夢みるきのこ

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2018年01月21日
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 西大寺から北へ体性寺を経て今回駅北の目的地・秋篠寺へ詣でたが、その南門、苔の結界手前には春日大社末社の旧社殿を移築したとの伝えのある八所御霊神社が鎮座。

 御霊信仰の高まりに呼応してつくられたとみられ早良親王、火雷大神(菅原道真)、伊予親王、藤原吉子、橘逸勢、文屋宮田麻呂、吉備真吉備、藤原広嗣の八怨霊が祭られている。

 僕の大好きな、やんちゃで聞かん坊だった広嗣が怨霊なのはわかるとしても、真吉備も怨霊だったのかといぶかりながら秋篠寺の南門をくぐり、腹時計の命ずるままに昼の祝杯。

 今日は滑り込みセーフで駆けつけてくれた奥村彪生ちゃん。その手作り弁当は滑って転んだにもかかわらず一糸の乱れもない豪華絢爛なものでした。作り手の気合いが感じられます。  
 フキとツクネ、甘みを抑えたいなりずし、巻きずし。いつもいつもありがとう。
 お酒は桧山さんが持参した摂津のお酒・清鶴。
佐田さんの酔鯨。澤山さんの対馬の純米酒。橘さんのカベルネ・ソービニオン。寒中に一杯ひっかけながら足で稼ぐ寺社きのこもうでは最高です。酔うほどに冴えてくるおやじギャグ。歩きながらの銘酒テイスティングは、頭の回転も心なしかよくなるようです。


​ 伎芸天女寒きしじまの夕にすら
        匂ひこぼれて立たせ給へり   鈴木ちよ​

 秋篠寺での眼目は、多くの文人墨客に愛されたエロチックな肢体の伎芸天像。しかし、見るべき像は多く僕は地蔵と薬師、そして十一面観音を特に注視してきました。まさにこの短歌のような空気がただよう本堂(国宝)の気配は世上のものとはいささか異なるように感じます。
 写真は御香水閣。飲めませんでしたがおいしい水がわいているらしいので、合掌してお祈りの言葉がわりにボサノバの「アガ・ジ・べべール(おいしい水)」を口ずさんで来ました。

 さて、いよいよ駅南コースの最初は、行基産湯の池と伝えられる民家の間に残された小池。
 中学生になり、陸上部に入って多忙を極める木歩ちゃんが久しぶりに元気な顔をみせてくれましたのでパチリ。

 池から100m余りいったところにある菅原天満宮。センター試験の当日午後でしたが、受験生らしい若者たちが多数お参りしていました。
 たたり神はたちどころに救済神に転じます。祟りをやわらげればその霊力を善き方に転じうる。我が国古来よりの現世利益信仰の基本中の基本がこの考えにはあります。


 さて、いよいよ駅南の目的地、行基の活動拠点であった喜光寺。ここで彼は入寂したと伝えられています。四十九院でおなじみの門構え。
 薬師寺別格本山とされ、行基の精神に倣い、宗派に偏らず、民衆に奉仕する仏教信仰の新しい形を打ち出している数少ない寺院として私は注目しています。
 唐招提寺にあると思っていた教科書などでおなじみの行基そっくりさんの像がここの行基堂にもあり軽い驚き。


 ここは花ハスが有名で、夏の季節には見事な蓮の花盛りがみられるとのこと。あまたの枯れ 蓮の鉢のかなたにはこの寺にゆかりある古き石仏たちが妙法蓮華のわき役としてたたずんでいました。

 弁天池には弁天さんと思いきや、身は白蛇で頭は人頭の宇賀神が鎮座。秘仏ながらちょうどご開帳とのこと。

 本堂のご本尊三尊。ガイド役を務めていただいた浦元さんの計らいで、ここでは高次喜勝師の法話。そのあと、別院で山田法胤さんの法話を聞くことができ、久々にほのぼのした旅になりました。

 「力の行基、知の良弁」といわれた天平時代を画した痛快きわまりない男の像がここの行基堂にありました。
 かくして新春事始めのムックきのこの旅も無事終了。いよいよ4月の異民族慰霊祭より始まる第4期きのこ暦の2年目に向けて活動開始です。
 今年も健康に留意しながら、常に「ちょっと背伸び」の精神で、いつもニコニコ「下町の太陽」と呼ばれるようなきのこ国際人の理想に向けて歩み続けましょう。​​​





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最終更新日  2018年01月21日 11時54分07秒
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