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2008年06月01日
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カテゴリ: エッセイ集
北海道旅行から帰ってきました。

本来なら、「札幌爆食日記」を書くべきなんでしょうけど、札幌から東京までの機内で、格好のブログネタに出会ったので、こちらについて書きますね。

今回、私たちの乗った座席は、「Jシート」といいます。これは、ファーストクラスでもビジネスクラスでもありませんが、通常のエコノミークラスから1000円プラスするだけで、格段にゆったりした、リクライニングチェアに座れます。しかも、エコノミー席より前に位置するので、ちょっとしたビジネスクラス気分が味わえます(その代わり、食事などのサービスは、エコノミークラスと全く同じ)。本来なら、楽しい空の旅になるはずでした。ところが・・・

通路を挟んだ向こう側の「Jシート」に座っている小柄な中年男が、離陸前から、 スチュワーデスを怒鳴り散らしている ではありませんか!快適な空の旅も、これで、一気に興ざめになりました。

私は最初、「バカな奴は無視するに限る」と割り切って、自分と娘だけの世界に没頭しようとしました。でも妻が、「あの男の人が何言ってるのか、通訳して!」とせがむので、怒鳴り声(日本語)に聞き耳をたてつつ、中国語に訳して、妻に伝えました。

どうやら、中年男は、スチュワーデスの口の聞き方に、腹を立てているようでした。発端は、些細なことです。離陸直前に、スチュワーデスが手荷物の上げ下げについて、安全の見地から指示したところ、その言い方が気に入らなかったらしい。

ま、事の起こりはどうあれ、中年男が、2回りくらい年齢が下の、若い女性乗務員を汚い言葉で罵っているのは、ハタから見て、見苦しいったらありゃしない。

「お前ら、お客様に乗っていただいてますという態度じゃなくて、乗せてやってるという態度だからダメなんだ」

「これまで10年間、世界の航空会社に乗ったけど、こんなダメなサービスは初めてだぞ!」

「お前らの航空会社は、つぶれた方がいいんだ!」

(※ちなみに、つい最近まで「鶴」のロゴをつけてた日系航空会社です)




「いい歳して、こんな態度を取る人間は、仕事でも絶対に成功しないよね!」というのが、私と妻の共通認識になり、いつしか、中年男のニックネームが 「没出息」 (メイチューシ、中国語で「うだつの上がらない奴」という意味)になりました。

「没出息」くんの罵詈雑言は、しかし、カスタマーサービスを考える上での、格好の題材になりました。特に妻は、かつて10年間、スチュワーデスをやりましたので、彼女の胸に、去来するシーンがいろいろあったに違いありません。

彼女自身、思い出すのは、中国からオーストラリアへの便で、 「女の言うことなんか、聞けるか!」 と言った、中国人男性観光客のこと。その時は、男性乗務員が仲裁に入り、場を丸くおさめたそうです。

あと、彼女自身が乗務したフライトではありませんが、以前、こんなこともあったそうです。

日本人の中年夫婦が隣り合わせに座っていた席で、スチュワーデスが水を配っていた時、機内が揺れて、奥さんの膝に水をこぼしてしまいました。もちろん、スチュワーデスはすぐ謝り、水を拭き取りました。奥さんは、それで満足したようです。ところが、

隣に座っていた夫の方は、これで納得いかなかったようで、日本語の通じるスチュワーデスを呼んで、文句を言い始めました。

女性、男性含めて、いろんな客室乗務員が、彼の文句を聞きました。それでも埒があかない。挙句の果てに、 「あのスチュワーデスに水をかけなきゃ、気がすまない!」 と言い出したそうです。

この件が、どう決着したのか、妻も知りません。でも、こんな客が目の前に現れたとき、どう対処するのが一番良いか、ちょっと話しました。私は、こんな風に言うのが一番良いと思います。

「スチュワーデスに水をかけたければ、どうぞ、かけてください。その代わり、到着した空港で、警官を待機させます。あなたの氏名、住所、勤務先も、先方に全て伝えます。さあ、どうしますか?」





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最終更新日  2008年06月02日 04時01分57秒
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