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2002年03月24日
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テレビを見ていたら、余白の多い映画という言葉を耳にしました。
その映画はどんなタイトルだったか聞き漏らしましたが、なぜかこの言葉が耳に残ってしまいました。

余白の多い映画ってどんな映画なんだろうと、ずっと思いをめぐらせています。

「余白を読む」という言葉に、物悲しさと切なさと、なんともいえない情緒を感じたのは、もしかしたら文字よりも余白に希望を託さなくてはならない手紙を受け取ったときだったかもしれません。

こんなことを書いてあるけれど、これはあの人の全てではない。こんなことを書きながら、あの人はきっと心の中で泣いているに違いない。言葉と言葉の間、余白にはあの人の言葉にできない本当の思いが込められているに違いない・・・・。そんなはかない希望を託して、懸命になって余白を読もうとしていたときを、その「余白の多い映画」という言葉で鮮やかに思い出しました。

この「余白を読む」という言葉も多分死語になりつつあるように感じます。最近はe-mailが手紙の代名詞のように使われるようになりました。
「手紙ちょうだいね」は「メールちょうだいね」という意味に使われるようになりました。
そして、そのメールには自分で自分の書いた言葉に(笑)とか、(涙)とか、(怒)など、自分の感情を言葉で付け足すようになっています。余白どころのさわぎではありません。全部表現しなくては心配なくらい、言葉の文化は衰退してきているのでしょうか。

日本語の美しさ、表現の微妙さ、漢字とひらがなで、思いの違いを表現しようとする細やかさ。そういう言葉の文化はe-mail世代には引き継がれることはないのでしょうか。



e-mailは決してその文字が涙でにじむことはないけれど、人の心はそんなに変わっていないのかもしれない。今の若者も切ない恋ごころを、にじまないメールの文字で伝えたくて、言葉のあとに(涙)と書くのだろうかと・・・・いまこれを書きながらふと思いました。





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最終更新日  2002年03月24日 19時04分52秒
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