週末も雲ひとつないいい天気だった。土曜日は2ヶ月ぶりの泥棒市に行ってみる。お昼から行ったけど、あまりの炎天下にせっかくゆっくり見てまわろうと思ったものが何も見れない状態に・・。しょうがないから市の中にあるカフェに入って炭酸水を頼む。ポルトガルのカフェというのは、暑い日差しがあまり入らないようにするためか、窓がすごく小さかったりで、外は太陽があんなにサンサンとしているのに、カフェの中に入った瞬間真っ暗で、サングラスなんてしていようものならもう何にも見えない、ということがよくある。この日入ったカフェもまさにそんな感じで、一休みしているおじさんがたちがポツポツいるだけ。そこに私一人、ボーっと放心状態で炭酸水を飲む。
あまり収穫のなかった泥棒市からは早めに引き上げ、夜はブラジル人のアレたちと飲みに行くことに。いつものタパス・バルで皆とおしゃべりして、さらにいつものイタリアンで遅い夕食のピザを食べ、今回行ってみたのは、アヴェニーダにある昔はキャバレーだったクラブ。外観も中のつくりも昔のキャバレーでショーなんかをやっていたたたずまいの雰囲気がたっぷりに残っていて、その頃のポスターが貼ってあったり、中には赤や青のライトにミラーボールまであるちょっと80年代風で面白い。客層もやっぱりちょっと年齢高め。この日はバンドの演奏が夜中からあり、それからディスコに変身するのだそう。
バンドはスペイン人のボーカルの女の子が率いる、何だかちょっと奇妙な音楽を奏でるグループだった。楽器もギターにドラムまでは普通だけど、そこにチューバと鉄琴なんかが入る。始まった音楽は、とてもフレンチな素朴な伴奏に、ボーカルの女の子が囁くようにフランス語やスペイン語で歌う。そこに鉄琴の音がタララランと入ったりで、何だかスペインのペドロ・アルモドーバルの映画にちょっと出てきそうな音楽だなぁと思った。お昼にカフェのバック・ミュージックなんかでかかっていたらちょうど心地の良い音楽なのかもしれないけど、何といっても私たちはもう何杯か他で飲んできて、ノリのいい80年代なんかの音楽がかかるらしいから行こう!ということになってやってきたから、もうこの音楽が子守唄にしか聞こえず、眠くて眠くてしょうがない・・。友人数人は、かなり期待はずれだったらしく、もうずたずたに悪口を言い始める。眠さに勝てないで、帰ってしまった人も一人・・。このままでは私たちも眠ってしまう・・ということで、この日はディスコに変身するまでは待ちきれず、諦めて帰ることに。それにしても、あんな音楽を演奏するバンドがリスボンに存在したんだ。
何だかちょっと妙な感じの土曜日だったけど、これはこれは楽しい夜があったから、それで良かったということにしよう。
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