裁判所ではどのような手続きを取ることができるのでしょうか。労働審判とはどのような制度ですか。
A68-1. 起訴手続き
裁判所の判断(判決)は当事者に対して拘束力があり、強制執行が可能です。あなたと使用者の主張が全く食い違い、また使用者があなたの求めに応じようとしない場合、あなたが請求内容を実現させるためには裁判所に判決を求める手続き(起訴手続き)をとることによって終局的な解決を図ることが可能です。
起訴手続きでは判決を得るまでの手続きに時間を要することがあり、また法的な主張立証を行うために費用をかけて専門家である弁護士に依頼せざるを得ないなど、時間的、経済的、精神的な負担が生じることがあります。
ただ、強制力のない行政機関の手続きで、事実関係や責任の所在を争いながらやみくもに時間をかけるよりは、起訴を提起することの方が早道の場合もあります。起訴手続きを通じて裁判所で早期に和解が成立することも多く、この和解には判決と同じ強制力があることから、紛争解決に当たっては起訴提起も検討すべきです。法的な手続きですので検討に当たっては弁護士に相談することをお勧めします。
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