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2011年07月05日
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コリンに会ったのは、以前私の話にも出ていた語学学校の友人で香港から来た中国人ポール・サイミンの紹介だった。
彼は、ニュージーランド生まれの中国人だ。
ポールに言わせるとコリンは、生まれも育ちもニュージーランドの為に中国語はできないらしい。
彼は、明るく躍動的なポールと比べるとコリンは年齢も上だし、私の目には穏やかでとても落ち着いて見える。
何がそして誰が彼をここまで大人に育てたのかは解らないが、彼と居ると何故か気持ちが落ち着いて穏やかな気分になる不思議な魅力を持った人だった。
コリンは、私に彼の発音がNative English(英語を母国語とする人)である為に「電話で話した後にその人と会ったりすると、私が中国人なの皆すごく驚くんだ。」と楽しそうに話していた事があった。
ポールはと言うと、コリンのことを「中国人なのに中国語を話せないなんて。」と少々見下した感じで話していたことがある。
これは、コリンの英語がNativeな為にポールが彼に少々嫉妬をした事で思わず出てしまった言葉だったのかは定かではない。
このような事が直接の原因ではないとは思うが、我々三人が一緒に会うことは次第に減って行き結果的にポールとコリントは別々に会うようになっていった。

コリンはというと、学生ではないのは解るが彼がどこでどんな仕事をしているのかも皆目解らない、いつもかなり古いブリティッシュ・フォード(英国フォード社)の乗用車に乗って夜遅く遊びに来ては、私をドライブに誘ってくれるといった感じだった。
彼と行くところはCouncil Flat(カウンシル・フラット:公営住宅)等が多く、通常なら昼間でも近寄らない結構危なさそうなところが多かった。
私は、目的地の近くの大通りに停められた車の中で音楽でも聴きながら待っているだけでコリンは15分~30分で用事を済まし車に戻ってくる。
その後は、またドライブをして別の場所に移動をするといった具合である。
彼と一緒に行ったところの何世帯かは家の中に入った事はあるが、彼はどうやってこんな色々な人達と知り合ったのだろう?と自然な疑問が湧くほど多種多様な人達だった。
大学の寮に入っている中国人(これは解る)、首から数珠を掛けているイギリス人そしてミュージシャンや一見大道芸人風な人達など結構怪しげな人達も多かった。
コリンのもう一つの特技は車の修理で、ドライブの途中で車が動かなくなった事があったが、かなり難しい故障でも2~3時間で直してしまった。
どこでこんな事を覚えたか聞いてみると、ニュージーランドに限らず西洋では車の修理屋が頼りにならないので、若い時代に車を直す事を覚える人が多いらしい。
そんなある日、彼は私の家に遊びに来ていつものようにドライブに誘う雰囲気でもなく椅子に座って雑談をしていた。
コリンは、「突然なんだけどさ、とっち。俺、来週ニュージーランドに帰る事に決めたんだ。」と私に話を切り出した。
私は「何かあったのかい?どうして急に決めたの?」みたいな事を聞き返したと思う。

私は「飛行機の切符はもう買ったのか?」と聞くと、彼は楽しそうに「車で国境を越えながらニュージーランドまで帰る事にしたんだ。」と答えた。
私には、この無謀なチャレンジとも言えるロンドンからあのオンボロ車(失礼)でニュージーランドまで運転をして帰るというコリンの計画は、当時想像もつかなかった。
今から十数年前に、ねこ丸(嫁さん)から深夜特急という大沢たかお主演のテレビドラマを見たとき、その中で途中で知り合ったオーストラリア人のバックパッカーから3~5年かけて旅行をしているとか、主人公の大沢たかおが日本から乗り合いバスでロンドンまで旅行をするといったドラマを見たときに、コリンは30年前のあの時点でやろうとしていたんだと言う事がはっきりとわかった。
彼は、その夜かなり遅くまで私と話をしてから、お別れを言って帰っていった。
ポールの話では、コリンは翌週元気でニュージーランドに旅立ったそうで私にくれぐれもよろしくと言っていたようだ。

ひょっとしたら彼は途中で誰かと知り合って、未だに家に帰っていないのかも知れないと思う時もある。
でも、まあそれはそれで幸せな事だろうと思う。





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最終更新日  2011年07月05日 22時00分18秒
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