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2011年06月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
スクウァーターズ(Squatters):無断居住者
私がロンドンに住み始めて初めて知った難しい言葉だった。
この頃聞いた人の話であるが、ロンドンでは使用していない建物に入り込み自分達で中から鍵を取り付けて何ヶ月か住んでしまうと、オーナーでも彼らを追い出すことはできないという法律があったらしい。
その後、このスクァーターズが余りにも増えすぎてしまい、彼らを取り締まるために法律が改善されたと聞かされたことがあるが今になってみると定かではない。
私がその夜泊まりに来たのは、このスクァーターズの家であった。
地面からみぞおち位の高さにある大きな窓が、その家の入り口だった。
窓から家に入るのが不慣れな私は、まずギターケースを中に入れ窓枠に手を着いてから中に入った。
中は電気が通っていないのか真っ暗だった。
目が慣れてくると外からの月明かりで、青白くぼんやりと壁の枠や廊下らしき通路が浮き上がった

そこは蝋燭のみの光で照らされており、家具やその他の物は何もないがらんとした一部屋だった。
そこには先ほどの金髪の彼が、床に座って微笑んでいた。
我々は、再びお互いを紹介しあった。
私は、もう彼らの名前は覚えていないが金髪の彼は、Irish(アイルランド人)で年は二十歳前後のケルティック(ケルト人)特有の青い目のハンサムな青年で、先ほどの日本人は彼のガールフレンドらしい。
彼らは、私が今晩一緒に演奏していた男を良く知っていて、私が危ないことに巻き込まれない内に何とか私に知らせたかったらしい。
我々3人が話していると、部屋に入って来て挨拶をしてまた出て行く人間が何人かいたのだが、日本人の彼女は私に「ギターを離さないでね。狙っているかもしれないから。」と忠告をしてくれた。
そうしているうちに、金髪の彼氏は席をはずしてどこか他の部屋に行ってしまった。
我々は、しばし日本の話しに花が咲いた。
これも今思い返せば、彼氏の彼女に対する思いやりだったのかもしれない。
遠く異国に住み着いた彼女に、同じ国から来た私と日本の話をさせてやりたい、と思った彼の思いやりだったのかもしれない。
彼女は、しばし話日本の話しをした後ポツリと「私、日本に帰りたい。私の父は埼玉で学校の校長をしているの、どうやったら帰れるかな?」独り言のようにつぶやいた。

イギリスでの生活が、まだ始まったばかりの私にとってこの言葉はかなりショックだった。
その後、この人達に会うことは一度も無かった。
私は、時々30年以上たった今でも覚えているこの出来事は、ひょっとしたら夢で見たことで現実ではなかったのかもしれないと思うことがある。
翌朝私は、そこを出て地下鉄のストックウェル駅まで歩き今度はちゃんと切符を買って地下鉄に乗り家路に着いた。
その日、彼らの家からストックウェルの駅まで歩いている時の朝日の眩しさや、朝早く働く清掃の車の騒がしさはもう遠い昔の出来事となって記憶に残っている。






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最終更新日  2011年06月13日 22時58分32秒
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Re:ロンドンの生活とであった人達(記録その1の3)(06/13)  
彼女、今どうしているんでしょうね。
おそらく憧れて行ったであろう彼の地で、
憧れとは少し違った現実を少しずつ体験しているうちに、
いつのまにか何年か経ってしまい、
気がついたら望郷の念に襲われている。
というような感じかなあ、などと想像してしまいました。
こういう人は何人か会った気がします。
ちょっと無理しているような、特に女性でね。
がんばりすぎちゃう人に多いですね。
朝日の中を歩くとっちさん、ギターは持ってましたよね。
どうしてもギターが心配になってしまいます。(笑) (2011年06月14日 08時24分31秒)

Re[1]:ロンドンの生活とであった人達(記録その1の3)(06/13)  
とっち0407  さん
穴沢ジョージさん
>彼女、今どうしているんでしょうね。
●会った当時は、まだ日本に電話をかけるのも大変な時期だったので家に連絡も取れなかったと思います。
でもその後は、いろんな意味で日本が近くなった事もあり本人が帰ろうと思えば帰れるという選択もできるようになりましたが、実際はどうなんでしょう?今はもう顔も覚えていませんが、どうしているのか気になりますね。
>おそらく憧れて行ったであろう彼の地で、
>憧れとは少し違った現実を少しずつ体験しているうちに、
>いつのまにか何年か経ってしまい、
>気がついたら望郷の念に襲われている。
>というような感じかなあ、などと想像してしまいました。
●私が彼女と話した内容も全くその通りだったと思います。
>こういう人は何人か会った気がします。
>ちょっと無理しているような、特に女性でね。
>がんばりすぎちゃう人に多いですね。
●そうですね。彼女はまだ子供もいなかったのでまだ自由ですが、できてしまうと日本も遠のいてしまうでしょうね。
>朝日の中を歩くとっちさん、ギターは持ってましたよね。
>どうしてもギターが心配になってしまいます。(笑)
●はい、しっかりと抱えていました。(笑)
前の晩に注意されたこともあり、ギターを一時も放さずに寝るときも抱えて寝ていました。
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(2011年06月14日 16時44分50秒)

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