葉を、いろんな人から聞くようになった。確かに、そうなんだけど、流行語のように、私の頭に入ってくる。そして、友人とをしていると何気に友人の口から友人「必要な時に出会いってあると思うねん」私 「そうやねん!」私の口から勢いよく出た返事の大きさに驚いた「必要な時に、必要な出会いがある」思っていたことが、確信へ変わった瞬間だったそして、今年上半期の流行語大賞決定
2009年03月20日
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一本の電話がいつもなら、いない時間「お話の会の○○ですが、今日の会に参加しますか?」私の頭は・・・・私は、2年前の下半期にストーリーテラーの講座で学び、1年前にお話の会に参加したけど、行くことができず、脱会した・・・はず。参加していいのなら、・・・行こうと思い1年ぶりに、お話の会に行ってきました久しぶりに、お話しを聞くこともでき、やっぱり、聞くのも創るのも読むのも物語が好きなんだなぁ~としみじみもう一度、参加しようと申し込み完了
2009年03月17日
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初めての手作り絵本づくり絵本らしく完成形に近づいてきました写真のグリーンは表紙黄色は原画を製本したものです。あと、2週間後には、この二つが合体して絵本完成です原画を製本中は、のり、はさみ、カッターetcを使ってまるで、工作のようで楽しかったです時間もあっという間に経ち、楽しく集中できるのが一番だと思いました
2009年03月15日
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を買い換えました。すると、今まで見ることのできなかった他地方の番組が見れるようになりました兵庫県に住んでいるのですが、岡山・瀬戸内放送を見ることができます(天気により、映らない場合もありますが。)いや~。テレビが変わると、映る番組が増えるとは、驚きました。以前に聞いた時は、「無理ですね~」的コメントだったのに今回は「映りますよ」とテレビをつなげると同時に嬉しい知らせ私は、あまりテレビ番組表を見ないのでテレビをつけたときに、いい番組がある確率が増えたとラッキー
2009年03月13日
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季節の移り変わり天気はなんだか安定せず、晴れたり曇ったり、雨ふりさんそんな中、しっかり、春はやってくる咲くべき季節を、ちょっと先取りしてこっそり、春が来たことを教えてくれる春だね~おっと、夜になると、冬の大将が頑張って気を引き締めろとブルッと肌を硬直させる筋肉の弛緩と緊張を繰り返す
2009年03月11日
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我が家のベランダに訪問者・・・ではなく、訪問鳥そぉーと、そぉーとカメラを取り出し構えて訪問鳥の動きを止まる瞬間を待つガラス窓と網戸のむこうでチョロチョロ動く訪問鳥食べ物がないとあきらめたのか動きを止めたところを激写春もそこまできているのだろうなぁ
2009年03月09日
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言ってはならない言葉がある聞いてはならない言葉がある言ってすっきりしたことがある言って後悔したことがある聞いてよかったと思うことがある聞いてしまったと後悔したことがある通過する時間の中で身をゆだねる私時間という捉えようのない空間の中時間という感覚を頼りに生きている人と私の時間が異なるって知っている人と私の時間が同じだって知っている体の一部が私のように心の一部も私なのだろう一部が全てと思い込んでいたとき封印する感情があった全てが一部の集まりと知ったとき開放したい感情があった拘る自分の姿を守ろうとした自由な自分を夢に見たなにが真実かなにが虚偽かわたしにはわからないわかっているのは感情があること感情に素直になって思う心を自分に言ってみるなにが起こるかは予測不能予測不能に未来がある身体は一つに留まり心は無限に広がっていく
2009年03月08日
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訪れた季節を受け入れるようにあなたの心を受け入れよう空の青さが続くかぎりあなたを求める心に素直になろう流れゆく時間のなかであなたに出会えたことをわたしのなかにはじめからいたようなあなた変わりゆく季節を共にあなたと共に歩んでいこう
2009年03月06日
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家を出ていろんなところに行っておいしいものを食べてたくさん遊んでやりたいことをやってきたなぁ・・・・・。家が恋しくなってきたよ帰ろうかなぁ~みんなどうしているんだろう。はっ!!どうしたら家に帰れるかわからない・・・どうしよう。。。「僕の肩に乗っていきなよ」誰?「君の家も僕の家も きっと同じだから、一緒に帰ろうよ」よくわからないけど家に帰れるなら・・・。ずいぶん遠くまできたつもりでも意外と家は近くにあるのかも。みんなに会えるのが楽しみだよおしまい。
2009年03月05日
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勉強すすんで、頭がいっぱい!おやっ?なんだか、楽しそうなカラフル空間わぁーーーーーみんなも一緒に遊ぼうよ♪あれ?なんだろう???ゆらゆら、ゆったり気持ちよさそう~見ているだけで、心地いいな基本、のんびりやの僕なのだつづく
2009年03月04日
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時には本を手に持ち おそとで読書そして、今日はエッヘン^^勉強をしているのだ。シャーペンながっ! 短いえんぴつがいるなぁ~。ということで今日の勉強はおしまいだぁ!つづく
2009年03月03日
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