山への情熱 音楽への愛

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2010年09月17日
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村上春樹の 「1Q84」 を今頃になってやっと読んだ。Book1からBook3までおよそ1600ページとかなりの分量である。読解力と知的持久力が衰えている私には珍しいことである。毎日1冊づつ読み、Book3に二日かかった!?

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Book1を読み始めたら面白くて止められなくなった。この作者の作品ははるか昔に「ノルウエーの森」を読んだだけだが、特に鮮明な記憶がない。しかし今回は惹きずり込まれ、次を読まずにいられなかった。

作品の中にオウム、エホバの証人、ヤマギシズム、連合赤軍、父親が高名な学者である若い女性の文学賞受賞などを想像させるさまざまなものが登場してくる。そのどれもが既成事実で作者の独創的アイデアではないにもかかかわらず、事件の配置や絡ませ方や味付けが巧みで、読む側もあらぬ想像を働かせながらのめりこんでしまった。

この作者のファンならとっくに知っていることらしいが、私は初めてこの作者が音楽に対して並々ならぬ造詣の持ち主であることを知った。 大体冒頭からヤナーチェックの「シンフォニエッタ」が登場する。普通じゃない。更にこの物語は「青豆」という若い女性と「天吾」という男性の話がパラレルワールドのように交互に出てくる。Book1の始めの頃はこの二人に何の関係があるのだろうと思わせるような展開であった。しかしこの手法はバッハの平均律クラビーア曲集の構成(つまりすべての調の長調と短調が交互に出てくる)にのっとって、青豆と天吾の話が交互に書かれたという。仰天した。

おまけに設定されている土地が私がよく知っていて実際に行ったことがある場所ばかりである。中央線立川行き電車、二俣尾、市川、千倉、津田沼、高円寺、なんて不思議な一致だろう。津田沼の小学校の先生という人物がとっても現実感があった。

しかし理解しがたいこともけっこうあった。、「リトル・ピープル」「空気さなぎ」っていうのが何なのか?想像するしかない。それにすごい旧型の恋愛物語である。これだけプラトニックだとかえって新しいかもしれない。

村上春樹ワールドにはまった4日間だった。






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Last updated  2010年09月17日 21時50分11秒 コメント(8) | コメントを書く


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