書評/赤塚行雄「田中角栄の実践心理術」
楽天ブックのページ (2010年7月11日現在売り切れ)
4.5点/5点
田中角栄がただ<金だけ>で頂点に上り詰めた訳ではない事を力説する1冊。
田中にしてみれば<金>はかなり有力ではあったけれども1つのツールに過ぎなかったのかもしれません。
<金>は正確な情報や相手への配慮などと同様に、権力を維持するためや政策を実行に移すための有力なツールであったと。
田中角栄は大きな戦術を間違いなく決めて、そして本当に細かい所に気を配りながら、物事を進めていきます。
ボスである佐藤栄作に周りが見ていられないほど低姿勢で仕え続けます。これが角栄の大きな戦略だったのでしょう。
結局、佐藤栄作も角栄を後継者にせざるを得ない所まで仕え尽くしたわけです。
中間地帯にいる人間をすべて味方につけるぞ
この大きな目標のもと角栄はチップの渡し方から葬儀の参加の仕方・やり方まで事細かく行っています。
凡人は正しい大きな目標も立てられないし、細かいことにも気を配れない。
できる人はこのうちのどちらかができる。
超人はこれら両方ができる。
角栄の「超人的」であった理由は「正しい大きな目標設定」と「細やかさ」と言う相反しがちな2つのものを持っていたためなのかと納得させられる1冊です。
是非、若い方々(私くらいの年齢まで=30代前半)が手に取ってほしい1冊なのですが、2010年7月11日現在楽天ブックスにて品切れ。残念。
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