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本日はシネ・ヌーボーのソクーロフ映画週間の初日。ギャラリーきのこ代表が話をするというので応援にいってきた。シネ・ヌーボーのKさんがいみじくも語っていたが、以前ソクーロフ映画祭をやったときは初日に観客が1人だったが今日の立ち見がでるほどの観客には正直驚き、やはり時代を感じていたようだった。ミクロ的にみればマスの流れのほうぼうに小さなワンドが形成されつつあり、それぞれに盛況を博しはじめているのは確かである。きのこに限らずこうしたマイナー世界も相対的に脚光を浴びつつあるのだが、文化のトレンドとまでは成熟しきっていない。Oさんの話でソクーロフの映画手法や色彩や光のあしらいなどの予備知識を得てから観たせいか、いつもよりその表現世界がなじみやすいような気がしたが、やはりこのFather & Sonは、女性の入り込む隙の一切ない重苦しい父子とその隣人たちの愛の世界を美しいタッチで描いた映画でとても見ごたえのあるものだった。映画のあと、秋のロシア映画祭のことで多忙の代表Kさんとはじめてそばやで一杯やったが、話はそれにとどまらず、シネコン一色の映画界の中で映画館のニッチづくりに、とても個性的な取り組みをしていることをいろいろ聞かせていただき頭が下がる思いがした。彼はマイナー映画界でのいわゆる「出る杭」なのでおそらく打たれることのほうが多いはずだが、打たれづよく、こだわりをもたぬことでのらりくらりと乗りきっていく点 は実に立派だと思った。映画館の前でばったり出会って上映前に喫茶店でしばらく話をした神戸映画サークルのSさんといい、斜陽化著しい映画の世界にも営々と情熱を燃やしつづけている多くの人たちがいて内心とてもはげまされて帰ってきた。
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