農哲@ロンドン・バーネット農苑の日記

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農哲@ロンドン

農哲@ロンドン

2011.07.31
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カテゴリ: 心の窓



バーネット農苑にきて、最初にしたこと。
それは農苑の開墾ではなく、倉庫の掃除だった。


2011052415340003.JPG

なんで、はやく開墾を進めないのか
という声もあるのはわかっていたが(いつもながら)、
しかし、それは別に後でもいいこと。

まず、何より大切なのが、ここを「自分たちの住む場所」
にすることだ。

2171[1].jpg


この農苑の敷地は、どうやら前の住人が

もうそれはそれはものすごい状態だった。

まわりの生物たちはここが人間の住処だとわからないから
どんどんどんどん、侵入してくる、
一番やっかいなイバラが地中深く入りこんで
家の壁にひびが入ってしまったくらいだ。

2011060814160000.JPG


だから、ひょっとしたら手遅れかもしれないが、
それでもここを「僕たちの住処」だということを
わかってもらって、少しでも彼らが侵入することを
止めてらうことをまず、何よりも先にしなければならないのだ。

そして、「良い気」がこの敷地に入るようにするのだ。
そうすれば、取り巻いているすべての環境は僕たちに味方してくれる。


それが掃除だ。

気が付けば、
いつもいつも僕たちがやる基礎的なことは掃除だ。

でも、なぜやるのかがだんだんとわかってくると
そうせざるを得ないことに気づく。


美深のセンターの整備、
そしてここバーネット農苑の掃除。

掃除嫌いな人間は農哲学院生として
やっていくには厳しいのかもしれない(笑)
というくらい掃除をしている気がする。

でも、それをする前とした後では
全く違う空気が流れることに気づいてからは
まずなによりも優先すべき事項であることを実感し、
自然と体が動き出す。

良い気を作り出して、大地からの運(地運)を得る。
そうでなければ、やがては自分の身を滅ぼすことになるのだ。

2011052415340001.JPG


こんな風にずっと掃除をしてきてから最近実感してきたことがある。

それは
目に見えるきれいさも重要であることはたしかなのだが、
この「掃除」という行為が
ただ、掃除機をかけてごみを捨てればいいということではないということ。

ごみを捨てるという行為は、
どうやら彼らの場所を
「彼らのいるべき場所に移してあげる」
という行為なんだなということにうすうす気がついてきた。
「ここはあなたのいるべきところではない、
あっちがあなたの居場所ですよ。」
というのが人間の役割であって、
その場所をどううまく見つけてあげることが掃除の根本であるような気がしてきた。

大宇宙の掃除屋。

すべてのモノにはすべての役割があり、
いるべき場所がある。
いるべきでない場所にいる奴らは、
居心地が悪いから当然騒ぎ出す。
でもさしあたってどこに行ったらいいのかわからない。
だから、僕たちの役割は、彼らの居場所を見つけてあげて
そこに移動してやる。

例え、ゴミとして持っていかれて焼かれるんだとしても
灰となってこの宇宙の一つになるではないか。

例え、埋められるんだとしても、大地の一部となって
静かに余生をおくれるではないか。

そして、まだ人間と一緒に何かしたいとアピールしてくる奴らは
留まって、人間を助けてくれるだろう。
この倉庫にやたらあったバケツやはしごやら、デッキブラシやら・・・

それを冷静に見極める
というのが掃除であるように感じた。


なんだか、これって人間にもあてはなることのような気もする。

いるべき場所をみつけられた

ということはいかに幸せなことか。
もう騒ぐ必要もないしね。

2011070215440000.JPG

by Yasu





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Last updated  2011.08.08 02:20:41 コメントを書く
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