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テレ朝「アリバイ崩し承ります」SPを見ました。浜辺美波×安田顕×成田凌による探偵ミステリー。80年代風のベタベタなアイドルコメディですが、お風呂で特大コロッケ&電話とか、柄本時生のオネエ検視官とか、メッセージを告げる祖父の振り子時計とか、いつもの定番ネタも板についてたし、謎の儀式または変身ポーズ。ヘタっぴいな「時をかける少女」の鼻歌も可愛かったです。浜辺美波も「時を戻す少女」の意味でなら、いちおう原田知世の遺伝子を継承してるね。▶ https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202304180000/ヘタクソな鼻歌。キャスト陣も、容疑者役に矢本悠、高梨臨、雛形あきこ、チョイ役に間宮祥太朗や松本若菜など、なにげに豪華でした。◇今回のスペシャル版は、いちどアリバイを崩してからのどんでん返しなど、90分ドラマらしい展開になってたし、映像的にもなかなかお洒落で楽しかったです。ただねえ…いつものことだけど、無駄に込み入ったトリックにしてるだけで、犯罪動機に無理がありすぎるよね(笑)。まあ、それはレギュラーシーズンのときからだし、テレ朝サスペンスならではのクオリティだけど。アガサ・クリスティ「エッジウェア卿の死」。いちおうツッコんでおきますが…相続欠格にならないうちに殺してしまえば、遺産がらみの殺人とカムフラージュできるのに、わざわざ無関係な人を殺して、相続欠格になってから殺すって変でしょ!それから、部屋を90度模様替えした後に、死体を覗けるはずがないってロジックも強引。たんに部屋に入れば死体は見つけられるわけで。料理人だったのに、とつぜんの刃物恐怖症で仕事をやめたって話も、まったくリアリティに欠けました。ところで、美波の話によると、撮影は2年半以上も前だったとのこと。なぜこのタイミングの放送になったのかしら?朝ドラ&ゴジラ明けまで、あえて温存してたのか。いったんお蔵入りしたのを、ここにきて引っ張り出したのか。今回のエンディングでは、謎のアリバイプランナーを登場させて、続編も匂わせてましたが、いずれにせよ、スペシャル版を放送したってことは、「科捜研」や「捜査一課長」と同じように、テレ朝サスペンスの定番化を狙ってるのかな。(といっても、これは東映の制作じゃないけどね)アリバイ崩し承ります Blu-ray BOX【Blu-ray】 [ 浜辺美波 ] 楽天で購入
2024.04.20
城塚翡翠の後編です。てっきり倒叙というからには、これまでの内容を裏側から語り直すのかと思いましたが、そうではなくて、相沢沙呼の『倒叙集』なる原作の映像化なのですね。※ちなみに相沢沙呼って女性かと思ったら男性だそうです。つまり、最初に犯人をネタバレしてから、そのトリックをさかのぼって解き明かしていくという、いわば「コロンボ型」の推理ドラマってこと。なので、ここからは翡翠と真ちゃんの女子バディに変わり、変態シスコン野郎だった瀬戸くんは退場! (T_T)/~~…と思ったら、次回は特別編だそうで、また変態シスコン野郎の瀬戸くんが復活するかも(笑)。◇真ちゃんは、冒頭から、変なデザインのTシャツを着て、ソファに寝そべってアイス食ってるし、今までのキャラとは全然ちがいます。映像は相変わらず綺麗ですが、メタリックでダークな色彩から、パステルカラーの明るい色調が多くなった気がする。◇なぜインチキ霊媒で稼いでいたはずの2人が、犯罪捜査に首を突っ込んでるのかは分からない。たんなる趣味?金持ちの暇つぶし?しかも、わざわざ犯人のアパートの隣の部屋を借りて、霊媒&ハニートラップみたいなことをしたり、真ちゃんが喫茶店のウェイトレスをやったりと、ずいぶんと手間や費用が掛かっています。なお、「叔父は警視なんです」との翡翠のセリフがあり、真ちゃんは警視庁の報告書みたいなものを書いています。その一方で、「また警察庁に利用されてんだろ」との鐘場のセリフもあり、鐘場は警視から警部補に降格したものの、どうやら翡翠のおかげで捜査一課に戻れたようです。※ちなみに警察庁は、警視庁よりも上の組織です。翡翠と真ちゃんは、いったい何者なんでしょうか?◇前編とのギャップという点では、かなり斬新で面白かったのですが、…肝心の推理ドラマの中身は、正直それほど面白いわけでもなく、アリバイのトリックや真相解明の方法もショボいし、犯行動機の掘り下げも物足りないし、人生の過ちとプログラムのバグを重ね合わせるあたりも、取ってつけたような話としか感じませんでした。社長のマンションの鍵が、会社の机の引き出しにあるのも不可解だった。※追記:原作を読むと理由が分かるらしいです…。最後に、翡翠が、これから殺人罪で服役する男にむかって、女性との付き合い方とか、経験の重ね方とかを助言したりするのも変な感じ。冒頭では、真ちゃんがアイスを食べてしまったことを、翡翠が推理で見破るくだりがありましたが、わざわざ、「溶けたアイスがテーブルについていた」とか、「冷蔵庫のアイスが手の体温で少し溶けていた」とか、そんな推理をしなくても、アイスの蓋に名前が書いてないんだから一目瞭然でしょ。※追記:見直してみたら、ちゃんと蓋付け替えてました…。訂正してお詫びします!まあ、物語の出来はともかく、せっかく日テレが凝った作品に挑戦してるのだし、それをひきつづき楽しむことにします。— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) November 21, 2022
2022.11.27
城塚翡翠の前編が終わりました。大どんでん返し!すっかり騙された。翡翠の人格が豹変しました。霊媒というのはインチキで、じつは香月よりも論理的な名探偵だった…というオチ。逆に、香月のほうが、「ボクが信じるのは論理だけ」というセリフとは逆に、降霊やら死後の世界やらを信じるオカルト野郎だった(笑)。そして、その本性は、若い女性に不条理な怒りをぶつけ、気持ちの悪い歪んだ性欲を発散させてるだけの、勘違いで最低下劣な変態シスコン野郎でした。翡翠と香月の寸止めの恋愛も、キスシーンも、すべて演技だったのですね。◇来週からは倒叙編。きっと「倒叙」というからには、これまでのすべての出来事を、翡翠の視点(あるいは真ちゃんの視点)から、語り直していくのかなあと思うのだけど、予告編を見たら、まったく新しい物語が始まるようでもある。??!実際、これまでの5話分の出来事については、みんな翡翠が語り終えてしまったわけだから、もはや「倒叙」するようなことは何も残っていない。だとしたら、次回からはいったい何を「倒叙」するのでしょう??◇次回以降の話がどうなるのか分からないけど、ドラマの後編をまるごと「倒叙」に当てるってのも、なかなか面白いやり方だとは思う。推理ドラマファンとしても、そのほうが納得感があるし。シナリオを作る側からしても、細かい辻褄をすべて合わせなきゃいけないから、デタラメな脚本を書くことができなくなりますよね。演出する側からいうと、ほとんどの映像を使い回しながら、編集とナレーションだけをやり直せばいいので、制作予算を大幅に節約できる…ってメリットもある。※わたしは以前、別のドラマでもそんなことを書いた記憶があるんだけど、何のドラマだったか忘れてしまった。正直にいうと、わたしは、翡翠の話を聞いてもまだ、ほんとうに「すべてが伏線」になっていたか、ほんとうに「整合的な脚本」になっていたか、十分に納得しきれていないところもあり、香月と同じく、まだちょっと混乱しています。まあ、このドラマは映像がとても美しかったので、かりに次回からの倒叙編が、大部分の映像を使い回すことになるとしても、ほとんど不満はないだろうと思います。— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) November 15, 2022
2022.11.18
霊媒探偵・城塚翡翠。先週はクソつまらない話で、ほとんど脱落寸前だったのだけど、今回はけっこう面白かった!(笑)一般の水準からすれば、「神回」と呼ぶほどではないけど、このドラマにかぎっていえば、第3話はベストだったかもしれません。いや、これからもっと面白くなる??最初に霊能力で犯人が分かってしまうコロンボ的展開とか、降霊をすると負担が大きくて消耗するとか、魂の匂いがするとか、そういう謎のお約束設定にもだいぶ慣れてきました。今回は予測した犯人とは違いましたが。微妙に間抜けなギャグ展開もツボで、翡翠と香月の変な恋愛寸止めの間はジワジワ笑える。今回の犯人は写真屋の娘。映像への異常な愛情のために人を殺すという心理も、なかなかに不気味な説得力があって面白かったです。 最後に「翡翠を殺して写真を撮りたかった」というオチもよい。そして、いつものように、ドラマそのものの映像の美しさも絶品でした!青緑赤ピンク黄の配色赤い車がカッコいい。赤っぽい画面。ロシア映画みたいな緑っぽい画面。
2022.11.06
霊媒探偵・城塚翡翠。今夜は第3話が放送されますが、おくればせながら第2話を見ました。清原果耶は当たり役だし、他のキャストもハマってるし、映像も美しくて魅力的なのだけど…話がくだらなすぎてツライ(笑)。現場にいた主演2人に容疑がかからないのはご愛嬌としても、リビングを通らないとトイレに行けない建物とか、容疑者が3人に絞られる中での殺人とか、事件のお膳立てが稚拙すぎます。中庭に面した壁に窓がなくて、用途不明なデッカい鏡が掛かってたり、設定がありえなさすぎて萎えた。リビングを通らないとトイレに行けない洋館w中庭に面した壁に窓がなくてデッカい鏡w他殺体を発見した愛人も、パソコンのデータだけ消して翌朝まで寝てるし…。しまいには、「論理の取っ掛かりになるのは翡翠さんの夢だけです!」とか、滝沢カレン並みに何言ってるかわからないし…。◇でも、まあ、推理ドラマって大抵こんなもんなのよね。作ってる人たちも、くだらないのは重々承知なのだろうけど、それでもこういう作品が出来てしまうのは、きっと何かドラマ業界とか出版業界のカラクリがあるのでしょう。次回からは、音声を消して映像だけぼんやり眺めようかな。— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) October 30, 2022映像はほんとに綺麗なのよね。
2022.10.30
霊媒探偵・城塚翡翠。清原果耶のキャラにぴったりの役。ほかのキャストも上手くハマってるし、映像もやたらと凝ってて綺麗だし、オカルトサスペンスな雰囲気も楽しめたんだけど、— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) October 17, 2022 肝心の推理と、事件の真相がショボくて拍子抜け…(笑)泣き女って何なんだろう?まだオカルトなのかサスペンスなのか判然としませんが、とりあえず、雰囲気は楽しめそうです。
2022.10.18
タリオ復讐代行の2人。美波は、日テレに続いて"復讐もの"。音楽が一十三十一と堀込泰行。永井博がイラストと同時にカメオ出演。いまどきのシティポップス・リバイバルにのった形。脚本は蒔田光治、演出は木村ひさし。「スリル!」や「ピュア!」に続いて、NHKが東宝とタッグを組んだ形ですね。「ピュア!」ほどベタベタな作りではないけれど、「スリル!」を見たときほどの興奮もないかなァ。「スリル!」は、あまりにも出来がよかったので…。今回も、脚本は悪くないと思うのですが、演出がところどころスピーディーすぎて、ちょっと一般視聴者には不親切な気もします。いきなり「詐害行為」といわれても、ふつうの人にはちょっと分かりませんよね(笑)。もうすこしの分かりやすさと、何かしら作品を特徴づける雰囲気とか味わいみたいなものが欲しい。いまのところ、ドラマそのものには、さほどの「シティポップ」感というのはありません。浜辺美波/岡田将生/ピュア!〜一日アイドル署長の事件簿〜/スリル!〜赤の章・黒の章〜
2020.10.12
「アリバイ崩し承ります」は、最終回のアリバイ工作に疑問が残ったのだけど、全体的に見れば、事前の予想以上に楽しめたドラマだったし、さらなるシリーズ化も望める作品だろうと思ってます。こういうティーン向けのドラマって、昔なら夕方ぐらいの時間帯に放送してたものだけど、いまは深夜枠なんですよね。でも、地上波の深夜枠が最適な媒体ではない気がするし、たとえば長尺のスペシャル版にしてみるとか、あるいは東宝で映画化してもいいなあと思ったりする。「賭ケグルイ」ほどの破壊力はないけど、浜辺美波の可愛さをストレートに楽しむには、このぐらいの路線がちょうどいい気がするし、話のスケールを大きくしたり、舞台を変えたりすれば、映画のコンテンツとしても十分に成立しそうな感じ。ただし、原作のネタがすでに切れていて、オリジナルの脚本を作らないかぎり、新作は望めないらしい。どうせなら原作者自身にシナリオを書いてもらうとか(笑)。美波は、いっときはすごく痩せたけど、またふっくらして可愛くなってるし、彼女の可愛さだけでも十分な集客力があるわけでしょう。そもそも、浜辺美波の可愛さを最大限に活かすコンテンツをこそ、いまは創造すべき時期なのだし、そのためにこそ格好の原作だと思えるのですよね。ボキャブライダーも円満に卒業したことだし、上白石姉妹の飛躍にも刺激をもらえる情勢なのだから。◇当初は、このドラマ、少女とおじさんの「探偵物語」的なバディだと思ってたけど、ふたを開けてみたら、実際はトリオものなのでした。(役割はともかく)キャラクター的には、成田凌がルパンで、安田顕が銭形で、浜辺美波が若い不二子ちゃんみたいな感じ。それぞれキャラが立っていたし、その取り合わせのバランスも面白かったのです。惜しむらくは、いつも最後の謎解きが説明的だったんですよね。表向きは時乃じゃなくて察時が解決してる体裁だから、やむをえず説明的になってしまうのだけど、うまく工夫すれば、もっと劇的な謎解きにできる気がする。そして、さらに欲をいえば、せっかく主人公が時計屋さんの設定なのだから、「時間」という概念へのこだわりだけでなく、「時計」というモノへのこだわりが欲しかったところでもある。アンティークの時計とか、デジタルの時計とか、変わり種の時計とか、いろんな古今東西の時計のトリビアを散りばめたら、世界観に深みが増したんじゃないかと思います。◇◇…この時間帯では、福本莉子の主演ドラマも終盤を迎えています。前半部分では、小澤征悦とドランク塚地が、見るに堪えないおっさんずラブを繰り広げてたんだけど、後半になるにつれて、ほんわかしたホームコメディになってきたので、こちらも莉子の可愛さ目当てに見ています。さらに、この時間帯には、山崎紘菜の様子もチェックしとかなければならないのです。
2020.03.17
「アリバイ崩し承ります」が終了。前回までのトリックは理解できてたつもりだけど、最終回のトリックは、正直、まったく理解できませんでした。そもそも、あのトリックは、アリバイ工作として意味をなしていたんでしょうか??■ ■ ■結局、犯人は、雄馬のパパではなく、女性秘書だったわけですが、もともと今回のアリバイ工作には、2つの面があったはずです。それは、第1には「名越殺し」を隠すためのアリバイ工作、第2には「安本殺し」を隠すためのアリバイ工作です。ちなみに、名越というのは、犯人と同じく雄馬パパの秘書であり、安本というのは、その名越とよく似たスーパーの店員です。◇まず第1に、犯人は「名越殺し」を隠すためのアリバイ工作をしたのですよね。そして、それを雄馬パパの犯行であるかのように見せようとした。…しかしながら、そもそも犯人と雄馬パパは行動を共にしているのですね。だから、雄馬パパが犯人だと思わせるためには、せっかく自分で作ったアリバイを崩さなくてはならない(笑)。これじゃ、アリバイ工作自体がまったく無意味ではないでしょうか?事実、雄馬パパのアリバイが崩れるのと同時に、自分のアリバイも崩れてしまっています(笑)。なんのためのアリバイ工作だったのか、さっぱり分からない。◇第2に、殺された名越は、犯人にそそのかされて「安本殺し」のアリバイ工作に協力しました。彼にとっても、安本の存在が不都合なものに思えたからです。いちおう確認しておきますが、名越が協力したのは、あくまで「安本殺し」を隠すためのアリバイ工作であって、当たり前だけど「自分殺し」を隠すためのアリバイ工作じゃありません。しかしながら、安本の姿に変装してパーティに参加したことは、いったい何のためのアリバイ工作だったのでしょうか?それは「自分殺し」のアリバイ工作でこそあれ、なんら「安本殺し」のアリバイ工作にはなりそうもありません。そもそも安本が殺されるのは翌日のことなのだし、パーティには犯人自身も参加しているのですから、パーティの時間帯に安本自身のアリバイなんぞを偽装したところで、それは「犯人による安本殺し」とはまったく無関係な工作に思えます。いったい名越は何をやっていたのでしょうか?◇そして、結果的に見ると、「安本殺し」を隠すためのアリバイは、何ひとつ作られていない。犯人は、名越殺しのアリバイだけを必死に作って、安本殺しのアリバイをまったく作っていないのだから。そもそも、なぜ安本を殺す必要があるのかもよく分からないのですが、強いていうなら、「名越殺し」のアリバイを必死で作るべく安本を殺したものの、その「安本殺し」のアリバイはまったく作っていないのです(笑)。ただ数珠つなぎ的に被害者の数を増やしただけなのでは?浜辺美波/安田顕/成田凌/大山誠一郎
2020.03.15
「ハムラアキラ」最終回。真相は何も分かりませんでした…。68会が「人狩り」をゲームにしていることは、おおよそ前回までに想像されていたわけですが、それ以上のことは、結局のところ、何も分からない。たんに犯人だけではなく、動機や経緯までをふくめてが真相だと思いますがその意味では、なにひとつ真相が分かった気がしない。このモヤモヤした後味の悪さこそ、本作の「作風」だといわれれば、それまでなのですが…。◇とりあえず主犯は野中でした。しかし、野中を人狩りに駆り立てたものとは何だったのでしょうか?68会のメンバーはどのように野中に巻き込まれ、洗脳されたのでしょうか?それぞれの職業は、犯罪とどのように関連していたのでしょうか?ミチルの兄を誘拐して殺したのは誰だったのでしょうか?美和の母(亜寿美)は、なぜ調査の依頼を取り下げたのでしょうか?アヤはどこでゲームのバイトのことを知ったのでしょうか?アヤはなぜ殺されて、小島はなぜ自殺したのでしょうか?カナのマンションから持ち出されたものは何だったのでしょうか?美和とカナがゲームで殺されたのはいつだったのでしょうか?なぜ別荘地の所有者である滝沢が、娘を殺すことになったのでしょうか?なぜ68会に仲間割れが起こったのでしょうか?野中と亜寿美の関係はどのようなものだったのでしょうか?亜寿美が電話で助けを求めたとき、誰に「来ないで」と云ったのでしょうか?亜寿美の死はほんとうに自殺だったのでしょうか?正直、何ひとつ分かりません。ここから先を考察しなければならないのかもしれませんが、あまりにも分からなすぎる…。ちなみにエリートたちによる人狩りというのは、現実世界で起こっている出来事の比喩のような気もします。シシドカフカ/若竹七海 /葉村晶/黒い羊/悪いうさぎ
2020.03.07
「アリバイ崩し承ります」第3話。トリックはいままでで一番面白かったけど、最後の説明がけっこう分かりにくい…(笑)。原作どおりなのかもしれませんが、もうすこし内容を咀嚼して、時乃のセリフを組み立て直してほしかったです。証拠がベッド下の床の指紋というのも、いまいちリアリティに欠ける気がしました。◇最後のトリック説明を、わたしなりに再構成してみます…。時乃:時を戻す事ができました。純子さんのアリバイは見つかりました。ついでに犯人も見つけました。察時:ほんとうか?時乃:わたしは「殺害当日に敏子さんがマッサージを受けた」という芝田さんの証言は嘘だと思います。敏子さんは、それよりも前に芝田さんに殺されていたんじゃないでしょうか。察時:だが、芝田だけじゃなく、新人の田川も、ぐっすり眠っている彼女にマッサージをしたというじゃないか。時乃:マッサージをされていたのは、きっと敏子さんではなく、妹の純子さんだったんです。純子さんは「夢の中で体を押さえられた」と言ってましたよね。察時:うつ伏せで眠っている純子さんの顔が見えず、田川には、敏子さんとの区別がつかなかったというのかね?時乃:ハイ。しかも、そのときの純子さんは、敏子さんとそっくりだったんです。敏子さんと同じ服を着ていて、敏子さんと同じ化粧をしていたから。察時:同じ化粧?何故そんな化粧をしていたんだね。眠っているあいだに誰かに化粧をされたとでもいうのか?時乃:ハイ。純子さんは「夢の中で顔を撫でられた」とも言ってます。察時:かりに犯人が芝田だとしても、彼にそんな化粧が出来るだろうか?時乃:化粧をしたのは芝田さんじゃありません。姉の敏子さんです。服を着替えさせたのも、髪型を整えたのも、付け爪を取り替えたのも敏子さんです。察時:敏子さんが? キミの言ってることは、さっぱり分からない…。時乃:じゃあ、順を追って説明しますね。敏子さんを殺した犯人は、芝田さんで間違いありません。でも、殺害するまで、芝田さんと敏子さんは「共犯」だったんです。正確にいえば、芝田さんは敏子さんを騙して「共犯」だと思わせていた。察時:共犯?!敏子さんは”自分自身”を殺そうとしていたのかね?時乃:ちがいますよ!二人は、芝田さんの奥さんを殺す計画を立てていたんです。奥さんを殺したあとで、二人は結婚しようと約束していたんです。察時:なるほど…。時乃:敏子さんが奥さんを殺害する実行役になり、そのあいだに、眠らせた純子さんを敏子さんに成り代わらせてアリバイを作るはずだったんです。そのために、純子さんに睡眠薬を飲ませた。察時:しかし、どうやったら睡眠薬を飲ませられるんだ?純子さんの家には鍵がかかっていたじゃないか。時乃:純子さんの家は、もともとは敏子さんの家でもあるんです。だから敏子さんも鍵をもっていたはずです。察時:そうか…。時乃:敏子さんと芝田さんは、純子さんが出勤している夜のうちに家へ忍び込んで、睡眠薬を入れたワインにすり替えました。そして、早朝に帰宅した純子さんがワインを飲んで眠るのを見計らって、ふたたび家に忍び込み、すり替えたワインを元に戻し、眠りこんだ純子さんを抱きかかえて運び出したんです。純子さんが「夢の中で空を飛んでいた」というのは、そのときのことだと思います。 察時:そのまま純子さんを敏子さんの家へ連れて行き、服を着替えさせて、姉そっくりに化粧をしたというわけか。時乃:そうです…。でも、化粧が終わるや否や、芝田さんは敏子さんを裏切って殺害しました。そして純子さんのパジャマの袖に敏子さんの血を付着させたんです。それが午前9時台前半のことだと思います。ちなみに、その日は敏子さんのピアノ教室が休みだから、翌日まで死体が発見されることはないんです。察時:そこから純子さんをマッサージ店まで運び、敏子さんだと見せかけて、新人の田川にも施術をさせたんだな。時乃:そのとおりです。察時:だが、芝田は店を閉めるまで仕事を続けていたはずだ。純子さんを店に寝かせたままで仕事を続けたのかね?時乃:敏子さんを退店させたように装って、ベッドの下に純子さんを寝かせておいたんだと思います。察時:「夢の中で暗い洞窟に閉じ込められた」というのは、そのことか…。時乃:ハイ。そして店を閉めてから、純子さんの化粧を落として家へ運び戻し、血の付いたパジャマに着替えさせて、ベッドへ寝かせたんです。夜中に目が覚めた純子さんは、血の付いたパジャマの袖や、剥がれたネイルの痕を見て、夢遊病になった自分が姉を殺したと思い込んでしまった。察時:…芝田にしてみれば、ただの愛人にすぎない敏子さんが結婚を迫ってきたのが不都合だったのだな。時乃:そして、敏子さん殺しの罪を、相続争いをしていた妹の純子さんにかぶせようとしたんです。
2020.02.16
アリバイ崩し承りますおじさんと少女がコンビを組む探偵バディものは、たぶん「探偵物語」にはじまってると思うのだけど、いまもなおアイドルドラマの王道路線なのですね。広瀬アリスの「探偵が早すぎる」だって、その部類であることに違いはない。2017年にNHKと蒔田光治が小松菜奈の主演でつくった「スリル!赤の章・黒の章」の出来がよかったものだから、去年の「ピュア!一日アイドル署長」にも期待したのだけど、あれは予想外にチープな内容だったので、ちょっとガッカリ。それにくらべれば、今回のテレ朝の作品のほうはだいぶ出来がいい。やっぱり原作があるのは大きいかな。「アリバイ」という概念は「時計」とともに近代に生まれたのだ、というコンセプトが、いい意味でドラマの世界観に渋みを与えています。トリックについては「それで犯人の特定に至れるか?」と疑問に思いましたけど。…それにしても、山崎紘菜と浜辺美波と福本莉子が同時に別々のチャンネルに出演してるのは、たんなる偶然なんでしょうか?◇ランチ合コン探偵いちおうバディものではあるけど、女性どうしのOL凸凹コンビというのは、あんがい新しいスタイルかも。ボーイッシュな山本美月は「名探偵コナン」みたいに可愛くて、民放の深夜ドラマというよりも、むしろEテレの夕方の少女向けミニドラマみたいな雰囲気なのですが、まあ気楽に観る分にはいいかなと思います。実際は「名探偵コナン」じゃなくて、ディーンの「シャーロック」のほうをパロってるのかもしれませんけどね。こちらもトリックについては「そんだけの情報で真相が分かるか?」という疑問を毎回感じてしまいます(笑)。◇ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~さすがにNHKは、一味も二味も三味も違いますね…。従来の類型にはまったく当てはまらない斬新すぎる女性探偵ドラマ。そもそも「アキラ」という名前が男女兼用だけど、シシド・カフカ演じる主人公も、さながら「探偵物語」の松田優作と薬師丸ひろ子の両方を兼ね備えたような中性的な役どころ(背格好は完全に優作のほう)。私立探偵によくあるクールでエレガントな雰囲気とは無縁で、あくまでも泥くさくて暑苦しい。車も使わずに、足を引きずりながら、ひたすら歩いて調べてるし(笑)。涼し気でエレガントなのは、どちらかといえば間宮祥太朗のほうですね。犯罪トリックにも凄みがあって、よく考えたら、実際に日本のどこかで起こっていても不思議じゃないような怖い話。真相が分かっても逮捕しない、という第2話の結末も妙にリアルでした。
2020.02.05
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