白洲正子さんの「お能の見方」を図書館の隅に見つけた。何でも正宗白鳥をして「これを読んで初めてお能がわかった」と言わしめた名著1957年発行の「お能の見方」を増補改定の上、写真を新たに構成して1993年に発行されたものである。どちらにしても古い本である。吉越立雄さんの写真がとても美しい上、友枝喜久夫、金剛巌、梅若六郎、観世銕之丞、寿夫、栄夫、左近、先代喜多六平太、宝生英雄、粟谷新太郎など名手達の姿がたくさん載っていてものすごく得をした気分になった。本が古い分、故人の在りし日の芸術を目にすることができたのがとても嬉しかった。

この本は能のしきたりや技術などの案内や解説ではなく、能の成り立ちや心のようなものに重きを置いて書かれている。


葵上(前シテ) 観世 英夫 蝉丸 (友枝喜久夫)
名手による著名な能の舞台写真のみならず能面や装束についても分かりやすく書かれていて、見るだけでうっとりした。ますます能が好きになった。しかし正宗白鳥が言うほどの名著とは思わなかった。

痩せ男 日永作 三井文庫蔵 狩衣(黄地梅樹に揚羽蝶 1620 白鳥町 白山長瀧神社蔵
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