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それは、長い廊下をくるりと回ったところで待ち受けていた。灰褐色の私の影のようなモスラ。謎の淡い影は語りかけても応えはなくただじっと息をこらしているだけ。
僕の守護神か、それとも死神か。おそらくそのいずれでもありそうな威厳にみちた存在が僕のかたわらで息づいているのだ。生まれてはじめてであったこのモスラ。一目見るなりとても他者とは思えぬ親近感を覚えた。これから10年、僕はこのモスラの影を絶えず意識にのぼせながら歩んでいこうと思う。わが運命の影として。
たよりにならない図鑑によれば、このモスラに酷似したものは、オオシモフリスズメ。学名は Langia zenzeroides 。
しかし、このモスラと同定するにはいささか相違点が多すぎる。そのもっとも顕著な相違点は前翅外縁が粗い鋸歯状であること。
春にしか現れないモスラで、幼虫はウメ、アンズ、モモ、サクラなどの葉を食べて育つという。
第五期の滑り出しは良好。 2026年07月12日
ようやく春先の気候に 2026年06月13日