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2006年10月12日
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カテゴリ: 御伽衆
さて、お次は『とある娘の一生』です。
ショート・ショートと言っておきながら、ちょっと長くなった今回は。。。
日本語が怪しいまっこーの為に、力強い助っ人るぴなす殿が構成してくれた超大作(?)
こちらは5話完結でお送りしますので、どうぞ最後までお付き合い下さいませ。m(__)m


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其の一

ここは、貴族たちが栄華きわめていた遠い昔の都。
海の向こうにある青龍の国と森に囲まれた朱雀の国が対立をしていた時代。

朱雀の国に一人の赤子が産声をあげました。
父は修験道を極める僧侶、母はもと巫女という神職者の家に授かった娘です。


カルタや貝合わせなどには見向きもせず、弓道や馬術といった武芸に興味をもち、町内でも流鏑馬をやらせたらこの娘に敵う者は居ないほどの腕前です。
さすがにこれには両親も娘の行く末を心配し、女性らしい立ち振る舞いを覚えさせようと、礼儀作法から雅楽・文学に至るまで、ありとあらゆる習い事に通わせたものの、娘は文武両道を貫き、武芸の腕を磨くことも怠りませんでした。

そして大きくなるにつれ、父親にまとわり付いては一緒に阿字観や滝行を行うようになります。
その勢いたるや大人の男顔負けに成長していきました。
両親は「この子もまた険しい修験の道を歩むのだろうか?できることなら普通の家に嫁ぎ、子を生(な)して欲しいのだが。。。」と心配するほどでした。

そんな親の心配をよそに月日は静かに流れ、娘は神仏をこよなく愛していきます。
特に父が崇める不動明王と、母が好きな弁才天。この2柱には何かあるたびに心で呼びかけ、舞を踊るたびに祈りを捧げました。そして何よりその瞬間を楽しんでいました。

いつのまにか「娘の舞には弁財天が舞い降りる」と町で噂になり、今度の大祭で娘が舞を披露して欲しいという話が持ちかけられます。都を上げての大祭は、大名や貴族たちが集まる盛大なもの。
あまりの大役に驚いた娘でしたが、両親からの薦めもあり、引き受けることにしました。



                                          【  其の二  に続く 】





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Last updated  2006年10月26日 23時17分41秒
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