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発売日から随分と経ってしまいましたが、「超訳百人一首 うた恋。4」の感想です。
ついにこのシリーズもこの巻で最終となりました。いや~それにしても 素敵
ですわ。。(*/-\*)
うた恋い。(4)
著者:杉田圭
価格:1,026円(税込、送料込)
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これまでの巻に比べると波乱は少ないと言いましょうか、胸が締め付けられるほどの
切ない恋の話はありませんでしたが、相変わらずこの方の描かれる殿方に クラクラ
とにかく 艶
やかで 大人
の 色香
がダダ漏れてますd(≧∀≦*)ok!
エロい描写なんて一切ない(私比)のですが、女性を抱き寄せる時の顎のラインとか
引き寄せる腕とか、4巻にはありませんでしたが、女性の袴の紐をほどく指とか・・・
そいういう仕草に軽く 悶
死。
間接的な表現でエロさを感じさせるのは直接的に表現するより難しいと思うのですが
この作品ではいたるところに、仄かな 淫
らさが散りばめられていてドキリとします。
大人な作品ですわwww
例えば、4巻では小野篁と小野比右子のお話。
比右子は異母兄の篁を師として学んでいるのですが、いつのまにか兄を慕うように
なっていて。。
ある日、比右子は自分が掌侍になった場合は結婚することは許されないのかと篁に
問います。
想い人でもいるのかと聞かれた比右子は慌てて「先生のような方と夫婦で帝にお仕え
出来たら素敵だなと考えている」と答えるのですが、それに対する篁が・・・
比右子の手を一瞬握ると、甲から袖に隠れてる比右子の 手首へと指を這わせ・・・
「例えば私は、教え子が才嬢と称されるまでに成長して 生意気に私を誘惑してこよう
ものなら 至福だな」
って意味深な視線を投げるんですよね。(*/-\*)
「今の君では話にならんが」ってすぐに手は離してしまい まるで関心がないみたいな
態度で臨書を続けるよう指示。
で、慌てふためく比右子をそっと横眼で盗み見して微笑むとかね・・・
もう、 なんなんだよぉ!!!
カッコ。゚+.(≧∇≦)゚+.゚エエ!!!!
このね、甲から手首に向かってすっーーって指を這わせられると ゾク
っとするんですよね。
あからさまな性感帯じゃないけど、実はここは感じやすいところ!
こんなことされたら 瞬殺
。
これは大人の男にしかできないことだわね。
しかも、 イイ男限定の技
www
私、この二人の話が気に入ってるんですわ!
篁はこの後、遣唐副使に任ぜられるのですが渡唐に二度失敗。
この間に比右子は賢く成長しますが、器量はあまり良くはないまま。
篁は化粧するのを好ましく思わないから比右子はいつも素のままでいるのですが、
三度目の渡唐を前にした篁を迎えたとき、いくらなんでも構わ過ぎやろってことで
姪っ子がしっかり化粧してくれちゃうのです。
すると・・・ちゃんと化粧した比右子さんったらすっごい美人さん!!
きっと篁もビックリしただろうと思うのですが、そんなことは態度に出さず、それよりも
比右子の参内を急かすのでした。
比右子はそんな篁にがっくりしながらも、多大な犠牲を出す遣唐使は必要なことなのかと
問いかけます。
もう遣唐使船以外の安全な交易手段が確立されているのではないかと・・・
篁は比右子の話を一通り聞いた後、「それでも必要なのだ」と答えます。
比右子は篁が副使に任命された頃から変わってしまったと感じていて、昔は 彼と夫婦に
なり一緒に宮仕えをすることが夢
であったのに、今では篁のことがわからなくなってしまっ
てるんですね。。
参内にも関心がなくなっていて・・・
ところが、実は篁自身が比右子に言われるよりもずっと前から 遣唐使は不要
だと考えて
いたんですね。
しかし、それを帝に伝えるのは並のことではなく。。
比右子に押されるような形で 三度目の勅命を拒み、流罪覚悟で廃止を嘆願
することに。
篁は本当は比右子が自分と同じように考えるまでに成長したことを喜んでいたんですね。
突然の篁の行動に驚く比右子。
篁の家を尋ねたことから事実を知ることになります。
自分も一緒に流されると懇願する比右子でしたが、篁は罪人の身で女を伴うわけには
いかないと拒否。
「私を女とおっしゃるなら ちゃんと女として扱ってください」 比右子は思い余って自分の気持ちを涙ながらにぶちまけます。
今まで先生にほめられたい一心で好かれたい一心で一生懸命勉強してきたこと、
この気持ちを知っているのに最後まで無視しないで欲しいこと
そして、供が許されないのなら 恋の喜び
を 自分が女であることを教えて欲しい
と。
自分を男に愛されたかっただけの愚かな女だと言う比右子でしたが、切実な彼女の
想いを聞いてもなお、篁は「できない」と。
比右子は恥を忍んでまで想いを伝えたというのに受け入れてもらえなかったことから
篁の活躍を祈りますが 「もう二度とまみえることはないでしょう」
と立ち去ろうとします。
すると 篁は思わずその肩を掴んでしまいます。
彼は副使に選ばれたことで、比右子の夫婦で帝に仕えたいと言う夢を叶えてやれない
ことがわかり、比右子を縛りたく無くて自分の気持ちを抑えてきてたんですよね。。それで、自分ではない誰かを選ばせようと参内を進めたり・・・
比右子の夢は「夫婦で帝に仕えること」ではなくて「篁と夫婦になること」だったのに。
ところが比右子はやっと篁の本当の気持ちを知ったというのに 「思い上がらないで」
と。
あなたが私を縛るに足る方がどうか、定めるのは私です
おお~~~
なんとカッコええ!! (p≧∀≦q)〃
ここのやり取りが好きなのですわ。。
お互い睨みあって緊張感で ゾクゾク (*´д`)ハァハァ
「生意気な・・・」
比右子の顎を掴み上げる篁でしたが、そのまま引き寄せると ちゅう
(/∀\*)
いやいや激しいですわw
攻め×攻めみたいで大好き!!
「男も愚かですのね」「・・・そうだ。恋を前に男も女も愚かだ。」
やっと結ばれた二人だったのにその場面が描かれていなかったことが残念www
見たかったよぉ!!
篁さんがどんな風に比右子を 抱
くのか見たかった!!!
ま、それが表紙に続くってわけですね。
この後、比右子は内侍として参内。小野の女として篁の教え子として必ず宮中で才を輝かせることを誓います。
そして篁は隠岐に流されていきます。 わたの原 八十島かけてこぎいでぬと 人には告げよ あまのつりぶね
私は元気に旅立ったと それだけを伝えて欲しい。
せめて私の想い人が私の心配などしないように。
この篁さん、この作品では輪廻眼を開眼したみたいな強そうな感じで描かれてますが、
閻魔大王の補佐官としての逸話があるんですよね・・・
不思議な人ですね。
「鬼灯の冷徹」にも登場してますが、全然違うww
もう一人、イイ男として登場するのが藤原満子さんの一夜の恋のお相手として選ばれた
壬生忠岑さん。
いずれ帝の妃になるってことで恋をすることも許されない我が身を嘆いた満子さん。
一夜でいいから誰かに愛されてみたかったと自分の素性を隠し、扱いやすい身分で
見てくれのいい忠岑に文を送ります。
賢い忠岑は相手が誰であるのか察するのですが、あまりに身分が高いものだから
誘
いを受けていいものかどうかと迷うんですよね・・・
でも、現れるんですけどww
自分が呼ばれた理由を知った忠岑は一夜とはいえ、しっかりと恋人を演じてくれます。
偽りでも互いに 愛
を囁きあい 情熱
に身をゆだねるものだと。。
いやいや イイ男
だわさ。偽りだとはいえ、その一瞬は本物ってことで。。
こんな燕欲しいwww
それから貫之が憧れた椿もカッコ良かったですよね。
自分にはあまり時間が残されていないことを知っている椿が貫之を受け入れるところは
色っぽかった~
うん、男も女も 色香
このお話はちょっと切なかったですが、それでも想いが通じ合ったのだからこれはこれで
よかったのだと。。
このシリーズホント好きですわ。
切ない恋の話で身悶えながらも話の間に入るギャグがまた一品でww
素敵なシリーズですから沢山の人に読んで欲しいです。
DVDの特装版は特におススメ!
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