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ちょっと前に読んでそのままになってました。
「大奥」
を読んでとても面白かったので 「きのう何食べた?」
、 「愛すべき娘たち」
と よしながさんの作品を読み進めまして こちらも 読んでみました。
アニメ化されていた時に 面白そうだなって思ったんですけども
とくにチェックしてませんでしたので。。
改めて読んでみると ええ もちろん 面白かったですv
私が入手したのは 通常の全4巻のコミック版の方ですが 文庫版は箱付きでなかなかいいですね♪
勢いで この方のもう少し H濃度 の高い作品も入手(これが すごくよかったんで 感想はまた)
取りあえずは 「西洋骨董洋菓子店」ですが
あらすじは これまたゲイの話が 出てくるんですが それがメインではなくて。
橘圭一郎はあるきっかけで会社を辞め、突然に深夜営業もする本格派を目指した
洋菓子店を開く。
そこで父親が橘のために選び抜いたベテランパティシエの小野裕介は、偶然にも
高校時代の同級生のゲイであり、告白されてこっぴどく振った相手でもあった。
そこに元ボクサーで超甘党の神田エイジ、橘の幼馴染である小早川千影も加わり、
一風変わった洋菓子店の営業が始まる
(Wikipedia)
お店を回すメインのキャラは男4名なんですが、特に誰がお気に入りと言うことはなくて
でも キャラのそれぞれがコンプレックスというか 過去を抱えていて
それがなかなか重くて。。
だけど、なぜか 明るくストーリーは展開していって魅せてくれるのです。
キャラ同士の関わり方とか 絡みがすごく上手いんですよね。
さすがは よしながさんって感じなんでしょうね。
ちゃんとゲイのお話も入れてくれてるところが 嬉しいのですが、これがまた
メインの話のようで 実はメインはそこではなく、ちゃんと人間を描いてるってところが
素晴らしいなと思います。
重いテーマをさらりと読ませてしまい、けれども 後からジワジワと 余韻
がやってくる。。
なんとも不思議な作品です。
ま、でも やっぱりゲイの話が花を添えてくれているのは 否めません
www
そして、これが いい
んだな
主人公の橘に振られた後、とってもシャイだった小野が ショックのあまり死んじゃおうかと
まで考えて・・・。
だけど死ぬ前にやりたかったことを・・・って二丁目のあるお店に入ってから 一気に
「魔性のゲイ」
と呼ばれるまでの立派なゲイになっちゃうという。。
で、橘にあったときは すっかり過去のことを忘れていて 橘のことも覚えてないんですよね。
でも 本当はあまりのショックで記憶が飛んでしまった・・・みたいなところもあって
これも 傷といえば傷なんですよね。
ただ もう彼は パティシエとしても超一流だし、ゲイとしても相手に不足することもなく
仕事も安定して幸せで 今に満足している。。
彼の心の傷といえば 家族とのことがちょっと重くて でも それもアンティークで働くうちに
許せるようになっていくというか 受け入れることができるようになっていくというか
橘との関係は 別に何も変わらないんだけど イイ感じの距離感のままラストに続くのが力みのない流れで大人な終わり方だなって思います。。
主人公の橘は 子供の頃に誘拐・監禁されたって過去があって その犯人をいつか
見付けることが出来るんじゃないか (犯人がケーキばかりを食べさせてきたから)って
ことが洋菓子店を始めたきっかけにもなってるんですが
ラスト 犯人らしい人が出てくるんだけど 別に捕まえるとか そういうオチにはならなくて
これまた 昔と同じで 事件のことは何も思いだせないし、恐怖にうなされ悪夢を見る
ってことも変わりないんだけど それでも 何か 前進してるっぽく終わるんですよね。
いつもと変わらない日々が続くようで 違ってきてる。
でも そこに流れる空気は変わらないv みたいな♪
小野たちと一緒に仕事をするうちに 彼も 少しずつ自分を許したり受け入れたりできるように
代わっていってるというか。。 取り立てて これが何かがあったってわけじゃないんだけれど
自分との付き合いが上手になってるって感じでしょうか。
エピソードとしては 小野をアンティークに繋ぎとめておきたいがために 実家(大金持ち)
にお金借りようとしたり、捨て身の覚悟を持って 自分の体を提供することを考えてみたり
ってくだりは 非常に
面白かったですwwwww
他にも 小野に弟子入りした元ボクサーのエイジとかも 捨て子で施設で育った過去があって
自分が必要とされているかどうかにとても敏感で。。
彼も アンティークで働くうちに自分の夢を見付けて、人に認めてもらえる嬉しさも知って
自分への自信を回復させていくんですよね。。
あと、橘の家で お世話になって育ってきた千影も 凄く純粋でイイ男なんだけど
な~~んにも出来ない不器用さんで しかもちょっと世間に疎いというか 大丈夫か??
って感じだったのが ラストに独り立ちをするんです。。
一番驚いたのは彼に 小学生の娘がいることでした!!
これは軽くショック。。
そういう流れは予想してなかったんで(笑)
この4人がいろいろ絡みながら それぞれが自分を受け入れていく過程が
甘かったり苦かったりで 美味しく描かれているのがいいですねv
これにまた ケーキが彩りを添えて。。
あまり甘いものを食べない私が 食べてみようかなって気になるくらいです
何はともあれ、 あんまり女が絡んでこない 展開が好きです!
ゲイの話が頻繁に出てくる割に Hな描写は全然ないので ホモが苦手な人でも
楽しめるかな~って 思いますが、
やっぱりこの手の話が 好きな人
におススメかなwwwww
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